2020/11/05 - 2020/11/07
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hiloさん
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昨年のタイひとり旅に味を占めて、今年もひとり旅を計画!行先は「トルコ」!…のはずだったのですが、コロナ禍により計画を断念。今年はひとり旅は無しかなと思っていたのですが、GoToトラベルに後押しされ思いを募らせてきた奈良に行くには今しかない!と思い立って1か月を切ったくらいから慌てて準備をしました。
メインは小学生のときに駄々こねて母に連れて行ってもらった明日香村(と法隆寺)はの再訪!そして、たぶん修学旅行で行ったような気がする東大寺、行ったかどうか怪しい世界遺産の数々!大人になった今、「日本」の始まりに触れて何を思うんだろうという、そんな旅です。
正倉院展のおかげか、GoToのおかげか、ホテルが思うように取れず木曜日から2泊3日という微妙な日程になりましたが、おかげさまで見ることができたものがあり、見ることができなかったものがあり、さらにそのおかげで見ることができたものがあったり、と、今しか見られない奈良を見ることができた旅でした!
【1日目】
■興福寺(世界遺産)
・南円堂
・北円堂
・中金堂
・東金堂
・五重塔
・国宝館
■東大寺(世界遺産)
・南大門
・大仏殿
・法華堂
・二月堂
・千手堂
■春日大社(世界遺産)
・春日荷茶屋
・本社
・若宮神宮
・夫婦大国社
・金龍神社
【2日目】
■高松塚古墳・高松塚壁画館
■鬼の俎・鬼の雪隠
■亀石
■橘寺
■石舞台古墳
■岡寺
■伝飛鳥板蓋宮跡
■飛鳥寺
■甘樫丘
■橿原神宮
■若草山
【3日目】
■唐招提寺(世界遺産)
・金堂
・講堂
・開山堂
・鑑真和上御廟
・戒壇
■薬師寺(世界遺産)
・玄奘三蔵伽藍
・食堂
・大講堂
・東院堂
・金堂
・東塔
・西塔
■法隆寺(世界遺産)
・南大門
。五重塔
・金堂
・大講堂
・大宝蔵院百済観音堂
・夢殿
■中宮寺
※歴史の記述については調べたり見聞きしたものを書いていますが正確ではない場合がありますのでご了承ください。致命的なものについては優しく教えていただけると嬉しいです。
※御朱印についてはわたしがいただいたものがすべてではありませんのでご承知おきください。
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2日目の朝です。朝食前にお部屋のコービーをいただきました。
7時になったので朝食ビュッフェへ。ピアッツァホテル奈良 宿・ホテル
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一番乗りだったので写真を撮っておきましょう。
こちらはサラダと野菜スティック。 -
和食の小鉢と手前は柿の葉寿司、上段は三輪そうめんです!朝食ビュッフェにご当地グルメがあるのはうれしいですね。
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茶粥もありました。洋食用のスープや、白米、お味噌汁ももちろんあります。
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早く来すぎて間に合っていなかったですがこのあとパンも4種類くらい並びました。
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フルーツやヨーグルト、パウンドケーキもあります。すべてお皿に分けられているのはコロナ対策でしょう。
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ジュース類も紙パック。コーンフレークなんかもありました。
このほかにウィンナー、ベーコン、目玉焼き、スクランブルエッグ、鮭などをその場で焼いてくれます。すごい!
これだけあればよりどりみどりですね! -
朝食は洋食派なんですが、この日は和食にしてみました。
柿の葉寿司は鯖と鮭。おいしくておなかもいっぱい。 -
満腹ついでに安納芋のパウンドケーキとコーヒーです。一口サイズなのに全部お皿にサーブしてくれていてありがたいですね。
ゆっくりしたかったのですが、この日は近鉄で明日香村を目指す予定なので早めに出発して近鉄奈良駅へ。 -
車窓から。平城京の建物でしょうか。
大和西大寺と橿原神宮前で乗り換えです。 -
橿原神宮前までは比較的電車の本数が多いのですが、ここから先は30分に1本くらいの間隔でした。
橿原神宮前駅 駅
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着きました!飛鳥駅!
