2019/07/05 - 2019/07/05
50位(同エリア155件中)
まみさん
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2019/07/05金 ミンスク市内観光&国立歴史博物館・国立図書館展望台の夜景ほか
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☆独立広場と聖シモン・聖エレーナ教会(Red Church)散策
・ホテルに隣接するスーパーマーケット散策
・地下鉄で1駅移動(駅近くのプローシャチ・レーニナ駅からクパラウスカヤ/カストゥルィチェンカヤ駅)
◎十月広場と共和国宮殿周辺を散策
◎自由広場と旧市庁舎周辺を散策
・屋台のギフトショップで買い物
・山の手エリアの散策
☆聖霊大聖堂とその向かいの正教会
・間違えてネザレージナスツィ大通りに戻る
☆ネコ博物館(KOTA Museum)(12:25-13:25)
・Paul Caféで休憩
☆国立歴史博物館(15:35-17:10)
・ミュージーアム・ショップで買い物
・ネザレージナスツィ大通りのヴァスィリキで夕食
・ネザレージナスツィ大通りを散策しながらホテルに戻り1時間半ほど休む
☆国立図書館の夜景(22:20-22:45)
【ミンスク泊2:ミンスク・ホテル】
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ベラルーシを旅行中、ロシアによく似た面が多く、ロシア旅行を何度か重ねた私にとっては、初めての国なのに違和感がなくて、ロシア旅行中かと錯覚することはよくありました。
でも、歴史をひもとくと、ベラルーシはリトアニア公国の一部だった時代が長く、ロシアよりもずっとカトリックの影響が大きいので、言われてみればバルト国の印象もありました。
なので、歴史博物館に行けは、当然、リトアニア色が強いので、ロシアとは違うんだ、ベラルーシはベラルーシなんだ、ということが、なんとなくですが、少しは納得しやすくなりました。
ミンスクの国立歴史博物館では、まずベラルーシがリトアニア・ポーランド連合国の一部になるまでは、特に先史時代の展示は、プリミティブアートの視点から楽しみました。
その後の近世までの歴史展示物も、どちらかというと美術的な関心や趣味から見てしまっていました。
そもそも、ベラルーシの歴史は旅行前にかじっただけなので、展示物の意味の分かるもの少なかったのは、やはり仕方がありませんでした。
でも、にわか勉強であっても、ひょっとしたら歴史のハイライトの展示物では? とアンテナを立てられるくらいにはなっていたので、アンテナに引っかかった展示物の写真は、できるだけ撮っておくようにしました。
そうすれば、帰国後にあらためてネットなどで調べながら、撮った展示物の意味が少しでもわかるかもしれないと期待したからです。
あるいは逆に、旅行後、時間がたてばたつほど薄れていく記憶を思い出す手がかりになるだろうと思ってせっせと撮ったものもありました。
東欧の国立歴史博物館では、民俗史的な展示も豊富で、民族の総合歴史博物館というかんじのとこが多いです。
なのでミンスクの国立美術館でも、そののつもりでとても楽しみにしていました。
だからか、どうやら民俗・歴史的なテーマを扱った現代の伝統工芸の特別展のようなものもありました。
それこそ私の趣味のドツボにはまり、とてもすばらしかったです。
というわけで、前後編に分けた国立歴史博物館のこの前半の旅行記は、中世くらいなでの歴史展示と、現代伝統工芸の特別展らしき展示物がメインとなりました。
<2019年ベラルーシとモスクワ旅行の簡易旅程一覧(前泊を含む)>
7/03水 仕事帰りにインターナショナルガーデンホテル成田に前泊
(1) 7/04木 成田第一ターミナルからモスクワ経由でミンスク到着
(2) 7/05金 ミンスク市内観光&国立歴史博物館・国立図書館展望台の夜景ほか★
(3) 7/06土 世界遺産のミール城とネスヴィジ城一日ツアー(現地英語ツアー)
(4) 7/07日 夜行列車でヴィテプスク到着&市内観光
(5) 7/08月 ヴィテプスク2日目&夕方の列車でミンスクへ戻る
(6) 7/09火 ミンスク:民芸品村ドゥドゥトキ&国立美術館
(7) 7/10水 アエロフロートでモスクワへ&モスクワ動物園
(8) 7/11木 午後から観光開始でトレチャコフ美術館の本館のみ
(9) 7/12金 クレムリン(教会広場のみ)&アルバート通りで買い物後、出国
