鳥取県日帰り滝めぐり（３）　滝メグラーが行く２３２　行者堂の滝　ヤマビル注意報発令中　兵庫県宍粟市一宮町

2021/05/22 - 2021/05/22

平年よりも３週間も早く梅雨入りしました。うっとうしい雨の季節ですが滝メグラーにとってはまたとない滝見の季節でもあります。普段は水量に難がある滝が見事な滝に変身することがあるためです。５月２２日土曜日は週間予報では雨模様でしたが、どうやら天気が良くなりそうということで急遽滝めぐりを検討しました。しかも前日までにかなりの降雨があったため期待できます。兵庫県内の水量に難ありの滝も考えましたが、やはり新規の滝をということで、鳥取県岩美町の南滝をターゲットにしました。あとはいつものように出たとこ勝負です。

道の駅きなんせ岩美での遅い昼食後帰路につきました。鳥取自動車道が完成してから、鳥取方面への行き来はほぼ鳥取自動車道を利用するようになりましたが、今回は昔ながらの国道２９号線経由で戸倉峠越え（といっても１９９５年に新戸倉トンネルが完成し往来は楽になりました）で帰ることにしました。国道から見えるそうめん滝の姿を久しぶりに見たいという思いと宍粟市の日帰り温泉に立ち寄って汗を流したいという思いからです。車から見たそうめん滝は、とてもそうめん滝といえる代物ではないほどの豪瀑で、それでスイッチが入りました。宍粟市にはお手軽で普段水量に難のある行者堂の滝があるではないですか。というわけでこの日の締めとして行者堂の滝を再訪しました。

行者の滝滝見難易度：１、不動滝滝見難易度：１、空滝滝見難易度：１
参考　滝見難易度０：道路から見える、１：片道徒歩５分以内、２：片道徒歩１５分以内、３：片道徒歩３０分以内、４：片道徒歩１時間以内、５：片道徒歩２時間以内、６：片道徒歩２時間以上もしくは２時間以内でも特別な装備が必要な場合など。私の旅行記ではほとんど出現することはないと思われる。
注意　滝見難易度はあくまで私の主観によるものであり、また季節や天候により難易度が上がる場合もあります。私の旅行記を参考にされて、「違うかったやんけ」とおっしゃられても責任は負えませんのでご了承ください。また、難易度が高い場合はできる限り単独行は避けるようお願いします。

エリア 宍粟(兵庫)

• 旅行の満足度: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 自家用車 徒歩

まずは行者堂にお参りします。

ここの湧き水が「行者の水」と「延命水」と名付けられています。休日にはこの湧き水を汲みに大勢の方がいらっしゃいますが、夕方だったためか誰もいらっしゃいませんでした。滝見のあと、車の中にあった２本のペットボトル（いずれ捨てられる運命にありました）に汲みました。

こちらは「延命水」のみです。

「延命水」の成分分析表です。

行者堂付近の見取図です。奥の院に行者堂の滝があります。見取図には３本の滝が描かれていますが、これら３本の滝の総称が行者堂の滝で、それぞれ行者の滝、不動滝、空滝です。

前回来たのは１３年前の２００８年６月でした。その時は滝へは下流の川沿いの遊歩道を歩いていきましたが、今回は林道を歩きました。その林道は「句と歌の道」と名付けられおり、林道沿いには俳句や和歌が記された石碑が並んでいます。

林道を歩くこと３分で奥の院の入口です。この場所まで車で来ることも可能です。

奥の院入口から１～２分で滝が現れました。行者の滝です。期待通りの滝姿を見せてくれました。

１３年前に来た時の行者の滝。水量が全く違います。興味ある方は１３年前の旅行記をご覧ください。

https://4travel.jp/travelogue/10248754

滝の手前に木製の滝名標がありました。

行者の滝の落差は７メートルです。１３年前の旅行記では１５メートルと記しましたが、どうやら７メートルの方が正しそうです。同様に不動滝、空滝も落差は今回記す方が正しいように思います。

水量豊富な滝壺です。

行者の滝は女性的な流れの美しい滝ですが、これほど水量が多いとイメージも変わりますね。

特筆すべきはこの透明感のある美しい水を湛えた滝壺です。

行者の滝の滝壺のすぐ下流部を通ります。一応木道がありますがかなり朽ちており、水量が多いことも相まって、若干濡れました。しかし雨滝渓谷での渡渉と比べると屁でもありません。

その先に不動滝があります。

不動滝は水量は少なかったですが、なんとか水が流れ落ちている様が確認できました。１３年前はただ崖が濡れているだけでした。しかしもう少し期待はしていたのですが、前日までにかなりの降雨がありましたが雨がやんでから丸１日経っているのでやむを得ませんね。降雨直後が狙い目のようですね。落差は１５メートルです。

不動滝の前に樹齢２００年の夫婦杉があります。

不動滝の脇には不動明王が祀られています。

不動滝と行者の滝の間に空滝があります。その名の通り空滝は不動滝以上に水のない滝です。

この日の空滝はわずかに水が流れ落ちている様子が確認できました。それでも水量は極小なのでここまで滝に近づくことができます。落差は１５メートルです。ここで違和感を感じました。空滝は行者の滝や不動滝が滝の前に滝見のスペースがあるのに対して、滝前に立つには少し杉木立の斜面を登る必要があります。整備されたルートはない状態です。とはいえ難所でもなんでもありません。そんな場所ですがヤツに取り付かれたのです。なにか手がもぞもぞするので見てみるとヤマビルがまさに今私の手に噛み付こうとするところでした。間一髪でした。滝の前にはヤツがうようよいましたよ。

ヤマビルから逃げるように退散しました。行者堂に戻り延命水を汲んで車に戻ろうとしてこの幟が目に入りました。オヤジギャグです。

これもオヤジギャグですね。

行者堂から車で約１０分でしそうよい温泉に到着しました。この温泉で汗を流しました。

しそう よい温泉 温泉