ちなみに、なんで今回明日香村を観光に入れのかというと、小学生のとき、当時流行っていた某少女漫画の影響で高松塚古墳が見たい!と母に駄々こねたんですね。そうしたら母がいろいろ調べてくれて、妹と一緒に連れて行ってくれたんです。
そのときはそのときで大好きな漫画の世界に近づけた気がしてとても感動したんですが、大人になって日本の歴史が好きになってから、いつかはもう一度この地を訪れてみたいと思うようになり、今回は自分のペースでまわれるようにひとり旅を選んだというわけです。飛鳥駅 駅
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まずは駅前の「飛鳥びとの館」へ向かいます。
飛鳥総合案内所 飛鳥びとの館 名所・史跡
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「飛鳥王国パスポート」をゲット!
100円かかりますが、①高松塚壁画館、②飛鳥寺、③橘寺、④岡寺、⑤石舞台古墳、⑥県立万葉文化館、⑦飛鳥資料館の7か所と、駐車場やお風呂屋さんで割引が受けられます。利用回数によりますが3~5か所くらいまわれば購入額上回るのでお得!それに加えて、史跡めぐりのモデルコースや観光案内、記念スタンプ欄もあり思い出にもなりますし、中のハガキで応募すると明日香村の特産品が当たるそうです!めっちゃお得!
なのにあまり知られていないのか、このパスポートを持って歩いていたらすごい血相で「Where are you from?」って声かけられました(笑)
実はこのパスポート、小学生のときにも母に購入してもらっているんです。中の割引券をちぎりながら観光するのが楽しくてすごい思い出に残っていたので、変わらない形で残っていてすごくうれしかったです!
建物内ではパンフレットをもらったり、お土産を買えたりするのですが、今回は先を急ぐのでスルーしてしまいました。 -
さて、今回の散策にはこちら!電動アシスト付き自転車をお借りしました。
「明日香レンタサイクル」にて1,500円。ホームページに200円の割引クーポンがあります。他の営業所で乗り捨てをするため+200円をお支払い。
実は電動アシスト付きに乗るのが初めてなので、簡単に説明をしてもらっていざ出発です!
ちなみに恥ずかしい話、わたし自転車うまく乗れないんですよね。小学生のときは同じくうまく乗れなかった妹を心配しすぎるあまり、自分がぬかるんだ田んぼに落ちたという残念な思い出も。幸い片足をつっこんだくらいだったので、その後の観光も何とか出来たのですが、一生忘れない思い出ですね(苦笑)
まあ、当時はよくがんばったなってことで、大人になった今ならもう少しマシに乗れるだろうと思っていたのですが、これがなかなか難しい上に、アシストのおかげでひと漕ぎでめっちゃ進むので超怖い。慣れるのに半日ほど要しました(笑)
自転車に乗り慣れている方なら問題ないと思いますが、地味に坂道があったりしますので、レンタルする際は普通の自転車と200円ほどしか変わらなかった電動アシスト付きがいいと思います。
さて、まずは高松塚古墳を目指します。しかし最近地図を読むということをしないためなかなかうまくたどり着けず、google mapを開くも車設定でも徒歩設定でも自転車に最適な道にならないんですよね。最終的には何とか慣れましたけどなかなか難しかったです。散策する人向けの表示があちこちにありますので、その通りに進むのが自転車や徒歩の人には優しいルートかと思います。明日香レンタサイクル 乗り物
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そんなこんなでなんとか到着!「高松塚古墳」です。
え?これ?と思われる方も結構いると思いますが、こちらが紛れもなく高松塚古墳です(笑)小さなお山がぽこっとある程度ですが立派な古墳です。
7世紀末から8世紀初めにかけて作られた直径23m、高さ5mの円墳です。被葬者は特定されていないというのがまたロマンですね~!国営飛鳥歴史公園 公園・植物園
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古墳のまわりはぐるっと一周することができます。見晴らしの良い丘に作られていますね。
こうして古墳を見つめたときに、「大切な人を弔う」という視点で考えるとすごく愛のある構築物だなって思うんですよね。 -
すぐ近くには「高松塚壁画館」があり、現物の展示はありませんが、石室の中の様子が伺えるような模写やレプリカ、模型が展示されています。
入館料300円がパスポートで250円になりました。お得!
壁画の現物は劣化や損傷が酷く長年いろいろな対策を講じて、今年の3/26に12年かけた修復がよくやく終ったそうです。いつか一般公開にならないかな。修復した壁画は石室に戻すらしいですけどね。
では、次の目的地へ向かいます。 -
「鬼の雪隠」に到着しました。雪隠ってトイレ?
