2019/10/05 - 2019/10/05
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飯坂けんか祭りは、飯坂温泉の八幡神社の祭り。歴史は古く12世紀の後半、源義経の郎党、佐藤継信・忠信兄弟の父佐藤基治の居城だった大鳥城築城と一緒に移築した八幡寺で行われていたお祭りが起源と伝わります。ただ、現在のような形になったのは、江戸時代の後期頃。神輿を納めてしまうとお祭りが終わってしまうという寂しさからぶつかり合いが始まったとも言われます。
日中は花屋台とも呼ばれる引き屋台が主役。神輿とともに町内を巡回して、のどかな雰囲気です。そして、夜の部の宮入りからが祭りの華。屋台も、引き屋台から担ぎ屋台といわれる提灯の屋台に変わって、戦闘態勢。19時に御旅所を出発した一行は1時間強かけて八幡神社へ。その境内で、いよいよ担ぎ屋台のぶつけ合いが始まります。屋台は全部で6台。総当たりでぶつかりますが、けんか祭りという名前のイメージとは違ってがむしゃらに激しくぶつかるのではなくて、むしろ屋根に乗った二人が引き手を指示して力加減を調整。あくまでコントロールされた中の押し合いで、屋台が徐々に大きく競り上がりのけぞっていく。そののけぞっていくところが見どころでしょう。 そして、その間もトントコ、トコトコトコトコトコトコ・・。どんな状況になっても太鼓の音は途切れることはない。緊張感が緩むことはない、やっぱり、熱い男のお祭りです。
あとは、これに先立って福島市内のスイーツ巡りと飯坂温泉のB級グルメも。スイーツだとゆべしや羊羹もいいですが、麦せんべいというのは新発見。福島の意外な名物なんじゃないかと思います。飯坂温泉だと餃子の照井に、私のイチオシは十綱食堂のかつ丼。久しぶりに食べましたが、やっぱりうまい。この手のかつ丼としてはもしかしたら日本一のかつ丼ではないか。その思いは、今回も変わりませんでした。
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朝イチの新幹線で、東京から福島駅に到着。まずは、福島市内のスイーツ巡りをしてみたいと思います。
ニュー木村屋は、福島駅西口。ピボットの中に簡易なお店を構えていました。朝早くからやっていて、ちょっと便利です。 -
和洋菓子のお店ですが、「力まんじゅう」というのをいただきました。白餡がしゃきっとした甘さで、なかなかいい。あんまり期待はしていませんでしたが、ひと工夫を感じる饅頭です。
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福島駅西口から南に進んだ住宅街。日進堂は、住居と作業場とを兼ねたような建物に売り場がちょこっとある地味なお店です。
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呼び鈴を押して、目当ての麦せんべいをゲット。麦せんべいって、パッと見では南部せんべいみたいですけど、もっと全然薄くて固い焼き。それがまた独特の軽い味わいで、これはやっぱり別物。淡い甘みを感じる素直なおいしさがとっても食べやすいですね。いやいや、これはすごいものに出会ってしまった感じです。
なお、ピーナッツが基本のようですが、ごま、かぼちゃの種の三種類。私はこのかぼちゃの種をいただきました。 -
また、少し移動して。
駒田屋本舗は、福島市街の荒町エリア。老舗は老舗だと思いますが、 -
今風のきれいな店舗です。
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イチオシ
看板商品は、このみそぱん。見た目は大きなお饅頭のようなんですが、つまりこの中に餡子を入れるとまんじゅうになるのでそうやった商品もあるんですけどね。
しっとりした生地で、味噌とはっきりはわかりませんが、下味がしっかり。確かに名物らしい雰囲気は感じられます。 -
続いては、菊屋の羊羹本舗。大通りに面していますが、昔ながら。街道にでも面して建つようなレトロ感のある店構えです。
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いただいたのは、練り羊羹。それとサービスで一口サイズの抹茶羊羹をつけてくれました。特徴は、甘さはほどほどですが、寒天を多めに入れて少しやわらかめに仕上げているということかな。福島には餡子玉というのがあって、少し柔らかくした羊羹を詰めるのですが、それが影響しているかもしれません。
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大山煎餅店は、商店街の中にある古いせんべい屋さん。
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福島には麦煎餅という名物があるし、岩手には南部せんべいという小麦粉の煎餅があるのですが、ここは普通の米粉の煎餅。東京からするとこのタイプの方がなじみがありますね。大袋のお得な煎餅とかもあって、まあ普段使いの煎餅です。
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万世町の石畳の道のにぎやかな通り沿いにでて、これはPUMO・RI。地元では人気の洋菓子店です。
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10時の開店と同時に入りましたが、徐々にケーキが焼きあがって揃うのは11時くらいということ。
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イチオシ
少し待って、カシスのムースをいただきました。甘酸っぱい味わいに、ムースの酸味はヨーグルトも加えてのもの。芯の方にアイスみたいなじゃりっとしたゼリーが仕込まれていて、その変化もちょっとしたサプライズ。手が込んでいるなあという逸品です。
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パン・ドーラ・タムラは、ビルインの小さなパン屋さんです。
