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2020年2月16日(日)。プエルトリコ(Puerto Rico)サンファン(San Juan)の朝。ホテルはコーヒーや紅茶は飲めるが、朝食は無しなので、8時過ぎに近くのスターバックス(Starbucks Coffe)へ(下の写真1)。ベーコン・ゴーダチーズ・卵のサンドイッチと苺・アサイードリンクを9.10US$で(下の写真2)。結構混んでたな。朝から開いてる店が少ない感じで、私もネットで開いてる店探したわ。<br /><br />ホテルに戻り、紅茶を飲んで、片付けしてチェックアウト。キャリーバッグを預かってもらって9時過ぎに市内観光に出発。まずはホテルから少し東にあるコロン広場(Plaza Colon)に。この広場は旧市街の東の入口に当たる広場で、1897年まではこの広場の東側に市を囲む城壁にあった5つの門の一つのサンティアゴ門(Puerta de Santiago)があった。広場の中央に立つのは広場の名前の由来ともなっているコロンブス(Cristoforo Colombo)の像で、下部は噴水になっている。スペイン統治400周年を記念して建てられたもの。<br /><br />この広場の周りには歴史的な建物が並ぶ。広場の南側にあるのはタピア劇場(Teatro Tapia)。正式にはアレハンドロ・タピア・イ・リベラ劇場(Teatro Alejandro Tapia y Rivera)と云う。1824年完成で1832年開場の馬蹄形のオペラハウス。最初は市立劇場(Teatro Municipal)と呼ばれたが、1935年にプエルトリコのテナー歌手の名前を取ってアントニオ・パオリ劇場(Teatro Antonio Paoli)に改名され、さらに1937年に19世紀のプエルトリコの劇作家から現在の名前になった。1940年代に解体の危機があったが、当時の市長の判断で残され、以後文化イベントやミュージカル、舞台劇、バレエ公演などに使われている。1976年と97年に修復工事が行われている。最大647人を収容。<br /><br />タピア劇場の南側はアルトゥーロ・ソモハノ広場(Plaza Arturo Somohano)で、さっき朝食を食べたスターバックスもここにある。広場の名前は第2次大戦中に各地の米軍キャンプを慰問したことで有名なプエルトリコの音楽家に敬意を表して名付けられており、彼の銅像が建つ。<br /><br />コロン広場の東側、元々はサンティアゴ門があったところにあるのがアンティグオカジノ(Antiguo Casino de Puerto Rico)。1917年に社交場として建てられたもの。その後、第2次大戦中に米軍の将校クラブとなり、戦後は音楽学校、文化省本部、国の公式レセプション会場などとして使われていたが、2010年からは結婚式などのイベント会場として使われている。カジノとあるが、カジノとして使われたことは一度もない。まあ、賭け事は行われていただろうが。<br /><br />その南側に道を挟んで建つのはホセ・フリアン・アコスタ芸術学校(Jose Julian Acosta Theater Arts School)。1907年に建てられ1927年に改装されている。19世紀のプエルトリコでの奴隷制度廃止の提唱者であったジャーナリストの名前を抱いている。中高生年代の演劇関係の教育を行う学校として使われている。<br /><br />サンティアゴ門はサンファン旧市街に陸路で入る時の入口で、そこに至る道は1898年に初めて自治政府を樹立した政治家の名前を取ってルイス・ムニョス・リベラ通り(Av. Luis Munoz Rivera)と名付けられプエルトリコ国道25線の一部(PR-25R)となっており、昨日空港から来た時にもこの道で旧市街に入って来たが、この道をコロン広場から750mほど東に行くと国会議事堂(El Capitolio)がある。1907年に建設が決定されたが実際に工事が始まったのは1925年で4年後の1929年に完成したもの。堂々とした柱と丸いドーム屋根が遠くからでもよく目立つ。米国ワシントン(Washington, DC)の連邦議会議事堂(United States Capitol)に似ていると云われるが、ちょっと違う。同じ1929年に建てられたキューバ(Cuba)ハバナ(Habana)の旧国会議事堂(El Capitolio)の方がもっと似ていた。