高松塚古墳からは5~6分くらいかな?途中から細い歩道みたいな坂道を登っていきます。課外学習の子供たちがたくさんいたので走行には十分気を付けて。
さて、すごく大きな石で、なんでここにあるの!?という感じですね。近くにある鬼の俎とセットにされていますが、鬼がまな板で旅人を料理して食べ、満腹になったら雪隠で用を足したという言い伝えがあるそうです。本当は古墳の石室の一部なんですけどね。欽明天皇陵の石室の底石(俎)と蓋(雪隠)ということらしいのですが、本当、なんで蓋だけこんなところにあるのでしょうか。鬼の爼 鬼の雪隠 名所・史跡
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雪隠からの眺め。日本の原風景が広がっているように思えます。地形や山川ってそう簡単に変わりませんからね。
次は道を挟んで向かい側にある俎のほうを見学します。 -
小さい階段があるので上っていくと、
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大きな大きな石の板が1枚。これが「鬼の俎板」、石室の底だった部分ですね。
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本当に大きな石です。古代の人たちは大きな石とか、大きな銅製の仏像とか、どうやって運んだんでしょうね。
さて、ここからさらに自転車で5~6分走ったところにある亀石へ向かいます。 -
こちらが「亀石」です。写真で見るより全然大きいです。長さ3.6m、幅2.1m、高さ1.8mもあるそうです。
こちらの亀石は何を目的にして作られたのかわかっていないらしいのです。
それとこれは伝説なのですが、亀石ができたときは北向きだったそうです。それが気がつけば東向きになり、今は南西を向いているそうです。え?動くの?というだけで不気味ですが、なんとこの亀石、西を向いたときに奈良盆地が泥の海と化すのだとか。
あれ?北→東→南西→ときたら、もうすぐ西を向くのでは!?!?
まあ、伝説ですけどね。伝説。
亀石から5分ほど走ったところに橘寺があります。亀石 名所・史跡
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到着しました。
駐輪場からだと本堂の横から入ることになります。 -
こちらの「橘寺」は聖徳太子誕生の地と言われています。
手前の馬の像は聖徳太子の愛馬「黒駒」だそうです。聖徳太子はこの馬に乗りあちこち駆け巡っていたのでしょうか。見ての通り美しいお馬さんです。橘寺 寺・神社・教会
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拝観料はパスポートの恩恵を受けて350円が300円になりました。もう元が取れた!
本堂には聖徳太子35歳の像が安置されており、とても静かに拝観できました。 -
お堂の柱は獅子と象でしょうか?
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本堂の左を行くと「二面石」があります。右が善、左が悪を表しています。
元々はそういう目的で作られたのではないのでしょうが、お寺に置かれることで善悪の意味合いが出てきたのかもしれませんね。 -
御朱印は本堂でいただけました。「聖徳殿」と書かれています。
次は石舞台古墳に向かいます。 -
自転車で10分も走らないところに広い公園が見えてきました。こちらに「石舞台古墳」があります。
300円の入場料でしたが、パスポートで20~30円くらい値引きしていただきました。 -
石舞台古墳は蘇我馬子の墓ではないかと言われています。
古墳というと山のように盛り土されているイメージがあるのですが、こちらでは盛り土が除去され巨大な石室のみが残っています。これは、馬子の横暴な態度に反発した後世の人が盛り土を取り除いたためと言われているそうです。なんか少し不憫に思えてきました。国営飛鳥歴史公園 公園・植物園
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なんと石室に入れるように整備されています。つまり埋葬者の気持ちになれる?
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玄室は高さ約4.7m、幅約3.5m、奥行き約7.6mもあり人1人を埋葬するにはあまりにも大きいです。
巨石30個を積み上げて作られたこの石室は日本最大級で石の総重量は推定2,300t!ちょっと何言ってるかわからない(笑) -
天井から差し込む光にあたたかみを感じさせますね。
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全然人がいなかったので渾身の自撮り(地面にスマホをおいてタイマー撮影しただけ)をしてみました。
そうこうしているうちにお昼の時間になりました。 -
石舞台古墳と目と鼻の先にある「夢市茶屋」にてランチしようと思います。
こちらはお土産や地元の名産が購入できるのですが2階はレストランになっていました。夢市茶屋 グルメ・レストラン
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注文したのは「古代米御膳」(1,250円)。
地元野菜を使ったお惣菜や、やわらかくてジューシーな唐揚げがとてもおいしかったです!古代米は少し塩味がついていてよかったです。
GoToイートの食事券が使えました。事前に5,000円分の食事券を4,000円で購入しておきました。お得!