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改めて、朝飯代わりの豆パンをいただきました。甘く煮込んだ黒豆が仕込んであんパンの変わり種といったところ。食パンが何種類かあって、それも目に留まりました。
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そして、気になっていたうろこやは、ぬれ甘納豆の専門店。以前、八王子のぬれ甘納豆の専門店に行ったことがありますが珍しいですよね。
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これって、手間がかかるらしいですねと話を向けると、根気ですねの答え。
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お勧めの紫花豆のぬれ甘納豆をいただきましたが、大粒の黒光りする豆は、豆の香りがしっかりしていい感じ。もう少し甘さが強い方が私は好みかなと思いましたが、食べ勧めるとほどほどに思えてきて。そういう意味でも、じっくり味わうべきぬれ甘納豆かと思います。
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中野屋菓子舗は、福島駅からもほど近いエリア。小さな和菓子屋さんですけど、古いような新しいようなちょっと中途半端で風情には欠けるかも。
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それはそれとして、いただいたのは豆大福100円。あまり期待はしていなかったんですが、お餅がプルルんとして、餡子もまあまあ。意外にちゃんとしている豆大福でした。
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ここで少し一息しましょう。
珈琲グルメは、福島駅前すぐのビル二階。地元では知らない人はいないくらいの有名店のようですが、そこまでのお店なんでしょうか。 -
半信半疑で訪ねましたが、これは京都だとイノダコーヒークラスかな。十分な広さのスペースは渋いレトロ感がムンムン。このゆったり感と上質な空気感は最高ですよ。
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イチオシ
そして、いただいた名物の珈琲ババロア。珈琲ソフトのタイプにしましたが、それがすごい。珈琲ソフトの豊潤な味わいは香りもよくて抜群。ババロアは薄味なのでちょっと脇役になってましたが、その組み合わせ感がよくてむしろはまっているでしょう。すべてにおいて満足させてくれる喫茶店だと思います。
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福島駅前のSパルに戻って、最後の仕上げ。
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地元の名店がちゃんと揃っていますからね。
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代表格は福島柏屋。ここの薄皮まんじゅうは岡山の大手饅頭や東京の志ほせ饅頭と並んで日本三大饅頭の一つ。ここにもしっかりしたお店がありました。
三つの中では、皮の部分もちゃんと主張があって一番饅頭らしい饅頭かな。他の二つは皮がもっと薄いですからね。こしあんとつぶ餡の二種類があって、私はつぶ餡の方が好みです。 -
むぎせんべいの地元のメジャー店は、この太陽堂。一見、南部せんべいみたいなんですが、もっと薄くて、しっかり固い仕上がり。
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日進堂よりメリハリがあるんですが、その分、薄いと思って食べると、けっこうな歯ごたえ。お年寄りにはちょっときついかもしれません。一方で、味も薄いので、小麦の味を感じるような気分。やっぱり南部せんべいとは明らかに違います。
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かんのやのゆべしって、なんか久しぶり。ここのゆべしは、プルンプルンの柔らかさはいいんですが、ちょっと甘さが濃いんですよね。やっぱり、今回食べてもそんな感じは変わらずかな。一個食べたらもういいって感じ。ちょっと強烈です。
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先ほどちょっと触れましたが、御菓子処 日夏の看板商品は、二本松の名物、玉羊羹。ゴムの袋に包まれた羊羹を爪楊枝で刺すと袋がはじけてまあるい羊羹が現れます。普通の四角い羊羹もありますが、玉羊羹の方は少し寒天を多くして柔らかく仕上げてあるんだそう。その方が袋にうまく収まるし、食感もよくなるんだとか。確かにそう思って食べると味わいが違ってくるから不思議です。
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福島市内はもうこれで十分でしょう。
ここから飯坂温泉に向かいます。 -
飯坂温泉は今回で何回目かなあ。4~5回は来てると思うんですが、こんなに来ることになるとは予想していませんでしたね。ただ、今回のけんかまつりで一応の区切りにはなると思います。
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駅前ではさっそく祭りの集団を発見。
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町内巡行というやつかな。
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屋台を引いて、
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それぞれに町内を巡行します。
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ただ、この辺りで早めに昼食をとりましょう。