<br /><br />国会議事堂の正面、道を挟んで海岸線は町の名前の由来となった聖ヨハネ(Juan el Bautista)の名前を抱いたサンファンバウティスタ公園(Plaza San Juan Bautista)となっており、聖ヨハネの銅像が建つ。また、海側の囲いはプエルトリコの主要な町の紋章のガラスモザイクで飾られている。<br />https://www.facebook.com/chifuyu.kuribayashi/media_set?set=a.3893695750700420&amp;type=1&amp;l=223fe1adec<br /><br />公園で折り返し来た道を戻るが、道の北側、海岸線との間の丘にはサンクリストバル要塞(Castillo de San Cristobal)が広がっている。16世紀に建てられたエルモロ要塞(El Morro)を補助し、手薄だった旧市街東側の陸上からの攻撃の防備を強化する目的で、1643年に建設が始まり、主要部分は1678年に完成するが、工事はその後100年以上にも渡り続けられ、最終的には1783年に完成したもの。海からの侵入者を防ぐとともに、街全体の東側を警備する役割を担っていた。当時のヨーロッパの軍事技術の粋が集められ、11万平方mという新世界で最大の規模を持つ砦であった。1983年に「ラ・フォルタレサとプエルトリコのサンフアン歴史地区(La Fortaleza and San Juan National Historic Site in Puerto Rico)」の一部として世界文化遺産に登録された。<br /><br />9時半前、アンティグオカジノの北側にあるメインエントランス(Main Entrance)で10US$の入場料を払って入場。事前情報では7US$だったのに値上がりしてるわ。通りから入口までの坂道を上がる途中で強い雨が降って来て、慌てて傘を出す。次に建物の外に出た時には止んでたので、あと2分早かったら傘出すことなかったのになあ。要塞全体は、濠や塀によって分割された砦などで構成され、各所複雑に入り組んだ通路やトンネル、橋などで連結されている。1897年まではルイス・ムニョス・リベラ通りから南に外壁が湾岸まで続き旧市街を囲んでおり、その外側にサンティアゴ三角堡(Ravelin de Santiago)があった。<br /><br />メインエントランスは外壁と三角堡や堡障(Counterguard)との間の空堀部分になり、まずは外壁の内側、東北角に建てられた砦部分に進む。空堀と砦は上下2つのトンネルで結ばれているが、まずは下のトンネルを登って砦の1階部分に。砦は3階構造で、1階は内側部分にありメイン広場の周りを部屋が囲むいわば生活区域、2階は東の外側にある軍事用の地域、3階がその間で見張り地域となっている。砦全体で一番高い位置にあり、砦の上からの大西洋や町並みの眺めは最高!さっき行って来た国会議事堂はもちろん、反対側、これから向かうエルモロ要塞、さらには町並みの先にはピアに停泊しているクルーズ船もよく見える。<br /><br />砦部分で30分ほど掛り、今度は上のトンネルを通って、空堀部分に戻る。ここにはサンカルロス三角堡(Ravelin de San Carlos)が残り、さらにメインエントランス側にはトリニダード堡障(Trinidad Counterguard)が続いている。そしてそこを東に抜けると広い外郭防御線がアルマス広場(Plaza de Armas)を囲んで広がる。海側には1898年の米西戦争(Spanish-American War)で米軍に対する攻撃に使われた大砲が残るサンタテレサ砲台(Santa Teresa Battery)。一番東に飛び出した先端には18世紀後半に造られたラプリンセサ砲台(La Princesa Battery)。そして東南部、サンファン島(Isleta de San Juan)の東に続く道からの防御の中心のエルアバニコ砲台(El Abanico Battery)。ここは1779年から83年の間に建てられた。草原と化した広場にはでかいイグアナが悠々と歩き、南側の壁の先にはクルーズ船のシッポのような煙突が見える。とにかく広いので、ここでもまた30分近く掛かる。<br />https://www.facebook.com/chifuyu.kuribayashi/media_set?set=a.3893708020699193&amp;type=1&amp;l=223fe1adec<br /><br /><br />10時半、再び砦部分に戻り、今度は北西角部分にあるヒストリカルエントランス(Historical Entrance)でサンクリストバル要塞を後にし、エルモロ要塞に向かうが、続く。