さて、次は岡寺に向かいます。 -
岡寺までは坂道が続くのですが自転車で行けるのは途中まで。
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自転車を降りてからは、ちょっとハードな坂道を登り切って、
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さらに階段を上ります。
もう脚パンパン! -
境内までの階段ですが、もう少ししたら紅葉がきれいそうですね!
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立派な仁王門に着きました。
この地にこれだけ大きなお寺がたくさんあるということは、当時の建物はないにしても、かつてとても栄えた都市があったということをひしひし感じます。
左手の建物で入山料をお支払いします。ここでもパスポートが使えました。いくら割り引いてもらったのか失念してしまいましたが、通常は400円の入山料がかかります。岡寺 寺・神社・教会
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こちらを創建した義淵というお坊さんが、この地の人々を苦しめていた悪い龍を池に封印して石で蓋をし厄難を取り除いたそうです。すごくパワフル!
なので、岡寺は「日本最初のやくよけ霊場」とされているそうですね。 -
何かと思ったら手水舎!映える!
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ちなみに「岡寺」で検索をかけてもらうともっと極楽みたいな画像がたくさん出てきますね。
別名「花の寺」とも呼ばれている岡寺では、毎年4月中旬から5月上旬頃にかけて境内の花々が見頃を迎えるのですが、この時期にはなんと境内の池や手水舎をたくさんのダリアが埋め尽くすのです!うわ~!いつか見てみたい! -
ですが、この光景も紅葉がはじまったばかりしか見られない特別なものですよね。その季節ごとに趣向を凝らしていらっしゃるのでしょうか。季節や生命を感じるすてきな演出です。
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とにかく大きくて立派な境内です。この池がダリアでいっぱいになるみたいです。
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さらに先に進むと鐘楼がありました。
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「厄除鐘」で誰でもついて良いそうです。鐘をつくなんてなかなかできることでもないので、祈りを込めて思い切り1回つかせていただきました。胸にしみる音~!
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散々楽しんでいますが、ようやく本堂へ。
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お線香をあげさせていただき堂内を拝見します。
それにしてもどこに行っても太いお線香ですね。これがスタンダード?わたしの勉強不足ですね(苦笑) -
とにかく大きくて立派で、なおかつおしゃれな感じもするお寺でした。
そして、こちらのご本尊は如意輪観世音菩薩様なのですが、なんといってもそのお姿にビックリ!
大きい!白い!美しい!
…すみません、少し雑でした。
まずは大きさ。塑像といって粘土で作った仏像としては日本最大の4.85m!順路通りに見学すると仏像のすぐそばまで行けるのですが、距離が近いこともあってものすごい迫力です。絶対に見て欲しいです。
そして白さ。塑像だからこそのこの白さは特徴的でとても印象に残りました。
最後にやわらかい身体のラインが美しい!
小学生に来たときはこちらには立ち寄らなかったのですが、大人になった今だからこそ来てよかったなと思える素敵な場所でした。今度は花のきれいな時期にリベンジしたいな。 -
御朱印はたくさん種類がありましたがご本尊の「厄除大悲殿」をいただきました。
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奥の院へは鳥居をくぐっていきます。せっかくなのでお参りしたかったのですが、慣れない自転車で早くも足がパンパンだったので、この辺で失礼させていただくこととしました。無念。
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長い階段と坂道を下ってまた自転車をこぎだします。
運転にもなんとか慣れてきました。 -
岡寺から5~6分、「伝飛鳥板蓋宮跡」に着きました。皇極天皇の宮殿だったということです。
ここが注目されるのは、誰もが1度は習ったあの有名な「大化の改新」の舞台になったという歴史があるためです。 -
大化の改新は、天皇を上回るほどの権力を持った豪族・蘇我入鹿が、天皇を中心とした中央集権国家を目指す中大兄皇子(天智天皇)と中臣鎌足によって暗殺されたという事件でしたね。
これは、蘇我氏の横暴を許さないということと、もう1つ、中国や朝鮮半島の脅威に負けない国家を作らないといつか侵略される!という危機感が大きかったみたいですね。飛鳥宮跡(伝飛鳥板蓋宮跡) 名所・史跡
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発掘調査によりこの付近には天皇ごとに宮が置かれていたことがわかったそうです。発掘調査を進めれば、まだまだたくさんの発見がありそうですね。ロマンだな。
空もよく晴れて、歴史を感じ、どこかすがすがしい感じになりました。
では、次の目的地へ向かいます。 -
自転車で10分しないくらいのところに「飛鳥寺」がありました。
蘇我馬子の発願によって日本初の本格的寺院として作られたのがこちらのお寺です。日本初のお寺!
