《メモリー》1998年8月　一度行ってみたかったモンゴル【その３】　首都ウランバートルと、帰りにちょっとソウル

1998/08/22 - 1998/08/30

昔の旅行シリーズ第３弾です。

私にとって３回目となる海外は、普段の「鉄」の趣味とは離れて、モンゴルでした。今回までがツアー参加です。

単純に何もない一面の草原とか砂漠とかの中に立ってみたいという動機でしたが、ここまでそんな環境にあるゲルに合計４泊し、その「何もない一面の草原」というものを堪能しました。

最後に、首都のウランバートルに戻ってきます。
と簡単に言いますけど、それがまた長い道中で（笑）
南ゴビから戻ってきてウランバートルに１泊したときも市内を見ましたが、今回もその続きで市内を見ます。
帰国する日には、出発前に１人で街の中心部までブラブラ散歩してみました。

最終日、終日ウランバートル市内自由行動で、夜行便で帰国するはずが、直前になってフライトスケジュールが変更になり、ソウルで１泊となりました。
トランジットなのでたかが知れていますが、この後何度もソウルに行っておりまして、結果的にはその下見のような形になったのでした。

エリア ウランバートル(モンゴル)

• 同行者: 社員・団体旅行
• 交通手段: 観光バス 飛行機
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

【その２】からのつづき

モンゴルの首都・ウランバートルから東へ約280km、ウブルバンガイ県ブルドというところにある、ツーリスト・ゲルで３泊しました。
周りはほんっとーに何にもない、一面の草原です。

滞在３日目の夜。
なんだか名残惜しい気分ではあります。

翌朝。通算７日目。

朝食後、バスに乗って首都ウランバートルに戻ります。
途中、ガソリンスタンドで給油。
今では日本でもよく見かけるセルフスタンドだけど、当時は物珍しかったので撮ったんだと思う。

ずっとこんな道。
ウランバートルまでは280km。

途中、３回休憩。その何回目かの休憩中。
あちらに停まっているのは、路線バスとのこと。

沿道にあるゲル。

ヤクの群れ。

280kmの道のりを６時間半。
ようやく、ウランバートル市内に入ってきた。

昼食後、ダンカン寺というお寺へ。

正門の前にて。

正門の前から見た市内の様子。

ダンカン寺の境内へ。

建物の中は博物館になっているようなのだが、すでに閉館していた。

市内の食品ザハ（市場）。
中に入ってみるが、非常に怪しい雰囲気。写真に撮ってません。
メモによると、ここでお土産に何かの缶詰を買ったらしい。

子供アート劇場。
建物の前に立っているのはレーニン像だそうで。

この劇場で、モンゴルの民族音楽や舞踊を見た。

馬頭琴の独奏。

これ、モンゴル独特の「ホーミー」という１人で２つの声を同時に出す歌い方をしている。これはよく覚えている。
どういう風に声を出してるんだろう、不思議な感じだった。

腹踊りみたいなもの？

曲芸団のような演技もあった。

終わった後、劇場の前にて。
ここまでずっとお世話になっている、マイクロバスの運転手さん。

夕食。ウランバートル市内では昼食と夕食はバイキングだった。
写真がこれしかないけど、もっとたくさん種類があるはず。
ちゃんと撮りなさい（笑）

翌朝。８日目。モンゴル滞在最終日。

朝食前、ホテルから歩いて市内の中心部にあるスフバートル広場まで散歩に出かけてみた。
街全体が道幅も広く、建物も大きく、ゆったりしすぎているため、距離感覚がおかしくなって、歩いてもちっとも進まない感じがした。

（フィルムを入れ替えたときに、レンズにゴミがついた模様。このあと、ずっとこんな写真になります）

チンギスハーン広場 広場・公園

当初の予定では、今日は１日自由行動で、夜行便でウランバートルを出発するはずだった。
ところが、フライトスケジュールが変更になり、お昼前の出発になってしまい、自由行動がなくなってしまった。
ということで、悪あがきしてます（笑）

今後はツアーじゃなく個人旅行にしよう、と思った一件。

まだ早朝、人通りも少ない。

これだって、すぐ先に見える建物まで、実際には結構距離があるんですから。

爽快な朝の散歩、のように見えて、見た目よりも時間がかかって焦り気味だった記憶がある。

東欧的な、四角いアパート。
モンゴル国内でも、このような建物に永住したい派と、ゲルに住んで自由に動き回りたい派に分かれているとのこと。

ということで、ホテルで朝食後、8:50に空港へ向け出発。
結構慌ただしいです。

「ウランバートル市ゲート」だそうです。

だんだん市街地から抜けてきた。

そして、空港へ向かう草原の中の直線道路。
こういう眺めも見納め。

ここにも門がある。
「ボヤントオハー」と書かれていた。

ボヤントオハー（現・チンギスハーン）国際空港に到着。

チンギスハーン国際空港 (ULN) 空港

出発便のモニター（時代を感じますねえ）
上から、
9:00　イルクーツク行き
11:25　ソウル行き
11:30　北京行き
12:00　モスクワ行き
モスクワ行きだけアエロフロートで、あとはモンゴル航空だった。