飯坂温泉に来たなら、やっぱり十綱食堂ですよね。お店は飯坂温泉駅を出てすぐ。さばこ湯に向かう坂の入り口です。 -
もう何年も前にここでかつ丼を食べて、衝撃を受けた思い出があるところ。今回も期待をもって訪ねました。
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イチオシ
しっかり揚げたカツは脂身とかが程よく残って、その加減が絶妙。少し甘いめのとろとろ玉子に、どうかするとべちょべちょくらいにやわらかく炊いたご飯との組み合わせがまたいいんですよね。私はひそかに、この手のかつ丼ではここが日本一だと思っています。
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駅前の方に戻ると
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神輿の集団も。
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昼間だと
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これがメインなのかな。
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天狗もいたりして、ちょっと修験道の雰囲気も漂います。
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詔を捧げて、まつりの無事を祈る。これで祭りの本番。いよいよ幕開けです。
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駅前の小さな広場では、屋台がいくつか。ただ、みなさん休憩中。あまり動きはなさそうです。
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であれば、例によって周辺散策といきますか。
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阿部留商店は、飯坂温泉駅から十綱橋を渡ったエリア。
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ラジウム玉子のお店ですが、店内で一個からいただけるのはありがたい。
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イチオシ
卵の黄身が意外にしっかりしているし、鮮やかな黄色が目にまぶしいくらい。出汁もかかっていますが、それよりまず玉子そのものの味が濃いような気がしました。
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ひふみ堂は、さらに先。ここまでくると、観光客にとってはちょっと縁遠いエリアですね。お菓子のショップと喫茶店を二つくっつけたお店。入口は別ですが、中ではつながっています。
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私は、みそぱんをいただきました。予想外にけっこうはっきりとした味わいで、存在感のある仕上がり。地元密着のお店だと思いますが、意外に実力があるように感じました。
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もう一度、駅前の戻って、今度は北の方に向かいます。
飯坂温泉には9つの共同浴場があって、鯖湖湯がダントツで有名ですが、その次をあげるとするとこの波来湯かな。川沿いにの坂を上っていくとすぐに特徴的な建物が現れます。
ちなみに、飯坂温泉は湯が熱いので外湯めぐりをするのはけっこうハードになる。鯖湖湯は外せないとして、その次にここに入ったら、もう限界かなと思います。 -
さて、ドンドン奥に進みまして。
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愛宕山公園は、飯坂温泉市街の北側。市街を抜けたところです。車の通りから脇に入ってどんどん山の上に上って行く。温泉地にきてこんなところに上るかなあという感じもなくはなかったんですが、
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勢いで上まで。小さな平地があって神社が建っていまして、
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そこから温泉の市街が見下ろせる。でも、まあ、特別何ということはありません。
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イチオシ
そして、歩きついでに西原廃寺跡まで。ただ、けっこう遠いので、温泉客が適当に来るようなところではないですね。
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平安時代の末期に建立された寺跡で県の指定史跡。説明版には奈良の興福寺で学んだ智興という僧が信夫郡に開いた菩提寺のことではないかとも説明されていましたが、別の情報では会津の徳一を中心とする法相宗の宗団に対抗する天台宗の狙いもあったとか。
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奈良時代からだいぶ後の時代ですが、民間でもこれだけのものを建てる力が備わってきていたということだし、この地でも各宗派の活動がますます盛んだったことがうかがえます。意外なところで意外なものに出会ったような。巨大な礎石にも感慨深いものがありました。
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市街に戻ってきて。
わたなべパンの一番人気はコッペパン。 -
残り僅かでしたが、私もそれをいただいてみました。どろんとしたバタークリームは確かに濃厚だし甘くてうまい。ただ、パンの方はどうでしょうねえ。少しパサついた感じもなくはない。全体としてはまあ普通かな。ほどほどといったところかと思います。
