ふくしま温泉湯治旅・その2.飯坂温泉/平野屋旅館逗留記(前編)

2022/01/24 - 2022/01/25

第215部-973冊目　2/7
(令和4年4月29日配信)

皆様、こんにちは。
オーヤシクタンでございます。

絶賛好評の温泉湯治シリーズ。←(勝手に好評にしている)
安い温泉宿に泊まって、まったりするだけの旅です。
前回の山形県に続き、今回は福島県飯坂温泉・会津東山温泉でまったりしました。

本編は、福島県飯坂温泉の平野屋旅館の逗留記(前編)です。
拙い旅行記ですが、ご覧頂けましたら幸いです。

表紙‥飯坂温泉の平野屋旅館。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
令和4年1月24～28日 5泊6日

1月24日(月) 第1日目-2　はれ
1月25日(火) 第2日目-1　はれ
※飯坂温泉フリー

★宿泊‥飯坂温泉：平野屋旅館。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
平野屋旅館‥5,000円

エリア 飯坂温泉(福島)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: 楽天トラベル

14:49
今宵の宿‥
飯坂温泉/平野屋旅館に着きました。
昭和の駅前温泉旅館の風情が漂っていますね。

こちらは2度目になります。

平野屋旅館 宿・ホテル

なんと、1泊2食付きで5,000円！
この値段でも、食事が凄いんです。

=平野屋旅館 =
1泊2食付Super Valueプラン。
和室1名1室‥5,000円(税/サ込)
楽天トラベルで予約しました。

※４トラベル宿泊検索の画像。
フォートラベル利用規約第6条該当の恐れで削除。

玄関は、ザ.旅館の趣がありますね。
では、入りましょう。

十二号室。
落ち着きある、八畳の和室です。

客室備品・その1。
ダイヤル式の黒電話ではありませんが、このプッシュホンも懐かしいですね。
ドライヤー・液晶テレビ・テーブルタップがあります。

Wi-Fiはありません。

客室備品・その2。
浴衣・丹前・バスタオル・小タオル・ハブラシ・髭剃り、揃っています。
花柄の保温ポットも今の時代、数少ないアイテムとなりました。

ガスファンヒーター。
お部屋はポカポカ暖かいです。

お茶請けは‥
郡山銘菓薄皮饅頭の柏屋の'柏やき ゆで小豆'です。
厳選された小豆でじっくり炊き込んだ餡を柔らかい皮で包み、ふんわり焼きあげた'どら焼き'ですよ。

ルームキーの木札がまた凄いな。

年季の入った椅子とテーブル。
寛ぎのスペースです。

おっ！
冷蔵庫もありますよ。

客室からの眺め。
雪に埋まった日本庭園がご覧頂けます。

洗面台。
冷たい水が出ます。
お湯は出ません。

客室のトイレ。
和式便器に細かい目のタイル。
これぞ、ザ.昭和だ。

館内を見てみましょう。
玄関です。

このお宿は100年以上の歴史があるそうで、今の建物は築70年ぐらいだそうです。
建物は古いですが、今、宿を切り盛りするのは、まだお若い4代目。
愛想が良い低姿勢なお方です。

看板が歴史を物語っております。

木造なので歩くとミシミシと音を立てる廊下。
昔の温泉旅館の情緒たっぷりです。

客室御案内。
これも渋いね。

「景近泉温ムウヂラ町坂飯縣島福」とありますね。
いつ頃の写真なのか書いてありませんが、飯坂温泉は日本最初のラジウム発見の地なのだそうです。
へえー。

脱衣所です。

プラスチックではない年代物の籠がすばらしい！

共同浴場の風情が漂う大浴場です。
体育座りで6名ほど入れる浴槽。
画像に写っていませんが、お湯/水がでるシャワーカランが右側に2か所。
左側には水のみがでる蛇口2か所あります。

内湯のみで露天風呂はありませんが、飯坂温泉混合泉から引湯された源泉かけ流しのお湯で塩素消毒や循環はしていません。
泉質は単純温泉です。

浴室は、大・小あり、泊まった日は男性客が多かったので、男が大・女性が小でした。

朝顔形の小便器。
昔、学校のトイレがこれでした。

2階の共用トイレには、ウォシュレットがあります。

よく考えたら、今日はまだお昼を食べていません。
福島駅前のイトーヨーカドーで買った洋食弁当を頂きます。

■洋食トリオ‥343円
・ナポリタンパスタ
・海老ピラフ
・ハンバーグ

■ほろよいグレフルソルティー‥110円

18:10
夕食のお時間がきました。

すっ、凄い！
1泊2食5,000円で、この品数ですよ。
しかも、料理は部屋出しなんです。

まずはビールね。

館内に自販機はありません。
買って来た缶ビールを頂きましょう。

■キリン一番搾り‥206円

旅館食の定番、茶碗蒸し。
喉ごしツルツルの小そば。

・山菜小そば
・茶碗蒸し

内陸の飯坂温泉でも、太平洋・日本海から磐越道・東北道で新鮮な海産物が運ばれて来るのです。

・刺身三点盛り
(鮪/甘海老/サーモン/大根つま)

