休暇でロマネスク旅　アンジェ　２　ステンドグラス輝く大聖堂と黙示録な街

2018/06/15 - 2018/06/24

リフレッシュ休暇で一番行きたいロマネスク旅へ！

ロマネスクはいったん中休み
アンジェ城でタペストリーを堪能した後は、姉のナビで町歩き


～Angers アンジェ～
Loire Atlantique ロワール＝アトランティック県、Pays de la Loire ペイ・ド・ラ・ロワール
メーヌ湖畔に位置する町
9～15世紀までアンジュー公国の首都として華やかな宮廷文化が栄えた
アンジェ城は、世界遺産「シュリー＝シュル＝ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷」に含まれている

　ポワティエ（ショーヴィニー）
　ナント
★アンジェ
　トゥールーズ
　コンク＆コルドシュルシェル

エリア アンジェ(フランス)

• 旅行の満足度: 4.5

• 交通手段: 鉄道 徒歩

Galerie David d'Angers ダヴィッド・ダンジェ美術館

アンジェ生まれの彫刻家さんらしい
午後にはナントに戻らないとなので、ここはスルー

アンジェ城から10分程歩くと、教会が

おっ、教会も寄ってくれるんだね！
ナントとアンジェは姉にお任せなので、ちょっとしたミステリーツアー

◆Cathedrale St-Maurice 聖モーリス大聖堂

聖母マリアに献堂、4世紀末、聖モーリスを追加献堂
11 世紀、ロマネスク様式で新たに聖堂を建立。全焼し12世紀半ばゴシック様式で再建。以降、16世紀頃まで手が加えられた。2つの尖塔は16世紀初めのもの
ロマネスク、ゴシック、アンジェヴァン・ゴシック様式

シャルトル大聖堂に影響を受けたというティンパヌム（半円形の装飾的壁面）は、残念ながら修復中ですっぽり覆いが・・・

サン モーリス大聖堂 寺院・教会

8人の騎士（ファサード上部、16世紀）

聖モーリスの仲間の騎士像が列するギャラリー
盾や槍を手にした雄姿。鎧から目だけ覗いている騎士もいてかっこいい

～聖モーリス～
古代ローマの、キリスト教徒だけで編成するテーベ軍団長
進軍先のアゴナムで、感謝祭で生贄を捧げることを拒否したため団員とともに虐殺され殉教

堂内へ

大きい～
側廊のない身廊。尖塔アーチ

壁にタペストリー！
アンジェ城で見てきた「ヨハネの黙示録」のも、もともとはここにあったんだよね～。なんかいいね
いまかかってるのは、16～18世紀のものらしい

ステンドグラスが次々と現れ、青い光が注ぎ込む

びっしり物語が綴られている

ステンドグラス（12世紀末）

・聖母の被昇天（右）

・アレクサンドリアの聖カタリナの殉教（左）

・聖母の被昇天、部分

下段は使徒たちに運ばれるマリア。先頭には聖ヨハネ、手にしているのは棕櫚かな？
この面だけ丸が3重になっててかわいい

・アレクサンドリアの聖カタリナの殉教、部分

斬首（下段）、埋葬（上段）シーン
埋葬シーンでは二人の天使が体を、一人の天使が頭を運んでいる

聖カタリナといえば、カラバッジョの絵にも描かれた車輪（括りつけられ拷問されそうになった際、カタリナが手を触れるとバラバラに壊れてしまった）が有名だけど、その後、斬首
拷問もすごいけど、それを魔法のごとくすり抜ける聖人たちはその上をいく

