2020/05/08 - 2020/05/10
170位(同エリア1980件中)
ユリアさん
*写真は、Zmuttに向かうルートにある、元気をもらえるハンサムアピ二スト
(5/25日記載)
スイスでの隔離政策の緩和の第二弾、全てのお店、レストランの営業が許可される5月11日直前、スイスの一大観光地、Zermattに滞在しました。
店舗再開を前にして、沢山のお店で清掃、準備の為、忙しく立ち働く従業員の姿を見ることが出来ました。印象的だったのが、従業員の方のマスクにも隠しきれない、働く喜び。長い閉鎖からやっと店舗の営業再開。嬉しいに違いない。私だって嬉しい。今は品物は通販で何でも手に入る。
でも、やっぱりお店で、店員さんと話しながら買いたいって思う。
新型コロナウィルスとの戦いは、今後しばらく続くでしょう。でも、きっと大丈夫。
皆でこんなに頑張れるんだから。
今回の自宅軟禁生活で個人的に思ったことは、何より命が大事。自分も家族も友人も。そして周りにいる人達も。今までそこにいて当然だと思っていた家族、友人をもっともっと大切にしよう。普通の生活を送れる事に感謝しよう。
(5月26日追記)
5月11日から小、中学校の授業も再開されました。そして2週間。クラスを午前、午後に分けて密を避けるなど、色々大変そう。でも、道を行き交う子供達の笑顔を見ると、生きる活力が湧いてくる。うちの子供達はまだ自宅学習が続くけど、まだまだランチを作らなければならないけれど、それも楽しもう。いつか子供達は家を離れるのだから。今の本当に密の家族時間を大切にしよう。この時間はいつまでも続かないのだから。時間は限られてるのだから。
(参考までに)
1 5月25日08:00時点(スイス連邦内務省保健庁発表)、スイス及びリヒテンシュタインにおける感染者数等は以下のとおりです。
※括弧内数字は10万人あたりの感染者数(単位:人)
(1)スイス
・累計感染者数:30,663人(前日比+10)(358.9(当館試算))
・累計死亡者数:1,641人(前日比+1)
(2)リヒテンシュタイン
・累計感染者数:83人(前日比±0)(216.3)
・累計死亡者数:1人(前日比±0)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
2020年5月9日(土)
朝、自然に目覚めて窓の外を見たら、あらまだMorgenrotに間に合いそう。
ちなみに夫はまだまだ夢の中。 -
慌てて、上着を羽織ってバルコニーに座り、しばしの朝焼け鑑賞。朝はまだまだひんやり~。
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どんどん赤く、色が変化していくMatterhornを見てたら、プチ鬱なんかにやられてる場合じゃない!と思う。
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ずっと見たたら、あっという間に陽が上がり、いつもの雄大な山の顔に変わった。
今日もお天気良さそうやし、良い一日になりそう。 -
その後、早々に夫は仕事に行ってしまったので、又私はお散歩に出かける。
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こんな景色だもの、普段出不精の私ですら歩きたくなるから不思議。
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昨日と同じ、アパートの前を登り、川沿いの道を行ってみよう。
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この右手の道を歩いていく。
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すると、だんだん川から離れて行って、どんどん山の中に入って行く。誰もいないし、森は暗いし、看板もないし。なんか不安。道はあるので、ハイキング道には違いないけど。
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と、一人なので怖くなってしまい、昨日よりだいぶ歩いた所で引き返すことに。
せっかく晴れてるからお日様の光を浴びたい。もっと明るい道を探してみよう。 -
引き返し、見つけた急坂の道を行ってみる。
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ここは道なき道。右手は崖。
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上の家がある場所まで行ってみた。
この日、私は痛恨のミスをしていた。昨日もらった地図を別のジャケットに入れたまま、忘れてしまった。おまけに気軽な散歩のつもりだったので、財布とカメラだけ持ち、飲み物も軽食もなしで来てしまった。なので、あまり集落から離れたくない。迷ったら大変。あの黄色い看板だけが命綱。 -
ちょっと上から見下ろしたら、緑の開けた道が見えて、あそこ良さそう。
又急坂をこわごわ降りて、牧草地を歩いて行く。 -
綺麗な緑の牧草地の中を歩くのは気持ち良いな~。
(たぶん)中国の片隅で発生したウィルスが原因で、世界がこんな風になってしまうなんて、1年、イヤ、半年前は誰が想像したでしょう。私も5月のイタリア行きをキャンセルし、被害額は5万円近く。これだけで済んで良かったと思おう。お金より、命のほうがもっともっと大事。 -
正面にはそびえたつMatterhorn。
右往左往してる人間たちを上から見て笑ってるかな。それとも頑張って、と励ましてくれてる?きっともう少しの我慢だ、頑張れ、って言ってるに違いない。 -
反対側はこんな感じ。凄く開けた感じの道。
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牧草地をだらだら下がっていく。
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あの先の家は何?人が住むには小さすぎる。
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小さな山羊がいたので、草をあげようと近づいたら、中から、メェ~と言いながら巨大な山羊が飛び出してきた。立ち上がるとちょうど私の顔の位置に山羊の顔が来るので、びびる。
はい、はい。と草をあげてみると、ぐいぐいと。 -
