2020/11/13 - 2020/11/14
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まつじゅんさん
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丹波篠山から三田に戻り、有馬温泉に向かいます。
三田から20分程でしたから、家からでも1時間以内の距離にある有馬温泉ですが、大阪、神戸からの交通の便が良いこともあって、結構お高い目の旅館が多い気がしていました。
大阪時代に慰安旅行で訪れたのが30年近い前ですから、比べようがないですが細い路地の街並みが整備され、見て歩くのも楽しい街並みになっていました。
公共の宿から大型のリゾートホテル、日帰り入浴施設等々、色々なタイプの宿の中から、今回は「四季の彩 旅籠」に宿泊です。
こちらは、料理の鉄人で有名になった大田忠道監修の宿で、「1日8組限定 美食家たちが集う宿」という名の通り、本当に美味しい料理でした。
コロナ禍で、本来の客前料理については、縮小を余儀なくされているようで、ちょっと残念ではありましたが、スタッフさんの対応は丁寧で温かく、温泉も金、銀の両方を楽しむ事ができ、昨年有馬を訪れた奥様の先導で、街並みを散策し、美味しい食事と温泉で、ゆっくり寛ぐことが出来ました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 5.0
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
-
有馬温泉は、日本三古湯といわれ、林羅山の日本三名泉や、枕草子の三名泉にも数えられていて、江戸時代の温泉番付では当時の最高位である西大関に格付けされている、日本有数の温泉です。
歴史上の有名人物も数多く訪れており、特に有名な人は「太閤」豊臣秀吉でしょうか。
神戸電鉄有馬温泉駅から歩いてすぐのところにある「太閤秀吉像」です。
秀吉は、よほど有馬が気に入ったのか何度も訪れ、1590年9月には「有馬大茶会」を開いています。
2月に小田原北条氏を下し、7月に伊達政宗ら奥州の諸将への所領与奪を実行し、名実ともに天下人となった秀吉は、金湯山蘭若院阿弥陀堂にて茶会を実施しています。 -
「ゆけむり広場」です。
定番のフォトスポットで、中央には湯けむりに見立てた滝が流れ、滝の前には有馬温泉と姉妹提携をしている定山渓温泉の観光協会から贈呈されたという河童像が建っています。
冬のイルミネーションの装飾がなされていました。
この広場の傍らに、「太閤秀吉」の座像があります。 -
そして、「太閤秀吉像」の向かい側には秀吉の正室 北政所をかたどった「ねね像」と「ねね橋」があります。
赤い欄干が印象的な「ねね橋」です。 -
こちらが「ねね像」です。
少し離れた「湯けむり広場」に建てられた秀吉像と向かい合って建てられています。
ねねは、秀吉に連れられて何度も有馬温泉に湯治に訪れており、有馬の高台に別邸も建てて、秀吉の死後も有馬温泉の復興に大いに貢献したようです。 -
有馬温泉街には7つの泉源があり、お湯は湧出口では透明ですが、空気に触れると含鉄塩化物泉の湯は酸化し赤褐色に変色して「金泉」となります。
それ以外の変色しない透明な温泉は「銀泉」と呼ばれています。
銀泉は泉源により、成分は若干異なりますが、炭酸水素塩泉とラジウムを多く含む放射能泉が多いようです。
なお、「金泉」「銀泉」という名称は、有馬温泉旅館協同組合の登録商標されているとの事です。
天神泉源は、本日の宿「旅籠」の近く、天神社の境内の中にあります。
地下185mからくみ上げられていて、98℃のお湯がゴボゴボという音と、湯けむりを立ち上げています。
【金泉源】
泉質:含鉄ナトリウム、塩化物強塩高温泉