拝観料350円はパスポートにて割引あり。言うまでもありませんが全然もと取れていますね~安居院(飛鳥寺) 寺・神社・教会
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そしてこちら、ありがたいことに写真撮影OKなお寺なんです。
お堂に入ってまず目に留まるのは、推古天皇の発願により鞍作止利が制作した、日本最古の仏像と言われている飛鳥大仏様です。わずかに斜めを向いているのがお分かりいただけるでしょうか?聖徳太子生誕の地と伝えられる橘寺を見ているそうですよ。ステキ!
ある程度参拝客が集まると、そんなエピソードをお寺の方が説明してくださるのもうれしいです。 -
面長なお顔は大陸の影響が色濃く歴史を感じます。
お顔についている無数の数は火災などで痛むたびに少しずつ修復されてきた証なのだそうです。
この他の人々が大切に守り抜いてきた大仏様ということですね。
明日香村は美しい日本の原風景こそ残っていますが、京都が移ることによって廃れてしまった村です。ですが、明日香村の人たちはかつて都があった誇りを持っているとお坊さんがおっしゃってました。
その方々が守ってこなければ今こうして見ることはできなかったかもしれませんね。胸熱。 -
お堂の中にかつての伽藍の絵が飾られていました。これを見ると大変立派な伽藍だったことがわかりますね。
しかし、都が平城京に移ると飛鳥の都は徐々に寂れていき、それはもちろん飛鳥寺も例外ではなかったようです。お堂を焼失するという不運に見舞われると飛鳥大仏様は長いこと雨ざらしの状態だったそうですが、江戸時代に地元人々で雨風をしのげる仮のお堂を建て、その後大坂の篤志家の援助で再建され現在に至るそうです。
そんな歴史を知ると、本当によくここまで残っていらっしゃったなと、尊くありがたくなります! -
飛鳥大仏の左側には聖徳太子象、
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右側には阿弥陀如来像が安置されています。
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御朱印は「飛鳥大仏」と書いていただけました。
こちらの御朱印をもってお寺用御朱印帳の1冊目が終了となりました。明日は新しい御朱印帳を購入したいと思います。 -
飛鳥寺のすぐそばには「入鹿の首塚」があります。
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大化の改新により飛鳥板蓋宮で斬られた蘇我入鹿の首がここまで飛んできたと伝わっています。あれ?結構距離あるね!?
蘇我入鹿首塚 名所・史跡
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この周辺は発掘調査が行われており、このあたりもかつての飛鳥寺の敷地内であったことがわかります。
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そろそろ明日香村ともお別れです。
すごい絶景と言えわけではないのですが、きっと古代の人々が見た景色もこんな感じだったのだろうなと感じることが、来て良かったなと思わせてくれるわけですね。 -
その前に天気が良かったので「甘樫丘」に登りたいと思います。
駐輪場があったのでここからは徒歩で登りましょう。 -
甘樫丘は飛鳥の中心にある標高148mの緩やかな丘で、頂上からは明日香村はもちろん、大和三山といわれる耳成山、畝傍山、天香久山も眺められる絶景スポットでもあります。
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マムシには出会いませんでしたが歩く時は気を付けましょう。
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しっかりと整備されていて歩きやすいですが、
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なかなかの運動になりました。
頂上に来るときには結構息切れてた(笑) -
しかしこの眺めを見ると疲れが吹き飛びますね。
国営飛鳥歴史公園 公園・植物園
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パノラマで撮ってみました。
左から畝傍山、耳成山、天香久山です。
天智天皇の第七皇子であった志貴皇子が詠んだ「采女の 袖吹き返す 明日香風 都を遠み いたずらに吹く」という歌の石碑が丘の中腹にあるのですが、都が遠くに移って寂れていく寂しさの中に清々しさも感じるような光景が広がっていました。
歴史の流れを感じながら、しばらく石のベンチに座って休憩です。 -
一緒にいらしたご年配のご夫婦があまりにも絵になるな~
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写真では何も見えないんですが、明日香村の主な史跡との距離感がわかるようになっています。
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こちらのほうがわかりやすいかな。
こうしてみると、大小たくさんの宮があることと、それに負けないくらい大きいお寺も無数にあったということに驚きますね。それから蘇我氏のお宅はこの丘にあったんですね。
だいぶ休憩できたので、そろそろ自転車を返却しに橿原神宮前駅へ向かおうと思います。 -
再び下から見る甘樫丘。