(10) 7/13土 帰国(成田空港第一ターミナル)
※この旅行記の対象の日に★印をつけました。
準備編を含む全体の感想はもう1つのブログ「まみ’s Travel Diary」にも掲載しています。
http://mami1.cocolog-nifty.com/
全体の詳細旅程もこちらのブログに記載する予定です。
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ミンスクの街中の地下通路で見つけた国立博物館のポスター・その1
こちらはベラルーシ国立美術館と書かれてありますが、ベラルーシ史上の人物の肖像画や、どこか著名な教会のイコノスタシス(イコンの壁)の黄金の王門と思われる展示は、国立歴史博物館の方にありました。
国立美術館の方で見ることができたのは、絵画のみでした。 -
ミンスクの街中の地下通路で見つけた国立博物館のポスター・その2
こちらも国立美術館と書かれてありますが、民族衣装のコレクションは国立歴史博物館で見ることができました。
ただ、国立歴史博物館の民族衣装の展示はこの写真のようではなかったし、よく見ると、どうもRaubichi という町にある国立博物館所属のフォークアート博物館のポスターのようです。 -
K. Marksha通り沿いの国立博物館の建物
建物に展示のポスターがいろいろありました。
ベラルーシ国立歴史博物館は、東欧の国立歴史博物館でよくあるように、主軸の通史展示以外に、いろんなテーマの民俗史の部屋や特別展示の部屋があって、それら全部で歴史博物館を形成していました。 -
国立歴史博物館の中の自然博物館コーナーのポスター垂れ幕
10月29日から、と書かれてあったので、新コーナーだったのかもしれません。
これは地下にありました。 -
宝物コレクション・コーナーについてポスター垂れ幕
この黄金のカップは聖杯でしょう。 -
特別展「戦争と平和」のポスター垂れ幕
これは期限が2019年7月10日~28日とあるので特別展示でしょう。
戦争にまつわる写真やスケッチなどがありました。
そちらの写真は後編の旅行記「2019年ベラルーシとモスクワ旅行2日目(4)国立歴史博物館(後編)戦禍のスケッチ展から伝統的な民族衣装や絵画展からベラルーシの豊かな動物相」にまとめます。
https://4travel.jp/travelogue/11544049 -
K. Marksha通り12番にある国立歴史博物館の入口
入口前には大砲の砲台の展示がありました。
博物館の前の通りはそんなに広くなかったので、建物全体は撮れませんでした。
ゲートから敷地内に入りました。 -
どうやらこちらが入口らしい
2019年7月現在、国立歴史博物館の建物の一部は修復中で、裏手の臨時の入口から入るようになっていました。 -
地下に鍵付きの無料のロッカーあり
クロークは人がいなかったので、荷物を預けられませんでしたが、ロッカーで十分。
博物館でゆっくり見学するには、観光で持ち歩いているタウンバッグを預け、身軽になる必要があります。
ただ、私のタウンバッグはそれなりの大きさがあるので、博物館ではセキュリティー上、たいていロッカーとかクロークに預けてくださいと指示されます。 -
最初の先史時代の展示室の様子
私は、先史時代の展示物は、プリミティブアートとして鑑賞してしまいます。 -
素敵なデザインの装飾品
説明プレートはベラルーシ語とロシア語と英語がありましたが、知りたいのは用途だったので、参考なりませんでした。
これらはブローチのように使われたか、衣装に縫い付けられたものだろうと思います。 -
素敵な装飾品の数々にズーム
先史時代のアートというのは、ある意味、ちょっとレトロさはあるけれど、現代でも全く通じると思います。 -
こちらも先史時代の装飾品
穴にひもを通して、ペンダントかネックレスのようにして使われたのだろうと推測。 -
先史時代の集落のジオラマ(全体)
建物は木造で、屋根も板張りだったようです。
屋ねには重しの石を載せていたようです。 -
先史時代の集落のジオラマ~前面に注目
手前の柵の切れ目は川に降りたりできるのではないかと思います。 -
先史時代のネックレスと指輪
装飾目的より呪術的やお守りの意味の方が強かったと思います。 -
土器コーナー
展示ガラスの上の方の写真は、土器の背景に、古代人の壁画と思われるものが使われているようです。 -
古代のトーテムの人物像かな
彫刻と思ってみると、なかなか味のある人物像だと思いました。 -
先史時代の装飾品や石器や女性像の展示
