1. 始まりは成田新勝寺ー10歳7歳の娘とモスクワ、マルタ、チュニスそしてドバイの旅

2019/08/07 - 2019/08/08

2019年の夏の旅はモスクワを軸に計画をたてた。2018年夏に19年ぶりにモスクワに訪れた際、あまりの変貌ぶりと治安の良さに驚かされた。地下鉄の各駅や百貨店にはテロ防止のため、荷物検査が設けられテロが防止策ははっきり言ってヨーロッパではモスクワが秀でていた。歩いていても安心感がありヨーロッパ主要都市では最も治安が良い街だと確信した。
そのため以前からロシアには娘を連れていきたかったので、モスクワを選択した。

その他の町は自分が未踏地の国の町にしようとモスクワから安く飛ぶことのできる場所を検索し、マルタそしてチュニジアのチュニスを選択した。

ドバイについては上の子がかねてよりエミレーツに一度は乗りたいと何度も口にしていたので、チュニスから帰国時にエミレーツを選択しドバイにストップオーバーすることとなった。

モスクワは二年連続6回目(ロシア自体には7回目)、マルタとチュニスは初、ドバイは1年ぶり6回目の旅だ。

モスクワへのフライトは成田発のJALなので関空から羽田に飛び、成田で前泊して向かった。その成田前泊の合間に成田新勝寺に訪れてみた。

成田空港については、学生時代は在京していたし大阪に移り住んでからも度々利用していたが、成田市自体に立ち寄ったことは未だ一度もなかった。前泊するにしても大抵東京を選択していた。子供も10歳と7歳になり、前泊時のホテルの部屋が広い方がより快適なので、宿泊料の安く、部屋も広い成田で前泊することした。

せっかく成田に宿泊するなら成田で最も有名な新勝寺に訪れてみようと思い、ホテルから散策してみた。

エリア 成田(千葉)

出発は関空から。午後の出発なので出発当日は時間に余裕ができてかなり楽だった。今回は初ロシア、初エミレーツということもあって二人のテンションはかなり高い。

翌日の成田発のモスクワ行きのJALに搭乗するため、先ずは羽田に向かった。

関西国際空港 空港

関空を15:15に出発するJL224便で出発した。一時間のフライトだ。

関西国際空港 空港

ボーティングブリッジを離れ滑走路へ向かう。

和歌山方面を上昇していく。町並みは阪南市や泉南郡のみさき公園あたりかな。

眼下に広がるのは大阪市内だ。

空の上からだと堺市に大きな前方後円墳がいくつものあることがよくわかる。

堺から奈良上空を通り、伊勢湾上空に。左上に長良川と木曽川が見えるのがよくわかる。右上の伊勢湾に浮かぶ島が中部国際空港だ。

中部国際空港セントレア 空港

伊勢湾を過ぎたあとに見えたのは浜名湖だ。

今回のフライトでは残念ながら雲に阻まれ富士山が見えなかった。駿河湾上空を進むと次に現れたのは伊豆半島だ。

伊豆半島を真っ二つにするように上空を飛んでいくと、次に現れたのが伊豆大島だ。

大島空港 空港

伊豆大島の北側に位置する大島空港。滑走路は1,800メートルの小さな空港だ。こんな空港でも飛行機からでもとてもよく見える。

大島空港 空港

飛行機は一旦房総半島を突っ切り九十九里を見ながら旋回して反転する。そして市原市や千葉市上空を経て羽田にアプローチする。

そして、羽田空港に到着。

羽田空港 第1旅客ターミナル 空港

この日は成田のホテルを予約していたが成田までバスでいこうか、鉄道でいこうか悩んだ。
バスは子供が車酔いする可能性があるので、結局鉄道にしたが、これが乗り継ぎの接続が悪く 予想以上に時間を要した。

羽田空港 第1旅客ターミナル 空港

当初は京急にて一本で成田までいこうと思っていたが、この時間に都合の良い列車がなく、結局品川まで出てJR東日本の成田エクスプレスに乗ることにした。

成田エクスプレス 乗り物

夕食は乗り継ぎの時間をりようして品川駅で駅弁を購入。

成田駅に着いたのは18:49。思った以上に時間がかかってしまった。ホテルは成田駅から徒歩15分ほどかかるエディスターを手配していた。

成田駅 駅

成田駅からエディスターまでなだらかな下り坂を歩いて進む。上り坂じゃなくてホンマによかったと、思いながら移動。
そしてホテルに到着、部屋は希望のトリプルルーム。一室朝食込みで約8000円。驚いたのが宿泊客の殆どが中国かららしき人たち。中国との関係が悪化したらどうなるのだろうか？考えただけでもゾッとする。

