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2020年2月15日(土)の午後3時半過ぎ、夕方までまだ少し時間があるので、サンファン港(Puerto de San Juan)を少しうろつくことにする。ホテルのあるフォルタレサ通り(Cell de la Fortaleza)、サンファン(San Juan)旧市街を東西に走るメインストリートで、石畳の狭い道路の両脇に色鮮やかな建物が軒を連ね、土産物屋、免税店、パブなどが建ち並ぶ。通りの名前はこの通りの西端にある知事官邸のラフォルタレサ(La Fortaleza)から。<br /><br />おしゃれなパブを横目に見ながら海側に曲がって坂道を下ると、交差点でインコ使い(?)が観光客相手にインコを止まらせて記念撮影をさせている。ジャマイカでも観光地の滝などで見かける光景だが、町なかで見掛けたことはなく、治安の違いを感じる。そう云えばインコとオウム、区別が難しいが、同じオウム目(Psittaciformes)に属する鳥だが、科が違う。色鮮やかなのはインコで、オウムは白、黒、灰色などの地味な色合いをしている。また、冠羽と呼ばれるおでこの部分から生えてる羽はオウムにしかない。写真の鳥には冠羽がなく、派手なのでインコ、多分コンゴウインコ(Macaw)。<br /><br />港に近づくと右手に立派な建物があるが、1914年に建てられた連邦ビル(Jose V. Toledo Federal Building)で、1970年からこの地で連邦地方裁判官の首席判事を務めたトレド(Jose Victor Toledo)氏の名前が付けられており、1940年に別棟として建てられ物理的に接続されたビルと共に、郵便局及び裁判所として使われている。<br /><br />連邦ビルの横を下るとサンファン港(Puerto de San Juan)に出る。バル海峡(Bar Channel)で大西洋から完全に遮断されたサンファン湾(Bahia de San Juan)に広がる天然の良港。ここビエホサンファン(Viejo San Juan)だけでなく、サンアントニオ運河(Cano de San Antonio)沿い北岸のプエルタデティエラ(Puerta de Tierra)地区と南のグランデ島(Isla Grande)、さらに湾の南東部のプエルトヌエボ(Puerto Nuevo)地区まで広い範囲に広がっている。ビエホサンフアンは主に旅客を取り扱い、クルーズ船専用桟橋がある。サンアントニオ運河を東に進んだ北側のプエルタデティエラには貨物設備が広がる。運河を挟んだグランデ島の北岸のコンベンションセンター地区(CCPR)には2つのクルーズターミナルを持つパンアメリカンピア(Pan American Pier)がある。グランデ島の南西岸は貨物ターミナル。そして、湾の南東部のプエルトヌエボにも貨物ターミナルが広がる。最大貨物取扱量は4万6千平方mを超える。<br /><br />連邦ビルを下った正面がビエホサンフアンターミナルのピア1。クルーズ船が2隻停泊できる桟橋。そこから東に海岸沿いをぶらぶら歩く。湾の向かいとの連絡船の発着所のピア2を過ぎると、ピア3とクルーズ船が停泊しているピア4が見えて来る。ピア3は乗継専用と云うことで、イミグレなどの施設は何もない。ピア4がメインのクルーズターミナルで、この時停泊していたのは米国シアトル(Seattle)に本社を置くウィンドスタークルーズ(Windstar Cruises)社のスタープライド丸(Star Pride)で、この夜から2週間の東カリブ海クルーズに出るところだったようだ。この会社の船は小型でラグジュアリークルーズを売り物にしているとのこと。ピア4の前の&quot;I love PR(Puerto Rico)&quot;サインをこの船と一緒に撮っていたら(下の写真1)、写してあげましょうと云ってくれた方がいて、サインと一緒の写真は逆光になるので、船をバックにも撮ってくれる。きれいなお姉さんとたぶんそのお母様の2人連れで、どこから来られたのか聞いたらアメリカのシカゴ(Chicago)とのこと。私もシカゴ郊外に住んでたことあるんですと云う話で盛り上がった。アメリカ英語、分かり易くていいわ。ジャマイカ英語とえらい違い。そう云えば、この方たちとは翌朝にも街中ですれ違ったわ。<br /><br />4時過ぎに出店が並ぶピア1の辺りに戻って来て、ホテルに戻ろうと思うが、まだ少し時間に余裕があるので、大回りして帰ることにする。連邦ビルから少し西に進むと海岸沿いの税関ビル(US Customs House)の前に、1992年に新世界の500周年を記念して建てられた移民像(Al Inmigrante)が建つ移民広場(Plaza del Inmigrante)がある(下の写真2)が、ここから西にプリンセサ通り(Paseo de la Princesa)が延びる(下の写真3)。緑豊かな通りの広い歩道にはたくさんの出店が並び、多くの人が歩く。道の北側には2014年に改装され公開された庭園があり、アメリカ大陸の遺産を象徴する5つのブロンズ像が置かれている(下の写真4)。<br /><br />西端の海の手前まで来るとあるのがライセスの噴水(Raices Fountain)。これも1992年に新世界の500周年を記念して祝うために設計されたもので、プエルトリコのアフリカ、スペイン、タイノ/アメリカの混合遺産を称えるこの銅像は、明るい21世紀の未来への道を導く跳躍するイルカとともに外洋に操船される船として表されている。<br /><br />ここから通りは海岸沿いに北に向かうが、ここは海の景色が素晴らしい。キラキラと輝く海を眺めながら数分歩くとサンファン門(Puerta de San Juan)。外壁に備えられた5つの門のなかでもっとも古く、唯一現存する門で赤い色をしている。植民地時代に到着した船はこの門の沖合に停泊し、小型のボートでこの門の外に着き、ここを抜けて大聖堂(Cathedral de San Juan)に感謝の祈りを捧げた。近くにスペイン女王イサベル1世(Isabel I de Castilla)を称える公園もある(下の写真5)。<br />https://www.facebook.com/chifuyu.kuribayashi/media_set?set=a.3755959567807373&amp;type=1&amp;l=223fe1adec<br /><br />4時半前、いったん観光終了するが、続く。

