ふくしま温泉湯治旅・その3.ふくしま温泉湯治旅・その2.飯坂温泉/平野屋旅館逗留記(後編)

2022/01/25 - 2022/01/26

第215部-974冊目　3/7
(令和4年5月1日配信)

皆様、こんにちは。
オーヤシクタンでございます。

絶賛好評の温泉湯治シリーズ。←(勝手に好評にしている)
安い温泉宿に泊まって、まったりするだけの旅です。
前回の山形県に続き、今回は福島県飯坂温泉・会津東山温泉でまったりしました。

本編は、福島県飯坂温泉の平野屋旅館の逗留記(後編)です。
拙い旅行記ですが、ご覧頂けましたら幸いです。

表紙‥飯坂温泉のシンボル的共同浴場/鯖湖湯。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
令和4年1月24～28日 4泊5日

1月25日(火) 第2日目-2　はれ
※飯坂温泉フリー

★宿泊‥飯坂温泉：平野屋旅館。

1月26日(水) 第3日目-1　はれ
①福島交通:福島行
飯坂温泉.9:15→福島.9:39

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
角田豆腐店‥103円
平野屋旅館‥5,800円

エリア 飯坂温泉(福島)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

12:22
福島県飯坂温泉を散策中。
旧堀切邸に着きました。

▼旧堀切邸
https://kyu-horikiritei.fckk.jp/

旧堀切邸 名所・史跡

=旧堀切邸=
江戸時代から続いていた豪農・豪商の旧家です。
247年前の安永4年(1775年)の建築の県内で現存する最大で最古の土蔵「十間蔵」や近代和風住宅の主屋など、歴史的価値の高い建物が現存しています。

旧堀切邸 名所・史跡

=離れ=
陸奥国白河藩主の松平定信が堀切家のお屋敷に泊まられた時、離れの茶室の名として頂いた詠帰亭という名前をつけており、今は堀切家を紹介する映像のコーナーや観光案内スペースがあります。

=主屋=
明治時代築の豪農住居です。
明治13年(1880年)の火災によって焼けて、翌年の明治14年(1881年)に再建されました。

近代和風住宅の母屋の建坪は約84坪あり、主な部屋数は9部屋となっています。

おぉー
まるで、私の自宅と同じだ。←(妄想)

=新蔵=
明治20年頃の建築と推定され、
明治13年の火災後に新築されたため「新蔵」と呼ばれ、外壁の黒塗りは戦時中の迷彩色とも言われています。

新蔵の内部です。
2階へ上がるケヤキ製の箱階段には引き出しが付いており、当時から収納に対しての工夫が見られます。

=中の蔵=
堀切家が大庄屋を務めていた頃から使われていた、明治13年火災前建築の蔵です。

中は座敷となっていて、2階は書庫となっていたそうです。

1階中央には耐火金庫が備え付けられてあります。
所さんの番組に出てきそうな金庫ですね。

=道具蔵=
明治13年火災前建築の蔵です。
什器類や布団などを収納するのに使われていたそうです。

収納物を湿度から守るなどの工夫として、板張りの床に一部、通気口となる開口部が施されております。

=下蔵=
物置として使っていた土蔵のあとに建てられました。
室内を会議室として使うほか、舞台がついているのでコーラスや楽器の演奏、踊りなどの催しにも使うことができるようになっています。

=土間蔵=
奥の蔵は、247年前の安永4年(1775年)に建立された蔵で、建立年代が判明するものとして、福島県内最大最古の土蔵なんだとか。
平成19年に福島市の有形文化財に指定されました。