サンクリストバル要塞周辺(Castillo de San Cristobal, San Juan, PR)

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2020/02/16 - 2020/02/16

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ちふゆ

ちふゆさん

2020年2月16日(日)。プエルトリコ(Puerto Rico)サンファン(San Juan)の朝。ホテルはコーヒーや紅茶は飲めるが、朝食は無しなので、8時過ぎに近くのスターバックス(Starbucks Coffe)へ(下の写真1)。ベーコン・ゴーダチーズ・卵のサンドイッチと苺・アサイードリンクを9.10US$で(下の写真2)。結構混んでたな。朝から開いてる店が少ない感じで、私もネットで開いてる店探したわ。

ホテルに戻り、紅茶を飲んで、片付けしてチェックアウト。キャリーバッグを預かってもらって9時過ぎに市内観光に出発。まずはホテルから少し東にあるコロン広場(Plaza Colon)に。この広場は旧市街の東の入口に当たる広場で、1897年まではこの広場の東側に市を囲む城壁にあった5つの門の一つのサンティアゴ門(Puerta de Santiago)があった。広場の中央に立つのは広場の名前の由来ともなっているコロンブス(Cristoforo Colombo)の像で、下部は噴水になっている。スペイン統治400周年を記念して建てられたもの。

この広場の周りには歴史的な建物が並ぶ。広場の南側にあるのはタピア劇場(Teatro Tapia)。正式にはアレハンドロ・タピア・イ・リベラ劇場(Teatro Alejandro Tapia y Rivera)と云う。1824年完成で1832年開場の馬蹄形のオペラハウス。最初は市立劇場(Teatro Municipal)と呼ばれたが、1935年にプエルトリコのテナー歌手の名前を取ってアントニオ・パオリ劇場(Teatro Antonio Paoli)に改名され、さらに1937年に19世紀のプエルトリコの劇作家から現在の名前になった。1940年代に解体の危機があったが、当時の市長の判断で残され、以後文化イベントやミュージカル、舞台劇、バレエ公演などに使われている。1976年と97年に修復工事が行われている。最大647人を収容。

タピア劇場の南側はアルトゥーロ・ソモハノ広場(Plaza Arturo Somohano)で、さっき朝食を食べたスターバックスもここにある。広場の名前は第2次大戦中に各地の米軍キャンプを慰問したことで有名なプエルトリコの音楽家に敬意を表して名付けられており、彼の銅像が建つ。

コロン広場の東側、元々はサンティアゴ門があったところにあるのがアンティグオカジノ(Antiguo Casino de Puerto Rico)。1917年に社交場として建てられたもの。その後、第2次大戦中に米軍の将校クラブとなり、戦後は音楽学校、文化省本部、国の公式レセプション会場などとして使われていたが、2010年からは結婚式などのイベント会場として使われている。カジノとあるが、カジノとして使われたことは一度もない。まあ、賭け事は行われていただろうが。

その南側に道を挟んで建つのはホセ・フリアン・アコスタ芸術学校(Jose Julian Acosta Theater Arts School)。1907年に建てられ1927年に改装されている。19世紀のプエルトリコでの奴隷制度廃止の提唱者であったジャーナリストの名前を抱いている。中高生年代の演劇関係の教育を行う学校として使われている。

サンティアゴ門はサンファン旧市街に陸路で入る時の入口で、そこに至る道は1898年に初めて自治政府を樹立した政治家の名前を取ってルイス・ムニョス・リベラ通り(Av. Luis Munoz Rivera)と名付けられプエルトリコ国道25線の一部(PR-25R)となっており、昨日空港から来た時にもこの道で旧市街に入って来たが、この道をコロン広場から750mほど東に行くと国会議事堂(El Capitolio)がある。1907年に建設が決定されたが実際に工事が始まったのは1925年で4年後の1929年に完成したもの。堂々とした柱と丸いドーム屋根が遠くからでもよく目立つ。米国ワシントン(Washington, DC)の連邦議会議事堂(United States Capitol)に似ていると云われるが、ちょっと違う。同じ1929年に建てられたキューバ(Cuba)ハバナ(Habana)の旧国会議事堂(El Capitolio)の方がもっと似ていた。

