台湾で年越し　鉄道とグルメの旅　最終日　歴史とグルメの街・台南

2020/01/04 - 2020/01/05

台湾で年越しの（実質）最終日は、台南へ。
台南は台湾の中でも古くから発展した町で、日本統治時代の中心でもありました。
また、多くの台湾料理もこの町が発祥です。
日本でいえば京都にあたる町と言えるでしょう。
グルメと町歩きを楽しみました。

エリア 台東(台湾)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.5
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 航空会社: ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

高雄駅を朝出発。
台南市には台湾鉄道の台南駅と台湾新幹線の台南駅の２つありますが、新幹線の駅は台南市街から離れているので、台湾鉄道の特急「自強」号に乗ります。
指定席は満席で、立席特急券（空席があれば座れる）しかなく、台南まで３０分結局立ちんぼでした。

台南駅 駅

この駅も旧日本統治時代からの駅で大きいですが、よく言えばレトロ、悪く言えば古い駅でした。
今建替え工事をしているようでした。

台南駅の駅前広場。
なかなかの大都市です。

コインロッカーの使い方がよくわからなかったので、駅舎の右手にある荷物預かり所に荷物を預けました。
駅構内の観光案内所には日本語のMAPやパンフレットがあったので助かりました。

旅遊服務中心 (台南観光案内所) 散歩・街歩き

まずは「成功路」という駅前からの大通りを歩いていきます。

まずは、赤崁楼 というところへ。
かつて大航海時代に、オランダが台湾を貿易の拠点としたのが台南市の始まりですが、その際作られたオランダの城跡です。
現在は２つの楼閣が建てられています。

赤崁楼 (赤嵌楼/紅毛城) 史跡・遺跡

楼閣を支えるレンガの石垣はオランダ時代からのものです。
楼閣はさほど興味は持てませんでしたが、このレンガの石垣は古いながらも美しく趣のあるものでした。

午前１１時、ちょっと早いけど混雑する前に昼食をこの店で。
「地球の歩き方」におすすめのお店でしたが、結構高級店です。

阿霞飯店 地元の料理

このお店の、そして台南の名物料理がカニ１匹使った「おこわ」です。
注文してから出てくるまで３０分以上かかったのは仕方がないとして、値段も結構高くて、６６０元（サービス料１０％込・約２５００円）もしました。
味の方はまあまあかな。
まあ、話のネタに１回食べれば十分でした。

「これは無料です」とかでデザートがおまけについていました。
あんみつのような甘いデザートです。

昼食を取ったので、街歩きを再開します。
台南は日本統治時代の中心だったこともあり、日本統治時代の建物が結構残っています。
観光案内所でもらった「日本統治時代の台南を偲ぶ旅」というパンフレット・MAPが役に立ちました。

この建物は元台南州庁、現在は国立台湾文学館です。
建設時期は日本の東京駅丸ノ内口と同じ大正時代なので、なんとなく東京駅に似ていました。

国立台湾文学館 博物館・美術館・ギャラリー

こちらは元台南警察署。
昭和時代前期の建物です。
現在は美術館になっています。

原台南警察署 史跡・遺跡

元警察署の前にある、この嘉南農田水利会の建物も昭和前期の建物です。

街の中心にあるのが孔子廟。
中国や台湾は街の中心に孔子廟があることが多いですが、台南もそうでした。

孔子廟 (台南) 寺院・教会

孔子廟の前にある旧台南愛国婦人会館。
昭和初めの建物です。
昭和初めに建てられた日本の旧首相官邸に似ています。

旧台南愛国婦人会館 史跡・遺跡

元台南地方法院、つまり台南地方裁判所です。
この建物も大正時代の建物のようで、立派で東京駅を思わせる建物でした。

旧台南地方法院 史跡・遺跡

かつての台南地方法院の模型。
時計台のような高い塔は撤去されましたが、それ以外は現在も司法博物館として使われています。

当時の監獄。
政治犯などはここに投獄されました。

日本統治時代の法廷も再現されていました。

しばらく歩くと、台南のにぎやかなストリート、正興街へ。
若い人が多くいる、日本でいえば原宿のような街でしょうか。
実際に若い人がたくさんいました。

布萊恩紅茶 (正興店) カフェ

この店は若い女性で長い行列だったので、何の店かな？と思って寄ってみると、ソフトクリームのお店でした。
日本でも台湾でもスイーツのお店は若い女性には人気のようです。

蜷尾家 スイーツ

正興街からしばらく歩くと、神農老街。
こちらは「老」とあるように日本統治時代からの街並みの残るストリートです。
戦前の日本が舞台のドラマに出てくるような街並みです。
台南の人にとっても、観光地として人気のスポットのようでたくさん人が写真を撮ったりしていました。

神農老街 旧市街・古い町並み

台南のもう１つの名物料理、サバヒー粥。
白身魚を丸ごと使ったおかゆです。
値段は１３０元、日本円で５００円弱。
サッパリした味で、日本人にも合う料理でしょう。

阿憨鹹粥 地元の料理

台南市街を一周して台南駅に戻り、ここからバスで「安平」というところへ向かいます。
安平はオランダがかつて台湾を貿易の拠点としたときに最初に造った街です。
いわば台湾発祥の地と言えるところです。

運河を渡って安平の街へ入ります。

原臺南運河安平海關 史跡・遺跡

安平の街の中心の通り、延平街。
通りにはお土産物店や食堂が並び、たくさんの観光客で大賑わいです。

安平老街 (延平街) 旧市街・古い町並み

ただ、メイン通りからわき道に入ると静かな住宅街です。
赤レンガを使った古びた家々が並ぶ路地はとても雰囲気がいいです。

安平の観光のメインスポット・安平古堡。
オランダがかつて作ったお城の跡です。
現在は当時の赤レンガの石垣が残り、城跡には博物館や展望台があります。

安平古堡 史跡・遺跡

オランダ統治時時代の安平城。
この城を拠点に大航海時代のオランダは日本や中国などと貿易をしていたのです。

赤レンガの石垣にちょうど夕日があたってとてもきれいでした。

安平の運河で見た夕日。
ちょっと雲が出てきて残念。

今日の宿泊は明日朝のフライトなので、台北の桃園空港近くのホテル。
まずは台南駅から沙崙線というローカル線の乗って約２０分、沙崙駅という駅まで行きます。

沙崙駅 駅

沙崙駅と台湾新幹線の台南駅は隣同士。
ここから新幹線で台北へ向かいます。

日本の新幹線そっくりの台湾新幹線

台湾新幹線・台南駅から１時間と少しで、台北の１個手前の桃園駅で降ります。
桃園市は日本で言えば、国際空港のある成田市みたいな町でしょうか。
駅からは結構大きなビルも見えました。
ここからMRTで乗り換えて桃園空港へ。

高鉄桃園駅 駅

明日の日本への帰国便は、桃園空港の午前便。
そこで桃園空港近くのホテルに宿泊することに。

高鉄桃園駅には台北ＭＲＴも乗り入れていて、桃園空港手前の大園駅で下車。
駅のホームからホテルが見えて、歩いてすぐでした。

大園駅 駅

今日の宿泊は桃園空港近くのシティ スイーツ ゲートウェイ ホテル。
少し値段は高かったけど、なかなか快適なホテルです。

シティ スイーツ ゲートウェイ ホテル ホテル

このホテルの部屋のベランダからは桃園空港に到着する航空機が見えました。

台湾桃園国際空港 (TPE) 空港