楽しくて、草をあげてると、左の山羊が目が見えないみたい。これはもしかして伸びすぎた前髪のせい?こんなに伸びたら目にも悪そう。でも、他の山羊を押しのけて草を貰いに来るパワーとたくましさに感心。生きるって大変だ。
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山羊達に草をあげるのを楽しんだ後、少し行くと又川に出た。
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川沿いの道をまた歩いて、橋があったので反対側に渡り。
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さっきの川と同じですが、ここは川沿いは歩けない。
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また牧草地に戻って。
あ、これこれ。
絶対に触ってはいけません。牛が出ないように電流が流れてますよ。 -
やっと見つけた黄色の道表示。
Zmuttの方面に行ってみよう。 -
この道。明るくて、地面も乾いてて、Matterhornに向かっていく良いハイキングルートだわ。
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僅かな登りが続くけど、気持ちよく歩けるな~。
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時々、歩いてる人や、自転車の人にすれ違うけど、皆距離を保っているので、安心。でも、ほぼ一人なので、自分のペースで歩けるのが楽しい。
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今までZermattに来たら、登山電車やゴンドラで山の上に行かなきゃって思い込んでた。でも、周辺にも素敵なハイキングコースがあって、無料で楽しむことが出来ると、目からウロコ。
憎き新型コロナウィルスだけど、自宅軟禁で時間が沢山あり、沢山の事を考えさせられ、気づきもあった。何より大切なのは、健康だということ。心も体も。 -
左手に羊の放牧を見て。
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小さな滝も見ながら。
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どんどん登っていく。
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十字架と、心惹かれる木彫りの人に出会う。
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なかなかハンサムなアルピニストの像。
今回、一人で歩いてみて思ったこと。
人間は太陽を浴びないとダメだ。
そうしないと体も心も錆びついてしまう。 -
世界に壊滅的な被害をもたらした今回の新型コロナウィルス。
今も献身的な働きをされてる医療、救急の方々に感謝すると共に、大切な方をなくされた方を思うと、本当に心が痛みます。
でも、負けてはいられない。私もプチ鬱になってる場合じゃない。
慎重に、でも少しづつ前の生活に戻れるように頑張らなくては。
そんな人類の力強い一歩を感じる、今の私にぴったりなアルピニスト。 -
また黄色い看板、発見。
と、ここで夫からランチ帰ってこいコール。もう13時過ぎてる。
9時頃出かけたので、ほぼ4時間も飲み物なしでウロウロしてたんだ。本当はZmuttまで行きたいけど、ここで無理は禁物。 -
名残惜しいけど、ここでUターン。
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集落を抜けるコースを行くことにする。 -
後で聞いたら、私が歩いた道は、この時期ぬかるんでなくて、太陽が当たる良いハイキングルートだと。偶然とは言え、ラッキー。ルートによってはまだ雪解け水でグチャグチャらしい。
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アパートに向かって歩いている所。
ただ、地図も持たずに行くなんて、と夫から小言を言われる。確かに不注意でした。 -
この左側が宿泊してるアパート。
ランチの後、少し頭痛があったのと、午後からとても暑くなったので、休憩することにした。昼寝した後、バルコニーで暮れゆくてMatterhornを見ながら、お茶を飲み、お気に入りの本を読む。本当に極楽、極楽な時間。
ちなみにその週末に読み切ったのは、原田マハさんの[楽園のカンバス]
ミステリーだけど、殺人も血も出てこない。美術好きには絶対にお薦めの一冊。
とても面白くて、最後まで読んで又最初から読むと別の味わいがありそう。
頭痛の原因は、強い日差しの中を何も飲まずに4時間も歩いたので、軽い脱水症状と、熱中症になったと思われる。夜にはすっかり元気になった。これに懲りて、いつでも歩く時は飲み物だけは持っていこう。 -
2020年5月10日(日)
おはようございます。
今日は朝焼けに間に合わず。
久しぶりにぐっすり眠れた。 -
少し雲がかかってるけど、今日が一番お天気が良いみたい。
Matterhornはやっぱり青空が似合う。 -
何とか今日の午後には仕事が終わりそう、と言うので、私は又散歩がてらお買い物に行くことに。普通、スイスでは日曜日はガソリンスタンド以外、お店はやっていない。でも、さすがZermatt。日曜日でもスーパーはやってるらしい。
写真は古い建物をうまく使ったレストラン。当然、閉まってるけど。 -
雰囲気が素敵。
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Zermattの本通りの後ろにはこんな古い建物も残されてて、
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賑やかな(今は静まり返ってが)通りだけでなく、ここも面白いって思う。
不思議な水飲み場。 -
ここも古い建物を使ったアパート。
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古い建物が並ぶ通り。
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柱の上にある横の石はネズミ返しかな?ここは穀物倉庫だったんでしょうか?
