2021/05/26 - 2021/05/26
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旅人のくまさんさん
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鶴舞公園のバラ園の紹介の締め括りです。早春の花から始まって、長い期間連続的に花を楽しむことが出来る鶴舞公園ですが、バラが終わりに近づき、次は花菖蒲やアジサイの季節への変わりの時期です。その状況も少し紹介しておきます。ここ数年、気掛かりだったのが鶴舞公園と庄内緑地公園の花菖蒲の荒廃です。同じ管理者ですが、共通項目は手入れ不足、鶴舞公園の水質悪化・水量不足のように思えます。
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鶴舞公園の胡蝶ケ池の中ノ島の畔に置かれた鶴の噴水です、左のほうに亀さんもいて、目出度い鶴亀がセットのオブジェだったようですが、主役は断然、鶴さんです。鶴舞公園は明治38年(1905年)から始められた精進川(現新堀川)開さく工事の土砂で造成されたものです。それ以前この辺り一帯は、旧御器所村の田園地帯で水田や大根畑とされます。
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イチオシ
同じく、胡蝶ケ池の中ノ島の沖に建つ石灯篭の光景です。この辺りは、生き物の亀さんの甲羅干しの場所になっていますが、この時間帯ではその姿はないようでした。天候の加減かも知れません。明治時代、もともと潅がい用のため池だった竜ヶ池は日本庭園の修景地として、またボート乗りの池として残されたものです。この胡蝶ケ池の東側に鶴舞公園のメインの池として、今もあります。
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胡蝶ケ池のカルガモさんの光景です。近くで本格的なカメラをセットした人達が、渡り鳥当たりの撮影チャンスを待っていたようですが、被写体らしいものの姿はみえませんでした。そのカメラマンさん達から餌を貰おうとねばっていた姿のように見えました。目をばっちりと開けていました。
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『竜ヶ池(たつがいけ)』は、水の豊富な池でしたが、まわりの下水道整備が進むにつれて補給水が減り汚れが目立ってきました。そこで昭和30年(1955年)、近くのサッポロビール工場とパイプで結ばれ、冷却水の余り水により水質が保たれていました。しかし、サッポロビール工場は平成12年(2000年)に閉鎖され、水の供給は止まってしまいました。
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鶴舞公園には幾つかの池がありますが、各池とも水質汚染が進行しつつあります。鶴舞公園の池の水質問題は、市民の間からも改善を求める声がありますが、現在のところ、具体案は提示されでいません。池の畔にはハゼノキ、モミジなどが多く植えられ秋の紅葉が楽しめる場所になってきました。
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胡蝶ケ池の中に造られた『中ノ島』の新緑光景です。明治43年(1910年)開催の共進会の折りにつくられた池です。蝶が羽根を広げた形をしていることからの命名とされます。共進会終了後進められた公園建設では、回遊式日本庭園の中心に位置付けられています。石塔の置物も見えました。
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胡蝶ケ池の北側の池の部分の光景です。蓮(ハス)と睡蓮(スイレン)が水面を覆っていました。蓮はハス科の多年生水草の花で、英名は『ロータス』です。日本のほかにインドや中国、オーストラリアなどの温帯地域に分布します。開花時期は7~9月です。睡蓮はスイレン科スイレン属の花で、英名は『ウォーターリリー』、開花時期は5~10月です。
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松の木などの樹木が剪定され、以前と比べますと、随分とすっきりとした光景です。概ね西方向の光景になります。胡蝶ケ池の周りの景観アップが目的のように見えました。この日も、その作業の続きらしい、不要と見做されたらしい低い樹木の伐採が行われていました。
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鶴舞公園の池の一つ、菖蒲池です。菖蒲池は大正12年(1923年)に沼沢地を改造したものです。竜ヶ池から季節的に水が引かれ、大正14年頃から『雪洞(ぼんぼり)』を点灯するようになり、昭和10年頃には『菖蒲祭り』が開催され始めたようです。『菖蒲祭り』は、つい最近まで開催されていました。
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かつては90種2万株の花菖蒲と称されていましたが、現在はその姿は程遠いものになってしまいました。肥料を兼ねているらしい、干し藁が敷いてあるようですが、肝心の水が枯れてしまって、花菖蒲の株が痩せてしまっています。
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花菖蒲の上部だけの撮影です。水辺から離れた場所が敵地の『菖蒲(アヤメ)』にはいいかもしれませんが、水を好む『花菖蒲(はなしょうぶ)』や『燕子花(カキツバタ)』には過酷な環境になってしまった菖蒲池の光景です。
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黄色の花や紫の花が当たりのズームアップ光景です。紫の花は、明け音色が入った恋色の花と2種類、白い花の姿もありました。黄色の花は、『愛知の輝(アイチノカガヤキ)』のようです。
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同じく、花がまとまって咲いた付近のズームアップ光景です。茜色が入った紫系の花が2種類と、黄色の花が『愛知の輝(アイチノカガヤキ)』のようです。
