2019/08/26 - 2019/08/30
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AandMさん
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ニースはコート ダジュールにある海岸沿いのリゾート地で、コートダジュール空港(ニース国際空港)があり、世界各地から多くの観光客が訪れます。ニース旧市街はギリシャ人によって建設され、以後、ローマ人に引き継がれ、フランス領になった19 世紀にはヨーロッパのエリート達の保養地となりました。地中海気候で温暖で景色も良いことから、フランスやヨーロッパを代表する多くの芸術家達もこの地に滞在したり、住居を構えました。沢山の美術館があることでも知られています。
8月末にニースに4日間滞在しました。ニースには中世からの歴史を伝える旧市街、海岸沿いのプロムナード デサングレ、そしてシャガール美術館やマチス美術館のある北部地区などがあり、多様でした。ニース港発のミニ クルーズに参加して海側からもニースを見学しました。ボートから見たニース海岸は誠に印象的でした。ニース見学の一端を紹介します。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 観光バス 船 タクシー 徒歩
- 航空会社
- ユーロウイングス オーストリア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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8月26日
東京からウイーンを経由してニース国際空港(コートダジュール空港)に到着しました。ウイーンからの航空便はユーロウイングス(https://4travel.jp/travelogue/11542376)です。午後1時過ぎの到着でした。ニース コートダジュール空港 (NCE) 空港
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スーツケースがありましたので、空港からニース市内までタクシーを利用しました。空港からホテルまで10km程の距離でしたが、メータ料金は43ユーロでした。メチャ高です。
ニースのタクシーは値段が高いので、重量のある荷物を持っての移動など以外では、お薦めしません。街中を流しているタクシーも殆どいませんので、利用する場合はホテルで手配してもらうことが必要です。 -
ホテルはメッセナ広場近くのベストウエスタン・プラスホテル・マセナ・ニース(Best Western Plus Hôtel Masséna Nice)です。ホテル到着は2時頃でした。
チェックインは3時からとのことで部屋の準備が出来ていない、とのことでしたので、スーツケースなどをホテルに預けて市内観光をすることにしました。マセナ広場 広場・公園
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観光ではニース観光局が発行しているフレンチ・リヴィエラパスを購入するのがお得である、との情報を家内が事前に調べていました。美術館入場料が無料になり、市内循環観光バスも使えます。24時間有効なリヴィエラパスの値段は26ユーロで、循環観光バス料金は23ユーロ、美術館入場料は5-10ユーロですので、循環観光バスと美術館を1カ所訪問すれば元が取れることになります。
リヴィエラパスは観光案内所で売っていますが、ホテルからは距離があります。ホテル近くで買える場所を家内が調査してくれました。メッセナ広場脇の路地を入った所にある小さな事務所です。怪しそうな販売店でしたが、現金でリヴィエラパスを購入しました(カードは扱っていません)。 -
24時間有効のフレンチ・リヴィエラパスです。
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ニースの概要を知るために、乗り降り自由な巡回観光バスに乗車することにしました。バスの発着場はアルベール1世公園の横です。
アルベール1世公園 広場・公園
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発着所に循環観光バスが待機していましたので、フレンチ・リヴィエラパスを提示して、乗車しました。
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バスは海岸沿いの道路プロムナード デ ザングレを東に向かって走ります。
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ベランダ・タワー(Bellanda Tower)展望台です。ここから眺めるニースの町と海岸の光景が良いため、観光客に人気の場所です。
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小さな半島先端を過ぎると、ニース港が見えてきました。小型船やヨットが停泊していますが、この港はコルシカ島やイタリアを行き来する大型フェリーも発着しています。
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次の半島先端を過ぎるとヴィフランシュ湾が目に入ってきました。美しいビーチのある湾で、湾沿いにホテルや別荘などが並んでいます。美しいリゾート海岸です。
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循環観光バスはヴィルフランシュ城塞(シタデル)の中に入って行きました。中世建造の城塞で、現在は博物館になっています。
ヴィルフランシュ シュル メール旧市街 旧市街・古い町並み
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バスは海岸沿いの道をニースに引き返し、ニース市内を進みました。両側に古い建造物が立ち並ぶカシニ通りです。
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暫く進むと四角な形をして建物が目に入ってきました。ニース市立図書館で「四角い頭, Tete carree」と呼ばれています。図書館のようには全く見えない建物です。
四角い頭 モニュメント・記念碑
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郊外に向かって進むと、シャガール美術館がありました。ここでバスを降りて、美術館を見学しました(https://4travel.jp/travelogue/11541387)。素敵な美術館でした。
