東欧3ヶ国駆け足旅(6/9)ブラショフ

2019/10/02 - 2019/10/02

★概要
2019年10月2日(水)
午前中に定番観光地ブラン城へ行き、午後は要塞教会へ。
それでも時間に余裕があったのでブラショフ全景を望めるトゥンパ山へ。
最もアクティブだった1日の最後は夜行列車でハンガリーを目指す。

★全体概要
令和初となる海外は初めての地域へ行きたかったので東欧を選択。
とはいえ昨年のバガン、一昨年のサマルカンドのように「コレ!」という明確な目的地が無い。
それならばいくつかの国を周遊して質より量と考えることにした。
ブルガリアから入り、ルーマニアを経由し、ハンガリーから出る。
毎日長距離移動を伴い、短期間で3ヶ国を巡る旅になった。

本文中の金額はクレカ清算やキャッシングの平均から算出した旅行当時のレート

エリア ブラショフ(ルーマニア)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

ホテルをチェックアウトしつつ荷物を預けて9時過ぎに行動開始。
この日最初の目的地はブラショフでの定番観光地であるブラン城。
ブラショフ郊外にあり、ドラキュラ城のモデルとなったと言われている。

ブランまでのバスが出ているバスターミナル、アウトガラ・ドイまで歩く。
地球の歩き方にはブラショフ中心部から徒歩で20分程度と書いてあった。

実際には30分以上かかったが、地図を見て20分じゃ着かないだろうとは思っていたので想定内。

バスターミナルのインフォメーションで尋ねると2番乗り場がブランへ行くとのこと。
乗り場は1つのラインに集中しているので迷うことはなさそう。

バスのフロントガラスに行き先が書いてある。
ブランが終点じゃないので降りるときに注意しなければ。

ドライバーから切符を買う方式なので入口が渋滞する。
ブランまで片道8Lei(≒204円)

地元民と思われる人からから観光客っぽい人まで。
バスは定刻と思われる10時に発車。

どこで降りたら良いのか分からないため、スマホの地図を見ながらブランが近付いていることを確認しつつ降りる場所とタイミングを探る。
結果的には栄えている場所で結構な客が降りてくれたのですぐに分かった。
10:50に到着。

バスを降りたら早速見えるブラン城。

この周辺だけ栄えているようだった。

ブラン城のチケット売り場。

入場料40Lei(≒1,018円)、クレジットカードも使えた。

いざ、敷地内へ。

舗装された緩やかな坂を登る。

登った先がブラン城。

城への入口。

城の中へ。

城内、雰囲気のある階段。

城の中は通路や部屋がアチコチあるうえに観光客も結構いて場所によっては渋滞していた。

ドラキュラ城のモデルという有名観光地だから来たけれど、そもそもの由来とか殆ど知らないわ。

拷問部屋というか処刑部屋みたいだった。

城の中庭を望む。

城の中庭から望む。

井戸の中は…

お金が投げ込まれていた。

一部ではガッカリ名所という情報もあったがそうでもなかった。

ブラン城の全景が眺められるのは城下の公園。
ドラキュラ城のモデルというからもっと断崖絶壁を想像していたが、ただ丘の上という感じ。

城の横から。

周囲を散策できる小道があるので歩いてみる。
コッチ側に観光客は誰もいなかった。

城の背後だけど木々が邪魔であまりよく見えなかった。
観光客がいないわけだ。

ブラン城を出る頃にはチケット売り場にかなりの人がいた。

分かり易いお土産物屋商店街。
背後にブラン城。

ブラショフに戻るバス。
時刻表を見ると平日の日中時間帯は30分に1本のペースだった。
今度はバスターミナルまでは行かずに手前のバルトロメオ鉄道駅前で降りる。

次の目的地としていたプレジュメルの要塞教会へ向かうバスがバルトロメオ駅近くから出ているとのこと。
あのバス停かと思ったが違い、その裏にある教会の敷地内からバスが出ていた。

