1992/06/28 - 1992/07/08
526位(同エリア6060件中)
tadさん
古い写真をスキャンするシリーズに追加したい。オーストリアで国際学会等があり、ドナウ川沿いの町クレームスで会議があったほか、あちこち調査旅行をした。故人となった親しかった学者などの写真は出さないことにするが、今回は、それらを見て懐かしい思いがした。
プリント写真は結構残っているが画質が悪いし、カメラも一眼レフはもう使用していなかったか、放棄していた。代わりに軽めのフィルムカメラを使用した時代だが、冴えない。。だから、何度も行っているウィーンなどの写真はたくさんあるので、ここでは出さないで、珍しい訪問地などのみだすことにした。知り合いの学者たちと歓談したワイン酒場、ホイリゲなどの場所を紹介したい。
一枚目は、ウィーンの南方向の郊外にあるグンポルツキルヘンGumpoldskirchenのブドウ畑。ここは、ウィーン初訪問の1974年冬にも訪れたホイリゲの名所で、ここの白ワインは、フルーティで、当時私のお気に入りの一つだった。ここで、ウィーン大学の先生と落ち合って長々と議論した思い出がある。故人となられたのだが。。
(2020年9月25日作成)
- 旅行の満足度
- 5.0
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ワインの話の前に、まだ紹介していないウィーンの有名な音楽家ゆかりの家の写真を出しておく。モーツァルトの家、フィガロ・ハウスだ。ウィーンの中心地シュテファン大聖堂の裏手のような場所にある。モーツァルトの生誕の家はザルツブルクにあり、そちらは1974年に既に訪問済みだが、こちらは、この時が初めてだったと思う。ただ、この時は展示があまりぱっとしなかったので、その後は行っていない。
ベートーヴェンはウィーンでもゆかりの場所なども多く、あちこちを訪問しているが、モーツァルトのゆかりの場所はこの家に長くいたからでもあろうが、他にはあまりない。墓もはっきりしないほどだし。。悪妻コンスタンツェのせいも大きいと私は思っている。ベートーヴェンの葬儀は、教会から墓地までに間に2万人の人々が見送ったという有名な事実があるが、一方、モーツァルトはシュテファン大聖堂で葬儀はあったのだが、その後、墓地まで奥さんもついていかず、共同墓地に投げ込まれたという悲惨な結末なのだ。ウィーンの中央墓地には、モーツァルトの記念碑はあるが、墓はない。(ウィーン中央墓地の旅行記:https://4travel.jp/travelogue/10883504 )
繰り返し書いているように私は中学生時代からのベートーヴェン・ファンなので、どうしても、こういう時の活動はベートーヴェン中心になったのだが、ただ、ウィーンなどで、じっさいにモーツァルトのオペラやミサなどを見るようになって、彼の実力は交響曲や器楽曲にはそれほど発揮されていないと思うようになった。今ではモーツァルトのオペラやミサはとびきりの名品だと思うし、ヨーロッパでもかなり見た。モーツァルトハウス ウィーン 建造物
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フィガロハウスの階段を上がると、この入口が見えてくる。
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フィガロハウスの階段
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あまり当時は展示物はなかったと思う。ザルツブルクの生誕の家のほうが展示物は充実していたと思う。最近の様子は知らない。
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フィガロハウスの天井。そう粗末な家ではないとされている。モーツァルト夫妻は浪費家だったようだ。
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妻コンスタンツェ
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モーツァルトの家から窓の外を見た景色。シュテファン大聖堂が近い。
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グーグルマップで見るとBlutgasseから見たモーツァルトの家は真正面に見える。
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シュテファン大聖堂
裏手のほう。モーツァルトの家はこちらから近い。 -
他の旅行記でもたくさん写真を出してきたシェーンブルン宮殿の庭園だ。
シェーンブルン宮殿と庭園群 城・宮殿
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他の旅行記でもたくさん写真を出してきたシェーンブルン宮殿の庭園だ。
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他の旅行記でもたくさん写真を出してきたシェーンブルン宮殿の庭園だ。夏の草花がきれい。
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ノイシュティフト・アム・ヴァルデ
Neustift am Walde
今はどうかしらないが、当時は人気だったホイリゲ。
ショッテントーアから電車38番。
ガッターブルクガッセで乗り換えて、バス35Aで行ける。