シャガール美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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バスを乗り換えてマチス博物館を訪問しました(https://4travel.jp/travelogue/11541387)。マチスの作品が沢山展示されていました。これら美術館でフレンチ・リヴィエラパスが有効で、無料で入場できました。
バスと2つの美術館訪問で、リヴィエラパス購入代金の元が取れました。マチス美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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マチス美術館の近くにあるシミエ教会(Cimiez Monastery)で、ここにマチスのお墓がありました。
シミエ修道院 寺院・教会
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マチス美術館の付近にローマ遺跡があります。遺跡公園や考古学博物館があり、多くの人が訪れていました。ニース中心部から離れていますが、小さな観光スポットになっている感じです。
シミエ考古学博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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循環観光バスは出発点のアルベール1世公園横に戻ってきました。バスを降車して、近くのハードロック・カフェに入りました。
フレンチ・リヴィエラパスの所有者には、ここで無料ドリンクがサービスされます。家内の事前調査情報です。ハードロックカフェ (ニース店) カフェ
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私は生ビール、家内は冷たいカクテルを注文しました。暑い中で美術館などを訪問した後だったので、冷たいドリンクをとても美味しく感じました。もちろん料金は無料です。
今日はリヴィエラパスをフル活用することができました。大満足の初日ニース観光です。 -
ホテルのあるマセナ広場に戻ってきました。
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ホテル入り口です。
ベストウェスタン プラス ホテル マセナ ニース ホテル
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部屋の準備が出来ていました。バスルームには大きな浴槽もあります。
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狭いながらもベランダ付の部屋でした。ただ、このベランダはホテル滞在中の4日間、一度も使いませんでした。
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8月28日
午前中はニースの外れサン=ジャン=カップ=フェラとポーリュ=シュル=メールにあるロスチャイルド邸とヴィラケリロスを訪問し、その後でニースの観光を続けました。これはニース近代現代美術館です。フレンチ・リヴィエラパスで入場可能です。ニース近代 現代美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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美術館受付でパスを示すと、入場OKとなりました。
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展示作品は、現代アートですが解説がありませんので、何を表示したいのか容易には想像できません。
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こちらは抽象画のようで、色合いと模様が面白いと思います。
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取り散らかした子供部屋の感じです。
大きい美術館で展示種類も多いのですが、イマイチでした。 -
ニース港から午後3時発のボートツアー(ミニクルーズ)を予約していましたので、港に向かいます。近現代美術館からニース港までは徒歩で10分程の距離です。
ミニクルーズもリヴィエラパスがあると乗船できますが、事前の電話予約が必要でした。昨日の午後に電話で予約を済ませてあります。ここはガリバルディ広場です。広場を通って港に向かいます。ガリバルディ広場 広場・公園
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カトリーヌ・セギューアータ通りを港に向かって進みます。
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ニース港に到着しました。ミニボートツアーのチケット売り場で乗船券を頂き、ボートに乗船しました。30人程の乗客数で、結構人気のボートツアーのようです。
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ボートはニース港を出て東に向かいました。
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ニースの海岸を海から眺めます。
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半島先端をグルリと廻ってヴィルフランシュ湾に入りました。前回、循環観光バスで通った箇所ですが、海側から眺めると印象が全く違います。海から眺める方が綺麗です。
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半島の急斜面にホテルや別荘が並び、海辺にボートやヨットが浮かんでいます。リゾート地の光景です。湾の奥に砂浜海岸があり、沢山の人々が水遊びを楽しんでいました。
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古い石垣が海岸沿いのありました。ニースに到着した日に循環観光バスから見たシタデル(デルフランシュ城塞)です。
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ボートは湾の奥まで進み、東側の半島沿いに沖方向に進みます。半島先端の灯台(Phave du cap Ferrat)が見えました。この半島の中ほどに、午前中訪問したロスチャイルド邸やヴィラケリロスがありますが、ツアーボートからは見えません。
今日は、陸と海側の両方から見学することができました。海側からの見学の方が、景観が良いと思います。 -
半島先端部を過ぎると、ボートは速度を上げて、ニース港に向かいます。
