東欧3ヶ国駆け足旅(5/9)ビエルタン要塞教会

2019/10/01 - 2019/10/01

★概要
2019年10月1日(火)
午前中に世界遺産のビエルタン要塞教会へ行き、午後はブラショフまで移動。
世界遺産の町であるシギショアラよりも、ブラショフの方が観光都市として発展していた。
それでも町の主要所は殆ど歩ける。

★全体概要
令和初となる海外は初めての地域へ行きたかったので東欧を選択。
とはいえ昨年のバガン、一昨年のサマルカンドのように「コレ!」という明確な目的地が無い。
それならばいくつかの国を周遊して質より量と考えることにした。
ブルガリアから入り、ルーマニアを経由し、ハンガリーから出る。
毎日長距離移動を伴い、短期間で3ヶ国を巡る旅になった。

本文中の金額はクレカ清算やキャッシングの平均から算出した旅行当時のレート

エリア その他の都市(ルーマニア)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: 鉄道 タクシー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

シギショアラのホテルで前日に手配したチャータータクシーで世界遺産の要塞教会があるビエルタンへ。
チャータータクシーはホテルのフロントに依頼して170Lei(≒4,330円)。
地球の歩き方には150Lei(≒3,820円)くらいとあったので自力で交渉すればもっと安かったんだろうが、ホテルに依頼して確実に遂行できるならそれで良い。

結構スピードを出す運転手だったこともあり、シギショアラから約30分で到着。
要塞教会の前は広場のようになっていた。
タクシーには1時間くらい待ってもらう。

こちらがビエルタン要塞教会の入口。
地球の歩き方には10月～3月が休みと書いてあった。
この日は10月1日だったので不安だったが開いていて良かった。
路上には簡単な土産物屋が出ている。

階段の先が土産物屋兼チケット売り場。
チケットは10Lei(≒255円)、前日のドラキュラの部屋と同価格とは思えない。

さらに階段を上って要塞教会へ。

脇から覗くと防壁と時計台(見張り台?)が見える。

こちらが教会本堂。

要塞教会なだけに頑丈に見える。

敵からの侵攻に備えた教会だからなのか内部は地味な印象。

これまで見てきた他の教会のように立派なステンドグラスやフレスコ画などはない。

こちらは頑丈なカギがかかりそうなドア。

防壁内部にはいくつかの建物やフリースペース。
観光客もそこそこ。

貯蔵庫か見張り台か。

この中には入れず。

こちらの建物には入ることが出来る。

離婚しそうな夫婦がここで過ごすことによってよりを戻すんだとか。
要塞教会にあるというのが意味深…
愛の要塞?
愛の牢獄??

当時(…っていつだ?)の農工具とか?
よく分からず。

教会内部は3重の防壁で守られている。

防壁内部の通路。

トイレもある。

当時(…っていつだ?)は居住スペースだったのかも。

トイレはそこにあった。

世界遺産のトイレ。

小高い場所なので村も見渡せる。

小さな村だということが分かる。

このくらいの村であれば村民が要塞教会に立てこもることが出来たのだろうか。

防壁内部に入ると教会の全容は見られないが、入口脇に小道がある。
ここなら入場料もかからない。

防壁に沿った小道を進む。

防壁を一周できるようになっており、全容が見られる。

裏側には観光客も殆どいない。

観光客以前に人が殆どいない。

長閑

どの角度が正面なのかはよく分からない。

防壁はしっかりと1周しており、防壁に守られた教会だということはよく分かった。

トランシルヴァニア地方の案内図。
他の要塞教会の場所も紹介されていた。

待ってもらっていたタクシーに乗り、行きと同じ約30分でシギショアラまで戻ってこられた。
この程度の距離なのであればシギショアラから観光客用の直通バス出しても良さそうな気がした。
地元民ならバスで行けるのだろうが、外国人観光客が気軽にビエルタン要塞教会にアクセスするにはチャーターしか無さそうな現状は勿体ない気がする。

