2019世界遺産百舌鳥古墳群と京都迎賓館、京都御所①

2019/09/25 - 2019/09/26

大阪、京都まで飛行機を乗り換えて１泊２日の強行日程でしたが、世界遺産に認定された百舌鳥古墳群と京都御所、そして私にとっての今回のメインスポット、京都迎賓館を訪れることができました。どんな場所かはあらかじめ調べてわかっていたのですが、想像以上に豪華で素晴らしい施設でとても満足できました。

エリア 京都

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 観光バス JALグループ 徒歩

羽田から飛行機を乗り継いで伊丹空港に降り立ちました。これから世界遺産の古墳群を見学するために堺市役所に向かいます。

大阪国際空港 (伊丹空港) 空港

市役所に着きました。エレベーターで２１階の展望ロビーに登ります。

堺市役所21階展望ロビー 名所・史跡

ここは無料で入場できる施設です。2019年に世界遺産に登録されたということで街中がお祝いムードのようでした。

堺市役所21階展望ロビー 名所・史跡

百舌鳥古墳群の全貌がパネルで展示してありました。でも、やや分かりにくい？

堺市役所21階展望ロビー 名所・史跡

堺市の歴史についての展示もありミニ博物館のようです。

堺市役所21階展望ロビー 名所・史跡

この写真の説明は展望台からの目線なのでわかりやすいですね。もちろん全貌はとらえきれませんが。

堺市役所21階展望ロビー 名所・史跡

実際に窓から眺めた景色です。市街地の中に緑の小高い丘が数多くあるのが見えます。これが大仙古墳（伝仁徳天皇陵）です。日本で一番大きな墓で墳丘部分の長さは480メートル、後円部の直径は250メートル、高さは36メートル、前方部の幅が305メートルの前方後円墳で圧倒される大きさです。ここから見ると後円の丸い形は何となくわかりますが、残念ながら、歴史で学習した鍵穴のかたちは確認できません。やはりヘリで見るしかないのでしょうね。

堺市役所21階展望ロビー 名所・史跡

一番近くに見える古墳は東側に見える反正天皇陵です。仁徳天皇陵の約三分の一ほどの大きさですがこれも前方後円墳です。でも、やはりここからでは形はわかりませんね。これらは４世紀から５世紀にかけて建造されたということで、その巨大な土木工事の綿密な計画と膨大な労力は想像を絶するものがあります。それにしても予想していたとはいえ、地上80ｍから眺めるのでは限界がありますね。古墳の向こうに見えるマンションは高さは143ｍということなので、ひょっとするとそこから眺めた方がよく見えるかも知れません。

堺市役所21階展望ロビー 名所・史跡

堺市博物館前にあり大仙古墳のすぐそばでもある大仙公園を散策しました。緑が豊かな市民公園で散策やジョギングをする人も多かったです。

大仙公園 公園・植物園

戦没者を祀る平和の塔です。とても高い建物で古墳を眺めるにはうってつけの場所だと思いますが諸事情でできないそうです。

大仙公園 公園・植物園

公園の中に日本庭園がありました。

大仙公園 日本庭園 名所・史跡

こちらは入場料２００円の有料施設ですが、とてもきれいに管理されています。

大仙公園 日本庭園 名所・史跡

大陸文化が伝わって、自由都市としても栄えた堺の歴史を背景に造られた公園で伝統的な日本庭園の造りに加えて中国風の趣もあります。

大仙公園 日本庭園 名所・史跡

池や水の流れ、築山と木々の緑の組み合わせが絶妙でした。ウェディング衣装で写真撮影をしているカップルもいました。

大仙公園 日本庭園 名所・史跡

博物館そばの茶室伸庵は残念ながら午後４時までの営業でした。もう少し遅くまで営業してほしいですね。

大仙公園 公園・植物園

堺市博物館を訪れました。木々の緑に囲まれた静かなスポットです。

堺市博物館 美術館・博物館

前庭には堺市の商家に生まれた偉人「千利休」の銅像もありました。

堺市博物館 美術館・博物館

館内には古墳に関する内容を中心に堺市の歴史文化について詳しく展示されていました。上空から古墳群を眺めるＶＲ体験をと思ったのですが、既に最終回が終了する時刻でした。