左右の人物像は、古代人ですね。 -
中央の装飾品や女性像の展示に注目
下の展示は、貝で作られたものの一覧のようです。
ネックレスのほかに太針などもあるのがわかります。 -
貝がそのまま使われたネックレス
貝なのでこれだけぎっしりでも見た目よりは重くないんだろうと思います。
装飾品だからといって、女性が身を飾るために使われるだけとは限りません。
ベラルーシはシャーマニズムが根強いので、シャーマンが身に着けたりすることもあるかも? -
イチオシ
ふくよかな女性像
ヨーロッパの各地で発掘されているものですが、ベラルーシも例外ではありませんでした。
妊娠や安産祈願に使われたかもしれません。 -
矢じりに使われたと思われる石器
説明プレートには、英語ではHeavy Duty Toolsとありますが、意味がわかりませんでした。 -
石器の矢じりの使われ方の想像図
すぐ近くにありました。わかりやすいです。
猟犬と一緒に狩りをしていたようです。 -
斧として思われる石器と装置の図解
-
漁撈の図解かな
弓のようなもので真ん中の棒をくるくる回すようです。 -
近世くらいの展示
書物の複製は、15世紀のラジヴィル家の年代記からとあります。
そのくらいの時代の品々の展示だと思います。 -
デザイン性に惹かれて
服飾のような気がします。
糸を通して縫い付ける部分があります。 -
教会のミサに使われる綱領入れかな
キリストの浮彫があるようです。
ひょうたんみたいな不思議な形をしています。 -
カラフルなイラストが描かれた15世紀のラジヴィル家の年代記からの複製
Uprising of Deviltry in Polack and Druck(ポラックとドルックでの魔術蜂起?)
イラストが興味深くて、写真を撮っておきました。
上は、見張り塔か城のような建物の間に、悪魔が4頭いるように見えました。
下は、天国の門を守る天使たちと、攻撃してきた悪魔の図のように見えました。
ラジヴィル家というのは、近世から近代のポーランド・リトアニア大貴族ですが、ベラルーシでは世界遺産のミール城の城主だったり、なにかとよく聞く重要な家系です。 -
さまざまな十字架
ペンダントのようにして胸から下げられるようになっています。 -
その中でも一番凝ったデザインのもの
キリストの磔だけでなく、左右の手の先にも人物像が描かれています。
嘆いている聖母マリアと弟子のヨハネでしょうか。 -
展示ケースとケースの間にあったイラスト
重要な出来事の場面か、あるいは民俗史として当時の商業活動の様子を描いたものか。 -
ビーズのネックレスとブレスレット
ビーズはガラスや金属片もあれば、カーネリアンのような天然石も使われているようです。 -
これもきっと15世紀のラジヴィル家の年代記からの複製
こちらもやはりイラストの色使いと軽快な線に惹かれました。
上は教会史にまつわる出来事、下は戦いを描いているようです。 -
中世から近代らしい鉄製の装飾品
戦いが多かった時代ということもあるでしょうが、これよりずっと前の時代の方が装飾品はカラフルでおしゃれでした。
ただ鉄細工の技術はずっと進歩しているんだと思います。 -
中世の防具と武器と大砲の玉の石など
-
リトアニア大公国ヴィータウス(1350-1430)の復元像
リトアニア大公に即位した時の姿でしょう。
リトアニア史としては、ポーランド・リトアニア連合軍を率いてドイツ騎士団に対抗し、1410年にはタンネンベルクの戦いで勝利を収め、ポーランド・リトアニア連合国の成立に一歩近づけた大公として名前は憶えていました。
タンネンベルクの戦いは、その意味を知る前に有名な絵画で知りました。
ポーランド・リトアニア連合国は1563年のルプリン合同で成立し、現在のウクライナやベラルーシも版図に含め、この時のポーランド側・リトアニア側の国境線が、現在のウクライナとベラルーシの国境線のもとになっているそうです。
ベラルーシはリトアニア側となりました。 -
リトアニア大公国ヨガイラ(1348?-1434)の復元像
1386-1434年までポーランド王ヴワディスワフ2世ヤギェウォ
リトアニア大公だけど、ポーランドの女王ヤドヴィガと結婚したことで後にポーランド王も兼ねました。
リトアニアのカトリック改宗も進めて、異教の神殿などを破壊したようです。
そのことで、リトアニアとポーランドの連合も進むわけですが、ヴィータウスとはリトアニア公国におけるライバルで、血みどろの戦いもあったようです。
