2020/09/26 - 2020/09/26
23位(同エリア291件中)
万歩計さん
この旅行記のスケジュール
2020/09/26
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バスでの移動
10:06 福岡蔵本から特急「むなかた号」で神湊へ
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神湊でフェリーに乗り遅れ。先に宗像大社へ
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宗像大社辺津宮を見学
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フェリー乗り場横の高嘉で昼食
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船での移動
13:50発 神湊からフェリーに乗船。波が高い。
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微かに沖ノ島が見えた。
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大島交流館
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干洲の海岸
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船での移動
大島からフェリーで神湊へ
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電車での移動
東郷駅から福岡に帰る
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この旅行記スケジュールを元に
帰省を利用して昨日は大牟田の石炭産業遺産、今日は宗像大社と、200か所踏破を目指して連日の世界遺産巡りに出た。
宗像大社は福岡市と北九州市の間の玄界灘に突き出した角の部分に位置する。自然崇拝を元とする固有の信仰、祭祀が4世紀以来現代まで継承されている点などが評価されて、2017年に「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」として世界遺産に認定された。宗像大社は沖ノ島の沖津宮、大島の中津宮、本土の辺津宮の3か所に分かれていて、中津宮と辺津宮を訪れた。なお、沖ノ島は一般人の立ち入りは出来ない。
天気に恵まれ大島の遥拝所から、遥か50km先の沖ノ島をうっすらと見ることができた。ただこの場所は玄界灘の波の音と風の音が聞こえるだけ、他には何もない。大島の中津宮や本土の辺津宮も立派な神社ではあるが、形を見ただけでは他の神社とどこが違うかわからない。ユネスコは「古代信仰の在り方が長い時間変わらずに守られてきたこと」を評価して世界遺産にしたそうだが、古代史や古代信仰に興味が薄い人間には、その価値はわからない。175か所目の世界遺産は、残念ながら「猫に小判」だった。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 船 JRローカル 徒歩
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スタートは天神と博多駅の中間にある西鉄バスの蔵本バス停
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9:54発の特急「むなかた号」に乗車します。10:58神湊フェリー乗り場に着で、11:15発大島行のフェリーに連絡しています。
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ところが定刻になってもバスが来ない。10:06に12分遅れでやっと乗車しました。
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フェリーの乗り継ぎは微妙です。しかもその後に渋滞も。
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11:20にやっと神湊フェリー乗り場に到着。フェリー出港時刻を5分過ぎていました。
大島渡船 (おおしま しおかぜ) 乗り物
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飛行機や列車のような連絡待ちを期待して埠頭に急ぎましたが、既にフェリーは沖を航行中。恨めしい思い出見送りました。
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次の便は2時間半後の13:50。ところがバスの時刻をチェックすると25分後に宗像大社を通るバスがあります。急遽予定を変更し、先に宗像大社に行くことにしました。
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12:02 宗像大社に到着。
宗像大社は、日本神話に登場する日本最古の神社の一つです。天照大神の三女神が御祭神として沖津宮、中津宮、辺津宮にそれぞれ祀られ、この三宮を総称して、宗像大社といいます。
宗像大社は自然崇拝を元とする固有の信仰、祭祀が4世紀以来現代まで継承されている点などが評価されて、2017年に「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」として世界遺産に認定されました。宗像大社(辺津宮) 寺・神社・教会
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沖津宮は本土から57km離れた沖ノ島にあり、御祭神は長女の田心姫神(たごりひめのかみ)。中津宮はこの後に行く沖合8kmにある大島にあり、御祭神は次女の市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)。
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イチオシ
そして、ここが本土にあり総社にあたる辺津宮。御祭神は三女の市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)。
奥に立派な本殿がありますが、手前の拝殿の大きな屋根が邪魔して写真を撮れません。 -
横の回ってやっとこの角度で。
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社務所で地図をもらいました。これに従い一回り。
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本殿の周辺には大小のお社があり、121の神様が祀られています。
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これらの中には、奈良の大神神社や京都の貴船神社もありました。
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ご神木先の門を出ると、
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第二宮(右)と第三宮(左)が並んでいます。
宗像大社(辺津宮) 寺・神社・教会
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伊勢神宮の古い社殿を移築したもので、第二宮には田心姫神、第三宮には湍津姫神が祀られています。島に渡らなくてもここでお参りが出来るというわけです。
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さらに奥まった場所にあるのは高宮祭場。社殿がない古代祭場です。
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参拝者
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この場所が市杵島姫神の降臨の地とされ、月次祭にはお祭りがあり、10月3日には夜神楽が舞われるそうです。
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残念ながら猫に小判。万歩計は神社の価値がよくわかりません。20分の見学で辺津宮を後にしました。
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12:45 神湊に戻ってきたが、フェリーの出発まで1時間少しある。ここでお昼を食べることにしました。
高嘉 グルメ・レストラン
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刺身定食、1500円也。
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食事のあとは港周辺をぶらぶら。赤灯台の向こうに見えるのは地島、ここからフェリーが出ています。
