2001夏休みだ！青春だ！１８きっぷだ！【懐古旅行記】

2001/08/12 - 2001/08/14

実家に帰ったどさくさに紛れて写真を回収してきました。インチキ旅行記ばかりではマズいので約２０年前の１８きっぷの旅行の現状をお知らせしましょう。スキャンですが一応新作です（笑）。夜行２泊で旅する不良中３ですが、２０年前は中高生が結構旅していたように思えるのでさすがに時効でしょう。中３のくせに受験勉強もせずに旅行とは！でも最終目的地は受験で有名なあそこですから…

当時はすでに乗りつぶしを意識しておりましたが、なかなか距離は伸びません。２１世紀になりたての頃は私鉄の廃線ラッシュで（笑）、今でいう“葬式鉄”の真似事をしておりました。インスタントカメラの残念な写真ではありますが当時を思い出していただければと思います。

きっぷ：青春１８きっぷ
旅程概要
08.12：熊本～益田～米子～境港～米子～
08.13：大阪～京橋～桑名～多治見～可児～八百津～可児～岐阜～本揖斐～谷汲～大須～京都～
08.14：阿波池田～学～佃～岡山～有佐

エリア 揖斐川(岐阜)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: JRローカル 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

2001.08.12　益田
さて、中３だから受験勉強の合間をかいくぐって３日間の１８きっぷ旅行である。益田まで“どっち経由”で行ったのかあまり覚えていないが最初の１枚がキハ１８７系の「スーパーおき」か…２０年経った今でも全く変わらんな…

益田駅 駅

2001.08.12　益田
今も昔も特急車は見送るものである。強いて言えば、現在と１つだけ違うところがある。

2001.08.12　益田
後ろに映り込んだ、クリーム色と赤のアイツである。入換で３番線に入ってきたキハ１８１系特急「いそかぜ」である。もうちょいちゃんと撮らんかい。あまりにもひどすぎる１枚であるが、私の旅行記を読んでくださる方はきっとみんな好きだろうから載せちゃおう。

2001.08.12　大田市
当時はキハ１２６系が走り始めた頃である。

大田市駅 駅

2001.08.12　大田市
…やっぱり２０年全く変わってないな。

2001.08.12　大田市
特急「スーパーくにびき」が到着。

2001.08.12　出雲市
当時最新型車両だったとはいえ、そんなに撮るほど好きか…

出雲市駅 駅

2001.08.12　出雲市
そうそう、サンライズをちゃんと撮って…

2001.08.12　出雲市
真っ暗だけど…ここ２０年色以外全然変わってないな～

2001.08.12　米子
鳥取～米子は当時まだ高速化されていなかったため、快速「とっとりライナー」はキハ５８の運用であった。

米子駅 駅

2001.08.12　米子
「乗りつぶし」がかかっているので真っ暗な中であるが境港を往復。５０系客車をキハ化したキハ３３形である。

2001.08.13　木津
翌日、一気に木津まで飛ぶ。未乗の片町線～関西本線をやっつけよう。

木津駅 駅

2001.08.13　亀山
もちろん関西本線の普通列車といえばコレなのだが…

亀山駅 駅

2001.08.13　亀山
ちょうど急行「かすが」がやってきた。もちろん乗らない。逆方向だし。

2001.08.13　西桑名
ナロー電車を見たくて、桑名で寄り道。この頃はまだ近鉄が経営していた北勢線。

西桑名駅 駅

2001.08.13　多治見
中央西線で多治見へ移動。もちろん「しなの」に乗るわけない。太多線に乗り継ぎ、今回のメインの名鉄ローカル線巡りが始まる。

多治見駅 駅

2001.08.13　新可児
太多線の可児から乗り換え。名鉄といえばパノラマスーパー！

新可児駅 駅

2001.08.13　八百津
この年の９月末、名鉄は４路線を廃線とした。その１つが広見線の明智から伸びる八百津線である。キハ３０形はミャンマーへ渡った。

2001.08.13　黒野
２つ目の廃線は名鉄揖斐線である。岐阜の駅前から路面電車に乗り黒野で乗りかえて本揖斐まで乗った。

2001.08.13　？？ゆき普通列車車内
黒野には車庫があった。

2001.08.13　谷汲
黒野から伸びる谷汲線も同時に廃止になった。この後は、竹鼻線の大須駅まで行って、岐阜から再び１８きっぷに戻る。

2001.08.13　米原
当時のお盆の時期に米原にやってくる３８１系は、急行「くろよん」である。当時「ちくま」は３８３系化されていたはずなので、間違いないと思われる。