土間蔵は、おもに米蔵として使われました。
また、時代によっては酒蔵などにも使用されたそうです。

立派な梁ですね。
桁行が10間(約18m)もあるそうです。

=百姓溜り=
使用人の休憩小屋です。
当時筆者が生きていたら、居場所はここに間違いないだろうな。

=井戸小屋=
水はここから供給していました。

=足湯・手湯=
飯坂温泉の源泉から引湯しており、源泉かけ流しの湯を楽しめます。

=トイレ=
旧堀切邸整備事業によって、トイレが新しくなりました。

ウォッシュレット付きの綺麗なトイレです。

12:49
=澤田屋=
1867年創業・155年の歴史を誇る和菓子屋さん。
内閣総理大臣賞を受賞した銘菓、くるみ入り飯坂ゆべしが有名です。

=常泉寺=
427年前、慶長元年(1595年)の開山。
福島長楽寺五世の僧、立質金祝の創立と伝えられた寺院です。

=鯖湖湯=
飯坂温泉の一番古い湯で、飯坂のシンボル的共同浴場です。

▼飯坂温泉共同浴場
https://www.iizaka-onsen.jp/page1

鯖湖湯 温泉

以前は、日本最古の木造建築共同浴場だったのですが、老朽化により平成5年、明治時代の共同浴場を再現し改築されました。

飯坂温泉の街並 名所・史跡

=あ～しあわせの湯=
湯船が狭く隣りの人と「足合わせになる」足湯に浸かってあ～しあわせと、語呂を合わせたネーミングの足湯です。。

=松尾芭蕉入浴の地=
153年前の元禄2年(1689年)に飯坂を訪ねた芭蕉が、鯖湖湯に入ったといわれています。
看板を読むと、芭蕉は粗末な宿に泊まったと記されていますね。

=ほりえや旅館=
明治15年創業、歴史ある内湯旅館です。
温泉むすめ/飯坂真尋ちゃんの真尋部屋があるみたい。

▼ほりえや旅館
http://horieya.com/

飯坂温泉 ほりえや旅館 宿・ホテル

=飯坂温泉発祥の地=
飯坂温泉の歴史は縄文時代にまで、甦るんだとか‥

=鯖湖神社=
鯖湖湯のほぼ南側に隣接する神社です。
湯の神を祀った社であり、また勝負の神様でもあるそう。

=お湯かけ薬師如来=
身体の癒したい所に温泉をかけると、良くなると伝えられています。

=なかむらや旅館=
白壁土蔵造りの木造三階建ての建物は、江戸時代と明治時代の二棟から成り、歴史ある湯宿です。
国登録有形文化財にもなっているそう。

▼なかむらや旅館
https://iizaka-nakamuraya.com/

飯坂温泉　なかむらや旅館 宿・ホテル

飯坂温泉中心部をテクテク‥

=餃子照井=
昭和28年創業。
名物円盤餃子の有名店、照井の本店です。

▼餃子照井
https://www.gyouza-terui.com/iizaka/

餃子 照井 飯坂本店 グルメ・レストラン

=旧採進堂酒店=
酒屋だった採進堂の建物は、明治期の重要な建造物です。
2019年、国登録有形文化財として登録されました。

=満願寺=
信達第十二番札所、浄土宗の寺院です。

=八幡神社=
毎年10月の第1土曜日を中心とした3日間に開催される八幡神社例大祭りは、日本三大けんか祭りのひとつであります。

飯坂温泉の総鎮守、八幡神社は創建が古く年月は不詳だそうです。

コロナの終息と世界人類の平和を祈願して‥
パンパン.礼。

八幡神社 寺・神社・教会

=八幡の湯=
八幡神社に近い昭和37年開設の共同浴場です。
この素朴な感じがたまりませんな。

八幡の湯 温泉

ぼろぼろですが、福島乳業/福ちゃん牛乳のベンチ。

昭和45年に創立した福島乳業。
学校給食で提供され、地元で親しまれた乳業メーカーです。

震災の風評被害で売り上げが激減したことから、質の高い生乳を扱うMMJとの取引を始めることが報道されると、それまで原料を仕入れていた指定団体が圧力をかけてきて、福島乳業は倒産に追い込まれてしまいました。
この事は、テレビ東京/ガイアの夜明けで放送されました。

▼［ガイアの夜明け］ 巨大「規制」に挑む！～バターの闇 新たな戦い～（3）
https://lovely-lovely.net/business/fukuchan-milk/