温度:98.2℃ -
こちらは御所泉源。
泉源の横は坂道で、周囲の小さな庭園と湯気が立ち上る泉源の上部が見えています。
また有馬温泉は、塩分濃度が日本一の温泉としても有名です。
妬泉源の金泉は、御所泉源を通り、各旅館に運ばれているようです。
【金泉源】
泉質:含鉄ナトリウム、塩化物強塩高温泉
温度:83.5℃ -
極楽泉源で、銀の湯の通り沿いにあります。
太閤秀吉が有馬に訪れた際に、「ここに温泉が湧き出たら、異国までもが我が手に入る前兆ならん」と杖を持って地面を突き、そこから温泉が出たという逸話が残っており、別名「願いの湯」とも呼ばれています。
【金泉源】
泉質:含鉄ナトリウム、塩化物強塩高温泉
温度:94.3℃ -
有馬にも外湯があるようです。
こちらは「銀の湯」で、2001年にオープンしました。
炭酸泉源にラジウ ム泉をブレンドしているようです。
外観は、神社やお寺が集まる周辺の街並みに合わせ、浴室は鐘桜をイメージし、シンプルで伝統的な和風になっています。
炭酸泉は飲料用にも使われ、炭酸煎餅の原料になっているようです。 -
こちらは「金の湯」です。
2002年12月4日新規オープンした湯で、前身は1961年完成の有馬温泉会館のようです。
この場所は、有馬温泉発祥の地といわれ、室町期には「一の湯・二の湯」があったと古文献に記されており、明治からは有馬本温泉として親しまれてきましたが、老朽化に伴い改築されたようです。 -
浄土宗念仏寺です。
太閤秀吉の正室 北の政所ねねの別邸跡と伝えられています。
庭が有名で「沙羅樹園」とよばれる樹齢250年といわれる沙羅双樹の大樹があり、
6月下旬が見頃のようですね。
その頃にまた参りましょう。 -
黄檗宗温泉禅寺です。
薬師如来の導きで有馬温泉を訪れた僧、行基がにより724年に建立されたと伝えられています。
行基と仁西の木像が祀られ、毎年1月2日の入初式の際に木像に初湯をかけて沐浴をするようです。
こちらの温泉寺御祖師庵には、有馬温泉の歴史を物語る絵巻物等が展示されているようですが、閉館時刻を過ぎており入場できませんでした。
また、本堂の波夷羅大将立像は重要文化財で、他にも多くの寺宝があるようです。 -
温泉寺の傍にある行基上人像と三羽烏像。
有馬の古い伝説に登場する「三羽ガラス」。
有馬温泉の鎮守であり、温泉寺の守り神でもある湯泉神社に伝わるお話です。
神代の昔、大己貴命、少彦名命の二神が有馬の地に降臨された折、三羽の傷ついたカラスが水たまりで水浴びをしており、数日してカラスの傷が癒えたの不思議に思った二神が調べられたところ、この水たまりが高い効能のある温泉だと分かり、これが万病に効くという有馬温泉が世に知られる始まりとなったそうです。 -
有馬温泉らしい風情のあるエリア、湯本坂周辺を巡ります。
こちらは、「家に置けば家族に幸せを招き、お店にはお客様を招き入れる」という、招き猫を扱うお店です。 -
おいしそうな臭いに誘われコロッケを購入です。
竹中精肉店は、上質な神戸牛をイートインで味わえ、特に揚げたてのコロッケは、有馬を代表する食べ歩きグルメとして人気との事で、完全に乗っかってしまいました。 -
食べ歩きグルメというと、奥様はこちら「まめ清」の豆乳ソフトです。
こちらは、手焼き豆乳とおからのドーナツが有名らしいですが、このソフトも美味しかったです。 -
この幟は目を引きますね。
湯の花堂本舗の手焼き炭酸煎餅、賞味期限5秒とはインパクトがあります。 -
こちらでは一枚焼き型を使って、一枚ずつ炭酸せんべいを焼き上げ、アツアツの状態で頂く事が出来ます。
焼きたての数秒間のみ楽しめる、熱々の柔らかな食感の「はがしたて」を頂きます。
3枚100円で、本当に直ぐに見慣れた炭酸せんべいに固まっていくのですが、熱い。。。 -