米原駅 駅

2001.08.13　米原
中学生の頃川島令三さんの本を図書館で借りて読んでいたので、関西の電車は好きだった。新快速速い速い！まさか大学生になって関西に住むことになるとは…

2001.08.14　阿波池田
暗くて申し訳ないが、ＤＥ１０が写っているのが見えるだろうか？２泊目は「ムーンライト高知」である。

阿波池田駅 駅

2001.08.14　阿波池田
土讃線の１番列車はキハ５８。だがしかし私は…

2001.08.14　学
徳島線に乗って最終目的地へ向かった。一応受験生。あとは鈍行乗り継いで家に帰るだけである。この後はちゃんと受験勉強をして、熊本市内の某県立高校に入学することになる。高校生になっても働き始めても、写真のウデと行程の組み方、そもそもやってること自体全く進化していない。

2020.06.03　自宅
当時のきっぷをスキャンした。田舎の学生にとってチャリで５キロは誤差の範囲。実家近くの有佐駅の隣の小川駅は赤券だったのでわざわざ買いに行った。有佐駅はイーポスなので指定券は電話取次なのである。１泊目は「ムーンライト八重垣」で伯備線をやっつけた。お盆の時期は夜行快速がそこそこ走っており、今とはくらべものにならないくらい簡単に移動できた。今の中学生は夜行列車がないから旅行するのも大変だろう。

2020.06.03　自宅
現在のようにン千円もする記念切符は当時はあまり発売されておらず、昨今のように鉄道ブームでもなかったので、市場規模も小さかった。６４０円は大きな痛手だが、いずれ貴重品になるだろうと先行投資である。

2020.06.03　自宅
保存状態がよろしくなく汚れてしまっているが、硬券の入場券は雰囲気に負けて買ってしまったようだ（笑）。たぶん旅行中はろくにメシ食ってないので、その分のお金が回ったのだろう。廃線の末端駅どうしのきっぷは実際に使用したものである。

２００１年（平成１３年）の劣悪なインスタントカメラによる記録ですが、いかがでしたか？名鉄がやたらローカル線を抱えていた時代を思い出していただけると幸いです。

この旅行記へのコメント （6）

• へけけさん 2020/06/08 17:22:34

  こんばんわー

  とのっちさん　ご無沙汰しております。
  　やはり中学生の頃から昔の特急車両が好きだったり国鉄色が好きだったようでフツーの中学生らしくなかったようですね(笑）２０年前ですか、その頃のカメラは何を使ってたんでしょうか？自分が中学生のころは安物のバカチョンカメラでした。
  　とのっち先生は現在色々お忙しくて旅行記を書いてる暇がないんじゃないかと思ってるんですがもう落ち着いたんですね。流石です(笑）
  　自分は暇ですが、とのっち企画旅行以来、ほとんど出かけてません。が、さすがに自粛ですね。
  　自分も回顧録旅行記作成中ですが流石にネタ切れですね(笑）　へけけ

  とのっちさん からの返信 2020/06/08 21:01:02

  RE: こんばんわー

  へけけさま
  
  こんばんは。書き込みありがとうございます。先月はそれほど忙しくありませんでした。無賃金労働がなくなったので…
  
  田舎モンの鉄道好きですので、小さい頃から本州の電車にあこがれてるですよ（笑）。いかんせん身近に列車好きな人がいなかったもんで、情報源は雑誌の立ち読みです。カメラはインスタントですよ。２０年経っても全然進化してませんね（笑）。
  
