2018/06/15 - 2018/06/24
32位(同エリア39件中)
tonaさん
リフレッシュ休暇で一番行きたいロマネスク旅へ!
ショーヴィニーの聖堂の怪物たちを満喫して、ロマネスクはいったん中休み
ナントのマシン象さんで盛り上がった後は、アンジェへ
アンジェ城には至宝「ヨハネの黙示録」のタペストリーがある
黙示録といえば、7つの教会、7つの封印、7つのラッパ、7つの鉢、そして獣の数字666という意味深な数字
さらに、
・7つの頭、10本の角、その頭に7つの冠を被る赤いドラゴン
・7つの頭、10本の角、その角に10本の王冠を被る獣
・7角7眼の子羊
などなど、ロマネスクファンにはたまらない、ユニーク過ぎる獣たちが次々と登場する
いざっ!
~「ヨハネの黙示録」(新約聖書、最後に収録)~
神がヨハネにみせた未来の幻視を書き記した書
書かれたのは1世紀末、キリスト教徒が迫害されていた時代(ここんとこが重要)。著者ヨハネはエーゲ海パトモス島に流され、幻視はそこでみたもの
戦争、飢餓、様々な禍、終末、サタン、最後の審判を経て新しいエルサレムの到来、キリスト再臨が綴られる
~Angers アンジェ~
Loire Atlantique ロワール=アトランティック県、Pays de la Loire ペイ・ド・ラ・ロワール
9~15世紀までアンジュー公国の首都として華やかな宮廷文化が栄えた
アンジェ城は、世界遺産「シュリー=シュル=ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷」に含まれている
ポワティエ(ショーヴィニー)
ナント
★アンジェ
トゥールーズ
コンク&コルドシュルシェル
- 旅行の満足度
- 5.0
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
-
部屋からの眺め(l'Hotel、ナント)
朝食はパリのCDG空港で買ったデヴォン・スコーン
明日の朝はめちゃ早なので、フロントでタクシーをお願いしておこう
「何時の飛行機?朝は空いているから15分で着くわ。5時に手配しておくわね」とテキパキ対応 -
Gare de Nantes ナント駅
アンジェへは列車(TER・快速)で約40分
大規模ストライキ下、この日は走る日だけど・・・よかった、走ってる!しかも定刻
07:47 Nantes 発 Le Man行き
08:27 Angers-St-Laud 着 -
Gare d'Angers アンジェ駅
アンジェに着くと、目の前を音もなくトラムが通過。ナントに続き近未来景だね
地図を手に、お城へ -
イチオシ
お城が見えてきた
おぉ~、かっこいい~!
世界遺産って知らなかったけど、ロワール渓谷に建つエレガントお城とは、一味も二味も違うね -
オープン(9時半)まで、手前のインフォで情報収集。のつもりが、閉まってる・・・
隣のお土産屋さんが開いてるので入ってみると、なかなかの品揃え。お城だけにアーマーのフィギアが豊富でいい感じ。さすがアンジェ、あとで来よっ
のんびり城壁沿いを歩いてると、松の木が。なんか一気に日本チック
青々とした松ぼっくりが実ってる -
城内を覗き込むと、素敵な庭園
-
17の塔(13世紀)
ド~ン、ド~ンと、17もの強固な塔が外堀で侵入を阻んでいる
直径は18m!
二色ボーダーになっているのがおしゃれ
灰色はアンジェでよく使われるスレート(粘板石)なんだそう -
Chateau du roi Rene アンジェ城
9世紀中頃にアンジュー公がこの高台に居住を定め、以後王権争いの中心地となりプランタジネット家、フィリップ2世、ルイ9世などと領主を代えた
強固な要塞となったのは13世紀のルイ9世紀のとき
アンジェの至宝「黙示録のタペストリー」を所蔵
プランタジネット!
