2018/06/15 - 2018/06/24
24位(同エリア53件中)
tonaさん
リフレッシュ休暇で、一番行きたいロマネスク旅へ!
サント・クロワ美術館でロマネスクのレリーフを堪能した後は、クラン川近くに建つ聖ラドゴンド教会へ
ここで、サント・クロワの名称の謎(謎ってほどじゃないけど)とグラングールの伝説が明らかに!
~ポワティエ~
Viennne ヴィエンヌ県、Nouvelle-Aquitaine ヌーヴェル=アキテーヌ
フランス西部、ポワトゥー・シャラント地方のクラン川に囲まれた高台にある都市で、ガリア・ローマ時代に開かれた古都
フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼地(オルレアンからスペインに向かうトゥールの道)として世界遺産に登録
★ポワティエ(ショーヴィニー)
ナント
アンジェ
トゥールーズ
コンク&コルドシュルシェル
- 旅行の満足度
- 4.5
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
-
◆Eglise Sainte Radegonde 聖ラドゴンド教会
創建は561年頃
11世紀、ロマネスク様式で再建
13、15、19世紀にも手をくわえられたロマネスク様式、アンジェヴァン・ゴシック様式ドラゴン伝説残る、中世ただよう教会 by tonaさんサント ラドゴンド教会 寺院・教会
-
さっきの聖ポルシェール教会みたいに、ど~んと鐘楼が迎えてくれる clocher-porch 鐘楼ポーチ・ファサード
けど、こっちは上層が六角形
下層は一転、フランボワイアンの香り漂う優美なゴシック。ガーゴイルもいる!
なんか久しぶりに会った気がする -
堂内、ナルテックス(前室)
一歩足を踏み入れると、ゴシックから一転、ロマネスクの世界
エブラズマン(小さな窓の開口口からより多くの光を取り入れるために、隅切りにすること)の窓から厚い壁をつたい、やわらかい光が注ぎ込む
これこれ~ -
ナルテックスには、2つのロマネスク時のレリーフ(11世紀初め)が向かい合わせにある
聖ラドゴンドと伝わるレリーフ(左)
~ここで聖ラドゴンド(520-587)について~
チューリンゲン(ドイツ)の王女で、フランス王妃で聖人
チューリンゲンがフランク王クロタール(クロヴィスの末息子)に征服、ラドゴンドと弟は囚人に。その後王の妻(6人中の1人)、王妃にされる。550年、弟(チューリンゲン王家最後の男子)を王に殺され宮廷を飛び出し、保護を求めて教会へ。555年、ポワティエでl'abbaye Sainte-Croix 聖十字架修道院(西洋最初期の女子修道院の1つ)を建て、以後35年間、慈善の日々を過ごした
王妃で聖女、
レリーフには王冠らしきものと光輪が見えるので、きっとそうだね
では参らせていただきます -
同上
栄光のキリストのレリーフ(右)
もともとは2つ並んで、聖ラドゴンドを祝福している、という構図だったらしい
ロマネスクらしい、やらわかいライン
淡い光の中、ここで聖女の穏やかな時が何世紀も守られているんだね -
ナルテクスから、身廊の眺め
ロマネスクの半円アーチの向こうに広がる空間は、またまた一転
時空を行ったり来たりって感じで楽しい -
身廊(13世紀初め)
側廊がない単身廊。翼廊もない
真っ~直ぐ伸びる最奥に、ロマネスクの半円アーチ、その先にアプシス(内陣)をやさしく抱えている
ロマネスクが光(採光)を求め上へ上へ、ギシギシと音と立ててゴシックにトランスフォームしてみました、みたいな感じかな -
Gothique angevin アンジェヴァン・ゴシック様式(英:Plantagenet style)
アンジェヴァン?
