2020/12/22 - 2020/12/23
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アジア好きの晴れおじさんさん
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コロナ禍の収束の目途が立たない中、好きな旅行も安近短で我慢しなければなりません。けれど、GoToトラベルが利用できる今こそ、かねて泊まってみたいと思っていた近場の温泉宿に出掛ける好機だとも言えるでしょう。
そんな訳で、今回は地元山形市「蔵王温泉(ざおうおんせん)」の「和歌の宿わかまつや」に夫婦で泊って来たので、参考までに投稿します。
- 旅行の満足度
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
山形はここ数日大雪が続いていたけれど、今日は朝から雪は降らず比較的穏やかな天気になっています。
午後2時現在、蔵王温泉に向かう県道は路面の雪が融けていて渋滞もありません。 -
蔵王温泉街に到着。
平日の日中なので、人影はほとんどありませんね。近年ウインタースポーツをやらなくなった私ら夫婦が冬の蔵王に来たのは久しぶり。 -
さっそく、本日の宿「和歌の宿(うたのやど)わかまつや」にチェックインするとしましょう。
この旅館は、三百年を優に超える歴史がある老舗で、以前はここから百メートルほど離れた場所に建っていました。 -
私は小学生の時に家族で泊まった記憶があり、建て増しを重ねて迷路のようになった館内で一時迷子になった思い出があります。
現在は、客室数27室の比較的こじんまりした建物に生まれ変わっていて、内部はご覧の通りなかなか瀟洒な造りですね。 -
私たちの部屋は四階の十畳の和室。
内装は豪華ではないけれど、床の間の壁紙や座卓などが小洒落た感じで気に入りました。 -
お茶も、緑茶とは別にコーヒー、紅茶、昆布茶が用意されていて、冷蔵庫には無料のミネラルウォーターが入れてあるなど、細かな気配りがなされています。
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窓からの眺望も、なかなか。
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床の間に短冊が置いてあるのに気付きました。
手紙によると、旅の思い出などを和歌にしてしたためフロントに持っていくと記念品を贈呈し、館内に掲示するとのこと。
でも、俳句ならともかく、和歌となると、中学校以来一度も詠んだことがないしなあ………。 -
お風呂セットは、こんな籠に入っています。
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足袋の形をした簡易ソックスもあったので、履いてみました。
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公式HPで予約した特典で、女性は色浴衣を無料で借りられます。
アラ還の妻は、ちょっと若作り。「よく似合っているよ。」と心にもない台詞を言う義理固い夫でありました。 -
さて、地下二階の温泉へ。
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廊下には、お客さんがしたためた和歌の短冊と伝統こけしがズラリと並んでいて、なかなか壮観。
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男湯「霊泉」
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浴槽は、内風呂一つに屋根がある半露天風呂二つ。
温泉水は、蔵王温泉独特の硫黄泉で白濁しています。
※写真は公式HPから借用 -
ちょうど先客が上がったところで、私一人で独泉状態。三つの浴槽に順番に浸かりましたが、この「大石くりぬき風呂」が最も快適で気に入りました。
※写真は公式HPから借用 -
午後6時から二階の個室食事処で夕食。
コロナ渦中の今、理想的な食事スタイルですね。
公式HPで予約した特典でワンドリンクが付くので、私は生ビール、妻は赤ワインを選びました。 -
前菜
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山形牛すき焼きと鯛・海老・烏賊のお造り
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クルミ豆腐
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茸汁
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ウナギ御飯
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デザートは、ぜんざいに干菓子など純和風。
なかなか手の込んだ料理に美しい器。視覚でも味覚でも楽しめて、私も妻も完食しました。 -
部屋に戻る途中、二階の廊下からラウンジを見下ろすと、庭の雪がライトアップしたようになっていて、ちょっと幻想的。
雪は美しいんだなあと、今更ながらちょっと感激。 -
翌朝、今日も雪は降っていないようですね。
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少し朝焼けしていたので、ズームアップ。
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朝風呂に行くエレベーターの中に新聞切り抜きが貼ってあって、この旅館が歌人・斎藤茂吉の定宿だったと知りました。
齋藤茂吉を知らない人も、ドクトル・マンボウ北杜夫さんの父親と言えばわかるかな? -
朝風呂は、貸し切りの家族風呂にしました。
※妻は夫とでも混浴NGなので私だけ。 -
予約制でなく、空いていれば早い者勝ちで内鍵をかけて入れるシステム。
源泉100パーセントのかけ流しのお湯に浸かって、極楽気分。
「いい湯だごどぉー」← 山形訛りです -
湯上りに、展示コーナーの資料を閲覧。
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齋藤茂吉の肖像写真と、この宿で詠んだ和歌。
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こう書いてあるのだそうです。
この旅館を経営している斎藤家は斎藤茂吉の遠縁にあたるそうで、二代前のご主人と斎藤茂吉は友人だったとのこと。
なるほど、だから、「和歌の宿(うたのやど)」と謳っているんですねえ。 -
ドクトル・マンボウ北杜夫さんが奥さん娘さんと一緒に宿泊した時の記念写真
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2回いらっしゃったようです。
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よく読めないけれど、北杜夫さんも一首詠まれたようです。
作家の字は往々にして個性的というか、ぶっちゃけ下手くそで、編集者泣かせですね。 -
北杜夫さんが自宅に戻られてから出したお礼のハガキ。
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8時半から、昨夜と同じ個室で朝食。
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「地産地消」をコンセプトにした料理が、彩も鮮やかに供されました。
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盛り付けのセンスの良さが際立ちます。
これまた完食。 -
ふと窓から外を見たら、屋根の雪下ろしをする人の姿が。
この時、一首頭に浮かびました。 -
四階に戻って、廊下の端から先ほど朝焼けになっていた方角を見たら、朝日連峰だろうか、山の稜線がはっきり見えました。
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ズームアップ
うーん、美しい。「いいごどぉー」 -
部屋でさっき浮かんだ和歌を短冊にしたためて、チェックアウトの時にフロントに提出。記念品として、こんなかわいい箸置きをいただきました。
どんな和歌を書いたのかだって?
恥ずかしながら、お披露目しましょう。
「和歌の宿 里より登り来たりなば
蔵王高湯(ざおうたかゆ)に 雪ぞ降り積む」
完
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