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ニース港入り口の灯台が見えてきました。ミニクルーズでは、ニース海岸部のコートダジュールをしっかりと見学することが出来ました。1時間半程のクルーズですが、お薦めです。
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ボートがニース港に接岸し、下船します。夕方まで多少時間がありますので、ニースの美術館を訪問することにしました。
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メッセナ美術館(musée Masséna)はリヴォル通りとフランス通りの交差点の角部にある公園の中の美術館です。
マセナ美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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美術館には見事な庭園が付属していました。この美術館もフレンチ・リヴィエラパスで入場できました。
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美術館建物は宮殿のようです。
この建物は、侯爵アンドレ・マセナの別荘として1857-1920年に建設され、その後、ニース市に寄贈されて1921年に美術館として開設されたそうです。 -
床は大理石で、部屋の造りは宮殿仕様で、建物だけでも見応えがあります。
マセナ美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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それぞれの部屋に、数は多くはありませんが絵画や工芸品などの美術品が展示されています。
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女性像ですが、英語説明がないので誰の肖像なのか、画家は誰なのか分かりません。
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貴族の若い女性像のようです。
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これも貴族女性で、19世紀に描かれた絵です。
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立派な花瓶はフランス調です。中世の作品と思われます。
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対の花瓶ですが、中央部の絵模様が異なります。
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大理石レリーフがセットで展示されていました。花を満たした花瓶を掲げる女性像です。
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同様なレリーフで、対で展示されています。
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フランスを支配したナポレオンの肖像です。
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これはナポレオンの紋章のようです。
見事で興味深い美術品が展示してありますが、英語説明が全くありません。簡単な記述で構いませんが、英語説明が欲しいと思いました。 -
美術館で映画に関する特別展示が期間限定(2019年5月11日~2019年9月30日)で行われていました。
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19世紀後半から20世紀初め頃の映画技術が紹介されていました。
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残念ながら説明はフランス語だけで、英語説明はありません。
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昔の映写機のようです。
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19世紀後半頃の映画撮影の様子を示す写真です。
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昔の映画ポスターが沢山展示されていました。フランスで公開された映画が中心のようでした。
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ショーン・コネリーが主役ジェームス・ボンドを務めた007の映画ポスターです。比較的新しい1982年のポスターです。
カンヌ映画祭などで知られているようにコートダジュールは昔から映画との関連が大きかったようです。ヨーロッパにおける映画の発展に影響を及ぼしていたので、この美術館で特別展示が行われていたのでしょう。面白い展示でした。 -
美術館を後にして、宿泊ホテルに向かいます。
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ホテルに戻る前にハードロックカフェに立ち寄ります。私はビール、家内はカクテルで一息いれました。フレンチ・リヴィエラパスの特典であるドリンク無料サービスです。有効活用しました。
ハードロックカフェ (ニース店) カフェ
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ホテル(Best Western Plus Hôtel Masséna Nice)に戻りました。夕食まで時間がありましたので、夕暮れのニース旧市街を見学することにしました。
家内はホテルでゆっくりしたい、とのことです。1人でホテルを出て、プロムナード デュ パイヨン (Prom. du Paillon)を横切って旧市街に向かいます。プロムナード デュ パイヨン 散歩・街歩き
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旧市街には中世風の建物に囲まれた狭い通りがあり、レストラン客席が通りにはみ出しています。テーブルの隙間をすり抜けて進みます。
二ース旧市街 旧市街・古い町並み
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サン・ルパラット大聖堂の鐘楼です。大聖堂は1650-1685年の建造で、バロック様式です。
サン レパラート大聖堂 寺院・教会
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大聖堂の正面前は、ロセティ広場(Pl. Rossetti)で、沢山のレストランがあり、お客で一杯でした。