プエルトリコ サンファン港からサンファン門(Puerto de San Juan to Puerta de San Juan, PR)

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2020/02/15 - 2020/02/15

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ちふゆ

ちふゆさん

2020年2月15日(土)の午後3時半過ぎ、夕方までまだ少し時間があるので、サンファン港(Puerto de San Juan)を少しうろつくことにする。ホテルのあるフォルタレサ通り(Cell de la Fortaleza)、サンファン(San Juan)旧市街を東西に走るメインストリートで、石畳の狭い道路の両脇に色鮮やかな建物が軒を連ね、土産物屋、免税店、パブなどが建ち並ぶ。通りの名前はこの通りの西端にある知事官邸のラフォルタレサ(La Fortaleza)から。

おしゃれなパブを横目に見ながら海側に曲がって坂道を下ると、交差点でインコ使い(?)が観光客相手にインコを止まらせて記念撮影をさせている。ジャマイカでも観光地の滝などで見かける光景だが、町なかで見掛けたことはなく、治安の違いを感じる。そう云えばインコとオウム、区別が難しいが、同じオウム目(Psittaciformes)に属する鳥だが、科が違う。色鮮やかなのはインコで、オウムは白、黒、灰色などの地味な色合いをしている。また、冠羽と呼ばれるおでこの部分から生えてる羽はオウムにしかない。写真の鳥には冠羽がなく、派手なのでインコ、多分コンゴウインコ(Macaw)。

港に近づくと右手に立派な建物があるが、1914年に建てられた連邦ビル(Jose V. Toledo Federal Building)で、1970年からこの地で連邦地方裁判官の首席判事を務めたトレド(Jose Victor Toledo)氏の名前が付けられており、1940年に別棟として建てられ物理的に接続されたビルと共に、郵便局及び裁判所として使われている。

連邦ビルの横を下るとサンファン港(Puerto de San Juan)に出る。バル海峡(Bar Channel)で大西洋から完全に遮断されたサンファン湾(Bahia de San Juan)に広がる天然の良港。ここビエホサンファン(Viejo San Juan)だけでなく、サンアントニオ運河(Cano de San Antonio)沿い北岸のプエルタデティエラ(Puerta de Tierra)地区と南のグランデ島(Isla Grande)、さらに湾の南東部のプエルトヌエボ(Puerto Nuevo)地区まで広い範囲に広がっている。ビエホサンフアンは主に旅客を取り扱い、クルーズ船専用桟橋がある。サンアントニオ運河を東に進んだ北側のプエルタデティエラには貨物設備が広がる。運河を挟んだグランデ島の北岸のコンベンションセンター地区(CCPR)には2つのクルーズターミナルを持つパンアメリカンピア(Pan American Pier)がある。グランデ島の南西岸は貨物ターミナル。そして、湾の南東部のプエルトヌエボにも貨物ターミナルが広がる。最大貨物取扱量は4万6千平方mを超える。