丁度バスが来ていて、こちらもフロントガラスにPREJMERの表示があったので分かり易くて良かった。
料金は6Lei(≒153円)。

プレジュメル行きのバスの中。
ブラショフからブランまでのバスよりは空いている。

それにしても教会の敷地内にバス乗り場があるとは。

40分弱でプレジュメルに到着。
世界遺産のはずが観光客っぽい人が誰も降りず、危うく乗り過ごすところだった。
バスを降りた大通り沿いにあるプレジュメル要塞教会。

ビエルタン要塞教会とは違い、こちらは平地に建っている。

入場料は15Lei(≒382円)だった。

防壁内部の門を越えて中庭へ。

中心に教会本堂がある。

本堂全景を写真に収められるほどのスペースがなかった。

本堂内部はビエルタンと同じで質素な感じ。
要塞教会という特性を考えたら必然的にそうなるのか。

防壁の内側は居住スペースが連なっている。
リラ僧院のようだ。

その形状から「蜂の巣」と呼ばれていたとか。

階段も登ることが出来る。

覗いてみた部屋の中には何も無い。

一部の部屋は観光用の展示室になっていた。

当時(…っていつ?)の状況を再現したのだろう。

さらに散策していると防壁と居住スペースの間に入ることが出来た。

居住スペースを上から裏から見られる。

世界遺産を紹介する某番組で見た、銃で敵を撃つための小窓。

こうして案内もあったくらいだから入っても良い場所なはず。

秘密基地を探検している感が楽しい。

屋根裏みたいな所まで行ける。

防壁を1周することが出来た。
どこかに潜んでも分からなさそうという点でカッパドキアの地下都市を思い出した。

世界遺産の要塞教会なのに入口脇のお土産物屋に観光客が数人いただけだった。

敷地を出て防壁沿いを歩く。

ビエルタンと同じくしっかり防壁が囲んでいた。

隣には要塞じゃない普通の教会もあった。

ブラショフに戻るバスを待つ。

バスを待つメインストリートのはずだが人が殆どいなかった。
ビエルタンも周囲に人はいなかったが、要塞教会内には観光客がそれなりにいた。
それと比べるとプレジュメルの方が閑散度合いが大きい。
プレジュメルの方がビエルタンよりアクセスし易いと思うのだが。

ブラショフに戻るバスに乗り、ブラショフ駅でバスを降りる。
そこでタクシーに乗り換えてトゥンパ山のロープウェイ乗り場まで11Lei(≒280円)。

ロープウェイ乗り場。

ロープウェイは往復で18Lei(≒458円)。
意外に並んでいて1台分待たされた。

立ち乗りのロープウェイ。
このサイズ1台だけなら待たされるのもやむなし。

5分もかからず上まで行く。

そこから少しの歩き。

旧市街から見える「BRASOV」の看板裏。

その先が展望台。

展望台からの景色。

そこから更に頂上を目指すことも出来る。

こちらは頂上からの景色…ってあまり変わらんか。

ただ頂上の方が広いので…

別の角度からも見られる。

断崖に見えるかもしれないけれどそうではない。

チャリで来た!?

下山。

この日の観光を全て終え、旧市街へ。

左がロープウェイのコース、右上の「BRASOV」が展望台。

スファトゥルイ広場のレストランで休憩ビール9Lei(≒229円)。
1日でブラン城、要塞教会、トゥンパ山を回ることが出来た。
心地良い充実感と疲労感。

最後は夕陽に照らされた黒の教会。
背後に「BRASOV」が見える。

ブラショフを離れるとき、ルーマニアを離れるとき。

ルーマニア最後の晩餐。
メインは羊肉なんだが、ここでもママリガ(ポレンタ)が目立つ。
ビール、赤ワイン、ラム肉で51.5Lei(≒1,312円)。

夜行列車に乗るためにブラショフ駅へ。

ブダペスト行きの国際夜行列車を待つには寂しい感じのするホーム。

念のためにホームにいた乗客に「ブダペスト行きを待っていますか?」と確認。
そして到着した列車。

今回の旅で最長時間の移動になるため、事前に寝台車を購入。
先日も紹介したルーマニア国鉄の公式サイトから購入できた。
https://www.cfrcalatori.ro/en/
チケットは前日の旅行記にある通り事前に引き換えておいた。

寝台車の中では1番安い3段ベッド3人用個室で234.37Lei(≒5,969円)。
ブカレストから出発している列車のはずだが、幸いにして他の客がいない。
1人で使用できるなら下手なホテルより良いかも。

個室には鍵もかかるので安心。
他の客が来たら…?その時に考えよう。

棚を開けると

こうなって

机かと思ったが

引き上げるとまさかの洗面台が登場。

つまりは洗面所になる。
夜行列車の個室で歯磨きできるとは思わなかった。

定刻通り20:25の発車。
これでルーマニアとはお別れ。