そして、私たちが乗るのはソウル行きのモンゴル航空機。

出国手続きを終えて、飛行機に向かいます。

いよいよ離陸。モンゴルの大地とお別れ。

これはウランバートル市内ですかね。

あとは、ひたすら草原の上を飛んでいた。

機内食。
メインは、マトンの入った煮込みライス。
ここまでほぼ毎食マトンでした。もうしばらくいいです（笑）

ウランバートルを離陸して約３時間、ソウルの街が見えてきた。

ソウルの金浦空港に着陸。

行きはトランジットで乗り換えるだけだったけど、帰りは韓国に入国。
バスに乗って本日のホテルに向かう。
ところがその道が大渋滞。
１人だったら、そんなことなしに地下鉄でスーッと行けたのに。

ホテルは、ソウル市の南部、江南というところにあった。
ホテルに着くと、翌日の出発まで自由行動となったので、さっそく地下鉄を乗りついで、ソウル駅までやってきた。旧駅舎ですね。

今だったら電車をバシバシ撮っているでしょうねえ。
でも休戦下の韓国、当時は軍事上、鉄道の撮影は禁止されていた。
厳密に言うと現在もそうなのだが、形骸化している部分もある。
結果的には当時もそれに近い状態だったようだが、韓国初心者だった私はビビって電車の写真は１枚も撮ってません。

この次の訪韓あたりから勝手が分かってきて、電車も撮ってましたけどね。

ソウル初心者のスタンダードコース、南大門。

そしてこれも初心者コースの南大門市場。

慣れてりゃこういうところの屋台で食事したんでしょうけどね･･･

また駅に戻ってきた。

駅構内。
今はKTXも走ってるし、変わったんでしょうね。

こりゃまた年代物の発車案内表示。
時代を感じます。
トンイル号も健在。

夕食は駅３階の食堂で、ソルロンタンを食べたと、メモに書いてある。
ハングルが読めなかったこの当時、地元の食堂でどうやってこれを注文できたんでしょうね（笑）　英語表記もあったのかな。

９日目。最終日。

早朝、ソウル市内のホテルを出発し、金浦空港にやってきた。
朝食はここの食堂でとったようだ。

ソウルからは、日本各地への国際線が飛んでいる。
今回のツアーは、北海道から沖縄まで結構広範囲からの参加者があって、厳密にはここで解散となり、それぞれに近い行き先の飛行機に乗っていった。
私は、フツウに成田行きに乗る。行きと違って名古屋ではありませんでした（笑）

私が乗った成田行きのアシアナ航空機。
よく見たら警備員に写真撮るなと言われてますね。
滑走路上で飛行機を撮るなんて、軍事上もってのほかなんでしょうけど。

機内食。メインは牛肉だった。牛肉食べるの久しぶりだぞ（笑）

成田空港に到着。

成田空港第２ターミナルのサテライトに着いた。
当時、サテライトと本館を結んでいた無人シャトル。現在はありません。

９日ぶりに日本に帰ってきた。
広々としたモンゴルにすっかり慣れてしまった身としては、しばらく日本のゴチャゴチャには違和感を感じましたね（笑）

－　おわり　－

この旅行記へのコメント （4）

• ケロケロマニアさん 2021/05/10 10:19:09

  モンゴル、行ってみたいです～！

  こんにちは。
  度々のコメントで申し訳ございません。
  
  モンゴル、素晴らしいですね～。
  今だとまた大分事情は違っているのかもしれませんが、お写真から拝見する限りでは、素朴な人々との触れ合い、というものが随所に感じられて、何かホッコリとした気持ちになりました。
  
  私は逆に、ツアー旅行というのに殆ど参加したことがないので、こうしたモンゴル料理を作ったり、パオを建てたりするなんて体験を楽しまれた、というのは正直羨ましいお話です。民族衣装着用なんてのも、楽しそうですね( ´∀｀ )。団体旅行の最大の強みは、無駄なく色々な体験が出来てしまうことだと思いますね。個人旅行だとどうしても、色々な失敗（まあ逆にこれが良い思い出にもなるのですが…）のリスクもあり、それらに対して一切の保証もない自己責任ですので、やはり効率を重視した旅、という意味ではツアー旅行に叶うものはないでしょうね(^^;)。
  
  この旅では往復ともGMP経由だったようで、この時代ですとまだICN開港前ですよね。確かにあの時代は空港や駅の撮影というのにはとても緊張した思い出がありますが、悪い意味でロシアの緊張感を体験した後では、相対的に韓国の緊張感って大したことないな、と気が緩んでしまったことなども思い出してしまいました。
  
  まだ現役時代の旧ソウル駅舎の内部の様子とか、トンイル号の件とか、私も韓国が大好きなので、懐かしく拝見させて頂きました。これまで一番身近だった異国ですら、簡単には行けなくなってしまった時代にあっては、あれだけ足を運んだ韓国でさえ、やり残したことばかりを悔いています。ましてや、この時代以降の私は、”マイル中毒”に陥ってしまって、コスパでしか海外旅行を考えない時代（だから米国ばかり行ってた…）で、若かりし日々の貴重な時間を無駄に過ごしてしまったな、と、後悔ばかりです。もっとTagucyanさんのように、モンゴルやネパール等といった異国情緒満載の国々に足を運んでおけば良かったなと…。
  
