2年ぶりにニューヨークでオペラ　その10,11 & 12　20200205/06/07

2020/01/27 - 2020/02/08

というわけで、今回のNew York滞在もあと二日となりました。
ホテルのまわりをほとんど歩いていなくて、昔はそんないわれ方をしていなかったと思うのに、最近は「Hell's Kitchen」なんていわれているらしいので、それがちょっとどんなことになってんの？と歩いてみたんです。
　むかしは、確かに外食やさんがいくつかあっても、みんな怪しい感じだったのに、今はそれがいやいや、そんなことはなくって、結構良い値段の、構えも仰々しい外食やになっているんだよね。世の中は変化するわけだ。

　で、通りかかったこのお店は噂通り、もう閉店になっていた。近所にもう一店あるから、そっちに行ってね、と手書きの段ボールが挟んであるという、情けなさ。

エリア ニューヨーク(アメリカ)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩 飛行機
• 旅行の手配内容: 個別手配

へぇ、こんな空き地になっているところがあったりするんだね、44丁目の通りなのに、と思って、カメラを向けていると、通りかかったおっさんが「えっ！」という顔つきをしたと思ったら、にやっとして、お互いにコミュニケートすることができたってところは昔とかわっとらんのヨ。

その向かいは典型的な非常階段が付いているビルで、こんなビルはそこら中にあるわけですが、敢えて意識しないと、写真なんかにしませんよね。

なんだか得体がしれない入り口で、右側にはダンス教室の看板、左側には「小売店用貸店舗」の看板。入り口上にはスペイン語で書いてはあるんだけれど、まるでフリーメイソンみたいなエンブレム。こりゃなんだろ？

Schmackary'sというクッキー屋さんです、大評判です。
さすがに私はとてもとても手が出ません。
多分もう一生分この手のものは食べたんでしょうねぇ。

ロウワーマンハッタンまで行かなくたってこんな洒落た窓枠のビルがあって嬉しかったですねぇ。

8番街を騎馬警官が北に向かって通っていきました。今回は初めて見ましたよ。格好良いなぁ。

　私は五番街をバスで南下します。このバスにほぼ同じところから数名が乗ったのですが、一緒に乗ってきた、あの立っているおじさんが、やっぱりまわりの人に対して大きな声で何ごとか喋るわけです。しかし、良く見ていると、この人、髪の毛がまるでホットカーラーで巻いたような案配なんですよ。不思議なことしているなぁと思ったら、この人おじさんじゃなくて、おばさんだったのだ！
　日本でも、お爺さんなんかでバスの中でブツブツいっている人がいたりしますが、New Yorkのバスや地下鉄でブツブツいっている連中はとにかく声がでかくて、まわりをしきりに巻き込みたがりますねぇ。人・ウォッチングにはもってこいですよ。

なんだかんだあって、気がついたらワシントン・スクウェア・パーク近くに来ていたので、そういえば、これまでこの公園に来たことないなぁと。若い頃には「Washington Square（邦題：ワシントン広場の夜は更けて）」という曲が、なぜか大変に流行りましたねぇ。演奏：The Village Stompersでございますね。転調に次ぐ転調。なんであれがヒットしたんだろう。日本語の歌詞までできましたよ。「静かな街の片隅に　冷たい風が吹き抜けるぅ・・」
　そうかぁ、ここがワシントン広場なのかぁ、と。NYUの傍だからか、若い連中がたくさん。この公園にはちゃんとトイレがございますよ。欧州と違って無料。但し午後5時には閉まると書いてございます。

ワシントンスクエア パーク 広場・公園

　ワシントン広場まで来ましたから、いつも立ち寄る帽子屋、Goorin Bros. に参ります。日本の帽子屋に比べますと、デザインが好きで、なおかつそれほど高くないので、つい手が出ます。今回はヘリンボーンの八枚ハギを入手。この店は全米に拡がっているようで、ボストンやら、サンフランシスコでも手に入れたことがあります。この界隈だとブルックリンにも店があります。
　この界隈は多分平日の昼間じゃ面白くないところでしょうね。あっと思って思わず写真にしたこの店は楽器のアンティークと書いてあります。ものすごく興味が湧いたんだけれど、ちょっとひとりでは入りにくいなぁ。

さて、そろそろこれで良いんじゃないかなと云うので、ランチの為にPanda Expressを買ってきました。珍しく、フライド・ライスとチャー面のハーフアンドハーフ

今夜は5本目のメトロポリタン・オペラでございます。

そろそろこの噴水もちゃんと写真を撮っておかないとね、なんて思って。
毎日ここへ来る度に、ショップの奥に入り込んでCDを買おうとしてためつすがめつしておりますが、なかなか決心できません。