アルミホイルを開くとニンニクの香ばしい匂いがして、食欲をそそります。

・鱈のホイル焼き
(鱈/しめじ/まいたけ/玉葱)

具だくさんの煮物。
柚子がアクセントです。

・五目煮
(鶏肉/昆布/椎茸/牛蒡/人参/里芋/厚揚/白滝)

サクサクの天ぷら。
塩で頂きましょう。

・天ぷら
(海老/舞茸茄子/ピーマン/さつま芋)

お肉と野菜を焼く匂いが香ばしい‥
いやぁ、最高だなぁ。

・豚肉陶板焼
(豚肉/南瓜/玉葱/人参/キャベツ/ぴーまん/茄子/しめじ)

米飯は御櫃に茶碗3杯位の量で出てきます。
Super Valueプランでも、凄いボリュームでした。

・米飯
・味噌汁(キャベツ/豆腐/油揚げ)
・香物(かっぱ漬/たくわん)

19:15
静かな夜です。
就寝。早っ！

6:51
おはようございます。
2日目の朝です。

7:34
朝食です。
しっかり食べておきましょう。

①納豆
②西京鮭
③お茶
④味付け海苔
⑤飯坂ラヂウム玉子
⑥金平牛蒡
⑦春雨中華サラダ
⑧米飯
⑨香物(沢庵/河童漬/梅干)
⑩味噌汁(豆腐/わかめ/なめこ)

10:14
今日は、1日フリーです。
天気が良いので、外に出ました。

平野屋旅館 宿・ホテル

これから、飯坂温泉を散策します。

このマンホールは、福島市飯坂温泉オリジナル仕様ですね。
平成5年に明治時代の共同浴場を再現した御影石の湯船に改築された鯖湖湯と福島の果物がデザインされています。

では、歩きましょう。

=波来湯=
波来湯は開湯以来1,200年もの歴史があるとされております。
今の建物は、平成23年に建て替えられたものだそうです。

波来湯 温泉

共同浴場脇の手湯。
こちらにも、温泉が引湯されています。

波来湯に隣接して、波来湯公園があります。
入ってみましょう。

=波来湯公園足湯=
小さなお堂(波来湯分湯槽)を囲むように、足湯があります。

=波来薬師=
コロナが終息しますよう祈願しましょう。
パンパン.礼。

=飯坂温泉駅=
以前はコンクリート調の四角い建物でしたが、平成22年に今の形に改装されたそうです。
平成14年、東北の駅百選に選定されました。。

飯坂温泉駅 駅

駅舎内にはファミリーマートがあります。

おっ！
隠れるように、飯坂電車が停まっていますよ。

駅前からは、吾妻連峰の山々が一望です。

=十綱橋=
現在の橋は、大正4年に竣工した3代目です。
全長51.7mの鋼上路2ヒンジブレーストリブアーチ橋となっております。
現存する大正期の鋼アーチ橋で最も古いもののひとつで、歴史的土木構造物として、2004年の土木学会選奨土木遺産に認定されています。

十綱橋を渡ってみましょう。
車の往来が激しく、歩道がないに等しいので、注意が必要です。

十綱橋から上流方向の眺め。
摺上川沿いに建ち並ぶ旅館街が一望です。

十綱橋から下流方向の眺め。
福島盆地より飯坂温泉が高いところにあるのがわかりますね。

駅の対岸も飯坂温泉の温泉街となり、温泉宿があります。

飯坂温泉名物のラジウム玉子。

温泉玉子ではなく、日本で初めて飯坂温泉で発見されたラジウム泉からこの名が付きました。
温泉源泉に浸けた玉子は滋養満点で、飯坂名物です。

阿部留商店 グルメ・レストラン

住宅地へ入っていくと‥

共同浴場がありました。
飯坂温泉には9か所の共同浴場があるのです。

=導専の湯=
昭和37年からある温泉で、住宅地にあるので地域の人々の共同浴場として親しまれています。

導専の湯 温泉

=仙気の湯=
今から404年前の元和4年(1618年)に発見された歴史ある温泉です。
昔は切湯の川下にあり、下湯と呼ばれました。
昭和42年に現在のところに移築されたのは、昭和42年のことです。

