2020/01/03 - 2020/01/09
44位(同エリア227件中)
ひよどりさん
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JRの青春18切符と近江鉄道・山陽電鉄の1日フリーパスを使って、6泊7日の旅をしてきました。
近江八幡に2泊、姫路に3泊、掛川に1泊の行程を組みました。
今回の旅行記は、岡山県高砂市にある日本三奇の一つの「石の宝殿」の訪問記です。
宙に浮いてるかのような巨石は、一見の価値はありました。
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日本三奇と呼ばれる場所があります。
1. 宮崎県高千穂峰 霧島東神社「天之逆鉾」
2. 宮城県塩釜市 御釜神社「四口の神竈」
3. 兵庫県高砂市 生石神社「石乃寶殿」
(写真は、高砂市観光交流ビューロー『日本三奇』) -
三奇の中の「石乃寶殿」に行こうと思います。
JR山陽線の「宝殿」駅で下車。姫路から15分、隣の駅は、「加古川」です。宝殿駅 駅
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駅前に案内図がありました。
この地図を写真に撮って、見ながら歩き出しました。
「駅の端から伸びる道を真っ直ぐ行けば到着。」頭に刻み込みました。
そして、大きな見誤りをしまして、遠回りをすることになってしまいました。 -
宝殿駅南口、階段を下りた所が駅の端と思ってしまったことが、事の始まりです。
写真右端の電柱辺りが、ホームの端に当たり、地図上の駅の端です。「石の宝殿」へ一直線で進める道の始点でもあります。
私達が進んだ道は、写真左の商店街、「止まれ」の標識のある道。地図にあるコンビニも見あたらず、自信を持って歩き始めました。
自信があったので、ズンズン行きました。 -
「もう、そろそろ着くんじゃない?」
「変だね」と言いながら、そのまま歩いていました。
「いくら何でも」と、スマホで現在地を確かめると、全然違う方向に進んでいました。
南西方向に進路をとるべき所、南に歩いていました。
県道393号と思っていた道は、県道391号でした。
方向修正、右折です。
広い運動施設のテニスコート辺りを通り抜けると、川と石切場の景観が目の前広がります。
遠回りしたことなど、どうでもよくなりました。
(写真は、竜山 切出される石は、流紋岩質溶結凝灰岩(竜山石)。 参考:高砂市HP) -
川に沿って北上。
川の名前は、「法華山谷川」。
正面の小高い山が目的地。川の向こう側です。
地図を見ると、対岸に渡る橋は山の少し先にあります。
その橋のたもとで、道が交差しています。左折すれば「石の宝殿」。
右折すれば宝殿駅です。県道393号線です。この道で来るはずでした。
随分、遠回りしましたね・・・
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橋を渡り、道なりに進みました。ところが、「石の宝殿」と反対方向に行ってしまいます。
「また、間違えたかな?」と橋の近くまで引き返します。
GPSで確認、「この道でいいはず」、同じ道を戻ります。
左に曲がる細い道を見つけました。
案内板もなく、もとより、鳥居のある参道をイメージしていたので、この道を見落としていました。 -
道の左手に家紋?社紋?の彫られた石が対に置かれていました。崩れかかっています。元は何だったのでしょう。
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二つの石の間から、鳥居とその先の石段が迫ってきます。鳥居の扁額には、「生石神社」とあります。
探し物がやっと見つかりました。 -
石畳の道は、そのまま続き、この石段を昇らずに社殿に行けますが、私達は、迷うことなく石段を選択しました。
そして、私はとても後悔しました。
怖いのです。
取り越し苦労としか言いようがないのですが、年季のはいった狭い踏面に、安全性への不安がよぎります。「ズルッと行きそう」
そして、「手すりがない!」のです。
角度は、さほど急では無いので必要ないかもしれませんが、上って行くうちに、上体が後ろに引っ張っられるような感覚になって、しがみつく物が欲しいのです。
何より、自分の体幹に信用が置けません。ふらっと不随意運動が起こりそうです。
下りるのは、もっと怖いので、異様な程の前傾姿勢で何とか上りました。 -
上方には、手摺りもあり、弱気も退散しました。写真だって余裕で撮れます。
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「生石神社」に到着。
「石の宝殿」と言う通称の方が、広く知られています。
「生石」は、「おうしこ」と読みます。 -
見晴らしの良い場所に絵馬堂。
社殿は、江戸時代に建てられたそうです。 -
宝殿駅・加古川方面が望めます。
石段で息が上がった呼吸を整えます。 -
いよいよ、御神体の前に進みます。
生石神社 寺・神社・教会
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御神体は、三方を岩壁に囲まれた巨石です。
人の手による石造物であります。 -
そして、不思議なことに、その巨石、池の上に浮いているように見えます。
「浮き石」と呼ばれています。 -
正面:幅約7m、高さ約6m。
岩壁と社殿に囲まれ、全容を一枚の写真に収めることができません。 -
左側面:奥行き約6m。
奈良時代の『播磨風土記』に、この巨石に関する記述があるそうです。
御神体を時計回りに進みます。 -
岩壁と巨石の隙間を抜けます。
石の切出しで生じた屑石も神聖なものとされ、人や動物に踏まれることのないよう、猿の先導で、巨石の北方にある高御位山の山頂に、牛馬が運んだそうです。(生石神社略記)
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背面は、張り出しています。
この形状から、古墳時代の石棺の未完成品とも言われています。また、周辺には、竜山古墳群に属する古墳が点在しています。
この地方の竜山石は、「大王の石」と呼ばれ、各地の石棺に使われたとも言われています。(高砂市観光交流ビューロー『日本三奇』) -
見上げます。
このまま浮き上がってもおかしくないような・・・ -
右側面
エッジのはっきりした溝が彫られています。左側面にも同様な溝があります。
奈良県の益田岩船にも同じような溝があるようです。益田岩船 自然・景勝地
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浮いているように見えますか?
浮いているように撮すのは難しいです。 -
巨石の下の水は、どんな干ばつでも、涸れることがなかったそうです。(生石神社略記)
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不思議な巨石です。
切り出して運び出すならば、巨石の下に池は必要ないように思えます。それとも、コロや朱羅やテコの為に必要な凹みなのでしょうか? -
正面と左側面の角
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背面は、面取りされています。
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最後に、思いっきり背伸びして、正面上部がどうなってるか見てみました。
とにかく狭いので、真っ正面からだとよくわかりません。
上から見られるので行ってみます。 -
巨石の左右どちらからでも登れます。
右側から登りました。
岩肌そのものを彫って造られた階段は初体験です。
手摺りがないので、怖いです。滑りそうです。転んだら、擦り傷では済まないでしょう。 -
2020年1月6日10:30快晴
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眺望。
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改めて、不思議な造形物ですね。
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自然そのものの山や岩が御神体であった時代が終わり、人間の力、大王の力が誇示される時代になった頃の造形物でしょうか?
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巨石の左側にも階段があります。
上には展望台があるようです。 -
途中で手摺りが無くなったので、私は引き返しました。
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巨石の左側を下ります。
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復路は、往きに上った石段を使わず、そして、道に迷うこともなく、平穏無事に宝殿駅にたどり着きました。
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駅の北口には、1/4スケールのレプリカがありました。
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2014年、国史跡「石の宝殿及び竜山採石遺跡」に指定されました。見所の多い場所のようです。
今回の訪問は、「石の宝殿」に限られましたが、周辺には、切り出した石を運ぶ運河の跡や古墳の石室などが残っています。
ミステリアスな場所なので、事前に諸説いろいろ調べて訪れると面白さも倍増しそうですね。
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