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毎年悪化する鶴舞公園の花菖蒲池の中で、黄色の花菖蒲だけが目立つようになってきました。個人的な分析ですが、その理由は、黄色の花菖蒲の『愛知の輝(アイチノカガヤキ)』が、『菖蒲(アヤメ)』の血統を色濃く引いているためのように思えました。
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更にズームアップした菖蒲池の光景です。黄色の花が主体で、ところどころに紫の花などが混じっていました。
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黄色の花の花菖蒲のズームアップ光景です。『キショウブ × 花菖蒲』の最初の交配種とされるのが、昭和25年(1950年)頃に作出された『愛知の輝(アイチノカガヤキ)』ですが、その品種に似ているようでした。アヤメ科アヤメ属の種間交配で、作出者は大杉隆一氏です。薄黄色三英花に分類されています。
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更にズームアップした黄色の花菖蒲の光景です。日本花菖蒲協会のホームページに記載された、1950年代の終わり頃、ジャーマンアイリスの育種に刺激された数人の実生家の育種競争の紹介です。『最初に成功したのは、愛知県の大杉隆一氏であった。彼はこの世界初のを1962年に開花させて「愛知の輝き」と命名した。現在、この株は大変増殖しこれらの交配種の中では普及度トップ』と、紹介されていました。
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毎年、生気が失われてゆく、鶴舞公園の花菖蒲池の光景です。写真紹介を、そろそろやめようかと思うレベルになってしまいました。けなげに咲く花菖蒲もありましたので、今年はまだ撮影した一部を写真紹介しておきます。
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池の畔に紅白のテントを張って、花菖蒲祭りが開催されていた時代のことが懐かしく思い出されますが、昨年から今年と、手入れ不足と、水不測の環境悪化はとどまりませんでした。
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鶴舞公園の花菖蒲の危機的な光景を、今年も紹介したところで、次は園内のアジサイの紹介です。鶴舞公園のアジサイは、『あじさいの散歩道』と呼ばれる園内の道路脇に集中しています。地植えのアジサイですから、毎年同じ姿のアジサイの見学です。この辺りは西洋アジサイとも呼ばれる手鞠咲きのエリアのようです。まだ咲き初めの状態でした。
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ほぼ見頃になっていたガクアジサイの光景です。ガクアジサイは、花に見える周辺部が装飾花、中心部分が本来の花です。見栄えがするのは周辺の装飾花で、赤、青色や白色などがあります。園芸品種では、かなり派手な咲き方をするものがあります。
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咲き初めの『アジサイの散歩道』の光景です。右手前の方で手鞠咲きも見えましたが、ほとんどがガクアジサイの咲き初めでした。在来種のガクアジサイは、派手さはないものの、梅雨時に風情を感じさせる姿です。
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イチオシ
ガクアジサイの花のズームアップ光景です。赤みを帯びた装飾花が色付き始めていました。ガクアジサイの花の部分は、まだ開いていない中心部の丸い蕾ですが、花の見頃としては、周辺部の装飾花が開いた今です。
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同じくガクアジサイの花のズームアップ光景です。周辺部の装飾花が少ない、少し寂しい姿の花です。その数少ない装飾花が青く色付いていました。中心部の花は、まだ緑色がほとんどですから、開花初めの光景です。
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手鞠咲きのアジサイの咲き始めの光景です。左手方面に水色のアジサイ、中央から右手にかけて赤色系統のアジサイが色付き始めていました。右上のほうには、ガクアジサイの青色の装飾花も見えました。
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赤く色付き始めた手鞠咲きのアジサイの光景です。品種名までは分かりませんが、西洋アジサイとも呼ばれている種類になります。茜色から、更に濃い色に変化するのかも知れません。
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初夏が近い鶴舞公園の紹介は、今回の主題のバラ園に戻ります。世界中のバラの品種の数は5万種に及ぶとされ、花色や形、大きさも多種多様です。その多くが、数十種の原種のバラを交配させた園芸品種とされます。鶴舞公園のバラ園には、約120種1400本のバラが植栽されています。
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今は春バラの終りの時期ですが、鶴舞公園では四季咲種が多く植栽れていますので、春と秋に見頃を迎えます。その開花時期は、春バラが5月中旬~6月中旬、秋バラが10月下旬~11月下旬頃です。名古屋市内では、鶴舞公園以外では紹介緑地公園と東山植物園がバラの名所になります。
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イチオシ
春バラはピークを過ぎかけていましたが、この明るい赤色の花は、一番の見頃でした。カップ咲風の赤色の大輪です。推定になりますが、フランス生まれのシュラブ系統のバラ、『ウィンショッテン』当たりでしょうか。
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こちらは濃い赤色のバラです。同じように今が見頃でした。名札がないので推測になりますが、同じく、フランス生まれの『パパ・メイアン』当たりのようです。『殿堂入りを果たした名花です。
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