駅までは10分ほどかかりました。交通量の多い道もあるので気を付けて走りましょう。
さすがのわたしもこのころには自転車を見事に乗りこなし、楽しくなってきた矢先だったのでちょっと名残惜しいですが、明日香レンタサイクルの橿原営業所に無事返却です。お世話になりました。 -
ここからは徒歩で「橿原神宮」へ向かいます。15分くらい歩いたでしょうか。
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とても大きな鳥居がありました。
橿原神宮 寺・神社・教会
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橋の向こうにさらに鳥居。
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ここにも緑と赤のグラデーションが。これはこれで風情がありますね。
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手水舎が使用できないので、こんな感じになっていました。一気にたくさんの人が利用できるようになっていたのがすごい!
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それでは参拝しましょう!
それにしても本当に広い敷地です。 -
初代天皇である神武天皇は九州の高千穂から様々な苦難を乗り越えて大和にたどり着いたと言われています。その際、この地に宮を創建し、この地で第一大天皇となった、まさに日本の始まりと言える場所かもしれませんね。
古事記を予習してきたのでちょっと胸が熱くなります。 -
とても大きい絵馬がありました。来年は丑年に代わるんですね。
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お参りはこちらから。
本殿ははるか遠くです。スケールが違いますね。圧倒的な佇まいでした。 -
外拝殿からうかがうことのできる回廊。
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御朱印は書置きですが日付入りのものをいただきました。
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それにしても何から何までスケールが大きいですね。こちら、池ですよ。湖かと思いました。深田池といいます。
今回は明日香村+橿原神宮という少し欲張り散策でしたが、見どころが多くてとてもよかったです。 -
橿原神宮前駅に戻るまでにいい感じのカフェがあったのでお邪魔しました。
「narairo」というギャラリーカフェでした。ギャラリーカフェ narairo グルメ・レストラン
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すごく気に入ったのがこちらの靴を脱いで上がるタイプの畳のお部屋。お庭が見えます。
靴を脱がなくても飲食できるスペースもありました。とにかくおしゃれ! -
結構暑い日だったのでパフェを注文してみました。
甘いものだけでなく軽食もとれます。 -
おおお!すごい豪華!
みずみずしいナガノパープルとほうじ茶アイスの相性がとてもよかったです!結構ボリュームもあってお腹いっぱいになりました。
コーヒーも注文したのでゆっくりと電車の時間を待たせていただきました。 -
駅舎の屋根が特徴的な橿原神宮前駅。
橿原神宮前駅 駅
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駅の近くにあった黄色のポスト。
日本の始まりの地にふさわしい幸福を呼ぶポスト…という感じでしょうか。かわいいですね!
さて、行きと同じルートで近鉄奈良駅まで戻ってきました。これから夜景観賞ツアーに参加するのですが、少し時間に余裕があるのと、おやつで満腹になったおなかを解消するためJRまで歩きます(笑) -
JR奈良駅の乗り場に着きました。こちらの看板が出ているのでわかりやすかったです。乗車待ちの方が結構いました。
バスは普通の路線バスなのであっという間に座席が埋まってしまいましたが、お客さんの人数によって台数を増やしてくれるみたいでだいたいの人は座れていました。
ガイドさん付きで道中もかなり饒舌におしゃべりしてくださるのに、これで往復600円って結構お得に感じます。JR 奈良駅 名所・史跡
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若草山ドライブウェイというなかなかのぐねぐね山道を抜けて駐車場にたどり着きました。運転手さんすごいな。
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ここから山頂まで少し歩きます。といっても緩やかな坂道を少し上る程度。
お!こんなところにも鹿さんがいますね。 -
ガイドさんが先導してくださいますが、結構真っ暗ですね。
ガイドさん曰く、足元見えないから結構鹿のアレを踏んじゃうそうです(苦笑) -
山頂に着きました。
若草山は一重目・二重目・三重目(山頂付近)という三つの山塊に分かれているように見えるためかつては「三笠山」と呼ばれていたそうです。
しかし三笠山にちなんで三笠宮の宮号が命名されると、皇室のお名前が付いた山に一般市民が土足で足を踏み入れるのは恐れ多いと考えられるようになり、若草山と名前を改めた、ということをガイドさんがお話しされていました。 -
そこから見える夜景がこちらです!おおお!きれい!
