2020夏　北海道＆東日本パスで東日本をひとまわり vol.4「仙台から苫小牧編（釜石・三陸鉄道・浄土ヶ浜・シルバーフェリー）」　

2020/08/11 - 2020/08/12

例年なら海外のあやしい国巡りに出る今年の夏期休暇は、学生の時以来の東日本周遊の旅に出ることにしました。青春18きっぷと北海道＆東日本パスを利用した鉄道の旅。基本的に初めての場所、20年以上ご無沙汰の場所を中心にグルメや観光列車なども含めマイペースに周ってみました。宿泊はGotoキャンペーン＆地域キャンペーンのおかげでほぼ4,000円未満。道中はほとんど1人で行動し、会話も最低限のみ。途中2度も仕事で宮城に立ち寄ることや新型コロナウイルス感染拡大の影響もふまえ、「東日本一周」にしてはかなり無駄のある変則的な行程となりました。

《行程》
8/7 仕事の後、名古屋へ。
8/8 名古屋→妻籠（五平餅）→松本(松本城・山賊焼き・信州そば）→穂高→[ﾘｿﾞｰﾄﾋﾞｭｰふるさと]→長野
https://4travel.jp/travelogue/11647106
8/9 長野（善光寺）→[おいこっと]→十日町→[ゆめぞら]→十日町→長岡（へぎそば）→柳都Shu*kura→青梅川→新潟
https://4travel.jp/travelogue/11648365
8/10 新潟→村上（サラダホープ・バスセンターのカレー・鮭）→[海里]→鶴岡→新庄(だし）→[とれいゆつばさ]（いも煮）→天童→山形→北仙台
https://4travel.jp/travelogue/11649361
8/11 古川→花巻→釜石→[三陸鉄道]→宮古（浄土ヶ浜）→久慈→八戸（イカ飯・せんべい汁）→[シルバーフェリー]→
　　　　《今回のお話はコチラ》
https://4travel.jp/travelogue/11649680
8/12 苫小牧→室蘭(地球岬×）→千歳（サーモンパーク千歳・ザンギ）→札幌（大通公園・時計台・スープカレー）
https://4travel.jp/travelogue/11650718
8/13 札幌→滝川→富良野→美瑛（四季彩の丘・青い池・白ひげの滝・ソフトカツゲン・中華饅頭）→旭川（ビタミンカステーラ・わかさいも）→札幌（焼きそば弁当）
https://4travel.jp/travelogue/11651414
8/14 札幌（回転寿司）→小樽（運河）→札幌（海鮮料理）
https://4travel.jp/travelogue/11652381
8/15 札幌（にぎりめし）→冨浦→洞爺→長万部（かにめし）→大沼→函館（塩ラーメン・函館山夜景）→[津軽海峡フェリー]→
https://4travel.jp/travelogue/11653042
8/16 青森→弘前（弘前城）→[リゾートしらかみ]→千畳敷→秋田（稲庭うどん・きりたんぽ・じゅんさい・いぶりがっこ・バター餅）→横手（かまくら館・横手焼きそば）→古川
https://4travel.jp/travelogue/11654198
8/17 宮城で仕事＆通院＆松島海岸（馬の背）
https://4travel.jp/travelogue/11654561
8/18 仙台→福島（酪王カフェオレ）→新白河（白河ラーメン）→那須（那須ロープウェイ・那須湯本温泉）→宇都宮（レモン牛乳）→高崎（登利平）
https://4travel.jp/travelogue/11654601
8/19 高崎→横川（碓氷峠鉄道文化むら）→軽井沢→小諸（懐古園）→[HIGHRAIL1375]→清里→上諏訪→松本
https://4travel.jp/travelogue/11655953
8/20 松本→信濃大町→立山黒部アルペンルート(黒部ダム・黒部湖・大観峰・室堂）→富山→金沢（ゴーゴーカレー）→福井→京都
https://4travel.jp/travelogue/11656407

エリア 宮古(岩手)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 船 JRローカル 私鉄
• 旅行の手配内容: 個別手配

宮城の事業所で1泊した翌朝、
https://4travel.jp/travelogue/11649361
自家用車でやってきたのは古川駅です。

1日300円と以前と比べると値下げしていた駅近くの駐車場の車を停め、

陸羽東線のローカル列車に乗車します。

引き続き使用するきっぷは「北海道＆東日本パス」です。

「青春18きっぷと北海道＆東日本パスの旅」と謳っていながら北仙台～古川間が繋がっていないじゃないかと気になる方がいっらしゃるかもしれませんが、特に「鉄道のみの旅」とは言っていないのでそこは“良し”とします。

霧の中を走り、

小牛田で東北本線のローカル列車に乗り継ぎ、

昨日村上駅で購入した「鮭のしぐれ煮」をのせた手製の弁当で朝食にします。

意外と匂いが強いことに驚きつつ、

一関に到着。

盛岡行きに乗り継ぎ、

花巻駅で下車します。

花巻市は言わずと知れた宮沢賢治生誕の地です。

花巻と釜石を結ぶ「SL銀河」という臨時列車が運行されており、私も2014年に乗車した事があります。
★2014年「SL銀河」旅行記はコチラ
https://4travel.jp/travelogue/10893431

