2017/11/11 - 2017/11/12
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葵さん
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紅葉に染まる山里・京都大原に1泊2日の旅へ。
2017年も11月に入り、各地の紅葉も最盛期に。
久しぶりに京都へ紅葉見物に出かけようかと思ったものの、大混雑する市街地はさすがに気が引けるので、バスで1時間ほどかけ「大原」へと足を延ばしてみることに。
比叡山の西麓に位置する「大原」には天台宗系の由緒ある寺院が残り、これらの寺院を巡りながら、この週末くらいがちょうど見頃の紅葉狩りを楽しもうかと♪
さてさて、紅葉に染まる洛北の山里はどんな雰囲気なんでしょうか???
〔紅葉に染まる山里・京都大原の天台寺院巡拝記 アウトライン〕
●Part.1(1日目):勝林院/実光院/来迎院/宝泉院【この旅行記】
●Part.2(2日目):三千院門跡/寂光院
https://4travel.jp/travelogue/11549521
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 3.5
- 交通手段
- 高速・路線バス 新幹線 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
●東京駅
土曜日の朝の「東京駅」は相変わらず混雑ぶり。
9時ちょうど発の東海道新幹線のぞみ号に乗り、まずは「京都駅」へと向かいます。
一時期はけっこうな頻度で京都を訪れていたものの、最近は観光客の数がすごいためついつい足が遠のいてしまい、今回数年ぶりの京都なのでかなり楽しみ。 -
●大原バス停
新幹線で「京都駅」に到着後、地下鉄烏丸線に乗り換えて「国際会館駅」へと移動し、さらにそこからは京都バスを乗り継ぎ、大原観光の玄関口になる「大原バス停」に12時半くらいにたどり着きました。
京都市内の移動手段は、やっぱり地下鉄が1番スムーズな気がしますね。 -
大原周辺の地図がこちら。
バス停がある国道367号線の東側(地図だと現在地の下側)に、有名な「三千院」をはじめとする寺院が立ち並ぶエリアがあり、まずはそちらの方へ歩いていきましょう。 -
●勝林院
三千院の門前の喧騒を横目に、参道をさらに奥へと進むと、大きな屋根のお堂が見えてきました。
最初に訪れる寺院が、正面に建つ「勝林院」です。勝林院 寺・神社・教会
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拝観料(300円)を納め境内に入ると、お堂の前面に美しい苔庭が♪
廻りを見渡すと、境内の紅葉もだいぶ進んできているよう。 -
緑の苔に落ちた紅い葉からも、もう秋も深まってきたなぁと。。。
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イチオシ
ここ「勝林院」は、天台声明(仏教の儀式音楽で日本の音楽の源とされる)の道場として1013年に創建された天台宗のお寺です。
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さっそく、重厚感のある総欅造りのご本堂へお参りを。
御本尊は見上げるほど大きく、そして今も光り輝く阿弥陀如来像。
浄土宗の開祖とされる法然上人が「大原問答」(浄土の宗義についての論争)を行った際、阿弥陀如来が光を放ち法然の主張が正しいことを証明したという伝説が残り、「証拠の阿弥陀」と呼ばれているんだとか。 -
また、そのお堂を飾る彫刻類も見事。
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お堂から境内を眺めるとこんな感じ。
特に向かって左側の池周辺の紅葉がキレイですね~。 -
ということで、境内の中を少しうろうろしてみましょう。
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まずはその池のあたりから。
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お~、モミジもだいぶ色づいてきているようですね。
大原は四方を山に囲まれた盆地のため、紅葉も京都市内より少し早めに始まるって聞いてたので、ちょうど見頃のタイミングかな~と。 -
「大原問答」の木札と紅葉を掛け合わせてもう1枚♪
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最後、いただいた御朱印にも「大原問答」。
その成り立ちが修行道場のためか、本堂がメインのとても簡素な雰囲気のお寺となっており、観光客も比較的少なめで心静かに参拝できました。 -
●実光院
引き続き、「勝林院」の僧坊の1つですぐ近くにある「実光院」へ。
なお、拝観料は抹茶・菓子付きで700円になっています。実光院 寺・神社・教会
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イチオシ
客殿へと通され、御本尊の地蔵菩薩にお参り。
その客殿の南側には、近くを流れる律川の水を引き入れた池泉鑑賞式庭園「契心園」が広がっています。 -
また別の角度からもう一枚。
築山の松は鶴を、池の島は亀を表現しており、木々もきれいに色づいてて、縁側にでも座ってしばしこの景色を楽しまないと♪ -
お庭の奥には小さな滝も。。。