リトアニアとポーランドの連合にはポーランド貴族にも不満が残ったり、結局リトアニアがポーランドに吸収されることになったりなど、流れが複雑で、あいかわず表面的な理解しかできていません。
その間、ベラルーシ人は被支配者側だったので、このころのベラルーシ史の歴史の表舞台に出てきたり、城などの歴史的な建築物の創建者は、ポーランドやリトアニア貴族ばかりという理解です。 -
ベラルーシの地方に残る城跡を紹介するVTRより~ガリシャンスキー城
景色も美しかったので、ひととおり見た後、これぞというところを狙って写真を撮りました。
山がなんて見渡す限り平だけど森林が多いのがベラルーシの自然です。 -
ベラルーシの地方に残る城跡を紹介するVTRより~クレウスキー城
ベラルーシには大貴族の城がたくさんあったのですが、たびかさなる戦禍で破壊されてしまって、観光客が見学できるような状態で残っていいないだけです。
これは周辺の町の景色にも惹かれました。 -
教会宝物の数々
木製のキリスト磔像や聖母子のイコン、聖杯など、実際の教会に使われていたオリジナルを保存展示しているものだと思います。 -
ブルーのエナメル彩色が芸が細かい美しい正教会の十字架
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その隣には、19世紀後半に制作された小型の4翼イコンと1翼イコン
すべてセットかもしれません。
こういうのは私の好みのドツボなので、じっくり見たうえで、ズーム写真も撮っておきました。 -
1翼イコンは洗礼者ヨハネとその生涯シーンのイコン
背景の緑の色使いもとてもきれいです。
説明プレートが読めなかったら、キリストの生涯シーンと思ったかもしれませんが、右下の洗礼シーンが、イエスとの関連でいわばヨハネの生涯のハイライトといえるので、スペースを大きく撮っているようです。
右端は洗礼者ヨハネ誕生シーンでその隣は殉教シーンかな。 -
4翼イコンより・その1
より細かい浮彫です。
こちらはキリストの生涯シーン。
左上はちょっとわかりにくくて、3賢人の訪問に見えて、赤子を抱いているのが父ヨハネかな。右上が洗礼、右下がロバに乗ってエルサレム入場、左下は復活。 -
4翼イコンより・その2
こちらは聖母マリアの生涯のようです。
左上が受胎告知、右上はキリストの誕生を天使から聞く羊飼い、3賢人の訪問やエジプトへの脱出、右下は不鮮明にしか撮れませんでしたが、マリアの奉献かしれません。左下は不明。 -
教会宝物さまざま
木造の聖人像や司教の帯やミサを知らせる鈴など。 -
ところどころ塗料が剥げているのが、かえって趣がある
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木製のキリスト磔像
磔にされた腕が伸び切った姿にギョッ。 -
中世騎士の武装のイラスト
主にポーランド貴族だったと思いますが、鎧の背中に羽飾りがあるのが印象的でした。 -
中世の兜
槍や刀から身を守るとはいえ、これはかなり視界が遮られたと思います。 -
18世紀西欧のピストル
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武器展示パネルと大砲の展示
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貴重な書籍の展示
文化の発達には印刷技術が重要です。
この旅行のためにベラルーシの勉強をした本「ベラルーシを知るための50章」(明石書店)で中近世のベラルーシ文化の偉人としてかろうじて2人紹介されていましたが、その一人は、16世紀前半に東スラブ語世界で初めて活版印刷を行った等の文化の発展上重要な功績を残したフランツィスク・スコリナです。
そんなことを思い出いながら、こちらの展示をざっくり見ました。 -
活版印刷による聖書
表紙のデザインや福音書記者と思われる人物が中心にある絵などに惹かれました。 -
聖書の豪華な装丁
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廊下にずらりと古地図コレクション
先史時代から近世の展示が終わり、次のフロアに移動するときに見つけました。
古地図はイラストの書き込みが面白いので、いくつかピックアップして写真を撮りました。 -
スカンジナヴィア半島からアイルランドまでや北海沿岸のヨーロッパの古地図の全体
いろんな象徴的なイラストがぎっしりで、細部を見るのがとても楽しくなります。 -
スカンジナビア半島からノルウェー海にズーム
ノルウェー海では、ドラゴンのような建物が大活躍!?