メトロポリタン オペラ ハウス 劇場・ホール・ショー

本日の演し物は「Le nozze di Figaro」、「フィガロの結婚」でございます。最初から幕は上がっております。円形のセットが三つだったかなぁ、組み上がっておって、これが廻ることによって舞台が入れ替わります。
　ま、いってみれば喜劇でございますね。皆様お馴染みでございます。安心してみていられます。しかし、それにしても、昨日の「Porgy & Bess」に比べて、オーケストラピットががら空きです。
　隣に座られたご夫婦はオペラよりもシンフォニーの方が好みなんだよねぇといっておられましたが、折角New Yorkに来たんだからと。
　それにしても、family circle - F116の席はあの棒が邪魔なんですね。これより上に上がれがクリアできるんですが、ステージはもっと遠くなります。

実際にはこんな案配です。どうぞオペラグラス（私は双眼鏡というべき代物ですが）お持ち下さい。

20200206
　今回のNew Yorkマンハッタンゴロゴロdaysもほぼ終わり、明日早朝のフライトで帰国です。
　というわけで偶にはガイドブックに出ているようなところで朝ご飯かなぁと思ったのですが、American Dinerみたいなところでひとりでカウンターもなぁと思って、すぐ傍にある「City Kitchen」なるものを覗きました。ま、いわゆるFood Hallですが、5-6件の店が入っています。時間が遅かったので、ガラガラでした。　

シティ キッチン ファーストフード

　選択ミスでしょうか、オムレツとポテト、トースト付き+珈琲、これで13ドルくらい。トホホでございます。やっぱ、Walgreensのサラダの方がなんぼかマシだったね。

ユニオンスクエア方面にいって、あ、そうだ、Strand Booksにまだいってないや！とE線down方面に飛び乗って、どこで降りようかと迷っているうちに14thで降りたんですよ。
　ところが私、珍しく方向を取り間違え、人前でgoogle mapを見るのはかっちょ悪いかも知れないなんぞと思ったもんだから、気がついたら北上してんの。
　で、偶然ここに遭遇。

なかなか泣かせるじゃないの。ミリアム・マケバだよ。「パタパタ」ですよ。https://www.youtube.com/watch?v=SBH_u-vEK30

ディオンヌ・ワーウィック、わけぇ～！

8thと22ndの角なんだけれど、なかなか良い雰囲気なんだよね。やっぱりチェルシーだからなぁと思ったけれど、安くはないみたいだねぇ。オペラ絡みでしかNew Yorkに来ることもないから、この辺の地域は選択肢に入ってこないんだよなぁ。

とうとう、7thの通りを23rd位まで上がってきちゃってね、あれあれ、といいながらどうしようと思ったところへ、なんと二階建てのバスが通りかかったのさ。
megabusって書いてあるけれど、考えてみたら、日本にはこれくらいの観光バスはいくらでも走っているよなぁ。

実は23SBSのバスをふた駅乗っただけ。地元の爺さんみたいでしょ？と思っているのは自分だけで、ようやく近づいてきました。

洒落たお店が並んでいて、アジアン爺さんじゃお呼びじゃねぇんですよ。

ようやくユニオンスクエアに到着した時にはもう既にお昼を過ぎておりました。平日のヒルのユニオンスクエアも、雨だと人はいませんねぇ。そういえば、前にも雨のユニオンスクエアに来たことがあったなぁと、また思い出し噺です。

ユニオンスクエア パーク 広場・公園

Barnes & Nobleはあれでしたよねぇ？

Broadwayの角まで来たら、なんとFlixbusがやってきました！アメリカでも走っているんだ！知らなかったなぁ。

というわけで、分厚いコートを着ていると気持ち悪くなってしまうほど暖房が効いていて、地下室なんぞでは大きなファンを回しているという、なんともアメリカ的なエネルギーの無駄遣い古本屋におおよそに時間ほどウロウロしたのです。
　ジャンルでがさっと捉えるというのはなかなか難しくて、あちこちに置いてあるinformationで兄ちゃん、姉ちゃんに相談することができますが、まずお目当て本を図書館のOPACやらネットで調べて、著者名で相談するのが一番の早道です。

とりあえず「John Okada」や「The Foxfire Book」の一冊を入手。

ストランド ブックストア 専門店

写真のジャンルに、アラーキーを発見！思わず写真する！

ストランド・ブックスのトイレの入り口。
左は個室のみ。
右は小用と個室。
つまりかつては左がwomenで、右がmenだったんでしょうね。最近こういう表示をするところが増えてきているみたいですが、LAのわが友人は「イヤだ！」と云っておいででした。公然と男の人が入ってくるわけですからねぇ。

全長8cmのプラスティックのhandです。
キャッシャーのところで、「Trump's hand (real size)」と書いて売っています。1.25だったかなぁ。根性の小せぇ奴って意味かな。思わず買ってしまいました。アハハ！

あぁ、暑かった！
そうそう、定番のトートバッグですが、アラフォーの娘の通勤用に、猫柄をひとつ買いました。これ以上この種のものを買うと怒られるので。

実質最終日なので、ユニオンスクエア前のWhole Foods Marketで珈琲と、simply organicのシーズニングを買ったんですが、こんなに並んでいると、どれを買って良いのかわからんのよ。しょうがないから、italian seasoningってのを買ったんだけれど、多分フィレンツェのマーケットで買ったのと、あんまり変わらないんじゃないかなぁ。