留守番してる子供達から今夜はお天気もいいし、お庭BBQをしたい、と連絡が来た。では、お肉とかソーセージなどをスーパーMigrosで買って行くね。 -
明日、5月11日からのお店の再開に向けて、忙しく働く人達が沢山いて、昨日までの死んだような町並みとは大違い。活気が溢れ、希望が溢れてた。収入保証されて自宅に篭もるより、働きたい、働くって楽しい、って声が聞こえてきそうで、私も嬉しくなった。
うちの子供達の学校は高校以上なので、6月まで自宅待機中。
でも、オンライン授業やテストなど課題が多く、毎日部屋に篭って勉強してる。上の子供なんて登校しないまま卒業。無事卒業できて良かった。遊びたい盛りの年代なのに。2か月以上も誰にも会わず、部屋で勉強、よく頑張りました。 -
マーモット像。今は寂しそうだけど、きっともうすぐ沢山の人に会えるよ。
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今度会う時は、マスク無しで会えると信じてる。きっと近いうちに。
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後ろにある教会。今は朝の礼拝も中止中。
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Zermattは日本と沢山姉妹都市を結んでて。
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特に妙高とは蜜の関係らしく、交換留学も盛んにしてるとか。
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懐かしい日本の国旗を見ながら、遠い日本にいる家族に思いを馳せる。
幸い、皆元気で過ごしてると聞いて、安心。 -
ランチをまた取引先の方にご馳走になり、お庭BBQに間に合うように沢山の食料品を抱え、笑顔で子供達の待つ自宅に戻った。プチ鬱もすっかり治った気分。
とても素敵な週末だった。そして、明日からお店もレストランも開く。まだ少し怖いけど、希望を持とう。きっと大丈夫。うまく行く。
読んで頂き、ありがとうございました。皆さんも今まで通り元気で!
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この旅行記へのコメント (2)
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- ゆんこさん 2020/05/28 12:25:09
- 癒されました
- ユリアさん
世界中が大変になっている中でも、自然の力って偉大ですね。
こんな雄大な景色を見て力づけられ、何気ない夕暮れの景色を見て癒され、心も体も優しく癒してくれますね。
それにしても貴重なツェルマットの散策、不謹慎ですがちょっぴりいい感じ。
我が家も早く、スイスのんびり滞在の日を迎えることが出来るのを、この旅行記を拝見しながら切実に思いました。
あちこち、訪問できるって当たり前じゃなく奇跡だったんですね。
早くそんな奇跡が訪れる日が来ますように。
私も3月に父が亡くなり、何もする気力がなく、お出かけもできずに悶々としています。
でも、北海道も遅い春もそろそろ終わり、気候の良い6月も近くなり、少しずつお花巡りの計画も立てられる気分になりました。
ユリアさんのこの旅行記で、大好きなツェルマットの空気を感じることが出来、さらに元気に。(笑)
ありがとうございました。
★ゆんこ★
- ユリアさん からの返信 2020/05/30 16:54:34
- RE: 癒されました
- ゆんこさん。
お父様、本当に残念でしたね。
ご冥福をお祈りいたします。
最近、知り合いの日本人の方が闘病の末にお亡くなりになり、こんな時期なので外でお葬式があり、参加してきました。ご遺族の方が、コロナのせいでお見舞いも来てもらえず、寂しい中で逝かせてしまったのが心残りだとおっしゃってて、胸がつまりました。
ツェルマット、お天気にも恵まれ、本当に心が洗われる様でした。
家族といえ、ずっと4人で自宅に篭っていたので、やはりストレスが溜まっていたようです。
6月からは一段と解除が進み、もっともっと気持ちが楽になりそうです。
北海道はなかなか大変そうですが、頑張って下さいね。
いつかスイスで会えると良いですね。
ユリア
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