さて、ここからは釜石線の快速列車「はまゆり」に乗車するのですが、

4両編成のうち2両が指定席で、今回は繁忙期とあって指定席を購入しておいたのですが、

意に反して列車はガラガラでした。ただ指定席は自由席とは異なりリクライニングシートで居住性は抜群です。

車端部のみボックスシートとなっています。

釜石線は花巻と釜石を結ぶ路線で「銀河ドリームライン釜石線」という愛称がついています。

宮沢賢治の童話「銀河鉄道の夜」にちなんでではありますが、

岩手県の宮沢賢治、高知の坂本龍馬など偉人を活用した街おこしやPRが全国で盛んではありますが、天国で偉人たちはどう思っているのか気になるところではありますw

遠野市と釜石市にある仙人峠をぐいぐい登ってゆきます。はるか下に陸中大橋駅が見えます。

坂を下ったところが陸中大橋で、こちらには現在が廃坑となった釜石鉱山があります。

列車はその後も順調に走り、

釜石に到着しました。

人口33,000人・釜石市の玄関口で、

2019年には「ラグビーワールドカップ」の会場ともなった場所です。

釜石からは三陸鉄道で宮古へ向かいます。

この区間はもともとJR山田線の路線でしたが、2011年東日本大震災により不通となり、2019年に三陸鉄道に経営移管された上で営業が再開されました。

釜石から三陸鉄道北端の久慈まで乗り降り自由の「片道途中下車きっぷ」を購入します。宮古で普通乗車券を分割購入するよりも380円安くなりました。

釜石～宮古の所要時間は約1時間半です。

2002年に乗車して以来ですが、

震災で大幅に路線を付け替えた部分もあって、かなり新鮮な印象です。

そのひとつ鵜住居に着きました。

震災による津波で流失した駅です。

ラグビーワールドカップが開催された釜石鵜住居復興スタジアムの最寄駅でもあります。

鵜住居の次の大槌と、

津波被害の大きかったエリアには、

巨大な防潮堤が築かれていました。

1980年代に井上ひさしの小説「吉里吉里人」でブームとなった吉里吉里を過ぎ、

途中はかなりはしょって宮古に着きました。

この駅に降り立ったのはたぶん30年以上ぶりです。

こちらからはバスで、

宮古市郊外にある浄土ヶ浜へ。

宮古市も津波被害が大きかった場所で、巨大防潮堤が市内を覆う形で築かれています。

20分程で浄土ヶ浜に到着。

8月に訪れたのは初めてですが、多くの海水浴客がいることに驚かされます。

波の浸食で削られた岩塊が並んでいるのですが、

岩が白いことから浄土ヶ浜と呼ばれているようです。

三陸復興国立公園のエリアでもあります。

まあしかし、新型コロナウイルス感染症の感染者数が累計で最も少ない岩手県ですが、ここにはたくさんの人が訪れています。

再びバスで駅へ。

バスから見える浄土ヶ浜もなかなかです。

また防潮堤を挑めながら、

宮古駅に戻ってきました。

お昼をまだいただいていなかったので売店でグラタンコロッケバーガーを購入、

久慈行きの列車を待ちます。

入線時間となり、

再び三陸鉄道列車に乗車します。

天気もよく、海も大変美しいです。

至福のひとときです。

列車は途中で鹿を轢いたりして、

15分程遅れて久慈に着きました。

2013年放映されたNHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」では、北三陸鉄道・北三陸駅という設定だった駅です。

もう7年前ですが、今年放映されて大きな話題となった「半沢直樹」の前作も2013年の事で、もうそんなに経ったのかという想いがします。

ここ連日の猛暑で駅前の噴水が嬉しいです。

ここからはJR八戸線でさらに北上します。

徐々に日が傾いてきた太平洋を、

右手に見ながら列車は走り、

またまたはしょって八戸駅へ。

東北新幹線列車が発着する時間以外は閑散としていました。

駅内のレストランでせんべい汁とイカ飯をいただき、

本八戸駅まで戻ってからバスで八戸フェリーターミナルへ。

八戸からは苫小牧行きのシルバーフェリーに乗船します。

乗船券はWEBで事前購入しておきました。ネット割で2等運賃5,040円ですが、GoToトラベルキャンペーンにより35％引きになることが購入後に決定、後で事後還付オンライン申請をおこないました。

こちらが2等船室です。指定された席に向かいますが、コロナの影響で定員のだいたい30％くらいの乗船率でした。

1人分が寝るスペースが区切られており、頭上には専用ロッカーも設置されています。

フリースペースも広く、Wi-Fiやコンセントも設置されています。

レストランの代わりの自動販売機がたくさんあります。

案内所や浴室の利用時間です。先にお風呂に入ることにします。

きれいで清潔な展望浴場で一浴します。

出航時刻となりました。

ぐっすり眠って朝になりました。

苫小牧には予定より10分程早く到着するようです。

楽しい船旅でした。

さて、この後は室蘭を経由してから札幌に向かいます。
https://4travel.jp/travelogue/11650718

この旅行記へのコメント （2）

• fuzzさん 2020/10/03 18:10:48

  よぐ、おでんした

  たぬき2号さん、こんにちは♪
  
  岩手ではローカル線を乗り継いでの旅、南から沿岸回りで北へ北へと。
  お疲れさまでした。
  特に浄土が浜にお越し頂いた事が嬉しいです。
  フェリー代が5040円で更にGoTo割！
  そういう手もありましたか？
  お勉強させて頂きました。
  
  fuzz

  たぬき２号さん からの返信 2020/10/04 21:00:07

  RE: よぐ、おでんした

  fuzzさん、こんばんは。
  
  この夏は岩手にもお邪魔いたしました。
  三陸鉄道と浄土ヶ浜はやはり外せません。
  本当は遊覧船に乗ってカモメに餌やりなどもしたかったんですが｡｡｡
  GoToが適用される夜行フェリーも数多くあるようで、
  またそのうち利用しようと思ってます。
  関西だと四国・九州は夜行フェリーで1泊圏内なものですから。
  岩手は宮古〜室蘭のフェリーが廃止になったんですよね。
  それも就航わずか2年くらいで。
  当初それを利用しようと思っていたので残念でした。
  
  たぬき２号