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大石を覆う緑の苔に、さらに紅い葉たちが覆いかぶさって趣のある絵に♪
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客殿の欄干には、中国の漢から宋の時代に至るまでの歴代の詩人「三十六詩仙」がずらっと並んでいます。
残念ながら、ワタクシはこんな美しいお庭を眺めても、詩の1つも浮かびませんが。。。 -
客殿の西側は理覚院という寺院があったものの荒廃してしまい、歴代住職が作庭整備し、今は回遊式の庭園(旧理覚院)になっています。
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こちらのお庭には、初秋から翌年春にかけて花を咲かせる「不断桜」という珍しい花があると聞いたのですが、この小さく可憐な花かな。
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いただいた御朱印には「梵音寂」の文字。
真ん中にはご本尊を書くのが定番ですが、先ほどの「大原問答」といいこちらの「梵音寂」といい、なかなかバラエティがあって面白いですね。
「実光院」も大変落ち着いた雰囲気ですし、庭園を彩る四季折々の花々が境内を引き立てていて、ゆっくり見学するにはとてもいいスポットかな~と思います。 -
「実光院」を辞し「三千院」の方へと戻る途中、参道を彩る燃えるような紅葉♪
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●京美茶屋
「三千院」の門前にはいくつかのお食事処が並んでおり、そういえばまだ昼食をとってなかったので、休憩がてら「京美茶屋」というお店へ。
すでに13時半過ぎだったこともあってか、待つことなく入れました。京美茶屋 グルメ・レストラン
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注文したのは定番の「にしんそばセット」で、大きなにしんの入ったお蕎麦に、炊き込みご飯+生湯葉+お漬物がつきます。
ここ大原はその昔、鰊などの海産物を日本海側から京都へと運んだという、通称「鯖街道(若狭街道)」の中継地点という由来もありますし。
蕎麦もいいけど生湯葉が美味し♪ -
お腹を満たし、「三千院」の参道の入口まで戻ってくると、狭い道に観光客がごったがえ。
まぁ、ちょうど11月の紅葉の見頃時期ですからしゃーないですけども。 -
殆どの観光客のお目当ては「三千院」かと思いますが、ちょうどあった案内地図のとおり、ここから呂川に沿ってさらに大原の奥へと進み、「来迎院」から「音無の滝」までいってみようかと。
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イチオシ
「三千院」の境内に沿って続く参道をしばらく歩いていくと、ひと際目立つ朱色の「朱雀門」が♪
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見事な石垣と白壁に、色づいた木々がマッチしてとっても美しい~。
参道をまだ100メートルも入っていないはずなんですが、先ほどの喧騒が嘘のよう。 -
お、こっちにはキレイな黄葉も♪
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●来迎院
あちらこちらで紅葉がきれいな参道を進み、「来迎院」の山門前までやってきました。
この「来迎院」は平安時代前期に慈覚大師・円仁が天台声明の道場として創建したと伝わり、最初に訪れた「勝林院」を下院、ここ「来迎院」を上院とし、この両院を中心として「魚山大原寺」と総称されるようになったという由緒あるお寺です。 -
寺務所受付で拝観料(11月は500円)を納め、高い木々に覆われた細い石段を上がっていきます。
先ほど訪れた「勝林院」や「実光院」とは境内の広さが異なり、自然のままの森の中にいるような雰囲気に。 -
石段を上りきると、木々に囲まれるように「本堂」がひっそりと。
来迎院 寺・神社・教会
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お堂の中には、御本尊の薬師如来とともに、阿弥陀如来と釈迦如来の3尊像が並び、いずれも平安時代の作と伝わる仏像で、その荘厳さにビックリするほど。
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お堂の周りも色とりどりの木々に包まれて。。。
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いただいた御朱印がこちら。
今日最後は御本尊の名前が記されたオーソドックスなものに。
主要な寺院がまとまっているエリアから少し離れているためか、訪れる人も少なめで、とても静かな雰囲気の中で参拝できました。
参道や境内も紅葉がキレイだし、せっかく大原まで来たのにもったいないな~と思ったりしますけども。。。 -
●音無の滝
「来迎院」の山門からはさらに道が続いており、この奥にある「音無の滝」まで足を延ばすことができます。
せっかくここまで来たので、ここは最後まで行ってみましょうか。 -
ここまで来ると、なんだかただの町歩きでは済まない雰囲気になってきましたね。
案内表示があるので迷うことはないものの、舗装されていない道を通るので念のため足元には注意かと。 -
鬱蒼とした森の中をしばらく歩いてゆくと、分かれ道の先に滝が見えてきました!