ポワティエの聖ラドゴンド教会の身廊がアンジェヴァン(=プランタジネット)・ゴシックだったね14世紀に織られたタペストリー「ヨハネの黙示録」が素晴らしい! by tonaさんアンジェ城 城・宮殿
-
のんびり開門を待つ
-
眼下にはメーヌ川
中世人気が高まった19世紀半ば、教会で眠っていたタペストリーを引っ張り出して洗ったのがこの川
目を閉じてしばしタイムスリップ -
地味~に門が開き、入っていいの?いいのかな?っと中へ
入城@9.00 eur14世紀に織られたタペストリー「ヨハネの黙示録」が素晴らしい! by tonaさんアンジェ城 城・宮殿
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門をくぐると要塞一転、緑眩しい美し~い庭園
宮廷だ~ -
シャトレ
-
Ordre du Croissant 三日月騎士団(アンジェの騎士団)の紋章(シャトレ内)
ルネ・ダンジュー(ナポリ王、ロレーヌ公、アンジュー公、1409-1480年)が15世紀に復活させた騎士団の紋章 -
タペストリーはいずこ・・・
そこへお告げの天使が。おぉ、そっちね、Merci! -
黙示録の回廊(1954年建設)
タペストリーのためだけに建てられた、L字型の建物
中世の至宝はここで、湿度や温度、遮光などの状態の良い環境下で展示、保管されている -
La tenture de l'Apocalypse 黙示録のタペストリー
大きな扉を押し開けると、薄暗くてヒンヤリした空気
こっ、これが!
1375年、ヴァロワ=アンジュー家の祖アンジュー公ルイ1世ダンジュー(1339-1384年)の注文で、10年の歳月をかけ織り出された高さ6m、長さ100mを超えるタペストリー
1474年、新しい統治者となったルイ11世はこのタペストリーを好まず、ルネ・ダンジューは大聖堂へ寄贈。聖堂に飾られたものの、大きさが仇になり17世紀頃には壁に合うようにカット、18世紀には中世の重々しいタペストリーは時代遅れとなり、革命前夜に安価で売りに出された
が!買い手がつかず、忘れられ切り刻まれ、散逸
19世紀、『アーサー王と円卓の騎士』が出版されるなど中世熱が高まり、「そういえば確か中世っぽいのが・・・」と、1848年、聖モーリス大聖堂でタペストリーが引っ張り出されるも、ひどい状態・・・。慌ててメーヌ川で洗い、修復
1902年国家遺産に登録
法律で管轄が変わり、1950年、甦ったタペストリーは500年以上の時を経てここアンジェ城へカムバック!
と、驚きの展開の数々。映画にして欲しいね。司教はパスカル・グレゴリーあたり、シャルル・ベルランもいいな
全6章(1章15枚)、物語は章毎に上段から横へ、折り返して下段へと進行する
失われた部分は空白のまま展示されている -
・7つの教会(上段)
黙示録の著者ヨハネが手紙を書き送った小アジアの7つの教会
1つ1つに天使がいる
タペストリーに綴られた天使は、100を超えるんだそう。さすが神の使者、大活躍だね
・白い馬に乗る騎士(下段)
「7つの封印」の第一の封印が解かれたときに現れた、王冠を被り弓を手にする支配・勝利の象徴
騎士はタペストリーを注文したアンジュー公ルイ1世ダンジューがモデル説も
グラデーションのかかった天使の翼が美しいっ -
・黒い馬の騎士
第三の封印が解かれたときに現れた、天秤を持つ飢餓の象徴 -
同上
右上には四福音書書記のシンボル
それぞれ手、くちばし、前足、口で巻物をつかんでいるのがかわいい -
同上
木の下に何かいる・・・と思ったら、蛇っ
顔がちょっとアヒルっぽい -
・聖ヨハネの涙(上段)
・第四の封印が解かれたときに現れた、死の象徴・青い騎士(下段)
タペストリーの背景は、順に朱・紺の二色
美しいリズムを刻んでいる -
同上(下段)
青い騎士の後ろには地獄の窯
上から人を投げ込む、犬頭(!)の悪魔、窯で口を開けて待つレヴィアタンも青い
窯の中では、業火が赤くメラメラ燃え上がる
当初の色彩は失われ、今見られるのは修復時(19世紀)の色だそう
忘却の眠りから甦った、奇跡のタペストリーだね -
・犠牲の子羊
-
・第四のラッパ:鷲の禍
-
イチオシ
・騎士たち
すべてを破壊し、戦争をもたらす地獄からの騎士
四騎士の馬とは違って、顔が獅子!
