中環発の広東料理店「龍景軒」（2019年香港④）～香港が世界に誇る最高峰の中華料理店。11年連続ミシュランガイド香港で3つ星を獲得～

2019/08/14 - 2019/08/14

美食の街として認知されている香港ですが、後世の歴史家がそのグルメ史を振り返った時に歴史に名を刻む名店としておそらく評価するだろうと思われるのが香港島中環の「龍景軒（Lung Keen Hing）」です。中華料理店として初めてミシュランの3つ星を獲得した同店は、2019年まで11年連続で3つ星を維持している超優良店です。「ティムホーワン」の広告を見たことがある人なら、創業者二人のうちの一人が「龍景軒」の点心シェフだったことで、同店のことを知っているかもしれません。

別格のステータスを誇るレストランだけあり、おまかせコースの価格もネットで事前に調査したよりも値上がりしていました。ただ、最高峰の中華料理店で食べてみて、今まで食べてきた中華との違いを確認し、また、緊迫した香港情勢を考慮した場合、将来いつか再訪できる保証もないため、夕食では高い方のコースを楽しみました。味の方ですが、やはり日本で食べる高級中華と比べた場合、一捻り、二捻りしたような感じで、中華料理の世界で腕を極めたシェフの味を堪能できたように思います。

エリア 香港(香港)

• 旅行の満足度: 5.0

IFCタワーです。

IFCモールです。

金融機関が入っている施設の隣は、ショッピングモールです。

モールの中を少し歩きました。

鯨の模型が展示されていました。

モールのすぐ近くは高層ビルがたくさん立っています。

モールにとんかつ店がありました。

お茶の辻利も出店しています。

このようなコラボ商品まであります。

もちろんお寿司もあります。

もちろん日本のお店ばかりでないです。このようにシェイクシャックもあります。

メゾン・デ・ショコラです。

フランスの老舗菓子店「ダロワイヨ」です。オペラのケーキが有名なお店です。

「龍景軒」はフォーシーズンホテルの4階にあります。

ホテルのロビーです。

少しわかりにくかったですが、レストランを見つけました。

席に案内されました。

眺めがいい窓際席に座れました。

店内です。

この日のコースメニューです。

中華料理では必ずお茶を頼むようにしています。

お店の人が作ってくれました。

プアール茶だったと思います。

お湯がなくなると、継ぎ足してくれます。

待つ間に読む雑誌を渡されました。広州の高級店と同じサービスです。

最初の一品は、アミューズです。

カリッと焼き揚がった豚の皮です。クレープ生地の上に乗っています。

3種のソースです。どの一品も味がしっかりしていたので、使うことはほとんどありませんでした。

前菜です。これは素晴らしかったです。

焼豚です。豚とソースの相性がよく、美味でした。

春巻きです。ワンランク上の味です。

烏賊の揚げものだったと思います。

この段階でやはり本場で食べる味の格の違いを見せつけられたように思います。

次は、上等な蟹クリームコロッケです。

蟹と玉ねぎのグラタンを蟹の甲羅に入れて、フライとして揚げたものです。

日本の洋食にインスパイアされたような一品ですが、「龍景軒」だけでなく他のお店でも見たので、広東料理の高級店では今流行りの一品なのかもしれません。

こちらのソースは、日本のウスターソースに近い味でした。

広東風のスープですが、具材はナマコです。

和牛と野菜の炒め物です。

香港の高級中華ではよく和牛を使っています。

この炒め物は素材の味が際立つように油の使用は最小限に留めています。

蒸し鮑です。鮑もよく使われる食材です。

野菜の蒸し煮です。

舞茸と筍が一番上にのっています。

「龍景軒」は他の中華料理店と比べ、サービスは際立っていいです。

料理については、ウェーターが英語で説明してくれ、お茶もその都度タイミングよく継いでくれます。中国本土では高級店で食事をしても、ここまで気を利かせてくれるところは残念ながら、まだほとんどないように思います。

閉めは海鮮チャーハンです。

前菜と同じ位素晴らしいと感じたのは、このチャーハンです。

他の炒め物と同様で、油の使用は最小限に抑え、とにかく素材の味を際立たせるように炒めています。このレベルのチャーハンは日本ではまず食べられないように思います。

デザートも付いてきます。

杏仁スープです。

ゼリーと中華クッキーです。

最後にまたお茶を頂きました。

食後の感想ですが、流石ミシュラン3つ星と思いました。味だけでなく、サービスの方もすごく力を入れているのはたしかだと思うので、食事をしていてすごく気持ちがよかったですね。

コスパが大事な人には向かないお店ですが、質の高いグルメ体験をしたい人には満足して頂けるお店だと思います。

IFCタワーです。

映画「ダークナイト」の撮影で利用されたことでも知られています。

夜の風景は一味違います。

家鴨とワッフルは、香港らしい発想ですが、合うのかどうかはわかりません。

IFCモールを後にして、ホテルに戻りました。長い一日でした。