=大門の湯=
昔、大鳥城の大門があった場所にある共同浴場です。
こちらも昭和37年に開設されました。

大門の湯 温泉

大門の湯は高台にあり、福島盆地が一望できます。

地元の方が、もうひと登りすると、もっと景色が良いよと教えてくれました。
行ってみましょう。

おぉー！
こっちも眺めが良いぞ。

大門の湯から見えにくい、吾妻連峰の山々も見えました。

パノラマモードでカシャ。

藤子不二雄先生のトキワ荘を彷彿させるモルタルのアパート。
今は数が減りましたね。

=古関裕而先生疎開の地=
戦争中、こちら二階堂家に古関裕而先生一家は疎開されたそうです。

=パティスリー・サワダ=
創業155年を誇る澤田屋がリニューアルした店舗です。

▼パティスリー・サワダ
https://patisserie-sawada1867.co.jp/

パティスリーサワダ グルメ・レストラン

=飯坂温泉駅=
福島交通飯坂線の終着駅。
飯坂温泉の玄関口であります。

飯坂温泉駅 駅

再び、十綱橋を渡ります。

摺上川東岸の温泉街をテクテク‥

=ちゃんこちゃんこの湯=
足湯と休憩処になっています。

=切湯=
398年前の寛永元年(1624年)に発見された歴史ある温泉。
昔は上湯とも呼ばれ、切り傷によく効くといわれています。

切湯 温泉

=角田豆腐店=
飯坂温泉の小さなお豆腐屋さん。
このような地元密接タイプの豆腐屋さんにハズレはないと信じる筆者。
ここで‥

もめんとうふを購入。
すごく丁重な店主様でした。
これは当たりですね。

■もめんとうふ‥103円

新十綱橋から眺めた飯坂温泉。
歓楽街温泉として賑わった面影が残っています。

摺上川西岸の温泉街をテクテク‥

福住旅館 宿・ホテル

=波来湯=
太鼓やぐらを設けた和風の外観が特徴の共同浴場。
約1,200年の歴史があり、以前の建物は老朽化で解体されていましたが、震災の直前となる平成23年1月に建て替えられました。

入浴料は300円です。(他の共同浴場は200円)

波来湯 温泉

14:00
=平野屋旅館=
筆者逗留の湯宿です。
3時間45分ほど散策して、戻りました。

平野屋旅館 宿・ホテル

今夜はグレードをあげたプランなのですが‥
それでも、1泊2食付きで5,500円！
昨夜のSuper Valueプラン(5,000円)より、食事の品数が増えるんです。

[ 平野屋旅館 ]
1泊2食付スタンダードプラン。
和室1名1室‥5,500円(税/サ込)
楽天トラベルで予約しました。

※4トラベル宿泊検索の画像。
フォートラベル利用規約第７条該当の恐れで削除。

源泉かけ流しの内湯。

いい湯だな。
アハハン♪

いい湯でした。
豆腐、美味いよ。

■角田豆腐店のもめん豆腐‥103円
■三ヶ日みかんチューハイ‥96円

眠くなってきました。

お昼寝します。
ZZZ‥

18:40
夕食のお時間がきました。

すっ、凄い！
昨夜より多くの料理が並んでいます。

まずはビールね。
買っておいたものです。

■キリン一番搾り‥206円

大きい茄子と味噌の相性が抜群です。

・大茄子の味噌焼き

ひとつひとつの具材に味がしっかりと染みた煮物。
丁寧な仕事です。

・鰊の五目煮物
(鰊/椎茸/薩摩揚/昆布/大根/人参/牛蒡/人参里芋)

今夜のお刺身は、鰹のたたきだよ。

・鰹のたたき

プリンみたいな手造りの茶碗蒸し
山菜そばは冷たいツユです。

・山菜小そば
・茶碗蒸し

脂がのった鰤。
香ばしい匂いがたまりませんな。

・鰤の照り焼き

揚げたてカリカリサクサク‥
こりゃ、美味い！

・海老のアーモンド揚げ

ここらで、地酒を頂きましょう。
大正七年創業/福島県喜多方市のほまれ酒造。
会津の普段酒として親しまれる佳撰は、軽い口当たりです。

・會津ほまれ佳撰‥330円

寒い冬はやっぱり鍋だね。

・豚肉五目鍋
(豚肉/白菜/豆腐/長葱/白滝/しめじ/大根)