LAの友人がコロナが危ないからvitamin Cをとらなきゃダメだよというので、こんなものをごくごくと。

さぁ、夜は最後、6本目のオペラですよ。
M104のバスも乗り納め！

今シーズンの演目一覧でございます。
見たいものがあれもこれもとございますねぇ。

メトロポリタン オペラ ハウス 劇場・ホール・ショー

気がついてはいたのですが、Lincoln Centerにあがっていく階段のステップにはこんなサインが付くのです。本日の演目が表示されます。ここはいろいろ劇場がありますからね。

大したことはないのですが、雨模様で、これもまたしっとりとよろしうございます。

始まる前の緞帳はこんな案配。
今夜の演目はヘンデルの「アグリッピーナ」紀元１世紀のローマ帝国が舞台ちゅうことがオリジナルの設定でございます。だから、こんな緞帳。
　ネロの母アグリッピナがローマ皇帝クラウディウスを没落させ、息子を皇帝に即位させる話なんだけれど、アイツがこいつに惚れていて、そこへその息子が絡んだりしちゃって、しかも、この演出は現代に翻案されていて、挙げ句に息子役も軍服着た役も、背広のおじさんもカウンターテナーで、アグリッピーナやら他のソプラノやらで、頭がきんきんになっちまって、もうすっかり・・・

インターミッションになったら下りてきた幕がこんなことになっておりました。
Metropolitan Operaの幕は一体全体どうなっているのか、誰か教えてくれないかなぁ。そうだ！バック・ステージ・ツアーに行けば良かった。毎日午後3時にあると書いてある。一般35ドル、ギルド・メンバー30ドル。

オーケストラ・ピットは昨日のLa Triviataよりももっとガラガラ。淋しくないっすか？

実は頭がキンキンしたので、インターミッションで帰ってきてしまったのです。
この作品は4月に東京でライブビューイングがございます。3,700円（東劇）。
霧雨です。

振り返りますと、シャガールを隠してまで「Porgy & Bess」の宣伝です。

例のサラダで、寝ました。

9月の公演の時のライブレコーディングのCDがショップで山積み。最初、買う気はなかったのですが、なんだか、これを逃がすと買いそびれそうで、思わず買ってしまいました。
　他に「Paris Madrid」というオムニバスにRoland Villazonが出ていたので。

20200207
　ラ・ガーディア空港発　07:10発のDL1867でデトロイト経由、DL0275で成田行きを利用します。
　朝、4時半に生まれて初めてUberを利用。ドライバーはアフリカンのアラフォーくらい。車はCamryでした。約50ドル。彼は驚くほど日本のプロ野球に詳しく、MLBに来た日本人プレイヤーを熟知。私は彼に今年MLBに来た選手の情報を出し、彼からは今年バッファローズに入ったアダム・ジョーンズは、本物なんだぞと教えて貰う。
　ターミナルDでおろして貰ったら、ボーディングゲートはターミナルCで中で決行歩いた。ラ・ガーディアは今は工事中でガタガタだ。綺麗になったら違うのかなぁ。

デトロイトまではゴールド・メダリオンなので、前の方の席を貰った。来年はもうこうは行かない。アメックスに騙されて、デルタゴールドにしたら、今のところはそういうことになっているけれど、今年、アメックスで150万円以上使わないと、維持されないのだそうだ。そんなに使えないって。何しろ日本ではアメックスは嫌われているんだから。

雨のラ・ガーディアからさよならねぇ～！
また、離陸の瞬間を覚えていない。寝ていたってことだ。

ラガーディア空港 (LGA) 空港

デトロイトに近づいてみたら、やっぱり雪だ。でも、それほどじゃない。

　デトロイトの空港といえば、ターミナルの中をモノレールが走っている。

来る時はデトロイトで、自分で鞄をピックアップして、それをまた預け、またセキュリティーを通る必要がある。帰りもそれが必要なのかと思ってバゲッジ・ウレームに出てしまった。必要なかった。荷物はスルーで飛んでいく。
　その後のセキュリティーがひどかった。昔は米国から出ていくのはさほどでもなかったのに、ここは徹底していた。

デトロイト メトロポリタン ウェイン カウンティ空港 (DTW) 空港

乗り継ぎが3時間超あったので、ラウンジでグダグダしていた。ラウンジが使えると使えないでは大違いだけれど、今はいろいろな資格やら、ステイタスやらがあって、訳がわからんね。

やれやれと、東京に戻ってきた。

　いつものように近所の回転寿司にいったら、土曜日の夕方で満員だった。しょうがないから蕎麦屋で天丼と鍋焼きうどん。

今回はSIMは日本Amazonで「MOST SIM - アメリカ SIMカード インターネット 12日間 高速データ通信無制限使い放題 (通話とSMS、データ通信高速) T-Mobile 回線利用 US USA ハワイ」なるものを買った。2,980円。ホテルのwifiもまぁまぁ。有料wifiもあったけれど、一度も買わなかった。

たまには温かい、涼しいくらいのNew Yorkに行ってみたい。

以上、おしまい。