スペイン・ゴシック建築の傑作、ブルゴス大聖堂を見学

2010/04/26 - 2010/04/27

私は、2010年に4回目のサンティアゴ巡礼に出かけました。今回は、ブルゴス（Burgos）を出発し最終目的地の・サンティアゴ・デ・コンポステーラまで502kmの行程を歩く予定です。
朝8時半にマドリードを列車で出発し、12時40分にこの都市に到着しました。

ブルゴスは、スペイン・カスティーリャ・イ・レオン州ブルゴス県の県都です。人口は約17万人ですが、スペイン北部における交通の要所です。9世紀末にアストゥリアス王国によって城塞都市が建設されました。レコンキスタ（キリスト教徒によるイスラム教徒排斥運動）初期には、軍事拠点でした。

ブルゴス大聖堂（サンタ・マリーア大聖堂）は、この都市の最大のシンボルとなる建物です。この大聖堂は、スペインのゴシック建築の傑作と呼ばれ、スペインの３大カテドラルのひとつに数えられています。ブルゴス大聖堂はユネスコの世界遺産にも登録されています。
13世紀に着工し、竣工したのは16世紀でした。中世の民族的英雄エル・シッドとその妻などが埋葬されている様です。

私のホテルは、市街地にありました。
ブルゴス大聖堂の位置は次の通りです。市街地からブルゴス大聖堂に向かうとアルランソン川があり、川を渡ってすぐそばにサンタ・マリーア門（Arco de Santa María）があります。11世紀に城塞が築かれた時に造られた8つの門のうちの1つだそうです。そして、次にサンタ・マリーア広場（Plaza de Santa María）があり、その向こうに大聖堂が聳えています。

エリア スペイン

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• グルメ: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 鉄道 徒歩 飛行機
• 航空会社: JAL イージージェット
• 旅行の手配内容: 個別手配

サンティアゴ巡礼路はいくつかのルートがありますが、巡礼者が一番多いのは、スペインの北側に沿っているフランス人の道と呼ばれるコースです。
そのコースを図示しました。
そのコースの中で、ブルゴスはパンプローナに次ぐ大きな都市です。

ブルゴス大聖堂 寺院・教会

ブルゴス大聖堂付近の地図です。

市街地からは、アルランソン川の対岸にあります。

アルランソン川です。

アルロンソン川の対岸には、サンタ・マリーア門(Arco de Santa María)が建っています。
ブルゴスには街を囲む城壁に12の門がありましたが、この門はそのうちのひとつです。門の正面にはカール1世、ブルゴスの英雄エル・シッドらの像が彫られています。

サンタ・マリーア広場のベンチで休んでいる巡礼者の像です。　
ここでは、中世の巡礼者も一休みしていたことでしょう。
背景に見えるのは、ブルゴス大聖堂です。

ブルゴス大聖堂の全景です。
　

ブルゴス大聖堂のファサッド（正面）です。
天を衝く二つのタワーが圧巻ですね！

やや左側から見た大聖堂です。
天に向かって聳える豪華なタワーに素晴らしい美しさを感じます。

コロネリア門（Door of the Coronería）です。

コロネリア門のタンパン（入口上部の装飾）には、「最後の審判」の彫刻が描かれています。
中央が審判キリスト、左に聖母、右に聖ヨハネが寄り添っている姿の様です。

ブルゴス大聖堂の側面。　　　　　

この入口は、サルメンタル門(Sacramental Door)です。
13世紀に造られたそうです。
門の両側とタンパンには聖者の彫刻が並んでいます。

大聖堂の内部に入りました。

内部には沢山の祭壇がありますが、この祭壇には重厚な金色の彫像が並んでいました。
上段はキリストの神殿奉献、下段はキリスト降誕を表現している様です。

聖堂内のバラ窓です。

主祭壇の衝立（Reredos)です。
豪華絢爛ですね！　　　　　　　　　　　　　　

大理石の上に眠っている聖人の彫刻もありました。

出口に向かうと、美しいステンドグラスの窓が並んでいました。　　　　　　　　

廊下には、ステンドグラスの影が映っていました。

出口に近づくと、更にきらびやかな祭壇がありました。
それは、St. John the Baptist and St. James “the Moor-slayer” と呼ばれるチャペルの祭壇でした。

大聖堂を出ると、すぐ近くにサンティアゴ巡礼路を示す貝印のマークがありました。
明日は、ここを通過して、巡礼の旅に出発します。

ブルゴス大聖堂の夜景です。
青い空をバックに、大聖堂のシルエットが素晴らしいですね！