若草山からの夜景は新日本三大夜景に登録されてるそうです。
正直こんなにきれいだとは想像していなかった(失礼)のでびっくりしました。ガイドさんも「期待してくるお客さんはあまりいなくて、実際来てみると予想以上にキレイなことに驚いて帰られる」と言っていました(苦笑)
この日はお天気も良く気温もそこまで下がっていないので、いつまででも見ていられそうです。若草山 自然・景勝地
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自由時間をいただき、気が済むまで夜景を堪能してバスに戻りました。
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こちらが乗ってきたバスですが、本当に普通の路線バスです(笑)
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県庁前で降りられるようになっているのは、ちょうど東大寺や元興寺、春日大社が夜間拝観を行っているからだそうです。
すごく興味があったのですがそろそろ花より団子(夕食)なので近鉄奈良駅でおろしていただきました。 -
さて、打って変わって、本日の夕食はこちらでいただきます!
GoToイートの食事券が使えたことと1名からでも予約OKだったこと、そしてなにより奈良のお酒がたくさん取り揃えられているところがポイントでした。奈良の酒蔵全部呑み うまっしゅ グルメ・レストラン
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とはいえ、1名ではあまりたくさん飲み食いできないのは寂しいですね。
まずは奈良漬が入ったクリームチーズ。好きなものの組み合わせがおいしくないわけない! -
そして飲み比べセットをお願いしました(笑)
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行くたびに違う銘柄が飲めるのは楽しいですね。結構特徴的なものが多くて楽しかったです。
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日本酒が出るとお刺身が食べたくなっちゃうので5種盛を注文しましたが、これがなかなかおいしくてよかったです。正直あまりお刺身は期待していなかったので嬉しい大誤算!
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飲み比べセットの後に、「奈良といえば〇〇」みたいなお酒が飲みたいです、と店員さんに伝えたところ出してもらったのが「春鹿」という酒造メーカーのお酒でした。これが1番飲みやすかったかな。
日本酒の種類は本当に多いです。リストをもらっても地元民じゃないと把握しきれないのではないでしょうか。店員さんは若い方が多かったですが、なんとなく雰囲気で頼んでも「こちらはどうですか」と提案してくれるので嬉しかったです。 -
調子に乗って天ぷらも注文。お酒も進みますね。しあわせだ。
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最後に大きな焼き鮭が乗ったお茶漬けまで食べて終了!満腹!
金曜日ということもあり普通に大繁盛していました。地元の人も好きなお店なんでしょうね。スーツ姿の方もたくさんいらっしゃいました。 -
さすがに今日はほろ酔いでホテルに戻ります。
明日もしっかり観光したいので今日はこれ以上飲まないでおきましょう(笑)ピアッツァホテル奈良 宿・ホテル
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エレベーターホールに飾られている素敵なお花。
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部屋に戻るとすべてのアメニティがとてもきれいに補充されているのに感動しました。
そんなこんなで2日目が終了。本当に楽しいことってあっという間ですね。
明日香村はまさかまた来られるとは思っていなかったんですが、いろいろな条件が重なって「今しかない!」というときに来ることができてよかったです。
あちこちに点在する古代の足跡を感じながら、「飛鳥」の全体像が小学生に来た時よりははるかに鮮明に感じ取ることができました。また次回来るときのために、これからも好奇心を育てていきたいと思います。
あとはよく自転車に乗ったなと、自分をほめてあげたい。実は足よりも腕のほうが痛くなりました。たぶん緊張でがちがちだったんだと思います。
明日はいよいよ最終日。初めての唐招提寺と薬師寺が楽しみです!
朝早いのでがんばります!
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