2020/10/08 - 2020/10/08
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スネフェルさん
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「戦争は今も続いている・・・(中略)
これは今はもう忘れられてしまった戦争の記録である・・・」
とは、小説・銀河英雄伝説の冒頭の一説ですが、この本庄城址のことを知り、訪れると、そのことを強く感じます。
もののあはれ、は日本人のDNAに刻みつかれた感性ではありますが、戦のもの悲しさ、というのも、その感性を強くするのかもしれません。
本庄城は本庄実忠によって築かれたといわれる城です。
本庄実忠は北条氏と関東管領上杉氏が事実上の決戦となった河越野戦で活躍した武将です。
河越野戦により、上杉家は没落し、越後に逃げ込むことになりますが、この敗戦での退却行で本陣詰めだった本庄実忠は、押し寄せる敵兵から重症を負いながら、主君・上杉憲政を守りぬき、逃がすことに成功します。圧倒的に不利な状況で大将を守り抜いた堅将。
歴史上、度々登場する堅将ですが、主君にめぐまれず、歴史に埋もれてしまう場合が多い。
本庄実忠もそんな人物の一人なのでしょう。
本庄城が落城し、本庄氏が滅亡するのは、本庄実忠の死後、10年後の1590年の小田原攻めの時。
草葉の陰でどのような思いで本庄氏の滅亡を見つめたのか・・・
江戸期の本庄藩の石高は1万石。ということは単純計算で守兵は250人ほど。圧倒的な兵力を前に降伏しなかったのは、「のぼうの城」の忍城の成田家と同じ坂東武者の意地があったのでしょうか・・・
遺構はほとんど失われていますが、地形的に城があったであろう痕跡を感じることができます。
声なき声を聞き取るのも、廃城めぐりの楽しさの一つですが、その意味では十分に楽しめるスポットでした
- 旅行の満足度
- 3.0
- 観光
- 3.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ここに城があったことを示すのはこの碑のみです。
廃城から数百年。
遺構は人の営みの中に消え去ってしまったようです -
神社の存在がかつてここに城があったことを伝えるのみです
-
神社はお稲荷さまです
-
本庄城の説明文
-
城山稲荷神社創建450年碑。
築城前からここに鎮座していた計算になります -
神社は進んだ奥、少し下がった位置にあります
-
神社の境内は周辺からやや高いことがわかります。
遺構は失われているものの、城であればここ以外に本丸はない、という地形です -
一段下がると城山稲荷神社が見えてきます
-
城山稲荷神社の縁起説明板
-
見事なケヤキ。
おそらくご神木でしょう -
ケヤキの説明文。
築城時に植えられた樹であるとのこと。
落城時に燃え落ちなかったのは奇跡的というべきでしょうか -
神社の本殿。
一見するとお寺ですね -
奥は公園でしたが、掘の跡を利用したようにも見えます
-
狐様が祀ってあります
-
秩序があるような、ないような・・・
ご利益があった方々の寄進でしょうか・・・
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