堺市博物館 美術館・博物館

展示室は撮影禁止なので博物館キャラクターのサカイタケル君の写真しかありません。

堺市博物館 美術館・博物館

博物館から数分歩くと前方後円墳の前方側に大仙古墳の拝所があります。宮内庁が管理しているので観光地化されていません。実に整然として厳かな雰囲気です。

ボランティアガイドの方がいて古墳について詳しく説明してくれるようです。

拝所を後にして、大仙古墳のすぐそばのCafe IROHAで休憩しました。抹茶のレアチーズケーキセット（925円）をいただきました。

京都駅まで来ました。食事は京料理のお店「萬重」駅前ポルタ店に伺いました。本店は本格的な懐石料理で結構お高いのですが、こちらはリーズナブルでおいしい食事をいただけるということで楽しみにしてきました。待つことを覚悟していたのですが、時刻が午後８時を過ぎていたせいかすぐ入店できました。

萬重 ポルタ店 グルメ・レストラン

「萬重弁当　都」3000円です。お刺身、天麩羅、焚きあわせ、茶碗蒸し、京湯葉、京麩、田楽等、そして土瓶蒸しは何と松茸入りです。あらゆるものが入っています。

萬重 ポルタ店 グルメ・レストラン

「織姫」2500円です。見た目がきれいな上に味もおいしくお腹いっぱいになりました。お得感いっぱいの食事でした。

萬重 ポルタ店 グルメ・レストラン

京都駅の広いホールの大型スクリーンには京都の四季の映像が映し出されていました。京都の魅力が満載で少しの間ですがじっと見入ってしまいました。

京都駅 駅

京都タワーのライトアップもきれいでした。

京都タワー 名所・史跡

ホテルに向かうために京都駅から地下鉄に乗り5条駅で降りました。歩いてホテルを探しても見つかりません。

京都市営地下鉄 烏丸線 乗り物

ようやく道が分かりました。実は地下鉄の出口を間違えて出てしまったのです。本当はここから出なくてはなりませんでした。よく調べておけばよかった。

京都市営地下鉄 烏丸線 乗り物

今回はベッセルホテル京都五条に宿泊しました。市街地なのに大浴場のあるシティーホテルなのでゆったりと過ごせました（写真は翌朝に撮影したものです）。

ベッセルホテルカンパーナ京都五条 宿・ホテル

ロビーにある生け花です。和の雰囲気が落ち着きます。

ベッセルホテルカンパーナ京都五条 宿・ホテル

翌9月26日朝です。朝食は品数が多くおいしいので食べ過ぎてしまいました。

ベッセルホテルカンパーナ京都五条 宿・ホテル

やはり甘いものは別腹です。

ベッセルホテルカンパーナ京都五条 宿・ホテル

京都御苑を訪れました。これから御所と迎賓館を見学します。御所は入場無料ですが、手荷物検査があり中のものを全て出すようなことはしませんが、バッグ等は中が見えるように開けて検査を受けます。でも、思っていたよりも簡単に終わりました。

京都御苑 公園・植物園

広い御苑の中を歩いて進みます。奥に見えるの大文字山のようです。「大」の文字がくっきり見えます。ここは一般の方も通行が自由なので自転車で通る人も多く、玉石がはじけて土が出て1本道になった自転車道？もありました。

京都御苑 公園・植物園

ここは朝の仙洞御所です。原則、事前申し込みが必要だと聞いていました。中にはランニングシャツに短パン姿の外国の方もいました。持ち物検査も受けて入るような宮内庁の施設なのにそんなラフな格好で大丈夫なのでしょうかね。

京都仙洞御所 名所・史跡

お昼時間の仙洞御所です。見学者が増えましたね。よく見ると当日申し込みもできるようです。

京都仙洞御所 名所・史跡

清所門から入場しました。見学の経路は決まっているので迷うことはありません。矢印の通りに進んで行けばいいだけです。まず、入って少し行ったところに宜秋門があります。全部で６か所ある御所の門の一つで、桧皮葺き、切妻屋根の四脚の門です。以前にはここが入場門として利用されたこともあったそうです。

京都御所 名所・史跡

宜秋門の右向かいにあるのが御車寄です。貴族の方が儀式の際、また天皇との対面に使用した玄関です。

京都御所 名所・史跡

諸大夫の間です。御車寄とつながっている建物です。正式な御用で訪れる公家や将軍家の使者の控えの部屋だそうです。身分に応じて部屋も決まっているそうです。

京都御所 名所・史跡

新御車寄です。大正天皇の即位の礼が紫宸殿で行われる際、馬車で行幸する玄関として新設されたものです。現在は過去と異なり通年の一般公開をしているので以前の牛車の展示のような特別な展示はなくなったのが残念です。