  私も３月の岡山以来列車に乗っておりません。いつになったら遠出できるのでしょうか？小湊鉄道乗りたいな〜（笑）私の旅行記なんてせいぜいここ１０年〜２０年くらいなので、スキャンしても大したことがないんです。少し昔の列車を思い出していただけると幸いです。
  
  とのっち

• Akrさん 2020/06/05 18:18:49

  夜行快速全盛のころ。

  とのっちさま
  
  こんばんは。Akrでございます。
  
  懐古ネタ来ますね～。私も真似事してみましたがもうネタ切れ・・・
  今思えば、もっと写真を撮っておけばよかったんだけど、フィルム時代だから写真は貴重だったんですよね・・・
  
  キハ187やキハ126が居る時代なのに、まだキハ181やキハ58も健在なんですね。新旧交代の微妙な時期だったんですね。それにしてもキハ181はやっぱり西日本色よりも国鉄特急色のほうが断然いいです。キハ82のフォルムには負けますが。そんな写真が私の次の旅行記の表紙です。キハ181を見てニヤッとしました(笑)明日の朝、インチキ旅行記公開です。
  
  夜行快速。あんなに便利な移動手段は無いのに、どうして衰退してしまったんでしょう。夜行移動の需要がなくなったのでは無いのは今の高速夜行バスやカーフェリーを見れば分かりますので、やはり鉄道会社の「大人の事情(たいして儲かんねえのに経費かけて夜行なんて運転するかよ)なのでしょう」鉄道はバスのように運転手数人で運転できませんし。
  「八重垣」とか懐かしい名前を久しぶりに聞きました。
  名鉄の廃止路線も懐かしい。大手民鉄でも経営が苦しい路線があったのですね。
  
  ああ、この頃に戻れたらいいのにと最近は懐古旅行記ばかりなので、そんな思いが強くなってしまいます・・・
  
  -Akr-
  

  とのっちさん からの返信 2020/06/05 22:40:44

  RE: 夜行快速全盛のころ。

  Ａｋｒさま
  
  こんばんは。書き込みありがとうございます。
  
  いい加減焼き直し旅行記はマズいかなと思いまして（笑）貴重な写真をスキャンして載っけました。写真は現像代がかかって貴重品なんです。焼き直しは簡単でキハ５８特集でも電気機関車特集でもどうにでもなるんですが…（笑）スキャンはあと２ネタくらいはできると思います。
  
  おっしゃるとおり、山陰本線の世代交代の時期でした。私はキハ８２の現役時代は見たことがないので、キハ１８１派閥ですね〜あの窓周りの塗分けの「く」の字がいいな〜と思います。おっ、明日公開ですか〜楽しみですね〜
  
  夜行快速はＪＲの慈善事業のようなもので、大人の事情なのでしょうね〜ＬＣＣや夜行バス、フェリーが（コロナがなければ）人気なので、しんどくてもそれなりに安く移動したい方は今も昔もたくさんいらっしゃると思います。「八重垣」なんて列車名しか聞いたことありませんでした。八重垣神社、なんて聞いたのはつい数年前です（笑）。名鉄では、あんな吊掛単行電車が走っていたんですから、今思い返せば驚きです。ちゃんとスカーレットなんですよね。まぁ、名鉄は今でも趣味的におもしろいですが…
  
  みんながあこがれる国鉄時代、リアルタイム旅行記のちょうどニッチなところをゆく約２０年前の旅行記でした。時刻表が今よりまだ見ごたえのあった時期を思い出していただけると幸いです。
  
  とのっち

• オレンジ0020さん 2020/06/05 17:05:52

  21世紀初頭

  とのっちさま、こんにちは。オレンジ0020です。
  
  タイトルが僕がこの前上げた三浦半島の旅行記に似ていたのですぐに読みました。正直あれは思いつきでテキトーに書いたタイトルなので、少し恥ずかしいのですがね笑
  
  中学生の時にこのような旅をされていたのですね。僕の場合、中学の間は友達との旅がほとんどです。泊りも1泊旅行を3回だけ。鉄道目的だけの旅はほぼ皆無ですね。それでも、周りにはこんな風に旅行している人がほとんどいないので、結構珍しがられていました。高校生になった今も大して変わらず、4日の旅に出ただけで長旅だの最大規模の旅だの言っていた自分が恥ずかしくなりました笑
  