  引き続き、長くなってしまいましたことをお詫び申し上げます。
  
  ｂｙケロケロマニア

  Tagucyanさん からの返信 2021/05/10 19:29:41

  RE: また、行きたいですね〜

  
  ケロケロマニアさま
  こんばんは
  
  モンゴル編ご覧いただきましてありがとうございます。
  これももう20年以上前の話ですから、モンゴルの事情も変わっているかも知れないですね。
  
  私も実は団体行動が苦手で、このモンゴルがツアー旅行の最後でした。ただ、このときはあのだだっ広いモンゴルを効率的に回れて、いろんな体験もできたという意味では、ツアーでもよかったんですけどね。
  その代わり、ホテルに忘れ物したという人がいて一旦戻って無駄に時間をロスしたり、パンフレットの注意事項を全然読んでなくて荷物などでもめてた人がいたりと、「ツアーならではの面倒くさい話」もいろいろあって、「やっぱり効率悪くても個人行動がいいや」と、この時以降ずっと個人旅行専門です。
  
  １人旅だと、やりたいようにできる、それで失敗しても自己責任という気楽さもありますし、何をするにも自分で動かないといけないというある種の緊張感のようなものを楽しむ部分もありますね。特に海外では。
  
  あのときは出国が小牧空港でしたし、ソウルの空港も金浦でした。あのときが初めての韓国でしたから、ちょっとビビって鉄道の写真は撮れませんでした。
  韓国にはあのあと何度か出かけておりますが（すべて乗り鉄と野球観戦です　笑）、慣れてくるとバンバン写真撮ってましたね。「注意されたら撮るのをやめる」というスタンスでしたが、駅員さんなどは見て見ぬふり。こちらがカメラを持っているのに気づくと、あからさまにあっち向いて「見てないふり」をするんですから（笑）　そういう「文化」のようなものを感じるのも醍醐味ですし、個人旅だからこそ感じる部分ですね。
  
  それらの時の旅行記も時間があれば公開したいです。
  
  ---
  Tagucyan

• Akrさん 2020/07/02 10:58:02

  モンゴルは空が広い

  Tagucyanさま
  
  こんにちは。Akrでございます。
  
  壮大なモンゴル旅行も終盤ですね。
  ずっと見て来て思ったのは「空が広い」ということ。高い建物が少ないと言うのもあるんでしょうが、そんな風に感じました。だから距離感も違って来るのかな？あとは「街」より「平原」が圧倒的に多いからかも(笑)いまはどうなのかな？って思ってグーグルアースでウランバートルへ行ってみたら22年前とさほど変わってなくて笑いました。ただ、街を走る車の9割、10～15年位前の日本の中古車でした。
  
  金浦空港なつかしい。
  仁川になってからは行った事がないんですがね(笑)
  鉄道や飛行機の写真を撮ってダメなのはお国柄でしょうか。海外へ行くと日本の当たり前が時には犯罪行為になってしまうこともあるから気を付けないといけませんよね。
  警備員にカメラ没収されなくてよかったですね。
  
  最後に出てきた、成田のシャトル。
  なつかしい。存在すら忘れていました(笑)
  楽しませていただきました！
  
  -Akr-

  Tagucyanさん からの返信 2020/07/02 21:28:14

  言われてみればたしかにすごく広い

  
  Akrさま
  こんばんは
  
  モンゴルで距離感がおかしくなる理由、空がとっても広いということもありますね、たしかに。言われてみて今頃気づくという（笑）
  国土の狭い日本と違い、モンゴルはとにかく土地がありますから、町が上ではなく横の方に広がっていくんでしょうね、だから20年以上経った今でも基本的な雰囲気が変わらないのかも知れません。
  
  私は金浦も仁川も利用していますが、成田と同じで仁川はソウルから遠いですね。成田−仁川線を利用したときなんか、飛行機に乗ってる時間よりも、その前後の移動時間の方が圧倒的に長かった（笑）　羽田−金浦線の本数がどんどん増えていたのも分かるような気がします。
  
  韓国はまだ休戦下にありますから、原則的に鉄道とかは軍事上撮影しちゃいけないルールなんですよね。ただ、実際にはかなり形骸化していて、カメラを構えていても、駅係員も乗務員も見て見ぬふりをしていることが、後々わかってきます。原則論だけ言うと今も変わってないと思いますよ。
  でも、飛行機に乗る際の警備員さんの制止する姿は分かりやすかったですね。実はこれ、当時現像して初めて気づいたんです（笑）
  
  最後に出てくる成田空港のシャトルは、何の写真だったのか思い出すのに時間がかかりました。あれが鉄道乗りつぶしの対象だとしたら国際線利用が前提になりますから大変でしたね（笑）　そういえば関西空港でも同じような乗り物に乗ったことがあります。
  
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  Tagucyan