赤いドラゴンに船が沈められようとしています。
スカンジナビア半島は丁寧に都市の名が書かれて、自然や建物のイラストが描かれています。紋章も描かれています。 -
北海周辺にズーム
モスクワやロシアやリヴォニアといった地名が見られます。
騎馬兵のイラストがたくさん描かれています。
北海上ではボートに乗った兵士のようなものも描かれていて、面白いです。 -
1562年のモスクワの地図
と説明プレートがありました。
果たして今のモスクワの面影があるでしょうか。 -
モンゴル兵の駐屯地らしい
中央の人物は、なんとかハーン。 -
その下はカスピ海
モンゴル兵は馬のほかにヒツジたちを連れていたのでしょうか。 -
クリミア周辺では戦いが展開
きりがないくらい楽しい古地図のコレクションがありましたが、つづきの展示もみたくて、このあたりで。 -
第10室の入口
なにやら可愛らしいイラスト入りの案内がありました。
子供向けの展示でしょうか。 -
第10室の中の様子
一室のみでしたが、いろんなものが復元されていて、民俗史にかかわるいろいろな品々があって、分かりやすい展示でした。 -
手前の柵には素敵な点の模様の土器の模型
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向かって右手には古代の家の内側の模型
寒さよけに入口は毛皮のカーテン。
奥には布か網のようなものが、まるで洗濯物のようにかかっています。
壁沿いにベンチ、床に毛皮のラグ。
壁には装飾。生活に潤いを与えています。
左手にあるのはおそらく丸太で作った料理の器具。 -
最初の展示で図解があった漁撈の道具と思えるものの復元
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毛皮のテーブルの上に土器各種
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古代の機織り機
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「我らの愛する地ベラルーシ」展
企画展のテーマ:ベラルーシの国の伝統とモダンアート
こちらの企画展は、「アート・ミンスク」という国際アート・フェスティバルと第2回ヨーロッパ・カルチャー大会の一環のようです。
その目標は、国立歴史博物館のさまざまな収蔵品を利用して、伝統的な作品と、伝統が息づく現代の作品を一体化させることのようです。
そしてベラルーシの著名なモダンアート作家の作品が展示されているようでした。 -
「我らの愛する地ベラルーシ」展のポスター
よく見ると2019年6月11日から7月5日とありました。
最終日だったようです。ラッキーでした。
というのも、ここの展示はとても気に入ったからです。 -
展示室の様子
-
Tamara Vasyuk作
「コンスタンティン」
装飾パネル
耐火粘土、板ガラス
1992年
コンスタンティンという名の司教か聖職者と思われます。
ちょっとデフォルメされて、なんだか可愛くなっていました。 -
Natalia Sukhoverkhovo作
「ペガサスとミューズ~ベラルーシの国の創造主たちに捧ぐ」
手織り
ウール、コットン、金属糸
2015年
織物としてもすばらしく、デザインもかわいらしくて気に入りました。 -
織物の質感がわかるくらいにズームして
-
修道女らしき女性の像とパネルの一部
一緒に撮ってみました。 -
イチオシ
Vladimir Slobodchikov作
「ベルブニツッア(BERBNITSA)」
ブロンズ
1991年
とても細いのに、訴える力がある像だと思いました。
タイトルの意味はわかりませんでした。この女性の名前でしょうか。 -
Elena Shlegel作
「故郷のアルファベット」
4翼祭壇
キャンバス上の油絵
2017年
どこかシャガールチックです。
シャガールが生まれたヴィテプスク村は、現在ベラルーシにあります。 -
ベラルーシのキリル文字と十字架を手にした修道女と白い子ヤギなど
世紀末美術チックな装飾性も感じられると思いました。
ベラルーシのキリル文字は、これらはロシアのキリル文字にもありますが、アクセスと記号がついたりなど、若干違うようです。 -
天使やイコノスタシスチックな枠の中にいろんな象徴が描かれて