国会議事堂の正面、道を挟んで海岸線は町の名前の由来となった聖ヨハネ(Juan el Bautista)の名前を抱いたサンファンバウティスタ公園(Plaza San Juan Bautista)となっており、聖ヨハネの銅像が建つ。また、海側の囲いはプエルトリコの主要な町の紋章のガラスモザイクで飾られている。
https://www.facebook.com/chifuyu.kuribayashi/media_set?set=a.3893695750700420&type=1&l=223fe1adec

公園で折り返し来た道を戻るが、道の北側、海岸線との間の丘にはサンクリストバル要塞(Castillo de San Cristobal)が広がっている。16世紀に建てられたエルモロ要塞(El Morro)を補助し、手薄だった旧市街東側の陸上からの攻撃の防備を強化する目的で、1643年に建設が始まり、主要部分は1678年に完成するが、工事はその後100年以上にも渡り続けられ、最終的には1783年に完成したもの。海からの侵入者を防ぐとともに、街全体の東側を警備する役割を担っていた。当時のヨーロッパの軍事技術の粋が集められ、11万平方mという新世界で最大の規模を持つ砦であった。1983年に「ラ・フォルタレサとプエルトリコのサンフアン歴史地区(La Fortaleza and San Juan National Historic Site in Puerto Rico)」の一部として世界文化遺産に登録された。

9時半前、アンティグオカジノの北側にあるメインエントランス(Main Entrance)で10US$の入場料を払って入場。事前情報では7US$だったのに値上がりしてるわ。通りから入口までの坂道を上がる途中で強い雨が降って来て、慌てて傘を出す。次に建物の外に出た時には止んでたので、あと2分早かったら傘出すことなかったのになあ。要塞全体は、濠や塀によって分割された砦などで構成され、各所複雑に入り組んだ通路やトンネル、橋などで連結されている。1897年まではルイス・ムニョス・リベラ通りから南に外壁が湾岸まで続き旧市街を囲んでおり、その外側にサンティアゴ三角堡(Ravelin de Santiago)があった。

メインエントランスは外壁と三角堡や堡障(Counterguard)との間の空堀部分になり、まずは外壁の内側、東北角に建てられた砦部分に進む。空堀と砦は上下2つのトンネルで結ばれているが、まずは下のトンネルを登って砦の1階部分に。砦は3階構造で、1階は内側部分にありメイン広場の周りを部屋が囲むいわば生活区域、2階は東の外側にある軍事用の地域、3階がその間で見張り地域となっている。砦全体で一番高い位置にあり、砦の上からの大西洋や町並みの眺めは最高!さっき行って来た国会議事堂はもちろん、反対側、これから向かうエルモロ要塞、さらには町並みの先にはピアに停泊しているクルーズ船もよく見える。

砦部分で30分ほど掛り、今度は上のトンネルを通って、空堀部分に戻る。ここにはサンカルロス三角堡(Ravelin de San Carlos)が残り、さらにメインエントランス側にはトリニダード堡障(Trinidad Counterguard)が続いている。そしてそこを東に抜けると広い外郭防御線がアルマス広場(Plaza de Armas)を囲んで広がる。海側には1898年の米西戦争(Spanish-American War)で米軍に対する攻撃に使われた大砲が残るサンタテレサ砲台(Santa Teresa Battery)。一番東に飛び出した先端には18世紀後半に造られたラプリンセサ砲台(La Princesa Battery)。そして東南部、サンファン島(Isleta de San Juan)の東に続く道からの防御の中心のエルアバニコ砲台(El Abanico Battery)。ここは1779年から83年の間に建てられた。草原と化した広場にはでかいイグアナが悠々と歩き、南側の壁の先にはクルーズ船のシッポのような煙突が見える。とにかく広いので、ここでもまた30分近く掛かる。
https://www.facebook.com/chifuyu.kuribayashi/media_set?set=a.3893708020699193&type=1&l=223fe1adec


10時半、再び砦部分に戻り、今度は北西角部分にあるヒストリカルエントランス(Historical Entrance)でサンクリストバル要塞を後にし、エルモロ要塞に向かうが、続く。

  • 写真1 スターバックス

    写真1 スターバックス

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    写真2 朝食

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