2020/08/01 - 2020/08/01
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たびたびさん
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和倉温泉の石崎奉燈祭を見に行こうと、早いうちから東京-能登空港の飛行機を予約していたのですが、期待もむなしくやっぱりコロナの影響で祭りは中止に。しかし、飛行機のキャンセルをするのもちょっと抵抗があって、何かいいところはないかなあ。能登半島も金沢も、富山県内だってあちこちもう行きつくしているんですけどね~
そこでもう一度、辺りを検証。そういえば、倶利伽羅峠に行ってなかったなあ。五箇山もあるし、魚津城に黒部峡谷鉄道も気になりますよ~ あれれ、富山の大事な場所、まだまだ制覇してないじゃないですか。そうすると旅の組立は早い。一気に6日間の旅のスケジュールが埋まってしまいました。
さて、初日は能登空港から七尾経由、高岡市福岡町に入って町内散策。能登空港から七尾に向かう途中。。そういえば、まだ七尾の幸寿しに行ってなかったのを思い出して電話を入れてみたら、ひと席だけ空いている。さっそく予約をして、なかなか幸先よいスタートとなりました。そして、小さな旅と考えていた福岡町の方も国の重要無形民俗文化財である越中福岡の菅笠に、雅楽の館では雅楽の伝統に触れ、ミュゼふくおかカメラ館では、近隣各所の獅子舞の素晴らしい写真展。今までの富山の経験にも重なるような、思いがけずの新鮮な感動があって素直に楽しめました。
ちなみに、富山県の西部は県中央部の呉羽丘陵の西なので呉西と呼ばれる地域なんですが、高岡市を中心に射水市,氷見市,砺波市,小矢部市,南砺市など。かつては越中一宮や国府も置かれて、富山県では東部よりもこちらの方が圧倒的に歴史は古い。私としては、ここも何回かチャレンジしてほぼカバーし終わっていたつもりだったんですけどね。今回また新たにフロンティアを発見し、改めて、呉西の多様性や個性を強く感じることとなりました。やっぱり侮れない。初日を無事に終えて、二日目以降への期待がいっそう高まりました。
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羽田空港からあっという間に能登空港に到着。ここから穴水駅へは路線バスの北鉄奥能登バスを使います。能登空港からのバスだと高速バスの輪島行や金沢行がメジャー。やっぱり利用者は少なめでした。
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穴水駅から
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穴水駅から七尾駅まではのと鉄道七尾線。のと鉄道が運営する鉄道路線です。
のと空港からのバスは穴水駅まで。のと空港から七尾まではどうしてもこの線を使うことになります。一両編成の列車は、所要時間40分ちょい。典型的なローカル線です。
列車の中で、そういえば七尾の幸寿しってまだ行ってないのを思い出して、電話を入れてみると。お昼にひと席だけ空いているとのこと。それでは予約をして、なんか幸先いいスタートですよ~ -
七尾駅に到着。ここから、幸寿しはさほどの距離ではありません。
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カウンター席に座って、私が最初の客みたいですね。
こちらはこの辺りだとダントツの人気を誇るすし屋さん。前回は予約が取れず諦めたんですよね~ -
さてさて、いかがでしょうか。
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赤いか、
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スズキのこぶ締め、
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きじはた、
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まだい、
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あまえび、
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イチオシ
バイガイ、
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まごち、
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アジ、
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ブリ、
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本マグロ、
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しろえびに、
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最後はうにまで。
大将が優しく優しく握って、ふわふわっなのを出してくれます。
思うほどの豪華さではないですが、確かにきちんと繊細な味わいを楽しめますね。あんまり聞いたことのないネタも含めて、富山湾の豊かさも感じるようなお店だと思います。 -
七尾駅からJR七尾線で津幡駅へ。そこでIRいしかわ鉄道線に乗り換えて福岡駅に向かいます。ちなみに、IRいしかわ鉄道線は倶利伽羅駅まで。そこから先はあいの風とやま鉄道となります。
どちらも、北陸新幹線ができたことで、従来の在来線が第三セクターに分離されたもの。主要駅ではパスモも使えます。 -
ただ、津幡駅で乗り換え時間があったので、ちょっと周辺探索。で、こちらは津幡駅からすぐのかほくがた牧場アイス工房 ラグーン。
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いろんな種類のアイスクリームがありましたが、
