
2020/09/08 - 2020/09/12
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xiaomaiさん
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毎夏一時帰国をしているけれど、2020年は新型コロナウィルス蔓延のため、それは断念。海外旅行をすることもできず、結局、台湾各地を旅する夏となった。2020年夏の旅の締めは高雄(+半日台南)。
1日目:鳳山
2日目:台南、橋頭、中央公園周辺
3日目:左營、西子湾
4日目:林園
5日目:鹽埕、衛武營、西子湾、旗津
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台南から台湾鉄道区間車(各駅停車)に乗車し、橋頭で下車。駅舎の西側には町が広がり、東側はご覧の景観。
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製糖工場の跡地を利用した十鼓橋糖文創園區。
十鼓橋糖文創園区 劇場・ホール・ショー
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太平洋戦争後期、米軍は日本軍の戦力を削るために、台湾にある重要な軍事施設を度々爆撃した。製糖工場内に設けられた防空壕は数十か所。
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製糖工場の建設は1900年に児玉源太郎総督が提唱し、準備が進められ、気候や水利の点で優れた橋仔頭に建設することを決定し、三井財閥主導の台湾製糖株式会社工場として1902年に操業を開始した。「橋仔頭糖廠」と呼ばれたこの工場は、台湾で最初に機械化、現代化された製糖工場で、製糖業革命を起こし、台湾経済を大きく発展させた。1999年に製造が停止され、2006年に糖業博物館となった。
台湾糖業博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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米国産のSugar Cane Unloading Crane。1981年に購入された。
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糖業歴史館
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照明が暗いのと、空調が効いていないことにより、じっくり見学できないのが残念。
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何本もの砂糖運送用の線路が走っている。
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車両が残され展示されている。
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インスタ用の撮影スポット
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オランダの東南アジア植民地に見られる建築様式で、1901年に建てられた倶楽部。屋根や梁は檜が用いられている。前方に武装部隊の練兵場があった。
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内部にあるこの胸像は、『武士道』の著者で、以前5000円札に肖像が描かれた新渡戸稲造博士(一高校長、東大教授、東京女子大学初代学長)のもの。同郷である後藤新平の誘いを受け、1901年に台湾に派遣されて、殖産局長、砂糖局長に就任し、サトウキビ生産の改良と砂糖生産量の増産に力を尽くした。その結果、台湾は世界有数の砂糖生産地域となった。新渡戸は台湾製糖業の父と呼ばれることもある。
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台湾製糖株式会社の社長であった鈴木藤三郎(氷砂糖を開発した発明家)が1902年に建立した黒観音像。工場のあったこの地は未開の地で治安が悪かった。故郷を遠く離れ、台湾で努力する技術員が現地の抗日勢力に襲われることがあり、そうした人物を憐むとともに、台湾の農民と製糖会社が一つになることを祈願して建てられたのがこの観音像。奈良にある薬師寺東院堂の聖觀音像と同じ風格を有するらしい。
砂糖の輸送時には、土匪による略奪を恐れ、兵士が牛車を警護していたというから、命を落とした職員も少なくはなかったことが想像される。 -
1901年に建設された社宅事務所。基礎、屋根の木造部分、壁のタイル、バルコニーの鋼筋コンクリート製の柱が特徴的で、台湾建築史上、重要な建築物。オランダの東南アジア植民地建築を模していて、床上げにより通風がよく、欧州式の回廊が美しい。正面下のほうに四角い穴がある。それは装飾ではなく、抗日勢力に襲撃を受けたとき応戦するために中から銃を構えたところ。
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ここには畳が敷かれていたに違いない。内部には台湾製糖業に関する資料が展示されている。
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このような価値ある建築物を取り壊さずに残してくださる台湾に感謝。
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東南アジアでよく見られる鮮やかなイエロー。
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1940年に建造された工場長宿舎。残念ながら内部の見学はできない。
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石灯籠跡。
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1940年に建設された副工場長の宿舎。
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見学者自転車駐輪場
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ネコバス様式の団体用自転車
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4人乗り自転車。これらはMRT橋頭糖廠駅の近くでレンタルできる。
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中山堂。元はここに1931年建造の橋頭神社があった。すぐ隣に土地公を祀る橋頭興糖福徳祠がある。
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MRTに乗車し、中央公園駅で下車。中華四路と五福三路の交差点にある大立百貨店。1984年の開業。(15時18分撮影)
大立百貨(高雄店) 百貨店・デパート
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その後、ホテルに戻り休憩。夜になり、再度出かけた。画像は夜の大立百貨店。(18時39分撮影)
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中央公園駅から高雄駅へ向かう。
中央公園駅 駅
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1940年建造の高雄駅舎。高雄駅の地下化が決定した際、その美しさに保存を望む声が上がり、2002年に建物全体をそのまま台車に載せて、1日6m動かし、14日間をかけて、82.6m移動させた。新駅完成後は再度入り口として使用される予定。
高雄車站 旧駅舎 史跡・遺跡
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高雄駅前を散策した。軍用品を売る店が並んでいるのは17年前と同じ。
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遠距離バスの乗り場があるのも同じ。ただし、施設がすべてきれいになっていた。
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高雄駅から歩いて六合夜市へ。特に食べたいと思うものがなく......
六合夜市 市場
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南台路にある1953年開業の「老江紅茶牛奶店」へ。江漢源、江茂庚、江漢森の三兄弟が創始した高雄では名の通った店。創業以来24時間営業をしていて、現在は経営者は代替わりしている。
老江紅茶牛奶 スイーツ
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看板商品のミルクティーとサンドイッチを注文。高雄の人はコーヒーより紅茶を愛する。台北に住む高雄出身の友人もそう。コーヒーを飲んでいるのを見たことがない。
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「老江紅茶牛奶店」のすぐそばにある美麗島駅。駅の名称は1979年に発生した美麗島事件から名付けられている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/美麗島事件 -
邦人高松伸氏設計の駅入り口
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高雄MRTのマスコット
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グッズのガチャガチャなど。
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こんなん出ましたけど......。
このセリフをご存知のあなたは間違いなく昭和前中期生まれ世代。
https://ja.wikipedia.org/wiki/泉アツノ -
ステンドグラスで造られた「光之穹頂(The Dome of Light)」。1日に数回、光と音楽のショーがある。
美麗島駅 駅
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夕食を求め、新堀江地区へ。
新堀江/新堀江ショッピングセンター 散歩・街歩き
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若者が集まるエリアでいい感じのレストランもあったのだけれど......
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結局、前日と同じ、苓雅夜市にある炒飯の店へ。
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チーズベーコンエビチャーハンと葡萄ビネガードリンク。テイクアウトし、ホテルでゆっくり食べた。
(続)
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