また下の方には教会の塔などが見える街の景色がありますが、それも素敵です。 -
車輪とカラス
車輪の中には、ドラゴンといい聖杯といい白百合といいバラといい鍵といい、キリスト教の図像になりそうなものがいろいろ描かれています。 -
花や騎馬の女性が描かれた一層華やかな部分
-
Tamara Vasyuk
「宇宙」
耐火粘土、ガラス板
2019年
最初の「コンスタンティン」という浮彫彫刻と同じ作家の作品ですが、作品の傾向はずいぶん違います。
はじめ司教のミサの衣装の帽子かと思いました。
抽象的な彫刻といわれても気に入りますが、「宇宙」といわれると、もっと奥が深く感じられて、ますます気に入りました。 -
キリストと聖母マリアの彫刻
ミンスク地方Stolbtsy地区Sobkovschina村より
19世紀
どちらもなかなか味のある像です。 -
やさしいほほえみを浮かべて手を組んだキリスト
すでに茨の冠をかぶっている段階です。 -
Vera Soldatova作
(イコノスタシスの)王門
Puhovichi地区Zazerie村より
(PinskのLemeshevichi村の王門の複製)
麦わら、木、金属、布
1992年
黄金の門のように見えますが、麦わらの色なのです。 -
細部に着目すると
ベラルーシの伝統工芸に麦わら細工があります。
麦人形などは、代表的なおみやげなのです。 -
精巧な作りに惚れ惚れする
-
麦細工の組み合わせが浮彫のようになっている
-
イチオシ
Vladimir Slobodchikov作
マドンナ(聖母)
ブロンズ像
2004年
細い修道女の像と同じ作者の作品です。
極限まで細い人物像というのは、なにかとても力を感じます。
ジャコメッティの作品を連想しましたが、ジャコメッティよりはずっと穏やかな癒しの感情が漂ってきます。 -
Vladimir Tovstik
「ポロネーズの響きはもう聞こえてこない」
キャンバス上の油絵
2015年
いろいろと謎めいていて惹かれました。
赤いカーペットの向こうから走ってくるように見えるのは、白いドレスの花嫁でしょうか。
白百合は聖母の純潔の象徴だと思いますが、柱時計とワンちゃんたちの存在も意味深です。 -
Elena Obodova
「プラント(植物)」
手織り、ウール
2009年
このデザインがとても気に入りました。
植物であるならば、ラファエロがバチカン回廊に描いたことで有名になったグロテスク装飾(植物メインの文様装飾)の現代版という感じがしました。 -
ウールらしい質感がわかるようにズーム
-
サッシュ(腰布)
2016年
近代のベラルーシの支配層の貴族の男性たちが身に着けていた腰に巻く布です。
すべてが手織り&刺繍で、とても手が凝っていて、いまだと非常に高価だと聞きました(翌日ミール城を案内してくれた現地ガイドさんから)。 -
Vladimir Vasyuk作
「1つの畑の歴史」
3翼祭壇画
2017年
紙の上に描かれたものです。
3翼祭壇画用の下絵かもしれません。
鎌もあるので収穫のシーンだと思うのですが、赤ん坊が掲げられています。
これが最後のシーンだったかもしれません。 -
刈入れのシーン
様式的なポーズやたばねた麦が、とても現代的です。 -
種まきのシーン
これが最初でしょう。
最初にアップした2枚の人物たちとは服装が違います。
あきらかにあたらが女性たちで、こちらは男性たちでしょう。 -
同じ作家の4枚目の絵
これだけが別なのでしょう。
でもよく見ると、鎌を持っています。
様式化された麦と鳩のような鳥。
鎌の下に星があるデザインは、ソ連チックです。 -
Elena Obodova作
「神話」
手織り、ウール
2000年
「プラント(植物)」と同じ作家の作品です。
蛇をつかんだ鷲に見えます。
太陽の図像が可愛らしいです。 -
Vladimir Tovstik作
「棕櫚の日曜日」
キャンバス上の油絵
2017年
「ポロネーズの響きはもう聞こえてこない」と同じ作家の作品です。
こちらは3翼祭壇風になっていました。
そしてこちらは、モチーフもテーマもわかりやすいです。
背景には、歴史上の人物の騎馬像で、伝統的な祝日(棕櫚の日曜日)の過ごし方なんだろうと思います。 -
背景にいるお姉さんらしき人の穏やかな表情に対して、少女の表情は固い
少女が何を考えているかは、不思議です。 -
背景にいる人たちにも注目
もしかしたらお姉さんの結婚式?
