今夏最後の遠出、高雄の旅（7）衛武營

2020/09/08 - 2020/09/12

毎夏一時帰国をしているけれど、2020年は新型コロナウィルス蔓延のため、それは断念。海外旅行をすることもできず、結局、台湾各地を旅する夏となった。2020年夏の旅の締めは高雄（＋半日台南）。

1日目：鳳山
2日目：台南、橋頭、中央公園周辺
3日目：左營、西子湾
4日目：林園
5日目：鹽埕、衛武營、西子湾、旗津

エリア 高雄(台湾)

MRTに乗ってやってきたのは、2018年10月に正式オープンした、衛武営国家芸術文化センター。MRT駅出口の目の前にある。

衛武営都会公園 広場・公園

107.5億元を投じ、15年もの期間をかけて設立された、劇場やコンサートホールのある複合施設。

設計したのはオランダ人建築家のFrancine Houbenで、外観（断面）と内部がガジュマルをモチーフにされたデザインになっている。

2階部分から下が見下ろせるようになっている。見えたのは......

グランドピアノ。ピアノが弾けるなら、ここで弾いてみたいものだ。

この館内通路は衛武営国家芸術文化センターや衛武営に関する展示場となっていて、歴史や内部施設について知ることができる。

衛武営国家芸術文化センターの模型

工場で成型された3D屋根板は、台湾へ空輸され組み立てられた。2万トン以上（エッフェル塔3つ分）の鋼鉄が使用されていて、厚さは1mあり、排水防熱機能を有している。

歌劇や大型舞台劇などに使用されるオペラハウス。2260名の観客を収容できる、台湾で最大の劇場で、座席は馬蹄状に配されている。オーケストラピット（80平米）は110名分の座席仕様にもでき、そのほか、バリアフリー席28席もある。

1210席あるプレイハウスは、舞台上の役者の喜怒哀楽を感じやすい三面式舞台となっている。

434席のリサイタルホール。室内楽、独奏などで使用される。

コンサートホールは台湾で唯一の葡萄園式の座席配置になっていて、席数は1981。どの席に座っても最高の音を楽しめるように設計されている。

インスタ映えするスポット

芸術関連商品のショップ

レストラン「STAGE 5」

1890年に営業を開始した舊振南餅店。その支店がセンター内にあり、高級中華菓子が購入できる。

「懿品チーズ菓子手造所」

店内で食すことも可能。室内に69席、室外に33席。

台北にある国家音楽庁や国家戯劇院は中国伝統式の外観と内装であるのに対し、ここと台中国家歌劇院は現代的。

台北国家戯劇院の記述のある旅行記：
https://4travel.jp/travelogue/10579741

台中国家歌劇院の記述のある旅行記：
https://4travel.jp/travelogue/11637584

劇場内部を見学できるコースに予約しておいた。

プレイハウスに入場。

座り心地が極めてよかった。

中国伝統戯曲で使われる打楽器は非常に大きな音が出る。そのため、上手側は音が過度に響きすぎないよう設計されている。

下手側

どこの劇場でもそうだけれど、やはり中央席に座った方がより充実した観劇ができる。

本当は劇場内見学ではなく、実際に芝居を観たかったのだけれど、高雄滞在中、興味のあるものがなかった。

台北の国家戯劇院の見学会では、舞台に上がり、バックヤードも見られたけど、高雄ではできなかった。

プレイハウスを出たところ。見上げると耳の形。

天井にある空間部分から陽が差し込む。

続いて、コンサートホール見学。

曲線美

内部の写真撮影は可能。録画は禁止。台中の歌劇院を見学した際は、写真撮影も禁止だった。

おいしそうに見えたシート。

パイプオルガンは100年の歴史を有するドイツのJohannes Klais Orgelbau製。9085のパイプを持ち、アジアで最大規模。

右側にあるのはバロック式のパイプオルガン。鳳山や西子湾にある教会にもパイプオルガンがある。

やはり、コンサートホールも内部見学だけでは物足りない。

曲線美が多い文化センター。2つのホール入場も含む見学コースは70分ほどで終了。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（続）