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そして、鯖湖湯。この貯湯槽が強烈なシンボルです。
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飯坂温泉に来たなら、この鯖湖湯に入らないとどうにもならないでしょう。私は今の建物の前の建物の時にも入ったことがありますよ~
ちなみに、飯坂温泉は、日本武尊が東征の折にこの地で湯治したという伝承に始まり、この「鯖湖の湯」という名前も西行法師がこの湯を訪れた際に詠んだ歌「あかずして 別れし人のすむ里は 左波子( さわこ)の見ゆる 山の彼方か」から。奥州三名湯の一つです。 -
ただ、今回はスルーして、旧堀切邸へ。
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鯖湖湯のはす向かいの小さな階段を上がった先が入り口です。
ちなみに、堀切家は、戦国時代からの豪農・豪商。飯坂には江戸時代前に若狭国から移住してきたようですが、この地でも大庄屋として財力を蓄え地域の経済に大きく貢献したのだとか。
その邸宅をリノベーションして無料で公開しています。敷地内は芝生できれいに整備されて、足湯・手湯なども。 -
近代和風建築の主屋の方へ。
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こちらは、イベント会場にもなっていて、この日は一貫張りの作品が多数展示されていました。
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一貫張りは、本来、和紙を使うのですが、
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個々の作品は、古い着物の切れ端を使ったりして、独特の印象。持ちがいいかどうかは分かりませんが、デザイン的には効果を上げていると思います。
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伝統のものでもちょっと工夫をすると違った世界が開けてくる。そういうの好きですね。
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蔵の中の資料室では、堀切家のあれこれを紹介するパネルとか。
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表に出て、これは本格的な米蔵。
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この悠々とした空間は確かに並ではありません。
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違う方の門から外に出て。
盛り上がったところで、もうひと踏ん張りしてみましょう。
行こうかどうしようか迷っていた大鳥城です。 -
大鳥城の城址公園ともいうべき舘ノ山公園の一角。花ももの里というのがあって、まずはそちらにも寄ってみます。頂上に向かう道の途中に案内板があって、わき道を進むと視界が開けた場所に出る。花もものの林があるのですが、花の時期だときれいなんでしょうねというだけ。季節じゃない時は、何のことはないと思います。
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大鳥城址は、まだまだありますよ~。やっぱりけっこう遠いですね~
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この城は、源義経の郎党、佐藤継信・忠信兄弟の父、佐藤基治の居城だった城。佐藤継信・忠信兄弟は、主人である義経を守るためにすでにこの世にいませんでしたが、ほどなく、佐藤基治も奥州に攻め込んできた頼朝軍を迎え撃つことになる。それが石那坂の戦い。この戦いで討ち取られ、大鳥城も落城。なお、石那坂の戦いの頼朝側は常陸入道念西。これが伊達家の祖となります。
そして、直後の阿津賀志山の戦いが両軍の主力が激突する天王山。ここで奥州の覇者として栄華を極めた藤原氏の命運もあっけなく尽きることとなりました。いずれにしても、源平合戦からの内乱は、この奥州合戦で終わりを迎えます。
また、俘囚対源氏の戦い。東北の俘囚の歴史を考えると前九年の役や後三年の役の悲劇を蘇らせるというか、いや、それをはるかに上回る大きな悲劇だったのではないかと思います。 -
城跡の広大な縄張りにはあちこちに遺構が散らばっているし、案内板もまあまあ。本丸の跡には、佐藤一族を弔う祠等もあって、私は周囲の山々を望むとちょっとやるせない気持ちになりました。
しかし、ここに来たのは正解。むしろ、こんな貴重な場所を今まで見落としていたことを大いに反省です。 -
再び市街に戻ってきて。
餃子 照井。
福島市内だと満腹がナンバーワンだと思いますが、飯坂温泉では断トツの人気を誇る人気店。
この日ははだか祭りだし、結局、待ち時間は2時間でした。 -
少し厚めの皮はしっかり焼いたカリカリなのに対して、具はキャベツが中心の野菜あっさり系。全体としては淡白な味わいなので、私はもう少し肉の感じも欲しいところ。ちょっと物足りなく感じないこともない。前回、福島駅そばの照井で食べた時の印象と同じですね。
ただ、これは円盤餃子と呼ばれていて、福島の人は、宇都宮の餃子よりずっとおいしいと自負する餃子。ちなみに、餃子界ではホワイト餃子というビッグネームがありますけど、私的に言わせてもらうと大きく言えばそれと同類。この味にハマってしまうととりこになる。そういうタイプなんだろうなとは思います。 -
さて、日暮れになって、
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雰囲気が出てきましたね。
提灯で照らされる屋台は昼間の屋台と違って、いつの間にか担ぎ屋台と呼ばれるタイプに変わりました。 -
そして、それぞれの町内が屋台を繰り出すんですが、あれ?