アンジュー調時代 (1154~1399)ってことらしい
聞き慣れないと思ったら、プランタジネット調のことなんだね(アンジュー家紋はエニシダ。ラテン語 でPlanta Genista)
アンジュー家統治下のアンジュー、ポワトゥーといった西フランスにゴシック様式が伝わったのは13世紀と、北と比べると遅い
特徴は湾曲した交差リブ・ヴォールド(リブ付き穹窿)の天井、ロマネスク期の厚い壁と柱など
言われてみると、確かに。リブはまるでパニエ(ドレススカートをふんわり広げる骨組みみたいなの)みたいでフェミニン -
ステンドグラス(13世紀後半~14世紀)
薔薇窓。ゴシックだね~ -
ステンドグラス(北側)
聖ラドゴンドの生涯が描かれている
fleur-de-lys フルール・ド・リス(ユリ、フランス王家の紋章)模様の青い衣装姿が聖ラドゴンド
右側には上から、
弟とともに宮廷へ連行、王との結婚、弟の死、聖Medardから叙階を授かる、連れ戻しにくる王、詩を綴る、皇帝から真の十字架の破片をいただく、ランプのオイルの奇跡
左側、上から
弟とチェス、宮廷教育、弟の処刑、侍女と逃亡、修道院で修道女の受け入れ、王に王妃を追わないよう説く聖ジェルマン、聖十字架修道院を建てる、聖ラドゴンドの死
皇帝から真の十字架(キリスト磔刑のときの十字架。聖遺物)の破片!
破片を全部集めると何十本にもなるというのは、置いておいて・・・
聖十字架の名は、そこから来てるんだね、なるほど! -
窓の下の壁のモディロン(持ち送り)には、ロマネス君たち!
ロマネスク、もといアンジェヴァン君、かな -
ブラインド・アーチの付け根にも
堂内のモディロンのレリーフ群、その数なんと100!
身廊はロマネスクから完全に再建された、ってことだけど、魂は引き継がれたんだね!
っていうか、多過ぎっ -
ロバさんかな
その横は髪をきっちりセンター分けの人 -
ど~んと顔のみ、その横は壁を抱えるテラモン的な全身君
-
ケンタウロスもいる
どれも行儀がいい。物語性も感じさせる感じが英国っぽい -
灰色の石のせいかな
ゴリゴリっとした無骨な感じも、英国っぽい
これがプランタジネット、的な? -
クリプト
内陣の下(地下)に聖ラドゴンドのお墓が
宗教戦争などでいろいろあっても、埋葬された587年と場所は変わってないらしい
ここもモディロンたちが見守る
ここはちゃんとした(というと語弊があるね)説話風なレリーフが並ぶ -
イチオシ
アプシス(内陣)
ロマネスクの半円アーチに包まれる、最も神聖な空間
まるで古代ローマの神殿のような、立派な円柱
改めて、ロマネスク=ローマ風なんだな~
天井のフレスコ画は、中心に栄光のキリスト
その下は幼子イエスを抱く聖母マリア。聖母から左に2枠目に聖ラドゴンド
13世紀に描かれ、19世紀に塗り直されたんだそう -
祭壇を囲む半円アーチを抱く円柱
痛んでいるものの、隅々まで様々な彩色が
柱頭には古代ローマから真っ直ぐ受け継いだ葉飾り、そしてロマネスク独壇場の説話などのレリーフが施されている -
柱頭(11世紀中頃)
説話「獅穴のダニエル」(旧約聖書の中の一書)
天使が舞い降りているから受胎告知かと思ったけど、足元に獅子がいるからダニエルっぽいね
この感じ、聖ポルシェール教会でもあったね -
イチオシ
柱頭(11世紀中頃)
説話「獅穴のダニエル」
両サイドから預言者ダニエルの首もと目掛けて、牙(ギザギザ△がかわいい)を剥いた獅子が!
という絶体絶命シーン
助かる(神に守られる)のを知っているせいか、ロマネスクのゆるい描写のせいか、「でも大丈夫!」って感じ
当時の人たちも安心して見つめていたかな -
柱頭
同上
こっち側では一匹は頭、もう一匹は足首を狙っている
彫ってるうちにのってきた、的な?
ポワティエは獅子のレリーフが多い気がする
獅子は、王やキリスト、マルコのシンボルだったりするし、正義の象徴的であると同時に、獅子穴のダニエルのように信仰者に対する悪魔による迫害の象徴でもある
味方にすれば最強、ってとこかな -
イチオシ
柱頭(11世紀中頃)
ここにも、と思ったら、頭が1つになった一頭二身のロマネスク怪物!