ロセッティ広場 広場・公園
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広場レストランの席は殆ど満席です。お客は観光客が多いように思います。
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時計塔(Tour de l'Horloge)です。
時計塔 建造物
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時計塔前も小さな広場で、噴水もありましたが、水が出ていません。たまたま故障していたようです。
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広場に面して見事な建物がありました。ニース市裁判所でした。
裁判所 (ニース) 建造物
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夕暮れのプロムナード デュ パイヨン (Prom. du Paillon)を横切って、ホテルに戻りました。
プロムナード デュ パイヨン 散歩・街歩き
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8月30日
この日は、ツアーに参加してカンヌ、カーニュ=シュルメール、ヴァンスなどを訪問しました。
ツアーを終えてニースに戻ってきましたが、日暮れまで時間があったのでフレンチ・リヴィエラパスで乗車できるミニ列車でニースを巡ることにしました。夕方5時発の最終便です。アルベール1世庭園の横が発着駅です。アルベール1世公園 広場・公園
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アルベール1世公園を出発しました。海岸沿いのプロムナード、プロムナード デ ザングレと平行な道を進みます。
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ニース海岸にある象徴マーク「I LOVE NICE」の横を通過します。
ニースのビーチ ビーチ
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小さな半島先端を越えた箇所の崖に記念碑がありました。戦没者追悼記念碑(Monument aux Morts)で、全体高さが32mあるフランス最大級の記念碑です。第1次世界大戦の亡くなった戦士達の記念碑です。
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記念碑の近くに立つ像はサルジニア島のチャールズ・フィリップス(1765-1831)でフランスの政治家です。
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ニース港の奥まった場所で、ミニ列車はニース中心部に方向を変えました。この場所にあるノートルダム・デュポート教会(Notre-Dame du Port)です。1843‐1853年の建造です。
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ミニ列車はガリヴァルディー広場を通過して、海岸方向に向かいます。
ジュゼッペ・ガリバルディ(1807-1882)はニース生まれでイタリア建国の父で、この広場は1870年に作られています。当時、ニースはイタリア領でしたが、その後にフランス領になっています。フランスになっても広場名がそのまま使われていることになります。ガリバルディ広場 広場・公園
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夕方のマセナ広場を通ります。
マセナ広場 広場・公園
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アルベール1世公園が近づきますので、これでツアーは終了かな、と思いましたが、方向を転じて旧市街に向かいました。旧市街への入口部分にある太陽の泉(Fountain of the Sun)で、泉中央にアポロ象が建っています。
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旧市街の広場前をミニ列車が通過していきます。
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旧市街の時計塔の前を通って、アルベール1世公園横の終点に到着しました。ミニ列車と循環観光バスは、ニース主要部をサーと見学するのに簡便で有用な乗り物だと思いました。乗って楽しい乗り物です。
アルベール1世公園からヴェルダン通りに沿って、ホテルまで戻ります。この通り沿いには高級ショップが並んでいました。主だった店を覗いてみました。時計塔 建造物
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ルイヴィトンはお店の飾りが芸術的です。
ルイ ヴィトン (ニース店) ブランドショップ
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ベネトンは気安く入れる雰囲気でした。
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高級皮革製品やスカーフなどを売られているエルメス(HERMES)です。
エルメス (ニース店) ブランドショップ
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ティファニーのショーウインドウには高級時計が並べられていました。
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カルティエ(Cartier)のショーウインドウです。
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マセナ広場を通過して、ホテルのあるシオフルド通りに戻ってきました。ホテルは広場から徒歩1分にあります。今回のニース観光で利用したホテル(
Best Western Plus Hôtel Masséna Nice)は部屋代がチョッピリ高めでしたが、観光をするのにはとても便利でした。
4日間のニース滞在でしたが、細切れ時間の有効活用も含めて、ニースの主だった箇所をじっくり観光できたように思います。便利な場所に滞在したメリットを効果的に活用できました。天候に恵まれ、中世時代に建造された歴史的な建造物、素晴らしい絵画などが展示されている美術館、そして風光明媚な紺碧海岸(コートダジュール)をしっかりと楽しめた4日間であったと思います。ベストウェスタン プラス ホテル マセナ ニース ホテル
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