15th Anniversary Trip in 長野★2020　01　1-2日目【松本】

2020/07/18 - 2020/07/20

今年の7月は入籍15周年（結婚式は11月だから年に2度楽しみがある）なので、今まで行ったことない国や都市への渡航を思い描いていたけど、全世界の人の生活を一変させた新型コロナウイルス：COVID-19が2月以降蔓延し、正月のタイ中部の旅行を最後に旅行はおろか、2月初旬に出掛けた以降は一切の外食をしていなかった。
日々報じられる新規感染者数・死亡者数に恐怖を感じながらも、共存しながら上手く付き合っていく新しい生活へと移り変わっていき、どこかへ出かけたい気持ちもポツポツと出てきた。
入籍15周年のアニバーサリーなのに何もしないのは面白くないので、7月22日から始まるGo To Travelキャンペーンで観光客が増加する前に、旅行に行っておきたい思い、なるべく不特定多数の人との接触を減らすため、自家用車で行けるプランを計画。
今年5月に丸4年乗った夫のBMWのSUVを手放して、新しく迎えたのは夫念願のロードスターRFで、初の遠出先に選んだのは長野県。
美味しい馬刺しが食べたくて松本と、宿泊してみたいHOTELのある蓼科に決まった。
旅行も外食も半年ぶりの旅行がスタート。

エリア 松本(長野)

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 自家用車 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

梅雨明け前だったため、中央道を走っている最中は時々小雨が降ったものの、松本に近づくにつれて天気が良くなってきた。

今夜宿泊するのは、JR：松本駅に1番近い“ホテル モンターニュ松本”。
HOTELの建物前と、裏手に有料駐車場（1泊：500円）がある。

ホテル　モンターニュ松本 宿・ホテル

詳しい口コミは下記をご覧くださいませ。
https://4travel.jp/dm_hotel_tips_each-14127562.html

ホテル　モンターニュ松本 宿・ホテル

建物内に入ると入口・フロント周辺・エレベーター前・宿泊階廊下・客室内にアルコールジェルが設置されていて、感染対策に力を入れているのが感じられた。
朝食は本来はビュッフェ形式だけど、新型コロナウイルス対策で朝食提供スタイルが変更されたため、チェックイン時に洋食 or 和食（幕の内スタイル）から選択する。

ホテル　モンターニュ松本 宿・ホテル

ロビーには、毎年8月に行われる松本の七夕まつりの主役である紙製（もしくは板製）の男女一対の人形が飾られていた。
江戸時代から松本城下の民間行事として300年余り続いており、松本では笹に願い事を書いた短冊を飾るのではなく、紙でできた人形を縁側などに吊るす。
七夕といえば7月7日のイメージだけど、七夕行事は中国から伝来していて盆行事に密接に関係しているため、1か月ずらした8月7日の夜に行われる。

ホテル　モンターニュ松本 宿・ホテル

部屋は広くてゆったりしていて、清潔感があり快適だった。

ホテル　モンターニュ松本 宿・ホテル

大きな窓からは、松本の街並みと山脈が一望できる。

ホテル　モンターニュ松本 宿・ホテル

デスクの上にはTVが置いてあってスペースが無かったけど、窓枠が広いから荷物が置けて便利だった。

ホテル　モンターニュ松本 宿・ホテル

入口扉すぐ右手にある掛物クロークは、大型スーツケースが収納できるほど奥行きがある。

ホテル　モンターニュ松本 宿・ホテル

サニタリールームも部屋同様に広く、ゆったりした大きな湯舟が設置されていた。
アメニティは…櫛・歯ブラシ・シャワーキャップ・剃刀が置いてあり、フロントで申請すれば使い捨てスリッパを貰えるし、入浴剤も置いてあるから3種類から選択できるようになっていた。
その他…大型ボトルのシャンプー・コンディショナー・ボディソープ・ハンドソープ・ティッシュBOX・ポット・スリッパ・ドライヤー・冷蔵庫が設置してあった。

ホテル　モンターニュ松本 宿・ホテル

荷物を片付けてから歩いて松本城へ。
タウンスニーカーという松本市中心部を走る小型バスもあるけど、松本城や旧開智学校校舎までは歩いて20分強ほどなので、天気も良いから徒歩で街散策する。

“松本城”に到着すると雲に切れ間が生じ、夏らしい空が顔を出しはじめ、威厳ある墨黒の立派な城が青空に映えた。
松本城は戦国時代の永正年間に造られた深志城が始まりで、天守の築造年代は文禄2-3年（1593-1594）と考えられている。
国宝にも指定されており、五重六階の天守が現存している日本最古の城とされている。

国宝松本城 名所・史跡

青空×朱色の埋橋×墨黒の松本城が撮りたくてウロウロ。
Go To Travelキャンペーン前週だからか、観光客もまばらだった。

国宝松本城 名所・史跡

15：30を過ぎていたので、松本城内か旧開智学校校舎のどちらか1つしか見学する時間が取れなかったため、以前から行きたかった旧開智学校校舎を目指すことに。

右側手前に建っているのが現在の松本市立開智小学校で、左側奥に建つのが旧開智学校校舎。
松本市立開智小学校をぐるっと大回りして…

国宝 旧開智学校 名所・史跡

“旧開智学校校舎”に到着。
この校門は閉じられているので、校舎近くの入口から入場する。

国宝 旧開智学校 名所・史跡

開館時間は9：00-17：00で、入場料は大人1人：400円だった。

国宝 旧開智学校 名所・史跡

1961年から国の重要文化財として指定されていたものの、2019年9月末に正式に国宝に指定された旧開智学校校舎。
明治9年に完成した旧開智学校は地元の大工棟梁が設計した学校建築で、文明開化の時代を象徴する…洋風とも和風ともいえない不思議な建築は、擬洋風建築と呼ばれている。