連邦ビルを下った正面がビエホサンフアンターミナルのピア1。クルーズ船が2隻停泊できる桟橋。そこから東に海岸沿いをぶらぶら歩く。湾の向かいとの連絡船の発着所のピア2を過ぎると、ピア3とクルーズ船が停泊しているピア4が見えて来る。ピア3は乗継専用と云うことで、イミグレなどの施設は何もない。ピア4がメインのクルーズターミナルで、この時停泊していたのは米国シアトル(Seattle)に本社を置くウィンドスタークルーズ(Windstar Cruises)社のスタープライド丸(Star Pride)で、この夜から2週間の東カリブ海クルーズに出るところだったようだ。この会社の船は小型でラグジュアリークルーズを売り物にしているとのこと。ピア4の前の"I love PR(Puerto Rico)"サインをこの船と一緒に撮っていたら(下の写真1)、写してあげましょうと云ってくれた方がいて、サインと一緒の写真は逆光になるので、船をバックにも撮ってくれる。きれいなお姉さんとたぶんそのお母様の2人連れで、どこから来られたのか聞いたらアメリカのシカゴ(Chicago)とのこと。私もシカゴ郊外に住んでたことあるんですと云う話で盛り上がった。アメリカ英語、分かり易くていいわ。ジャマイカ英語とえらい違い。そう云えば、この方たちとは翌朝にも街中ですれ違ったわ。

4時過ぎに出店が並ぶピア1の辺りに戻って来て、ホテルに戻ろうと思うが、まだ少し時間に余裕があるので、大回りして帰ることにする。連邦ビルから少し西に進むと海岸沿いの税関ビル(US Customs House)の前に、1992年に新世界の500周年を記念して建てられた移民像(Al Inmigrante)が建つ移民広場(Plaza del Inmigrante)がある(下の写真2)が、ここから西にプリンセサ通り(Paseo de la Princesa)が延びる(下の写真3)。緑豊かな通りの広い歩道にはたくさんの出店が並び、多くの人が歩く。道の北側には2014年に改装され公開された庭園があり、アメリカ大陸の遺産を象徴する5つのブロンズ像が置かれている(下の写真4)。

西端の海の手前まで来るとあるのがライセスの噴水(Raices Fountain)。これも1992年に新世界の500周年を記念して祝うために設計されたもので、プエルトリコのアフリカ、スペイン、タイノ/アメリカの混合遺産を称えるこの銅像は、明るい21世紀の未来への道を導く跳躍するイルカとともに外洋に操船される船として表されている。

ここから通りは海岸沿いに北に向かうが、ここは海の景色が素晴らしい。キラキラと輝く海を眺めながら数分歩くとサンファン門(Puerta de San Juan)。外壁に備えられた5つの門のなかでもっとも古く、唯一現存する門で赤い色をしている。植民地時代に到着した船はこの門の沖合に停泊し、小型のボートでこの門の外に着き、ここを抜けて大聖堂(Cathedral de San Juan)に感謝の祈りを捧げた。近くにスペイン女王イサベル1世(Isabel I de Castilla)を称える公園もある(下の写真5)。
https://www.facebook.com/chifuyu.kuribayashi/media_set?set=a.3755959567807373&type=1&l=223fe1adec

4時半前、いったん観光終了するが、続く。

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  • 写真1 &quot;I Love PR&quot;サインとスタープライド丸

    写真1 "I Love PR"サインとスタープライド丸

  • 写真2 移民広場

    写真2 移民広場

  • 写真3 プリンセサ通り東端

    写真3 プリンセサ通り東端

  • 写真4 プリンセサ公園庭園

    写真4 プリンセサ公園庭園

  • 写真5 イサベル1世を称える公園

    写真5 イサベル1世を称える公園

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