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イチオシ
おおおーーーー なんですかあ。
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男衆の担ぐ屋台に乗った三人の女性。提灯を突き出して、なんて格好いいんでしょう。まさに祭りの女神さまといったところでしょうか。しびれますね~
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各町内を発した屋台は、中継地点の駅前広場に集まってきます。
ここから坂を上って、次の目標、花水駅方向の御旅所に向かいます。
私は先回りして待ちましょうか。 -
その途中。パティスリーサワダは、基本は洋菓子のお店なんですが、
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温泉饅頭があって、それをいただきました。しっとりプルンプルンの典型的な温泉饅頭。特に地元で推してる風ではないんですが、飯坂温泉では温泉饅頭で目立ったお店がない。もうちょっとアピールしてもいいんじゃないかと思いました。
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ここが御旅所。
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と、続々と屋台が上がってきますよ~
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なるほどー
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ここも女性が乗ってます。
この構えって、やっぱり最高ですね。 -
屋台は、途中途中で、
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氏子の家へご挨拶。
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ご祝儀をもらう一方で、
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福を授けます。
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ちょっと一杯やって
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景気を付けつつ、
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少しづつ最終目的地である八幡神社へ向かいます。
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たまに雄たけびを上げて、だんだん盛り上がってきましたよ~
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八幡神社が見えてきました。
神社の中はごった返しています。私は、場所の確保を考えず、屋台の追っかけをしてしまったので、大丈夫かなあ。 -
まあ、そこは独り身の気軽さ。なんとか参道のいい場所に潜り込みました。
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けんかの舞台は本殿の前広場。
でも、観客は入れないので、そこに至る参道で屋台を見送るしかないんです。 -
まあ、それは仕方ない。
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ここなら広場はすぐそこだし、文句はないですよ。
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屋台の屋根に男衆が三人。
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それをそのまま担いで屋台は進みます。
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あ~、神輿も入っていきますよ。これが全体の半ばだったはずです。あと半分ですね。
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前が詰まっているので、
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進んだり、止まったり。
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でも、まだこれから先は長い。
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慌てることはありません。
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こちらの女性たちもおしゃべりをしながら、この時間さえ楽しんでいます。
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そして、列が途切れると。。
ドドドドドーーー -
参道の脇で見ていた人たちが一斉に広場の前に詰めかけます。
私も必死に前へ前へ。
うまく、いいポジションが確保できたみたいです。 -
実はここが祭りをしっかり見るための一番大事なポイントだったんです。
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はいはい。ここなら、屋台のけんかは目の前ですよ~
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二つの屋台が向き合って、戦闘態勢に入ります。
あ~、始まりましたね。 -
屋台の中には太鼓がいて、トントコトントコ、トントコトントコ。
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切れ目なく打ち鳴らして、テンションを上げまくる。
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トントコトントコ、トントコトントコ
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二つの屋台は接近し、
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遂にぶつかりました。
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ただ、激しくという感じではないですね。
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相手のどこにぶつかっているのか。慎重にお互いにそれを探りあっているようなところがある。
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もう一度離れて
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またぶつかる。
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ぶつかるところが少しずれたんだと思いますが、
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そのまま押し合うと
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片方の屋台が一方の屋台の下に潜り込んでいきます。
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でも、そのままさらに押すと、
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イチオシ
なんかカブトムシの戦いみたいに相手を跳ね上げる感じですね。