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浜の向こうに神湊の集落
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13:30 フェリーが入ってきました。
大島渡船 (おおしま しおかぜ) 乗り物
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13:50 神湊を出港
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ところが少し沖に出たら波が荒いこと、船が揺れること。最上階の甲板まで波しぶきが上がります。よろけて倒れそうになるのを、必死で手すりを掴んでキャビンに避難しました。
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25分で大島港渡船ターミナルに到着。あと10分も乗っていたら、確実に船酔いするところでした。
大島港渡船ターミナル 乗り物
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ターミナルには多くの釣り人たちが、帰りの船便を待っていました。如何にも釣果を期待できそうな島です。
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あいにくレンタサイクルは出払ってたので徒歩です。帰りの船までの2時間で回るコースを、
大島港→宗像大社 中津宮(世界遺産)→沖津宮遥拝場(世界遺産)→大島交流館→夢の小夜島→大島港
と定め、時計回りに一周することにしました。 -
14:20 港をスタート
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すぐに島を海岸沿いに一周する道路に出ます。ここを左折。
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5分程度で宗像大社 中津宮
宗像大社中津宮 寺・神社・教会
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石段を登ります。
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振り返るとすぐ海。
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菊の御紋のある立派な門をくぐると、
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本殿と拝殿。
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御祭神は市杵島姫神。
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イチオシ
奥の本殿は約450年前の永禄9年に、手前の拝殿は昭和3年に、それぞれ再建されたものです。数人の観光客がいるだけで、とても静かでした。
宗像大社中津宮 寺・神社・教会
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「天の真名井」の文字が。確か京都にも同じ名前の清水があった。
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坂を少し下りると泉がありました。
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一口頂きました。冷たい水でした。
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島を縦断して北海岸にある沖津宮遥拝場へ向かっています。島の中央が高くなっているので眺めがよい。
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途中に世界遺産の説明板。途中で会った地元の人が「沖ノ島がうっすら見えるよ」と教えてくれました。
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しばらく歩くと島の北側に出ました。
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イチオシ
向こうに見えるのが世界遺産の沖津宮遥拝場。
宗像大社沖津宮遙拝所 寺・神社・教会
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遥拝場は高台の上、玄界灘の荒波の先にある沖ノ島に向かって建っています。
荒海を渡って朝鮮半島と交易をした古代人が、航海の安全を祈った場所が沖ノ島です。沖ノ島は「海の正倉院」と呼ばれるほど考古学上貴重な発掘品があるそうです。
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古来から沖ノ島に立ち入りは厳しく規制され、宗像大社の神官だけが交代で常駐し神事を行っているそうです。このため一般の人々が祈る場所として、この遥拝場が建てられました。
宗像大社沖津宮遙拝所 寺・神社・教会
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イチオシ
玄界灘の波の音と風の音が聞こえるだけ。
「え、これで世界遺産?」と思ってしまいますが、ユネスコは古代信仰の在り方が長い時間変わらずに守られてきたことを評価したそうです。そのためか、周囲には自動販売機から説明板も含め、現代的なものは一切ありません。 -
沖ノ島はここから約50km先に浮かんでいます。はっきり見えるのは年間で70日程度とか。ぼんやりとはいえ見えたのはラッキーでした。
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ズームアップ。これでもわかりにくいですね。
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ここにぼんやり島影が見えます。
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無人の遥拝場からぼんやりと島を見ていたら、新たな観光客が。そろそろ後にします。
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近くの集落。遥拝場周囲の景観保護にあたっては、地元の人たちの努力があるはずです。
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島には観光スポットを巡る路線バスも走っています。
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海岸沿いの道路まで下りてきました。
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大島交流館は入場無料。
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大島の自然、沖ノ島との関わり等を展示しています。
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沖ノ島は「神宿る島」、大島は「神守る島」
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大型スクリーン
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「沖ノ島で見たり聞いたりしたことは、なーんも言うたらいかん。」と、島の人たち。
・沖ノ島で見聞したことを口外してはいけない。
・一木一草たりとも持ち出してはならない
・女人禁制
この掟は今も厳格に守られているそうです。 -
夢の小夜島。大島交流館前の海岸からすぐ。
夢の小夜島 自然・景勝地
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干洲(カンス)
道潮の時は海の中に浮かぶ島ですが、干潮時にはモンサンミッシェルのように歩いて渡れます。 -
16:00 フェリー乗り場に戻ってきました。
大島港渡船ターミナル 乗り物
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帰りのフェリーはキャビンの中で。
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神湊からバスでJR東郷駅、そこから福岡へ。
今回は行けませんでしたが、近くに宗像大宮司を務めた宗像氏に関わる古墳とされる「新原・奴山古墳群」も、関連遺産として世界遺産になっています。東郷駅 駅
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これで訪れた世界遺産は175か所。
今回の世界遺産は、少し興味対象から外れていたため感動が薄い。古代史ファンなら楽しめる場所かもしれません。
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