街歩きの最後に、私の大好きな佃煮と山椒のお店、元祖『川上商店』で山椒佃煮を購入し、本日の宿「旅籠」に到着です。
-
館内には、料理の鉄人と著名人の方々の写真が飾られています。
でも、特に著名人に頼らなくても、こちらの料理は美味しいと思います。 -
本日の部屋は、和室にベッド。
部屋にはトイレや風呂はありません。
料理が目的ですので、特に部屋に拘りは無かったですが、狭いながらも清潔で快適な睡眠が出来ました。 -
窓からは「天神泉源」や湯本坂を望めます。
-
2階の風呂上がりサロンです。
ミカンや珈琲、お水が用意されています。 -
部屋の向かいが、直ぐにお風呂。
誰も入っていなかったので、金泉をパチリ。
床は畳敷きです。
風呂好きの私、この後、ゆっくりと3回、翌朝は2階の銀泉と金泉の壺風呂に2回浸かってきました。
ただ、金泉で思いっきり体を伸ばしていると口に違和感が。。。。
歯が真っ二つに割れてしまいました。
まぁ、ブリッジの土台で10年以上頑張ってくれていましたが、食事の前だけに大騒ぎです。 -
では、楽しみにしていた食事です。
私は一杯のビール、そして奥様は有馬サイダーをお供にスタートです。 -
本日のメニュー。
この宿の館主 太田忠道氏の哲学は「よい食材でお料理を華やかに彩り、見た目にも楽しめる演出と最適な状態でお召し上がりいただく、また、料理人はお客様の前に出てお料理についてしっかりと説明を行いお客様に喜んでいただいてこそ、一流の料理人である。」ということらしいです。
本来は、一品一品説明しながら提供するのがスタイルのようですが、コロナ対策からメニュー説明が用意されていました。 -
お品書きを取ると、現れたのは前菜「有馬十二坊盛り合わせ」です。
上にあるのは、「間八のみぞれ仕立て」。
これも絶品でした。
有馬12坊というのは、諸説あるようですが、1097年有馬に洪水があり温泉は壊滅的な被害を受け、以後95年間の有馬は壊滅状態で推移したと考えられています。
そこに仁西という僧が現れ、源平合戦で平家が滅亡した直後、吉野(奈良県)からやってきて有馬の再興を果たすこととなったようです。
有馬には「○○坊」という宿が多いのは、この時の流れや、あやかってつけられたといわれています。
1191年に壊滅状態であった有馬温泉を再興するために、仁西上人が建てたのが12の宿坊で、その12坊にちなんだ、目にも楽しい12種類の前菜盛り合わせとなっています。
12坊とは、北の坊、角の坊、上大坊、尼ケ崎坊、池の坊、奥の坊、下大坊、中蔵坊、萱の坊、中の坊、二階坊、御所坊で、現在は奥の坊、角の坊、上大坊、中の坊、御所坊の宿坊が残っているそうです。
ちなみに、仁西は吉野にあった高原寺の住僧で、熊野権現に詣でた折に「摂州有馬の山間に温泉がある。近頃、はなはだしく荒廃しているにつき、行って再興せよ」という夢のお告げをうけたとの事です。
吉野とかかわりがあったというのは、少し嬉しいです。 -
お刺身。
野菜につけて頂くお味噌も凄く美味しく、見た目も華やかな盛り付けと共に、美味しく頂きました。 -
コロナ禍にあって、料理人の方との接触を少なくしているようですが、この名物料理である雲海鍋では、その一端を見せて頂きました。
-
綿菓子が見ている間に溶けていきます。
肉食を禁じられていた修行僧が、わたあめで隠して肉を食べていた、という逸話を元にしたそうですが、程よい甘さと、肉の美味しさもバランスもよく、凄く美味しかったです。 -
茶碗蒸しも一味違いますね。
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食事はカニ雑炊。
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最後の甘味まで、美味しく頂きました。
スタッフさんの接客も丁寧で、本当に美味しい料理を気持ち良く頂く事が出来ました。 -