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跳ね上げられた屋台の方ですが、中の太鼓はひっくり返りそうになってえらいことになってますよ。
それでも、太鼓を叩く手は止めません。 -
トントコトントコ、トントコトントコ
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仕切り直した今度の勝負。
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お互いの鼻先がきれいに会って
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うんうんうん。
互いに高くのけ反ります。 -
こういう戦いがいいのかなあ。
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屋根に乗って、全体を指揮する役からすると
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たぶん、こういうのが目指す姿なんでしょう。
-
お互いに
あー、うまくいったなあって、 -
感じでしょうか。
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イチオシ
けんかは広場のほかでもやっていて、これは入り口から遠い方。
のけ反った屋台の屋根が見えてますが、この鮮やかな装飾も素晴らしいですね。ちゃんとすべてに見せる気配りができてます。 -
けんかは三回くらいやって、終わると相手を変えていきます。
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次の組との戦いはどうなるでしょう。
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ゆっくりとぶつかって
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徐々に徐々に
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力を込めていく。
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押しが深くなると
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屋台がのけ反っていきます。
でも、これはバランスが悪いかな。 -
再び離れて、
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もう一度。
今度はいい感じ。
でも、ハラハラ感がイマイチかな。 -
これはバランスが悪いけど、
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やっぱりハラハラ感がありますからね。
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また、新しい対戦。
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イチオシ
きれいに組み合って、これは大成功。
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再び離れて、
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また対戦。
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けんかという言葉からはもっと激しくぶつかり合って、相手の屋台を壊すくらいを想像していましたが、そうではないですね。
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むしろ、お互いを気遣いながら
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健闘を称えるような雰囲気。
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いいんじゃないでしょうか。
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ここで角度を変えてみます。
この角度、どうですか。お互いに睨みあう緊張感が伝わるでしょうか。 -
さて、けんかを終えた屋台が順番に引き上げていきます。私もこれで退散しましょう。どれくらい時間を過ごしたんでしょうか。やれやれです。
-
なお、この日泊まったホテル翠月は、飯坂温泉の市街の一番奥といった場所。
スタッフも最低限の体制だし、その分、気楽だったんですが、 -
夜のお風呂は危険だということで風呂の時間制限があって夜10時まで。祭りから帰ってギリギリで入りましたが、温泉地にきてこれじゃあな。ちょっともやもやが残りました。
さて、これでおしまい。今回は野暮用があって一泊の旅。明日は朝イチの新幹線で東京に帰ります。お疲れさまでした。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- アリスさん 2023/07/19 16:04:44
- 飯坂温泉へ
- 初めまして、アリスと申します。
松島の旅行記をごらんいただきありがとうございます。
今年の五月に初めて飯坂温泉に行きました。
あまり調べて行かなかったのですが、照井の餃子が有名なのですね。
そして、迫力のあるお祭りが秋にあるのですね。
堀切邸は行ったのですが、
鯖古湯へ、入らずに移動してしまいました。
次に行くときは、もう少し下調べをして、飯坂温泉を楽しみたいと
思います。
フォローの通知に気づかず、大変失礼いたしました。
遅くなりましたが、フォローさせていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
アリス
- たびたびさん からの返信 2023/07/19 22:16:01
- RE: 飯坂温泉へ
- 飯坂温泉は、福島市の奥座敷。歴史もあるし鉄道で行ける便利さもいいですよね。
ただ、車を使ってなら、意外にお勧めなのは土湯温泉郷です。野趣あふれる日帰り温泉の施設がいくつもあって、強く印象に残りました。
東北はもう遠くなってしまっていて今度はいつ行けるのか分かりませんが、少しづつ当時を思い出しました。
たびたび
-
- yumikenさん 2020/07/14 13:03:34
- お祭り・・凄いですねぇ~(^^;
- こんにちは、たびたびさん(^O^)
私は先月も飯坂へ行ったのですが、いつも祖母のお墓参りと一緒なので、
毎回飯坂の街をゆっくりと見る時間が無くて・・先月は医王寺には行けたのですが(^^;
照井さんの餃子も、お店の開店が夕方からなので未だに行けずで(>.<)
でも、たびたびさんの旅行記を拝見して巡った気分になりました(^^)v
けんか祭りは本当に凄いのですねぇ~屋台が乗り上げちゃってますよねぇ(@_@)
怪我される方とかもいるのかしら(ーー;
以前、保原食堂さんへ行った時のメニューに”けんか祭りラーメン”があって
どんなお祭りなのだろうと興味はあったのですが、激しいお祭りでビックリです(^^;
なかなか見る機会が無かったので拝見できて良かったです!!
また旅行記を楽しみにしています。
yumiken
- たびたびさん からの返信 2020/07/15 08:24:14
- RE: お祭り・・凄いですねぇ?(^^;
- yumikenさんは、飯坂温泉にご縁がある方なんですね。
飯坂温泉は、かつては団体客にフォーカスしていたことで、家族旅行や少人数の旅が中心となった時代に取り残された感が強かったようですが、私が知った頃からしても、だんだん、落ち着いてきたように感じます。
今は、また、コロナで大変だとは思いますが、それは全国も同じ。ほどほど感がいい味になれば、それもよしかと思います。
たびたび
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