意外と少なくて寂しく思っていたところ
いたねいたね~ -
柱頭(11世紀中頃)
説話「アダムとイヴ」 -
放射状祭室付周歩廊
(アプシス外側に周歩廊を設け、さらにその外側に小アプシスを放射状に配置する形式。巡礼沿いの聖堂に多く見られる)
ここでは3つの祭室がアプシスを囲む -
イチオシ
周歩廊からアプシスを仰ぎ見る
なんでこんなに光が柔らかいんだろう
ひんやりした石の聖堂では、いっそう温かく届くね -
放射状祭室
聖母マリアの礼拝堂(11世紀終わり) -
ステンドグラス(13世紀終わり)
-
ステンドグラス(13世紀終わり)
-
周歩廊からアプシスを仰ぎ見る
-
Chapelle Sainte-Madeleine 聖マドレーヌ礼拝堂(身廊の南側)
-
同上
Plantagenetスタイル(13世紀初め)
後期ロマネスク、ゴシックでみられるリブ・ヴォールト -
同上
リブ・ヴォールトをまとめる柱頭(といっても柱になってないからもどき的な
?)の下に、顔が!
よく見ると、左側は動物?に乗っている~ -
同上
グラン・グール(大きな獣の口の意)だ!
伝説によると、この食人ドラゴンは人を襲っては食べ、聖十字架修道院にも出没、若い修道女を食い尽くしたという。最後は聖ラドゴンドによって退治された
怖いっ!
サント・クロワ美術館ではグッズとか売っててかわいかったけど、人食いだったんだ・・・
日本でいうところの八岐大蛇、的な?違うか -
西側の壁
ロマネスクの半円アーチに、ステンドグラスの影が
時を超えたヴェールだね -
イチオシ
外観巡り
青空が気持ちいい!
鐘楼は、下層の鐘楼ポーチを除いては、重厚さが香るロマネスク様式(11世紀) -
ファサード(Clocher-porche 鐘楼ポーチ)
Gothique flamboyantフランボワイアン・ゴシック(15世紀終わり)
ロマネスクの街で、ってちょっと変な感じ -
華麗なアーキヴォルト(飾り迫縁)
ティンパヌムには、中央に幼子イエスを抱く聖母マリア
その向かって左側が、聖ラドゴンド
向かって右はポワティエの初代司教聖ティレール -
聖ティレールの足元
悪魔的なのを踏みつけてる~ -
アーキヴォルト(飾り迫縁)の華やかな草飾り
何か視線を感じる・・・?
と思ったら、何かいるっ! -
ここにも~
-
見上げると、ゴシックといえばの、ガーゴイル
-
イチオシ
ガーゴイル(向かって左)
な、なんと、お乳が!
しかもかなりのグラマラス -
鐘楼
最上層は八角形になっている
円錐屋根がかわいい -
フリーズの下のモディロン(鐘楼、最上層)
-
堂内もだけど、こっちの面構えも、無骨揃い
-
案内板
グラン・グールもしっかり登場してるね~
サント・クロワ美術館で係りのお姉さんが、
「昔人をさらったり数々の伝説があるけど、今ではポワティエのレジェンド、No.1シンボル!」って言ってた
やっぱドラゴンってかっこいいもんね~ -
北側
-
Place Sainte Radegonde 聖ラドゴンド広場
-
ガーゴイルが夜な夜なグラン・グールを呼んでそうだ・・・
大きな翼を軋ませクラン川を越え、赤い目を光らせ旋回しながら教会の屋根に爪を食い込ませる
深夜の石の聖堂を切り裂く悲鳴・・・
上質なゴシック・ホラーの世界 -
バス
教会を後にして、クラン川沿い散歩していると、バス停(Cのバス)が
乗りこなせたらぐんと行動が楽になるんだけど、とんでもない方向へ行っちゃったらとか、どこで降りるのかとか、いろいろビクビクもので、なかなか手が出ない
けど、方向感覚抜群の姉とならス~イスイッ!
バス・ロータリーでもらった路線マップ片手に、「OK、これは市庁舎の方へ行く」と、いつものことながらすごくて有難い
次の便まで少し時間がある(18時台は1本だけ)
バス停名が橋なので、その橋まで行ってみよう -
Pont Joubert橋
-
クラン川
大きい~。穏やかな川だね
鏡のように雲がくっきり映っている
一転にわかに掻き曇り、バッサバッサと羽根の音が・・・な~んてことはない -
18時でこの明るさ
そして暑い -
バスで、ポワティエの町中へ
市庁舎で降りてディナーにしようルクレール広場 広場・公園
-
ピザのお店でディナー
レモネードが渇いたのどに染みわたる~
チーズ4種のブルスケッタ
明日はいよいよショーヴィニーへ
https://4travel.jp/travelogue/11614814
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