仙気の湯 温泉

=角田豆腐店=
地元の方に愛されるお豆腐屋さんです。

後で買いに来ましょう。

=愛宕山公園=
摺上川を隔てた湯野側にある愛宕山の公園です。
入ってみましょう。

ひぇー！
長い階段だ。

※坂道ルートもあります。

ハァハァハァ‥
頑張れ、俺。

=愛宕神社=
コロナ終息を祈願して‥
パンパン.礼。

愛宕山は標高/141.3mです。

愛宕神社の前は展望台になっています。
眺望を見てみましょう。

愛宕山公園 公園・植物園

おぉー！
これは、すばらしい眺めだ。

奥に見えるのは、阿武隈山地です。

福島市のシンボル、信夫山と飯坂温泉の温泉街が一望ですね。
十綱橋が小さく見え、その右の赤枠は‥

筆者が逗留している、平野屋旅館です。

そして、吾妻連峰と安達太良山も一望です。
山々が福島盆地を囲んでいるのがわかりますね。

パノラマモードでカシャ。

=新十綱橋=
愛宕山の麓、十綱橋の上流にあります。
全長76mの、3径間PC有ヒンジラーメン橋箱桁橋です。

昭和40年に竣工しました。

新十綱橋から上流方向を眺めます。
飯坂温泉は栗子連峰の麓に位置し、福島の奥座敷とも呼ばれています。

新十綱橋から下流方向を眺めます。
摺上川を挟んで両岸に旅館が建ち並んでいます。

11:07
新十綱橋の下から、西根上堰の遊歩道があります。
歩いてみましょう。

西根堰は400年ほど前、難工事のゆえ造られた農業用水です。
摺上川から水がとられ、福島盆地北部の耕地面積が飛躍的に拡大され、今も農業を支えています。

ややっ！
雪が深いですよ。

西根堰/鼻毛の隧道です。
鼻の穴に似た短いトンネルで、草や木の根が毛のように垂れていることから、この名がついたと言われています。

遊歩道は409mあります。
除雪されていないので、歩くのが大変！

足が雪にズボズボ‥
格闘しながら進む筆者。

11:18
雪と格闘すること10分。
遊歩道が終わりました。

正面左側は、伊東園ホテル飯坂 叶屋です。

伊東園ホテル飯坂　叶や 宿・ホテル

=中十綱橋=
新十綱橋の更に上流にある小さな橋です。

下流を眺めます。
飯坂温泉の旅館は、この橋から下流にあり‥

上流は建物がなくなります。
この先には、穴原温泉があります。

11:40
お腹すきましたね。
昭和6年創業の大衆食堂/保原屋に入りましょう。

保原屋食堂 グルメ・レストラン

メニューはこんな感じ。
創業から伝わるのが、生そばだそう。
丼物や中華類も充実していますね。

おっ！
飯坂名物の円盤餃子もありますよ。

ラーメンにしました。
大衆食堂のシンプルな醤油ラーメン。
こう言うの、食べたくなるんです。

■ラーメン‥550円

そして、餃子。
1人前だと、餃子が横に並んで出てきたので、自分で円盤状にしてみたよ。
モチモチの食感がいいね。

■餃子‥400円

=飯坂ホテル聚楽=
テレビCM「聚楽よ～ん」で有名な聚楽です。

▼飯坂ホテル聚楽
https://hotel-juraku.co.jp/iizaka/

飯坂温泉　飯坂ホテル聚楽（じゅらく） 宿・ホテル

=奥の間 坐忘庵=
昭和30年築、秋田杉や黒柿などの銘木を用いた格式高い造りの'奥の間'。
離れ座敷の茶室/坐忘庵。
共に明治時代の建築の粋をご覧頂けます。

=ちゃんこちゃんこ=
石の階段のことを、ちゃんこちゃんことを言い、飯坂小唄の中で「ちゃんこちゃんこ下りて わたしゃ河原へ‥♪」と唄われています。

=旧滝ノ湯小公園=
江戸時代、飯坂には鯖湖湯・当座湯・波来湯・滝ノ湯がありましたが、滝ノ湯は昭和8年に閉湯しました。

明治/大正時代、滝ノ湯周辺の様子。
左側の大きい建物はますや旅館。
右側はかどや旅館(現在の聚楽)
その間にある小さな建物が、滝ノ湯でした。

当時の遺構でしょうか？
石垣が残っています。

=吉原食堂=
保原屋同様の大衆食堂。
今日は、お休みでした。

吉原食堂 グルメ・レストラン

さて、この城下町みたいなところは‥

12:22
旧堀切邸です。
散策の途中ですが、続きは次回です。

ご覧下さいまして、誠にありがとうございました。

-つづく-

旧堀切邸 名所・史跡

この旅行記へのコメント （2）

• PHOPHOCHANGさん 2022/04/29 16:12:25

  平野屋さん

  いつも楽しく拝見させていただいてます。
  
  自分も来週、平野屋さんのお世話になります。前回のオーヤシクタン様の旅行記を拝見して、決めました。
  続きも楽しみです。出発前に読めるかな？
  
  

  オーヤシクタンさん からの返信 2022/04/29 20:38:36

  Re: 平野屋さん

  PHOPHOCHANG様、こんばんは。
  オーヤシクタンでございます。
  
  いよいよゴールデンウィーク。
  飯坂温泉/平野屋旅館に行かれる日が近づいてきましたね。
  私の旅行記が参考になり、大変うれしく思います。
  
  私は2回目の訪問として、冬に2泊で泊まってきました。(今回の旅行記)
  今時、1泊2食5,000円であの内容の宿はないと思います。
  建物は老朽化が進んでいて、ところどころ痛んでいたり、障子の部分に埃が溜っていたりしますが、このお値段を踏まえると私個人的には十分に満足できたお宿です。
  
  ちなみに、旅行記は今のところ、1日おきペースで配信していますので、明後日5月1日に続編の配信予定となります。
  楽しいGWをお過ごしください。
  ありがとうございました。
  
  オーヤシクタン。