2020/09/08 - 2020/09/12
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xiaomaiさん
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毎夏一時帰国をしているけれど、2020年は新型コロナウィルス蔓延のため、それは断念。海外旅行をすることもできず、結局、台湾各地を旅する夏となった。2020年夏の旅の締めは高雄(+半日台南)。
1日目:鳳山
2日目:台南、橋頭、中央公園周辺
3日目:左營、西子湾
4日目:林園
5日目:鹽埕、衛武營、西子湾、旗津
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10時ごろホテルを出立し、まずは朝食へ。
塩テイ埔駅 駅
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林園北路にある日本時代のコンクリート建築物。林園北路は日本時代末期に造成されたもので「新街」と呼ばれ、、「舊街」と呼ばれた福興街とともに非常に賑やかな通りだった。
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この日の朝食は大溝頂老街(新楽集中商場)で。うっかりしていると通り過ぎてしまうほどの小さな路地。
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60年ほどの歴史を有する「大溝頂虱目魚米粉湯」。
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営業しているのは早朝から昼過ぎまで。
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揚げ牛蒡と肉燥飯
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焼いた虱目魚。台北ではなかなかお目にかかれない。
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食後、MRTで小港駅へ。そこからバスに乗り換え。このバス停ではスマホの充電ができる。
小港駅 駅
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紅3のバスに乗車し、1時間もかからず、目的地の林園に到着。
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暑い日差しを避けられない道を進み、林園清水寺へ。
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1666年創建の古刹。
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清水寺の向かいには軍の施設がある。
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端午節に行われるドラゴンボートレースの船。軍人チームは強いんだろうな......。
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清水寺内部へ。
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立派な正殿
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1階部分の中央には観世音菩薩。周りには善財、龍女、清水祖師、韋馱護法、伽藍護法が祀られ、左側には註生娘娘、右には福徳正神、水僊尊王、境主公が祀られている。
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2階に安置されている釈迦牟尼涅槃像。
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正殿上層部には3体の仏様。
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薬師如来。1階からお姿を見上げると、見下ろされる感じで目が合う。
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阿弥陀仏
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釈迦牟尼
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2階には大きなバルコニー。
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そのバルコニーから見た景観。夏は暑いけれど、このような美しい景色が見られる。
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日本時代の遺址である龍蟠洞や清水巖日本軍戦備坑道があるのだけれど、暑い上、行き方がわからなく断念。
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歩いてきた清水岩路をまた戻る。
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台湾の軍人は生活上の多くの面で優遇されることがあり、なり手がいなくて困るということはなさそうだ。
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真っ直ぐ伸びる林家路一段58巷。
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バナナ
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清水寺からゆっくり30分ほど歩いて、高雄市林園区役所。
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蒋介石像
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1661年創建の林園興濟宮。鄭成功の武将が福建省同安慈濟宮からお連れした保生大帝を台南の興濟宮に祀ったのをこの地にも分霊した。
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林園興濟宮の前に伸びる福興街。多くの商店が並ぶ、林園の中心街。
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頂林仔邊警察官吏派出所
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1898年に建てられた警察派出所。のちにこの周りに役所や公学校、市場が建設され、林園の政治と経済の中心地となった。
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上は1909~1927年の敷地内の様子で、下は1933~1958年の様子。
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1958~1999年は建物が増築されたようだ。
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2012年以降の様子
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林園は玉ねぎの産地
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派出所長宿舎の玄関
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床がきれいに磨かれていた。
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内部は修築を重ねている模様。
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ザ・ジャパニーズスタイルの廊下
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派出所長宿舎の間取り図
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宿舎を裏側から
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後に増築された宿舎は現在はトイレになっている。
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派出所の裏手、歩いて数分のところにある蘭姐鴨肉飯。
蘭姐鴨肉飯 地元の料理
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1963年創業の名店。
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上にあるのは絶品の鴨肉。下左は白飯に鴨の油とニンニクを混ぜたもので、これも絶品。下右は下水湯。
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下水湯というのは、鴨の内臓が入ったスープ。内臓は好んで食べないんだけど、ここのはとてもおいしかった。また食べに行きたい。
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林園北路にある靴屋さんの路地を入り......
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まっすぐ進むと......