ステンドグラス（12世紀末）

・イスパニアの聖ヴィンセンテの殉教（左）

・聖アンドレの殉教（右）

・イスパニアの聖ヴィンセンテの殉教、部分

あらゆる拷問をうけたと伝わる聖ヴィンセンテ。体を引き裂かれ、焼かれるシーンが描かれている

当時の人たちは決して屈しない聖人の姿を胸に刻んでいたんだろうなぁ
そして12世紀末のステンドグラスをこんなに美しいままこうして見られる、ってほんとすごいことだね

薔薇窓（翼廊南、15世紀半ば）

同上

主題はステンドグラスには珍しい、アポカリスプス（黙示）
「ヨハネのタペストリー」を織ったアンジェだけに？

花びらの上12枚の丸窓には、ゾディアック（黄道十二宮）、下12枚は冠を被ってギターを手に新しい時代の到来を喜ぶ図像

同上

中央に御座のキリスト
「見よ、わたしはすべてのものを新たにする」の、ヨハネ黙示録21章のシーン
それを四福音書記者のシンボルが囲む（左右4枚）

薔薇窓（翼廊北、15世紀）

こっちも主題はアポカリプス

左右の上に真っ赤な天使（ケルビム？）が

祭壇

パイプオルガン

パイプオルガンを支えるアトラス（17世紀）

扉（ファサード）

いや～、見ごたえあったね～

高台に建つ教会

広場的なスペースがあまりないので、全体を収めるのが難しい
ずるずる後退して向かい細い道の石段を数段降りてなんとか
モネの描いたルーアン大聖堂を思い出すね～

11～16世紀と、少しずつ姿を変えながらアンジェを見守って来たんだね

La Tour Saint-Aubin

塔。登れるらしいけど、どこも閉まっていて入れない

見上げると、モディロン（持ち送り）！

顔、顔、顔！

Maison d'Adam（街の中心サント・クロワ広場の脇）

お城以外で唯一ガイドブックに載ってたところ
木組みの建物、中はお土産屋さん、ってことなので、まずは店内へ

アート系なオブジェ、アクセサリーなどなど。地下もあって、ミュシャとかゴッホなどの絵柄の雑貨がいっぱい
一目惚れでミュシャのキャンドルホルダーを手に1Ｆに戻ると、姉もお気に入りの指輪を見つけ、にっこり

ちらっと外観も

黙示録、聖ミカエルのドラゴン退治シーンだ！

木製の柱頭的なのがいっぱい

だいぶ大きいけど、なんか素朴な感じ

上の方にも

天使は巻物を持ってる。ってことはやっぱり黙示録かな
と、奥にドラゴン的なのも！

決まりだね、アンジェだけに

鷲もいるっ、下には雛たちも～
楽しいねっ

そろそろ時刻はランチタイム
姉がチェックしてきた、鴨料理の人気店へ。けど時間的にも、暑さで食欲的にも・・・ということで、気軽に入れそうな店を探してプラプラ

Creperie Saint-Aubin

さっきの塔近く、塔と同じ名前のクレープリーへ
大好きなラム酒入りの 'Grandfather' を注文

包み型で生クリームもいい感じ
ナイフを入れると、むせかえるようなラム酒の香り・・・
う～ん、かなりな大人味。こ、これがグランドファザー

衝撃だったものの、鼻からむふ～っとアルコールを出しながら、おいしくいただいました～

姉はリンゴとカルバドス（奥）

オープン型でざく切りリンゴがたっ～ぷり

ここでも支払いはレジ会計。しばらく来ないうちに、システムが変わったのかな～

さっきの塔

がっつり閉まってるね～

おっ、こっち側の上にもモディロンいるね～

蝉（左端）だ！

モディロンっていうか、もうフリーズ（帯状の装飾）だね

顔に混じって鳥（右端）も

完全にフリーズだね

お店が並ぶ賑やかな通りをブラブラ

建物の壁一面にデジタルポップなイラストが
ん？多頭の獅子？黙示録のかな・・・だよね！？
アンジェ、あちこち黙示録に出会えて楽しぃっ！

明日の朝食用にパンを買って行こう
今回はしゃべるぞ～！っとフランス語会話本を読み始めたけど、ストやなんやらでバタバタして頓挫
結局、指さし買い物レベル・・・。でも通じるとうれしいっ

最後に、アンジェ城手前のお土産屋さんへ
欲しかったアーマーフィギア系は、欲しいのはサイズも値段もグランデ。けど小さいのじゃなぁ～、と悩んでここは諦めよう。以前、ガーゴイルを買ったとき小さいのにして後悔したしね
姉はジェラートを買って、ひと涼み

最後にアンジェ城を目に焼き付け、アデュー！

アンジェ城 城・宮殿

駅へ戻り、一路ナントへ

13：51 Angers-St-Laud発
14：32 Nantes 着

ナントクルーズへ
https://4travel.jp/travelogue/11625190

～お土産たち～

・聖モーリス大聖堂のリーフレット
・ミュシャの四季（冬）のキャンドルホルダー（アダムの家）