次の目的地であるブラショフに向かう列車まで時間に余裕があったので最後にサクッと旧市街を散策。

シギショアラの駅へ。

シギショアラの駅舎内。
ここからブラショフまでの移動に関しては午前中の観光次第で時間が読めなかったので切符は事前に買っていなかった。
結果的にこれが正解、事前に買っていたら安全策で1本遅い列車にしていたと思う。
それだとシギショアラでやることがなくなりそうだった。

窓口で切符を購入。
クレジットカードが使え、2等車で39.5Lei(≒1,006円)。
13:55発16:41着予定。

13:45に列車が到着し、定刻通り13:55に発車。

2等車は向かい合った団体席みたいなのばかり。

3席と2席が向かい合った半個室みたいな席だった。
他にも空いている席はあったが、どこの席にも向かいには誰かしらいるので強引には座りにくい。
端っこの通路側の席だったのが救いか。

通路側なので机がなくて駅の売店で買ったビール4Lei(≒102円)が飲みにくい。
後でネットで調べたら1等席だと56.7Lei(≒1,444円)だった。
日本円で500円に満たない差だし、次があるなら1等席を選ぶだろう。

開けた窓から動物の臭いが漂ってくると思ったらやはり。

定刻通り16:40にブラショフ到着。

線路を渡って駅舎へ。

シギショアラより遥かに立派な駅舎。

ここで事前にネットで購入しておいたブダペスト行き夜行列車のチケットを引き換える。
翌日夜にブラショフからブダペストへ向かう。
これがあったのでブカレストからシギショアラまで一気に移動した後でブラショフに戻ってくる旅程にした。
シギショアラからだとブダペストまで直行する夜行列車は出ていなさそうだった。

ブラショフ駅はルーマニア国旗色。

駅前通りや通行量を見る限り、発展度はシギショアラ以上。

駅から歩いて40分弱でブラショフ旧市街中心部のレプブリチ通りに到着。
個人的には旅先の40分程度は徒歩圏内。

ホテルにチェックインして荷物を置いてから町の散策へ。
レプブリチ通りは観光客で賑わっている歩行者天国。

町の中心部はスファトゥルイ広場。

町で1番のランドマークであろう黒の教会。
地球の歩き方によると1689年にハプスブルク軍の攻撃に遭って外壁が黒焦げになったからついた名前だとか。

今は黒くない。

こちらはスフォーリー通りといい、ヨーロッパで3番目に狭い通りとして観光地になっているとか。

確かに狭いが、これはもはや通りというより路地では。

通りと路地の違いってよく分からないけれど…

壁にいっぱい落書きされているエリアがあり、日本語も見つけて嫌な気分になりかけたが…

そもそも落書きを許容していた。

スフォーリー通り近くにある、旧市街の出入り口となるスケイ門。

そこからスケイ地区と呼ばれる場所を歩いて統一広場に到着。
この辺りが地球の歩き方の地図限界。

統一広場沿いに建つ聖ニコラエ教会。

時間的に中へは入れず。

晩飯のレストラン。
ルーマニアではこれを飲むんだと店員に薦められたツイカという蒸留酒。
プラムを原料としたブランデーだとか。
ブルガリアでもラキヤというブランデーを飲んだし、味も似ていた。

メインはルーマニア版ロールキャベツというサルマレ。
黄色い丸いのが何なのか食べても分からない。
店員さんに聞いたら「ポレンタ」といい、コーンで出来ているらしい。
後で調べたらコーンミールを粥状に煮たイタリア料理で、ルーマニア料理ではママリガと呼ばれるらしい(Wikipediaより)。
言われてみると確かにコーン。
柔らかいコーン蒸しパンみたいな感じで美味しかった。
ツイカ1杯とビール2杯、値段は妥当な49Lei(≒1,248円)。

晩飯後の散策、夜は完全に黒の教会。

スファトゥルイ広場の周囲の飲食店は夜でも賑わっていた。

スファトゥルイ広場沿いにあった謎の店。
こういう店はアジア限定と思っていたが。

雑貨屋という感じだったが、日本製品ばかりというわけでもなかった。

最後はいつもホテルの部屋。
スーパーで買ったビール2.57Lei(≒65円)。