私の「横浜 思い出散歩」(山手通り編)

2019/11/21 - 2019/11/21

+++　私の「横浜 思い出散歩」(山手通り編)　+++

令和元年の秋、中華街で遅いランチの前に、山手通り（正しくは「山手本通り」）を歩いてみました。

「元町商店街」は、私にとって「港に続く散歩道」、このフレーズで気づかれた方は、私と同年代の「ラジオ関東（現　ラジオ日本）」を聞かれていた世代とお見受けします、ご推察の通り、ラジオ関東で良く流れていたキャッチフレーズ「伊勢ブラは、港に続く散歩道」の引用（パクリ）です。（笑）
食事、ショッピングに半世紀前から元町へ通いながらも、何故か「山手通り」には足が遠のいていました、当時を振り返れば「横浜山手カトリック教会」から「港の見える丘公園」の間には、『食事・カフェテリア』の山手十番館・ロシュ、『観光スポット』の外人墓地・元町公園くらいしか思い浮かびません。
でも、山手の通りが醸し出す雰囲気は、今も昔も変わらない素敵な空間、山手通りです、早朝の山手マダムが犬を連れて散歩するシーンは絵になります。

いつ頃だったか曖昧ですが、確かなことはXmasシーズン、山手十番館の二階で食事をしていた時、時報の替わりに「赤い靴」のメロディーが流れ、窓からは外人墓地のXmasの飾りをながめていました。
今回タイミング良く「赤い靴」のメロディーを、あらためて聞くことができました、聞いた時代、シチュエーションが異なっていましたが、なんとなく曲調が変わっていたように感じました。（気のせいか、少しテンポが速くなった？、スピーカーの影響か、音が割れているように聞こえました）

洋館の補足コメントの一部は、「山手西洋館公式サイト」の記述を参考にしました。
表紙写真：
山手イタリア山庭園「外交官の家」

エリア 横浜(神奈川)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: JRローカル 私鉄 徒歩

+++　山手イタリア山庭園　+++

JR石川町駅の元町口側から、ユックリのんびりと坂道を歩けば「山手イタリア山庭園」の「ブラフ18番館」側の入口に、10分弱で着くことができます。

イタリア領事館がおかれていたことから「イタリア山」と呼ばれ、水や花壇の幾何学的なイタリア式庭園を配しています、おすすめは、庭園からの「ベイブリッジ」や「みなとみらい21地区」の眺めです。

ブラフ18番館側の入口を過ぎれば、「マリンタワー＆ベイブリッジ」の横浜らしい眺めがむかえてくれます。

+++　ブラフ18番館　+++

9：30～17：00　入館無料
ブラフ18番館は、関東大震災後に山手町45番地に建てられました、戦後はカトリック山手教会の司祭館として平成3（1991）年まで使用され、山手イタリア山庭園内に移築復元されました。

ブラフ18番館前の庭園

+++　外交官の家　+++

9：30～17：00　入館無料
明治政府の外交官内田定槌氏の邸宅として、アメリカ人建築家J.M.ガーディナーにより、明治43（1910）年東京渋谷の南平台に建てられました。平成9（1997）年に寄贈を受け、山手イタリア山庭園に移築復原されました。（同年、国の重要文化財に指定）

「外交官の家」に併設されているカフェテリア&テラスからの「みなとみらい21地区」の眺めです。

「外交官の家」前のイタリア式庭園

「みなとみらい21地区」の眺めです。

「外交官の家」と「イタリア式庭園」

「外交官の家」の正面

「外交官の家」の各部屋と調度品

「外交官の家」の趣のある階段

「外交官の家」の展示品類

「外交官の家」＆「山手イタリア山庭園」の正面入口

+++　横浜山手カトリック教会　+++

開港後の1862年、横浜居留地80番地（現横浜市中区山下町80）に建立された、日本最初の教会（長崎大浦天主堂が建立される3年前）

以前の旅行記（私の「横浜 思い出散歩①」（元町/山手編））でふれていますが、遠い昔、私の結婚式でお世話になりました。

フェリス女学院前を過ぎ「汐汲坂」の交差点を、外人墓地・丘公園方面にすすみます。

「代官坂上」の交差点も直進です。

+++　ベーリック・ホール　+++

9：30～17：00　入館無料
イギリス人貿易商B.R.ベリック氏の邸宅として、昭和5（1930）年に設計されました、戦前の山手の西洋館としては最大の規模でした。