翌朝、今日も良い天気です。
昨夜とは違う2階の風呂に入って、周辺を少し散歩して、朝食に向かいます。 -
揚げ物やソーセージ等が無い、純和食の朝食は久し振りです。
-
一品一品に手が入った朝食。
ご飯は釜炊きでテーブル横に、食事時間に合わせて炊き上がるように用意されていました。
とても美味しかったです。 -
鰆の西京焼き。
フロントで真空パックで販売もされていましたが、人気商品のようです。 -
客前料理という事で、本来は玉子焼きは目の前で調理してくれるらしいですが、今回はオープン厨房で調理し、出来立てが提供されました。
-
チェックアウトの際頂いたお土産、カレーです。
翌日早速頂きましたが、なかなかのお味でした。
館主の大田忠道氏は、23歳で有馬グランドホテル副料理長となり、中の坊端苑総料理長を経て、2002年「四季の彩・旅篭」を開設し、大田忠道料理道場を主宰、有馬で「ご馳走塾 関所」「天地の宿 奥の細道」を経営されています。
黄綬褒章、瑞宝単光章を受章されており、長年日本料理の料理人として数々の要職を歴任しながら800人以上の多くの弟子たちを育て上げた功績が素晴らしいですね。
他にも
旅館・料理店の料理長のネットワーク「百万一心味 全国天地の会」会長
日本旅館協会日本料理顧問
兵庫県日本調理技能士会会長
日本調理師会副会長 等々「料理の鉄人」と呼ばれるだけの事はありますね。 -
客室に用意されていてた、日本料理の基礎知識を分かりやすく解説した本です。
持ち帰り、読ませていただきました。
本当に美味しく、日本料理という深さの一端を味合わせて頂きました。
チェックアウトの際、ご本人にお会いし、お話しさせていただきましたが、腰の低い温和な方という印象を受けました。
本日これまで。
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この旅行記へのコメント (2)
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- fuzzさん 2020/12/23 21:51:07
- 老眼で・・・
- まつじゅんさん、こんばんは♪
今、スマホで拝見しています。
表紙のお鍋、老眼のせいで「鶏丸ごと入ってる!?」と、勘違い。
読み進めますと、綿菓子なんですか!
斬新\(^o^)/
お肉のピンクが「とさか」で、綿菓子部分が鶏の体(羽のまま)に見えてたまげた(笑)
老化って恐ろしいですね。
綿菓子と知ったら、もの凄く食べてみたくなりました。
雲海鍋って言うんですね。
一つ物知りになりました。
今から知ったかぶりして、とぉつぁんに教えます(笑)
fuzz
- まつじゅんさん からの返信 2020/12/24 08:53:49
- Re: 老眼で・・・
- fuzzさん
いつも私の拙い忘備録へのご訪問、ありがとうございます。
私もスマホで見てみると、確かに・・。
こちらの宿の名物料理で、本当に綿菓子を雲海に見立て、火を付けると綿菓子は消えて(溶けて)行くのを見ながら、調理の方とのおしゃべりが楽しかったです。
お刺身も色々な角度で見せてくれて、どれもが美味しい料理でした。
大田忠道さんも気さくで、話しやすい方で、またぜひお越しくださいと丁寧に見送って下さいました。
何より、自分の技や精神を伝承するという事を考えておられる人だなと思いました。
宿の調理スタッフさんは若いですが、やる気にあふれた方々で、お客さんを派手な演出ではなく、包丁の技や味付けや調理の様子を見せる事で、魅了しようとしているように思いました。
是非、有馬に行かれる時には立ち寄って下さいませ。
matujyunn
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