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バロック式建築物の林園安樂樓が現れる。日本時代、このエリアは繁華街で、この建物はクラブだった。
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1930年に建設され、1944年に日本軍に徴用されて、軍士官倶楽部となった。戦後は流しがやってくるバーとして復活した。きっといい雰囲気であったに違いない。その後、ホテルになった時期もあったけれど、徐々に落ちぶれていき、現在は完全に遺構となってしまった。
安樂樓 史跡・遺跡
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24時間入れるから、夜懐中電灯を持って訪れることもできるが、それをするには勇気が要る。
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この街のおしゃれな紳士淑女がここに集まっていたのだろう。
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石灰石に石灰を加えたもので建てられている。
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これはホテル時代の浴室だろうか。
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2階の奥に広めの場所があった。ここはバンドが入ったダンスホールだったのかもしれないと勝手に想像する。
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手洗い場
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男女カップルも撮影に訪れていた。白先勇という作家の手になる『一把青』(2015)というテレビドラマで、ここが撮影場所の一つになったため、台北などからわざわざやってくる人もいる。
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高雄市と言えど、屏東県に隣接する田舎町。タイムトリップして、華やかだった頃のこの街を歩いてみたい。
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福興街25号にある合春圓仔。
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1951年の創業で、湯圓はじめ、台湾のスイーツを提供する店。暑気払いのため、パッションフルーツソースをかけたかき氷を食べた。
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1947年の創建で観世音菩薩を祀る林園韭菜園百蓮寺。画像は新しい建物で、この近くにある5坪ほどの小さい祠がもともとの寺。老朽化により破壊されそうになったが、最終的に残された。
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林園韭菜園にある蒋家古厝。
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清朝咸豊年間に建てられたもので、蔣家の開祖である蔣輔弼は清乾隆36年に台湾へ渡ってきて、四品侍郎官だった。いわば、この地の名士。
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林園北路にある日本時代のコンクリート建築物。林園北路は日本時代末期に造成されたもので「新街」と呼ばれ、、「舊街」と呼ばれた福興街とともに非常に賑やかな通りだった。
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林園北路で今も見られる日本時代の建築物は多い。
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壁の彫り物が豪奢。
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林園侮るなかれ。
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こういう建物を大事にする地元の人々。林園に幸あれ。
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区役所前でバスに乗ってMRT小港駅へ戻る前に、忠孝西路4號にある店で牛舌餅を購入。この店は198年の創業らしいが、後継者はいないとのことだった。日本でも台湾でも後継者不足に悩む個人営業店は少なくない。
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MRT最寄駅を出て、ホテルへ戻る前に、新楽街にある「樺達奶茶」鹽埕総本店へ。この通りにはミルクティー店が多くあり、「奶茶街(ミルクティー通り)」と呼ばれている。
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林園で買った牛舌餅。宜蘭にも同名のお菓子があるけれど、林園のは皮がしっかりした太陽餅のような感じ。おいしかったから、もっと買っておけば良かったと後悔。ミルクティーの方は、半分がプーアル茶になっている。プーアル茶と紅茶の比率は選ぶことができる。
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19時を過ぎ、夕食をとりに出掛けた。画像はMRT鹽埕埔駅2番出口。
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鹽埕埔駅のすぐ目の前にある「澎味小卷麵線」
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ここで食べたイカ麵は、日本人好みのする味付けで、とてもおいしかった。
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きゅうり
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あまりのおいしさにイカのマリネを追加した。
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店内の様子
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イカ麺を食べた後は、1934年に営業を開始した高雄婆婆冰店へ。看板に描かれているのは蔡趙固さん。20歳の時にご主人と澎湖から高雄に来られ、日本時代は人に頼まれ服を洗う仕事をしていて、のちに今で言う「自助餐」店を開いた。その店の前に果物を担いで来て売るおじいさんがいて、とても繁盛していた。縁を得て、やがて蔡趙固さんもその商いに加わり、おじいさんがその仕事をしなくなった後も続けた。そして、暑気を払う冷たいスイーツを販売するようになった。
高雄婆婆冰 (創始店) スイーツ
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店内の様子
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綿のようなかき氷にマンゴー。日本時代に栄えた鹽埕地区には歴史ある飲食店が多い。マンゴーかき氷を食べた後は、ホテルへ戻りゆっくり休んだ。
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