だから少女の表情が固かったのかしら。
大好きなお姉さんが取られてしまう、とか。 -
Natalia Sukhoverkhovo作
「朝・午後・ララバイ」
祭壇画
手織り
ウール、コットン
2013年
「ペガサスとミューズ」と同じ作家の作品です。
作品を見ればすぐわかるでしょう。
馬をモチーフにするのが好きなようです。 -
Alla Nepochelovich作
「生」
手織り
ウール、コットン、金属糸、金合成糸
2010年
文様的なデザインですが、真ん中にはよく見ると人物が描かれています。
ブドウの葉や百合をモチーフにしたような植物デザインにも惹かれました。 -
女性が描かれた部分に注目
-
Nikolai Kuzmich
「剣」
ハードボード、銅、鉄、エナメル、金めっき
2018年
こういうアート工芸品もとても好みです。 -
剣の中にいろんなデザインがあり
ここは王冠のようです。 -
毛織の飾り布と細い修道女の像
-
イチオシ
Vladimir Slobodchikov作
「(ジャディ)Dzyady」
ブロンズ像
1990年
細い修道女やマドンナの像と同じ作家の作品です。
これがポスターになった像です。 -
Natalia Sukhoverkhovo作
「クリスマス・イブニング」
手織り、ウール、コットン
2013年
「ペガサスとミューズ」や「朝・午前・ララバイ」と同じ作家の作品です。
やはり馬がモチーフに使われています。
クリスマス・イブニングというのは、いわゆるクリスマスイブというよりは、キリストを生む前日のマリアでしょうか。 -
イチオシ
中央に飾られた飾りツボ
古代の土器をモデルにしつつも、現代アートです。 -
Tamara Vasyuk作
「静寂」
耐火粘土、酸化物
2019年
最初の「コンスタンティン」という浮彫彫刻や「宇宙」という同じテイストの作品の作家による作品です。
この線の模様は、見れば見るほど何かに見えて、引き込まれてしまいます。 -
Tamara Vasyuk作
こちらは説明プレートを確認し損ねてしまいました。
花が描かれているようにも見える、この文様も素敵です。 -
イチオシ
Vladimir Slobodchikov作
「ラグネダ(RAGNEDA)」
ブロンズ像
1989年
ポロック公国のログネダ・ログヴォロドヴナではないかと思います。
ベラルーシ語では、ラグネダとなるようです。
キエフ公国のウラジミール1世と結婚して、その後のキエフ大公となる子どもたちの母となった、ロシアの古代史の中では逸話などがわかる女性の一人のようです。
というわけで、この特別展の作品はどれも気に入ったので、実はみーんな写真を撮ってしまいました。
後編の旅行記「2019年ベラルーシとモスクワ旅行2日目(4)国立歴史博物館(後編)戦禍のスケッチ展から伝統的な民族衣装や絵画展からベラルーシの豊かな動物相」へとつづく。
https://4travel.jp/travelogue/11544049
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