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いただいたのは、お店イチオシのアーモンドプラリネ。
ベースの濃厚なミルク味がとってもおいしい。明るい店内も気持ちいいですよ~ -
さて、けっこう回り道しましたが、福岡駅に到着。ここはもう高岡市。今日の宿は高岡市街だし、気分はもうかなり楽ですね。
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と、駅の隣りの展示スペースにこんなもの。
福岡町つくりもんまつりのデモンストレーションだそうで、野菜や果物を使って時節の出来事や人物を模して作る「つくりもん」の河童や地蔵が拝見できました。子供向けみたいですが、秋の収穫を祝い五穀豊穣に感謝する300年以上の伝統を持つすごい祭りで、毎年9月に行われます。なるほど、とっても楽しい雰囲気。面白く拝見いたしました。 -
さて、ここから福岡の市街の方へ向かいます。まず目に入ってきたのは、さんちょんぴん蔵。
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イチオシ
地元の伝統工芸品、越中福岡の菅笠の製品を置いていたり、お菓子とかのお土産物もあって、ちょっとした観光客向けの施設ですよね。中はゆったりとけっこう広さのある空間なので、落ち着いて製品を拝見できるのもいいと思います。
ちなみに、菅笠作りですが、元々は小矢部川の氾濫で泥沼と化した沿岸に質のよいスゲが自生したことがきっかけ。そのスゲで蓑や菅笠を作ったんですね。その後、江戸期に入って、加賀前田家5代当主、前田綱紀がこれを奨励。本格的な産業としての発展がはじまり、幕末の頃に最盛期を迎えたということです。軽くて丈夫。時代劇でよく出てくる三度笠なんかもここのものだったかもしれませんね。 -
続いては、雅楽の館。福岡町の観光スポットは限られたエリアに集中しています。
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ちなみに、こちらの建物は昭和初期の商家である滝家を保存したもの。
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模様の入ったすりガラスや
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長押や
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板戸に
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イチオシ
梁まで赤い漆を塗った贅沢な意匠は見事。
佐渡島でも同じような意匠の家があって、それをちょっと思い出しました。 -
で、この奥が、幕末からこの地で盛んになったという雅楽の関係展示。
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ただ、私の理解だと雅楽は宮中や神社などで行われるものであって、庶民が楽しむ趣味ではないと思うのですが、
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説明によれば、あるお寺の住職が習いだしたのが始まり。幕末の文久元年のこと。そこからだと、もう150年以上の歴史があることになります。
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しかし、やっぱり、そこに違和感はなかったのかなあと思わなくはないのですが、。
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明治11年。明治天皇の北陸巡幸の際に雅楽をお目にかけたことが、地元の文化としてのお墨付きとなったよう。
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地元にますます定着することになりました。
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イチオシ
偶然のことがいくつか重なり、こうして伝統となって定着する。不思議な縁も感じます。
この蘭陵王だって、私のイメージだと宮島の舞楽なんですけどね。 -
雅楽の館から今度は島田邸に向かいますが、
だがしの丸五商店は、その途中。外観からして昔ながらの駄菓子屋さんですが、 -
中に入るとごちゃごちゃと一個25円みたいな商品がぎっしりあって、そのレトロな雰囲気にまたびっくり。お店のそれなりの熱意もなければ、こんな姿では残っていないような気がしますね。
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これが島田邸。旧家の建物ですが、かつては、ここも地元の雅楽の活動拠点の一つ。先ほど述べた明治11年、明治天皇が北陸巡幸の際、雅楽を演奏したというのはこの場所です。
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建物は入れませんが、ちょっと荒れた庭の方から
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中を覗くと立派な板敷きの広間。なるほど雅楽を演じる雰囲気が感じられます。
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福岡町の市街です。
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ところで、これは何だかわかりますか。
これは、菅笠の材料、カサスゲと呼ばれる菅草を道路で干しているんです。福岡町では、良質な菅草の栽培がおこなわれていて、最後にこうして乾燥させて材料にするんですね。通行の邪魔になりそうですが、そこは福岡町。何の違和感もなく町の風景に馴染んでいます。 -
ちょっと一服で、これは菓子処大黒屋。