口からは火、煙、硫黄を吐く
黙示録っぽくて、ゾクゾクする~
よくみると尻尾に顔!地獄の匂いがプンプンだね -
イチオシ
・大天使ミカエルのドラゴン退治
枝が十字架の剣でドラゴンを退治=教会の勝利を象徴
背景は、タペストリーで唯一の幾何学模様
7つ頭のドラゴン=キリスト教を迫害するローマを象徴するといわれている
普通のドラゴンが横にちょこんといるのがなんかかわいい -
長い廊下のここで折り返し
館内には5~6人しかいなくて、嘘みたいに贅沢鑑賞 -
イチオシ
・海の獣
海から現れ(=異教)、赤いドラゴンから王の笏を手渡されるのは、7つの獅子頭、10の角、10の王冠、豹の身体、熊のような足=悪の大きな力と強さの化身
似通った数字を冠する獣たちは、
ドラゴンはアダムとイヴをそそのかした邪悪=サタンの象徴
そのサタンから笏=権威を渡される海の獣=ローマ帝国&皇帝の象徴
つまり邪悪と権力が結びついた、これぞ「悪」
なのにどこかほのぼのとしているのは、時代かな
ゴシックになるとこの手のはあまり見かけない -
・シオン山に立つ子羊
-
・神の怒り
神の怒りが溢れ出し、血の川が洪水となって全てを押し流す
小さなデビルがその縁に腰掛け、天使をその流れに投げ込もうとしている
よく見ると、天使は葡萄を実らせる木の枝につかまって抵抗している -
上段
・神の怒りに満ちた金の鉢を授かる天使
・最初の鉢が地球に注がれる
下段
・水の大淫婦
背景には'y'の文字が散りばめられている。これは生と死、悪徳を象徴
・馬に乗る大淫婦 -
・バビロンの滅亡
天使が舞い降り、バビロンの滅亡を声高に宣言
猛禽類に襲われ、慄くデーモンたち
バビロンはこれまたローマを指すと言われている。デーモンたちがわざとなのか偶然なのかサテュロス(ギリシャ神話の半身半獣の自然の精霊)みたいなのが面白い -
上段
・蛙たち
・7番目の鉢が空中に注がれる
下段
・神の御言葉が獣を打つ
・火の湖に身を投じる獣 -
同上(・蛙たち、左上段)
デーモン、その後ろに海の獣、その背にはドラゴンが乘る
それぞれの口からは蛙が吐き出されている
蛙=汚れた霊で、不敬な噂を意味する
「3つの汚れた霊は、ヘブル語でハルマゲドンという所に、王たちを召集した」と続き、稲妻、雷鳴、大地震という大災害が起こる
蛙、恐るべし!
キリスト教がローマ帝国に公認されたのは4世紀初め
ヨハネの黙示録が書かれたのは、それ以前の迫害まっただ中の時代
言葉の力まさに、剣よりも強し。黙示録に一神教の堅固さをみる気がする -
お城の模型
-
騎士の戦いシーンのレリーフ(13世紀)
-
百合の紋章がかかった、トランペットを吹いている
-
美しいヴォールドの天井
-
ゴールドのネックレス(17世紀)
ヘッド部分が、羊さんがダラ~ンっとしてる -
塔から上に出られるみたい
-
広い城壁の上は、ぐるっと歩けるようになっている
行ってみよう! -
城壁の上からビュー
ルイ2世によって建てられた礼拝堂(15世紀初め、左)
Rene d'Anjou ルネ・ダンジュー(1409-1480)によって築かれた王宮(右、15世紀半ば)。2009年に火災があった後、再建
真っ白だね -
同上
ルネ・ダンジューの紋章
両方から支えてるのは、鷲っぽいけど顔はおこじょっぽいぃ~! -
城壁の上は、さらに日差しゼロで、汗が流れ落ちる
日陰を探し探し歩く -
城塞の上に、なんと庭まである!
空中庭園だね -
薬用植物、香草や、黙示録に描かれた草花などが植えられているんだそう
楽しいぃ~ -
アンジェは屋根瓦にスレートを使うことが多いということで、スレートを模した青っぽいチョコ Quernon d'ardoise が人気なんだそう
-
城壁散歩を終え、最初の中庭へ
誰もいないことをいいことに、しばしはしゃぐ -
かわいいお花
次は街をお散歩
https://4travel.jp/travelogue/11622064 -
~お土産たち~
書籍が豊富、というので楽しみにしていたけど、ロマネスク系はあまりなく(ま、そうだよね)、ドラゴン系はあるけどフランス語のみ
他にもけっこういろいろあって楽しい
・タペストリーのガイド冊子(英語)
・百合の紋章入りのゴブレット
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