ここから登山道をつたえば天台宗の総本山・比叡山まで行くことができ、ここ大原に天台宗系の寺院が集まっているのも、この距離感が1つあるんでしょう。
ちなみに案内表示に「三千院10分」とありますが、昔の山伏を基準にしてるんですかねぇ(笑)
感覚的には、「来迎院」の山門前から歩いて10分くらいでしょうか。 -
その「音無の滝」がこちら。
落差は約18メートルあり、ちょうど滝の真ん中あたりで2段に分かれ、岩肌をなめるように流れ落ちていく優美な滝♪
その昔、来迎院の聖応大師良忍上人が、この滝に向かって声明の修行をしていたところ、滝の音と声明の声が和して、ついに滝の音が聞こえなくなったという故事からその名がついたそうで、もちろん凡人が行くと(ちゃんと)音がしますな。音無の滝 自然・景勝地
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帰り道も紅葉を眺めながらゆっくりと。。。
さすがにここまで来る人もほぼほぼおらず、こんな光景を独占できます。 -
●魚山園
「音無の滝」から戻ってくると16時くらいになってました。
たしか12時半くらいに大原に着いたので、それから3時間以上も歩き回ってたんですね。。。
ちょっと早いですけども、少し疲れたので今日の宿へと向かうことに。
といっても、「三千院」のすぐ近くにある旅館「魚山園」なんですが。魚山園 宿・ホテル
-
ということで速攻部屋に到着しました(笑)
【注意】
魚山園は2018年に閉館したようです(訪れたのは2017年11月)。
したがって、取り上げても参考にならないと思われるため、この旅行記では本旅館の模様などを省略します。 -
●宝泉院
この日最後のスポットは、ポスターにあるとおり、この秋の時期(2017年は11月4日~12月3日)に「秋の夜灯り京都2017 大原宝泉院」と名打ったライトアップの開始時間に合わせ、完全に陽が落ちてからの動き出しです。宝泉院 寺・神社・教会
-
そ、それにしても暗い・・・。
このあたりは街灯がほぼほぼ無く、足元に用意された灯りだけが頼りですねぇ。 -
ここ「宝泉院」は昼に訪れた「実光院」と同じく、「勝林院」の僧坊として創建された寺院です。
ライトアップの開門時間に合わせて来てみると、すでに客殿の広間には大勢の人々が座ってますね。。。
それに寺院に場違いなシンセサイザーも置かれてますし。
あ、そういえばさっきのポスターにイベントの案内が載ってましたけども、それが本日だったのかな・・・完全に見落としてました。 -
「宝泉院」は客殿の柱と柱の空間を額に見立てて庭を鑑賞する「額縁庭園」が有名で、それを目当てに来てみたものの、これだけ人が滞留しているとさすがに難しいなぁ。
-
別角度から、樹齢700年を超える「五葉の松」のライトアップの絵!
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そうこうしているうちにライブが始まりました。
まぁこんな中を歩き回るのも無粋ですし、これもめぐり合わせなので、自分も座ってこの調べに耳を傾けましょう♪
最後、思いがけず幽玄の世界を堪能したところで、宿へと戻りこの日の巡拝は終わりに。
明日はまだ残してある超有名スポットを訪れる予定ですが、その模様は次の旅行記で。
最後までお付き合いいただき、どうもありがとうございました。
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