  高校生目線で少し書きますが、今の中学生はあまりここまでの旅はできないorしないのではないかと思います。夜行列車がほぼなくなったというのもありますし(ムーンライトシリーズも寝台も今は少なすぎます！)、男の子でも安全上の心配をする親は昔より多いと思いますので。今はYouTubeで鉄道系YouTuber(スーツ氏、がみ氏など)の動画を見て、大学生や大人になったらいつか長い鉄道旅に行こう！という中高生が多いのではないかと思います。自分自身もその一人ですので。
  
  以前四国に家族で旅行に行った時、学駅の入場券セットは買いました。お陰で高校受験も無事うまく行きました。そして今僕は高３なので、学駅の入場券を初めとしたお守りを大事にして、勉強頑張っています！(ちなみに、他にも学文路駅の入場券なんかも持っています)

  とのっちさん からの返信 2020/06/05 22:27:22

  RE: 21世紀初頭

  オレンジ００２０さま
  
  こんばんは。書き込みありがとうございます。
  
  ３０代になって１０代の体力が懐かしく、以前旅行記に書いたタイトルをそのまんまシリーズとしたのですが、似ていましたね…すみません。私もタイトルなんて適当で、ビックリマークを入れることで若さを演出しています（笑）。
  
  時代が時代、というしかなく、ホントに申し訳ありません。当時は補導されなかったんです。今こんなことをすれば、中学生どころか高校生も補導されると思います。学校での処分の対象にもなりますので、ぜひお控えください。私が学生の頃には、インターネットなんてないので、時刻表の後ろの方のページの〇分〜△分おきに運転からリミット計算して予定を組んでおりました。立ち読みで情報を仕入れるのが９割です。インターネットでたくさんの情報を仕入れて、詳しい知識を蓄えることのできる昨今の中高生にはまた違った楽しみがあるのではないでしょうか。だいたい、写真が簡単に撮れて現像代がかからないのが革命のように感じます。私も旅行記のために動画を載せているyoutuberの端くれなのですが（笑）電車が走るだけの動画はだれも見向きもしないので、本腰入れて配信なさっている方々の動画が見ごたえがあります。私はほとんど見ておりませんが…
  
  熊本の田舎にはこんな風に旅行する人なんていません。オレンジ００２０さまのまわりにもあまりいらっしゃらないのですね。ただ、一緒にご旅行なさったご友人がいらっしゃるのはすばらしい！私なんて鉄道好きの友人ができたのは大学に入ってからです。そういったお友達を大事になさってください。
  
  今は高校３年生なのですね！いやー羨ましい！戻りたい（笑）！私も大学受験の１年間は旅行断ちをしまして、高校２年の冬の次の遠出は２月の大学入試でした。往きは「レールスター」、帰りは「はやぶさ」でした。夜中１時に大阪を出るのに補導されなかったのは、やっぱり今よりのんびりした時代だったのでしょう。希望進路が決まるまではしっかり頑張られて、就職や進学が決まった暁には、また存分に暴れまわっていただければと思います。朝から晩まで列車に乗り続ける体力派の旅行記は読みごたえがあります。私は電車以外の興味が１ミリもないのでお恥ずかしい限りですが、オレンジ００２０さまの山陰旅行記は鉄道あり観光あり歴史ありの総合力に頭が下がります。
  
  国鉄時代やＪＲなりたてではなく、かといって最近ではなく、平成１３年の微妙な時期の旅行記でした。今思い返せば貴重な史料となりました。情報化社会だからこそ、どんどんデータを残してください。依然厳しい情勢がありますが、どうぞ体調にお気をつけてお過ごしください。
  
  とのっち