もっとも、私がウィーンでもっとも頻繁にホイリゲに行った場所は言うまでもなく、ベートーヴェンの家がワイン酒場になっているハイリゲンシュタットやグリンツィンが多い。 -
ノイシュティフト・アム・ヴァルデ
Neustift am Walde -
ノイシュティフト・アム・ヴァルデ
Neustift am Walde -
ノイシュティフト・アム・ヴァルデ
Neustift am Walde -
これはハイリゲンシュタットで撮影。、グリューナーフェルトリナー、シルバーナー、リースリングが多い。最近は赤ワインの質も一部の地域ではあがっているが、いいツヴァイゲルトは試す価値あり。
そうそう、近年のオーストリアの白ワインの流行スタイルは、一つのブドウ畑に複数の種類の品種を育てて、ジュースを絞る段階で、その畑のブドウを一緒に絞って醸造するという技法が流行っている。Gemischter Satzと表示してある。5,6種類前後の品種を混ぜたものが、試したものには多かった。勿論、いいバランスが出せるように、どの品種をどれくらい育てるかが腕の見せ所となっている!単一のブドウ品種では、やはり、普通は味のタイプに飽きてくることがあるからだ。シャルドネやリースリングなど、普通は飲む前から味がだいたい予想通りになってしまうからだ。
ブドウ品種のDNAレベルの研究も進んでおり、昔ながらの有名なブドウ品種を一つ覚えで繰り返す時代ではなくなりつつある。Jancis Robinson,etc.の書いた「ワイン用 葡萄品種大事典: 1,368品種の完全ガイド 」という巨大な本がワイン関係者の必読本になりつつある。46000円もする本だが、私は訳あって英語版も日本語版も持っている。 -
これはハイリゲンシュタットで撮影。
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Bahnhof Mödlingメートリンク駅
メートリンクは、ベートーヴェンも住んでいたことがある。 -
Gumpoldskirchen Bahnhof
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グンポルツキルヘン
Gumpoldskirchen
ここはホイリゲに来たのは二回だけだが、オーストリアのレストランなどで、ワインを注文するときは、しばしば、このグンポルツキルヘンのワインを注文することがある。1979年ザルツブルク滞在中も好きなレストランがあって、そこでは何度かグンポルツキルヘンを注文した。勿論素晴らしかった!
記憶に残るのは、香港に1984年に来た時、ペニンシュラ・ホテルで豪華な食事をした時に、魚料理に、このグンポルツキルヘンを持っているか聞いたら、なんと、ちゃんとセラーにあったので、驚いたことがある。逸品だった。もちろん、普通にホイリゲでがぶ飲みするものとは少し違うが。。 -
グンポルツキルヘン
Gumpoldskirchen -
グンポルツキルヘンのホイリゲ。この日は天気もよく
庭で飲んだ。 -
ここは、ウィーンから列車でドナウ川沿いの町クレームスKremsまで移動した後。
この滞在時は思い出していなかったが、ベートーヴェンの最後の作曲である弦楽四重奏曲作品130、第13番の最終楽章は、この町に滞在中にできたようだ。最初作曲した「大フーガ」が長大で難解なため、それは別に切り離して、新たに短い作品がこのクレームスにあるベートーヴェンの弟の家に滞在中に作曲されたようだ。この後、家内と再び、このクレームスを訪問したが、その時もこの事実を認識していなかった。今知っていたら、クレームスもベートーヴェンゆかりの地の一つで、違った意識をもって滞在していただろう。 -
クレームスKrems
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クレームスKrems
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クレームスKrems
ドナウ川沿い。 -
クレームスKrems
ドナウ川沿い。 -
クレームスKrems
ドナウ川沿い。 -
クレームスKrems
ドナウ川沿い。 -
クレームスKrems
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クレームスKrems
Dominikanerkirche Krems -
クレームスKrems
ワイン酒場の地下。 -
クレームスKrems
ワイン酒場の地下。
ここには学会参加の知り合いと一緒に行ったが、ワインの質は今一つだ。だから
名前は出さない。 -
クレームスKrems
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Kremsクレームスの隣町である小さなワインの名産地、デュルンシュタインにもちらっと立ち寄った。1974年私の初のウィーン滞在時に案内してもらい、すっかりお気に入りのワイン名産地の一つだ。Pichlerなどの銘品を産するワイン業者がいる。
この塔Stift Dürnsteinはデュルンシュタインのシンボルで、私はウェッジウッドの塔と呼んでいる。 -
これはかなり雨が降っている時の写真だ。デュルンシュタインのワイン酒場に一軒。この小さな町は十字軍の戦いでヨーロッパ史に名を遺すリチャード獅子心王が一時期、山の上の城に幽閉されていたところでもある。
デュルンシュタインの旅行記は次を参照:
https://4travel.jp/travelogue/10881132
今でも、元気ならここではワインを飲みたい町のひとつだ。
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