お櫃のご飯は茶碗3杯ぶんぐらい入ってきます。
とても、食べきれないので、量を減らしてもらいました。

手間がかかる蟹のしんじょう揚げ‥
料亭の食事と同等だ。

・米飯
・蟹のしんじょう揚げ汁
・香物

スタンダードプランには、デザートがつきます。
フルーツ王国ふくしまのリンゴを頂きましょう。

・りんご
・お茶

21:00
いやぁ、食った食った。
ごちそうさまでした。

就寝。

6:50
おはようございます。
3日目の朝です。

朝から温泉。
あぁ、幸せ‥

7:35
朝食です。
一日の活力をしっかり補っておきましょう。

①納豆
②焼き鮭
③お茶
④味付け海苔
⑤玉子焼き
⑥金平牛蒡
⑦米飯
⑧香物・梅干
⑨昆布佃煮
⑩味噌汁(豆腐/わかめ/油揚げ/なめこ/葱)

9:06
チェックアウトしました。
2泊4食10,500円と言う破格ながらも、大満足のお宿でした。
お世話になりました。

平野屋旅館 宿・ホテル

9:07
宿から徒歩2分。
飯坂温泉駅に着きました。

飯坂温泉駅 駅

福島交通/いい電で、福島へ向かいましょう。
きっぷ購入時刻が9:01となっているが、実際に購入したのは9:09です。

￥福島交通(飯坂温泉→福島)370円。

東急1000系だった電車が、福島交通1000系として活躍しています。
では、乗りましょう。

①福島交通:福島行
飯坂温泉.9:15→福島.9:39
[乗]福島交通:1204

車内に「ゆ」の暖簾がかかっているのが、温泉に行く電車を物語っていますね。

福島交通飯坂線 乗り物

摺上川の支流、小川を渡ります。

飯坂温泉よ。
さらばじゃ。

福島交通/花水坂→医王寺前。

電車はゆっくりと勾配を下ります。
ここは、春になると桃色に彩られた車窓風景が眼下に広がるスポットなのです。

9:39
飯坂温泉から24分。
福島に到着。

次回は、同じ福島県内の会津へ向かいます。
ご覧下さいまして、誠にありがとうございました。

-つづく-

福島駅 駅

この旅行記へのコメント （2）

• PHOPHOCHANGさん 2022/05/02 09:15:39

  既に行った気分♪

  いつもながら詳しい旅行記有難うございますm(__)m
  平野屋さんの食事はホント凄いですね。自分は好き嫌いが激しいので、変に凝ったお高い宿の食事が苦手です。4食分のお写真拝見して、駄目なのは漬物と果物だけでした。
  
  当初考えていた浄土平へのバスが運行されないので、予定を全面的に見直していますが、旅行前の計画って、それ自体も楽しいですよね。
  
  それでは行ってまいります！

  オーヤシクタンさん からの返信 2022/05/03 08:51:50

  RE: 既に行った気分♪

  PHOPHOCHANG様、おはようございます。
  オーヤシクタンでございます。
  
  絶好の旅日和、好天の朝です。
  飯坂温泉/平野屋旅館の料理は、おそらく私が泊まった時とそんなに変わらないと思います。
  高級旅館のような会席ではありませんが、なかなか充実しており、あの宿泊料からみると、かなり頑張っておられると思いました。
  旅行記にも書いた通り、一人で泊まってもお櫃にお茶碗3杯ぶんぐらいのご飯があって、バイキング全種類制覇を試みる私でも最後は苦しくなりました。(笑)
  
  お風呂なんですが、男湯・女湯のはっきりとした表記がありません。
  私が泊まった時は、女性のお客様がお一人だけのようでしたので、大きい風呂が男湯で、家族風呂を女性のお客様が使われていたようです。
  詳しくは、宿の方に聞かれた方が良いかと思います。
  
  楽しい旅になることをお祈りしております。
  ありがとうございました。
  
  オーヤシクタン。