京都御所 名所・史跡

承明門です。紫宸殿の南にある門で三戸に分かれていて、中央の通路は天皇陛下の専用だそうです。

京都御所 名所・史跡

一般客は両側も含めこの門自体を通り抜けることはできません。

京都御所 名所・史跡

御所の６か所の門の一つ、建礼門です。かつては即位の礼等の重要な儀式のときに開かれたそうです。現在は天皇陛下や国賓が来られたときにのみ使用されるということです。

京都御所 名所・史跡

紫宸殿です。御所では最も格式の高い正殿です。明治、大正、昭和、三大の天皇の即位の礼がこの中で執り行われたということです。白砂が敷き詰められた広い前庭と茶褐色、黒を基調とした紫宸殿との対比はとても落ち着いた雰囲気です。

京都御所 名所・史跡

左右には「左近の桜」「右近の橘」も配されています。みなさん御存知のひな人形の桜と橘の飾りはここ紫宸殿の植木に由来するということを恥ずかしながら今回初めて知りました。

京都御所 名所・史跡

春興殿です。

京都御所 名所・史跡

かつて大正天皇の即位に際し三種の神器の御鏡を泰安するところとして造営されたそうです。

京都御所 名所・史跡

改修されて間もないのでしょうか、とてもきれいです。

京都御所 名所・史跡

小御所です。鎌倉期以降に建てられ、将軍や大名との対面や儀式の場として使用されました。

京都御所 名所・史跡

御池庭です。回遊式庭園で中央には欅橋がかかっています。敷石が実際の浜のようになっていました。池に反映する木々が美しかったです。

京都御所 名所・史跡

御学問所です。御読書始めや和歌の会などが行われた場所で、明治天皇が1867年、王政復古の大号令を発した場所としても有名です。

京都御所 名所・史跡

蹴鞠の庭です。

京都御所 名所・史跡

古代から行われた遊びで、貴族から次第に武家、庶民にまで広まっていったそうです。

京都御所 名所・史跡

御常御殿です。

京都御所 名所・史跡

天皇のお住まいと同時に儀式や対面の場としても使われました。

京都御所 名所・史跡

派手さは抑えているけれど、金色の菊の御門が格調高い雰囲気を醸し出しています。

京都御所 名所・史跡

御三間（おみま）です。

京都御所 名所・史跡

御三間にあった杉戸絵「老人と唐子と松」です。外からしか、しかも正面からは見られないのでこれが限界です。

＝2019世界遺産百舌鳥古墳群と京都迎賓館、京都御所②＝
へ続きます。

京都御所 名所・史跡

この旅行記へのコメント （2）

• pacorinさん 2022/05/02 21:33:46

  萬重さんのお弁当

  takaさん、こんばんは
  
  以前、takaさんが美味しかったと言ってらした萬重さんのお料理、こちらの旅行記で紹介されていたのですね。わたしはたぶん利用したことがないお店なのですが、確かにリーズナブルなのに見た目も良く、美味しそうです(*^-^*)　ところが・・・
  
  今、ポルタでは飲食店エリアのリニューアルをやっていて、お店がどんどん入れ替わっているのですが、萬重さんも5月8日をもって営業終了となっていました。機会があれば・・・と思っていましたが、もうすぐ閉店ということで残念です(>_<)
  (内容のないコメントでスミマセン）
  
  pacorin
  

  takaさん からの返信 2022/05/04 14:57:24

  RE: 萬重さんのお弁当

  pacorinさん、こんにちは。
  
  古い旅行記を読んでくださり、ありがとうございます。私にとってこの頃が懐かしくも一番楽しいときでした。pacorinさんの京都の美味しいお店の紹介、よく拝見しています。いつになったら行けるかなあと思いながら。
  
  あれから3年近くになりますね。ツアーだったのですが、夕食なしのプランだったのでホテルから急いで出かけ、分かりやすいのが駅周辺で、調べてみると手ごろで京都らしい中身で、価格もそこそこのお店だったのでここを選びました。
  
  営業終了だったのですか。残念だなあ。入りやすく庶民的でおいしいお店でよかったのですが。コロナはいろいろ商売する方にとっても大変ですね。また、いろいろと教えて下さい。
  
  わざわざ、お便りまでいただき本当にありがとうございました。
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　taka