+++　エリスマン邸　+++

休館　2019年11月11日～2020年3月27日
大正15（1926）年、フリッツ・エリスマン氏の邸宅として山手町127番地に建てられました。昭和57（1982）年にマンション建築のため解体されましたが、平成2（1990）年、現在地の元町公園内に復元されました。

元町公園「エリスマン邸」の入口

この日は天気も良く、また、「エリスマン邸」は、絵の題材として人気があるようで、女子高生の課外授業、絵画サークルの方達が筆をはしらせていました。

「エリスマン邸」のはす向かいは、カフェ「横浜山手　えの木てい本店」

+++　山手聖公会　+++

教会の歴史は古く、現建物は1931年に建立され現在に至っています。

+++　山手十番館　+++

昭和42年（1967年）明治100年を記念して建てられた「山手十番館」（馬車道十番館は姉妹店）
1F　カフェ　 11：30～18：00（LO17：00）
2F　食事　11：30～15：00（ランチ）17：00～21：00（ディナー ）

元町でのショッピング・山手の散歩の途中、カフェや食事で寄られた方は沢山いらっしゃると思います、そして、2Fの食事処は定番のデートスポットでした。
十番館から流れる時報の「赤い靴」のメロディーは、横浜を代表する「サウンド・音」の一つかもしれません、いつまでも残しておきたい「サウンド・音」です。（私の勝手な意見）
私の独断と偏見に満ち満ちた、私のお気に入りの横浜の「サウンド・音」Best3を紹介させていただきます。
第三位　横浜駅・京急1番＆2番ホームの電車接近合図のメロディー
（ブルーライト・ヨコハマ）
第二位　前出で紹介しました、十番館の時報の「赤い靴」のメロディー
第一位　大晦日、港に一斉に響く船の「汽笛」
余談ですが、私は「いしだあゆみ」さん世代です。

山手十番館の正面　このショット・場面は雑誌やガイドブックでみかけました、夏のシーズンには、十番館の庭がビアガーデンでした。

+++　山手ROCHE（ロシュ）　+++

11：00～19：30（14:30～17：00　喫茶）
洋食レストランとして1962年開業　隣の十番館とともに、外人墓地前のカフェ・食事処として人気を二分していました。

Xmasなどイベント毎の割高の「限定のコース料理」に首をかしげていました、今も昔も変わらないサービス業界全般の商法・システムです。

+++　山手外国人墓地　+++

1854年、ペリーの来日の際、水兵の事故死により、埋葬地とアメリカ人用の墓地（「海を見える地」の条件）を幕府へ要求、協議の末、横浜村の増徳院（関東大震災で全焼）の境内の一部が提供され、これが外国人墓地のはじまりとのことです。
写真上右：外国人墓地山手門
写真下　：「みなとみらい21地区」の眺め

+++　港の見える丘公園　+++

1962年10月開園　横浜港を見下ろす小高い丘にある公園
横浜ベイブリッジ、大桟橋、みなとみらい21地区を望む絶好のビューポイント、また、港の見える丘公園は、横浜でも有数のバラの名所です。

何故か「丘公園」も「山手通り」と同様に記憶があまりありません、まだ「バンドホテル」の建物があった時代だと思います。

丘公園の展望台からの「ベイブリッジ」、みなと横浜の夜景はキレイでしょうね、多分来ていると思いますが、あまりにも昔の出来事で思い出すことができません。（笑）

先代の大桟橋から「山下公園、マリンタワー」方面の夜景が気に入っていました、もちろん「みなとみらい21地区」は存在していませんでした。

山手通りを歩き、久し振りの「丘公園からの港の眺め」を満喫し、外人墓地と横浜地方気象台の横の坂道から元町へ戻ります。

中華街の遅いランチにむかう途中、「スタージュエリー（元町本店）」ビルの窓にサンタクロースが。

Xmasバージョンのイルミネーションも準備万端、さすが元町商店街です。

お気に入りの「ポピー」は変わりません

中華街のランチの後、洋菓子店「喜久家」に戻り、アメリカン・コーヒー＆サバリンをいただきました、お土産は定番の「ラムボール」（写真）です。

天気の良い秋の日、久し振りに「山手通り」を歩きました、移築・復元の洋館が目立ちましたが、写真や絵の題材になると改めて思いました、また、各洋館を維持されている方々、関係方面に感謝いたします。
機会がありましたら、桜の季節に「山手通り」を歩いてみたいと思いました。