テンプル騎士団の居城だったポンフェラーダ城を見学

2010/05/07 - 2010/05/08

ポンフェラーダ(Ponferrada）は人口が約7万人で、レオン県エル・ピエルソ地方(Commarca of El Bierzo）の首都となっています。サンティアゴ・デ・コンポステーラ（以下サンティアゴと略す）巡礼の道で、サンティアゴまでは残り214kmですが、ポンフェラーダはその道中の宿場に存在する最大の都市です。

2010年5月のことですが、私がサンティアゴ巡礼に出かけた折に、中世の頃に活躍したテンプル騎士団の居城であったポンフェラーダ城に関心があったので、ポンフェラーダの町に立ち寄りました。
ポンフェラーダ城は、レオン王国の国王による慈悲により、1178年にテンプル騎士団に寄贈されたお城です。当時は粗末な建物でしたが、テンプル騎士団は増改築を重ねたので、堅固な要塞へと変身しました。その後、レオン王のアルフォンソ9世の指示により、サンティアゴ巡礼の旅人を守る役割を与えられました。
しかしながら、1307年に、テンプル騎士団の勢力を恐れたフランス王のフィリップ4世によりその騎士団は解体され、このお城の所有権は他の貴族の手に渡ってしまいました。でも、その後も引き続き改築が続き、現在のお城の姿になったそうです。
現在のお城の敷地面積は、約8000m2あるそうです。全体が堅固な城壁に囲まれ、その外側はお濠が巡らされています。

私がポンフェラーダに到着したのは、昼頃でした。巡礼道からポンフェラーダ市内に入ると、真真に眼に入ったのが、堂々たる風格を湛えたポンフェラーダ城でした。ここまでは、国際色豊かな巡礼仲間と一緒でした。皆で城砦近くのバールで休憩後、私はここ一泊の予定だったので、次の目的地に向かう巡礼仲間と別れました。

旧市街のレストランで昼食の後、ポンフェラ－ダ城に戻ってきて、まず城外を半周し、その後は城内に入り、内部を見学しました。

エリア スペイン

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 徒歩
• 航空会社: JAL
• 旅行の手配内容: 個別手配

サンティアゴ巡礼路とポンフェラーダの位置。

ポンフェラーダ城の見取り図

巡礼道からポンフェラーダ市内に入ると真っ先に目に入ったのは、堂々たる風格のポンフェラーダ城でした。

ポンフェラーダ城 城・宮殿

少しずつ城塞に近づいてみました。

カメラを左に向けると、中央部に城門が見えてきました。

城塞の城門正面に近づいてみました。

お城見学は後程に行うこととし、私が予約していた旧市街のホテルのチェックインしました。

ホテルの前には、16世紀に建造されたと言われるクロックタワーが聳えていました。

ホテルにチェックイン後、Hotel Los Templariosの地下にあるタベルナ（居酒屋風レストラン）で、昼食を取りました。

このタベルナでは、巡礼メニューをオーダーしました。パエリア、イカの料理、白ワイン（ボトル1本）、それにデザートして、タルトとコーヒーを頂きました。料金の合計額がたったの10ユーロだったのでその安さに驚きました！

食後は、シル川沿いのポンフェラーダ城周辺を半周して、城塞を外部から見学しました。

右端に張り出した角柱のタワーはNew Tower,その手前にある円形のタワーはOld Towerと思われます。
堅固な要塞を思わせるお城ですね！

城壁の中央部に円柱状の見張塔が築かれていました。
難攻不落の城塞ですね！

城塞の右奥には、クロックタワーが聳えているのが見えました。

城塞は、高台の上に築かれていることが分かります。

高台の斜面には、可憐なひなげしの花が咲いていました。

城塞のふもとを流れるシル川です。

巡礼者は、この橋を渡ってサンティアゴを目指す旅を続けます。

城壁のすぐ下の歩道を進んで行きました。

次第に城門に近づいて来ました。

ここが、城門です。

いよいよ、城内の見学を始めます。

城壁の上に設けられた通路、Lower Wall Walkです。 　　　　　

Lower Wall Walkから見た城壁の内側.

城壁の窪みには、弓矢を構える小窓が造られていました。　　　　　　　　　　　　

タワーが聳える城塞の先端部。

道路の上に聳える城壁。

城壁の真下に見えるお濠

城壁のコーナー部。

城壁から見た市街地。
近代的なビルが立ち並んでいました。

城壁から突き出た見張り所　　　　　　　

城門の近くの中庭。石ころが地面にゴロゴロしていました。