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小さなお菓子屋さんですが、草餅をいただきましたが、甘さがしっかりある餡子とかメリハリが効いていてなかなかいい。
これからカメラ館に行くならと1割引きにしてくれて。一個しか買ってないのに、ちょっと申し訳ないような気になりました。 -
まちづくり福岡工房は、
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その隣り。
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明るい内部には、醤油やお菓子、瓶詰めの食料品など地元の産品をずらりと並べた商品棚や休憩スペース。観光客向けの施設でしょうが、地元の人も何かと立ち寄っているようで、暖かいぬくもりも感じます。市街では目立つ建物だし、休憩がてらちょこっと気軽に寄ってみるのはありだと思います。
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そして、最後のミュゼふくおかカメラ館。こちらは、福岡町の観光施設としては最大の目玉でしょう。
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コンクリート打ちっぱなしの建物には明るい展示室がいくつも。
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イチオシ
地元のお祭りのスナップショットがずらりと並んで、
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素晴らしい迫力でした。
富山は特に西部ですが、獅子舞が多彩。元気に跳ね回って軽快なんですが、地域地域で個性があるんですね。それを丹念にカメラに収めていて以前目にした感動が蘇りました。 -
なお、クラシックカメラの展示室もありますが、ここはまあ普通かなと思います。
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鈴木菓子舗は、
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ミュゼふくおかカメラ館から少し奥の方にある地元密着のお菓子屋さん。
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イチオシ
昔からあるという「けんつば」をいただきました。刀のつばの形をしているのでこの名前なんですが、これはきんつばを平たくしたお菓子。慣れると違和感はありません。
さて、これで福岡町はおしまいです。 -
福岡駅から、高岡駅に到着。さっそく、晩飯にしましょうか。
キャセロールは、ハンバーグとかが評判ということで高岡駅の南口から歩いて訪ねましたが、しかし、けっこう遠いです。
伺うと予約ですか?といきなり言われて、ここは予約必須のお店みたい。しかし、一人だったし時間は短くてもOKというと二階の片隅に席を用意してくれました。 -
いただいたのは、白いマスタードソースのハンバーグ。
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イチオシ
ソースはちょっと刺激がありますが、まあほどほど。気にはなりませんね。
ただ肝心のハンバーグの方ですが、しっかり肉を感じられる固めの仕上がり。まあ、これもありなんですが、私は基本的に玉ねぎをたくさんいれたふわふわタイプが好み。そっちの視点から言うとその対極だし、それを割り引いてももう少し肉のうまみはあってしかるべきかなあ。私的にはやっぱりネットの評判の高さとはちょっとギャップがあるような気がします。 -
今日の宿は、高岡大仏の真ん前の角久旅館なんですが、その前に。。
COOは、ホテルニューオータニに入ってすぐのレストラン。 -
パン屋さんも兼営していて、あんパンをいただきました。ふわふわの生地にけっこう強烈な甘さの餡子。いや、これだけ甘い餡子ってなかなか潔い。スキっとした甘さだし、一つのスタイルとして悪くないと思います。
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で、これが角久旅館。
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いかにも老舗といった趣ある構えですね。コロナ過で対策をいろいろ考えていらっしゃいましたが、まだまだ手探りの状況かな。それでも急きょGoToトラベルの利用をさせてもらって、ありがとうございました。
これで初日は終了。明日から四日目まではレンタカーの旅になります。
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この旅行記へのコメント (2)
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- Masa さん 2021/02/09 10:09:50
- とても美味しそう!
- たびたびさま
料理の撮影がとても上手ですね。
お寿司の写真がとても美味しそうでした。
バンコクでも、美味しい寿司は食べれるんですが、庶民には食べれる値段ではありません…
早く日本で安くて美味しい寿司が食べたくなりました。
masa
- たびたびさん からの返信 2021/02/09 14:04:31
- RE: とても美味しそう!
- コメントいただきありがとうございます。
幸寿しは、七尾のこのお店が有名なのですが、穴水にも同じ名前のお店があります。二つは、全く関係はないのですが、穴水のお店もなかなかの人気店。丁寧さや繊細さでは確かに七尾ですが、穴水は野性味があってそれが大きな魅力。私的にはどちらも甲乙つけがたいというのが正直なところですね。
最近の一押しは、谷根千の「鮨かじわら」かな。「築地すし大」かこちらかくらいすごいです。
たびたび
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