国宝 旧開智学校 名所・史跡

正面中央にある車寄せに擬洋風が凝縮されていて…八角の太鼓楼・寺院風のアーチ窓・青竜の上に雲があり、その上に2人のエンジェルが「開智学校」の旗を掲げていて物凄く濃い。
全体的に柔らかな色味が中心で、インパクトが強いものが集まっているのに圧を受ける印象は無かった。

国宝 旧開智学校 名所・史跡

館内案内図。

国宝 旧開智学校 名所・史跡

建物内に入ると靴を入れるビニール袋が用意されているので、自分の靴を持ち歩きながら見学する。
長い廊下を中心にして左右に教室が配置されており、天井を洋風の模様が施された照明が柔らかな光で照らしていた。

国宝 旧開智学校 名所・史跡

廊下の扉上部には波のように見えるけど、恐らく立ち込めた雲を表現している。

国宝 旧開智学校 名所・史跡

板張りの床に机と椅子が並べてあり、教壇の背後には黒板が置かれている。

国宝 旧開智学校 名所・史跡

ちょうど今週から、開智学校における体育・保健（当時はは体操と衛生と言っていた）の企画展が始まり…

国宝 旧開智学校 名所・史跡

体育授業のはじまりや、明治時代の体操のやり方について紹介された資料が展示されていた。

国宝 旧開智学校 名所・史跡

木製のダンベルなど、運動器具も見ることが出来る。

国宝 旧開智学校 名所・史跡

向かいの部屋には、八角の太鼓楼上に付いている東西南北を銅板に複製したもので、近くで見るととても大きい。

国宝 旧開智学校 名所・史跡

古い建物にアルコール消毒が出来ないため、新型コロナウイルス対策として触れていい部分にはビニールが巻いてあった。

国宝 旧開智学校 名所・史跡

階段をのぼり始めると、部分的に擦り減ってゆがみが生じているのが良くわかる。
1963年まで、90年間に渡り使用されてきた校舎の痕跡。

国宝 旧開智学校 名所・史跡

2階に上がると算数の教科書などが展示されていた。

国宝 旧開智学校 名所・史跡

2階も同じ構造で廊下を中心に、左右に教室が展開されている。
この扉は、ペンキでわざわざ木目を再現する木目塗りが施されていた。
扉を抜けると左手に…

国宝 旧開智学校 名所・史跡

壁面に沿って、子供たちの絵が展示されている。

国宝 旧開智学校 名所・史跡

明治時代・大正時代・昭和・平成…のそれぞれの絵を見比べてみると、随分絵のタッチが異なり、時代背景にあった流行が伺える。

国宝 旧開智学校 名所・史跡

廊下右手は講堂になっていて、エンジェルが【密接注意の部屋！】と警告していた。

国宝 旧開智学校 名所・史跡

開智学校の旗や、机に向かって勉強する姿を描いた資料が展示されているけど、注目すべきは旗の後ろにある、他の窓よりも1周り大きく造られた色ガラス付きの窓。
実はバルコニーの出入口になっているものの、他の窓の高さが変わらないため、バルコニーの使用を考慮してない造りになっているのが面白い。

国宝 旧開智学校 名所・史跡

蝋燭を模したシャンデリアが配置された天井は一部が高くなっていて、内側に彫刻が施されていて美しい。

国宝 旧開智学校 名所・史跡

手摺に触れる部分に気を付けながら、玄関に近い階段を下りて見学終了した。
観光客は私たち含めて3組ほどだったので、じっくり鑑賞することが出来た。

国宝 旧開智学校 名所・史跡

旧開智学校校舎の向かいには、旧司祭館が建っていて、少しくすんだ水色の外壁が印象的だった。

旧司祭館 名所・史跡

こちらは見学無料。
明治22年フランス人のオーギュスタン・クレマン神父により、松本城北近くに建てられた洋館で、1990年に現在地に移築保存された長野県内で現存する最古の司祭館。

旧司祭館 名所・史跡

アーリーアメリカン様式で建築された旧司祭館の見どころは、このガラス窓に囲まれた北向きのヴェランダ。
ダイニングの暗さからもわかるように、夕方でも明るい光をしっかり取り込むことが出来る。

旧司祭館 名所・史跡

寒さが厳しい土地柄のせいか、各部屋には暖炉が設置されているのも特徴。

旧司祭館 名所・史跡

来た道を戻りながら、HOTEL近くの橋を渡っていると、ちょうど停車する特急の姿が見えた。

HOTELの立地は松本駅の裏側だけど、駅構内を横切れば10分も掛からず繁華街に出ることが出来るから、今日は半年ぶりに外食♪
松本に行ったら必ず食べたかった馬刺しの老舗“馬肉バル 新三よし”で、信州ワインと地酒と馬料理三昧を堪能した。
久しぶりの外食だったためドキドキしたけど、暖簾で半個室状態だったから、ゆっくり寛ぐことが出来た。

馬肉バル 新三よし グルメ・レストラン

旅行2日目。
洋食を選択した夫の朝食は、大きなトレイいっぱいに皿が乗っていて、ボリューム満点だった。

ホテル　モンターニュ松本 宿・ホテル

和食を選択した私の朝食は幕の内スタイルで、朝から超豪華で食べ応えがあった。

ホテル　モンターニュ松本 宿・ホテル

10：00にチェックアウトを済ませて、向かったのは蓼科方面。
今夜は入籍記念15周年を祝うため素敵な宿を予約しているので、すごく楽しみ。
続きは02へ。