ザ エディスターホテル 成田 宿・ホテル

せっかく成田に泊まるのであれば是が非とも行きたかった場所がある。それが新勝寺。成田市はいつも素通りだったので、今まで成田に下車したことすらなかった。
「今から30分寺まで散歩しようや」と娘たちに提案すると、当然ながら「えーー！そんなんいらんわ！」猛反発を喰らった。

「そこどうしても行きたいけー、朝6時前に朝から汗をかきながら行くで。今なら近くのイオンも開いとるけー、帰りにケーキも買えるで。朝は早すぎて絶対買えんし。」

とかなり強引に娘たちを「説得」して夜の新勝寺に。ホテルから徒歩15分。

夜の新勝寺までの道のり、全く人が歩いていない。その不気味さもあって娘たちも急に不安になってきた。

そして成田新勝寺に到着した。一人、二人と暗い中歩いている人がチラチラいるとそれが余計に娘たちには恐怖に感じたようだ。

成田山 紅葉

「お父さん、もう気が済んだやろ、帰ろ。ここ怖いわ」
と娘が言うが「寺は階段を上がったところじゃ。肝試しと思えばえかろう(良いだろう)。」とズンズン進んだ。

成田山新勝寺 寺・神社・教会

暗闇の階段でいきなりセミが飛んできたりすと「キャーッ！」、「ワーッ！」と叫んでいた。「ディズニーランドのアトラクションと思えば楽しいじゃろうが」と笑いながら言うと娘は憤慨。子供にとっては人気のない夜のお寺はスリリングのようだ。

三重塔。
上の子は「これは立派やな。。。」の一言。
しかし写真を撮っていると「もうええやろ」、「未だかいな」、「未だ見るんかいな」と連呼され仕方なく下に降りることに。

三重塔は1712年に建立された、国の重要文化財に指定された建物だ。各層の手摺のようなものが朱色で遠くから見てもインパクトのある鮮やかさで特徴がある。各層の天井部は鮮明な色合いでコーディネートされているのがわかる。残念ながら夜だとこの色合いもあまり楽しむことができなかった。

成田山新勝寺 寺・神社・教会

こちらが本堂。あれ？意外に新しそうだぞ？？と感じた第一印象だったが、実際に昭和43年に建立された建物で、新勝寺にある建物の中でも新しい。本堂内には不動明王の像の他、四代明王像がある。

成田山新勝寺 寺・神社・教会

写真は仁王門。個人的には新勝寺で最も印象に残った建築物。1831年に建立された建物だ。重厚感があり、木彫りの装飾が素晴らしい。何といっても重たげな屋根が支えられていることに驚かされる。だてに国の重要文化財に指定されていない。もう少しライトアップされていればもっとよくみえるのに。。。

成田山新勝寺 寺・神社・教会

階段を降りはじめると、娘たちもホッ。

新勝寺光輪閣。昭和50年に建立された四階建ての建物だ。内部には1000名以上が入ることができる480畳もの大広間がある。こんな畳で作られた大広間ってどういうときに使われるのだろうか？とても気になってしまう。

成田山新勝寺 寺・神社・教会

写真は新勝寺の総門。建設は新しく、成田山開基1070年祭記念事業として平成20年に建立された建物だ。真新しさもあるが、歴史を踏襲した作りは見事だ。12支があしらわれているのが特徴だ。

成田山新勝寺 寺・神社・教会

娘たちの帰り道の足取りは軽い。何故ならホテルの直ぐ近くにあるイオンで約束通り好きなケーキかアイスクリームを買う約束をしていたから。
マックスバリューといえばスーパーマーケットの印象があったが、ここのマックスバリューはかなり大きく小さなイオンモールと遜色がない。少なくとも21時前までは営業しており、周辺のホテルに宿泊している多くの外国人が食料を買い出しに来ていた。我々日本人旅行者にとっても安価に食材がてにはいるので助かる。

ホテルエディスターに21:00前に戻ってきた。夜遅くまで連れ回したと行っても、自宅を14時に出るまでゆっくりしていたし、この日は移動ばかり

ザ エディスターホテル 成田 宿・ホテル

娘たちはケーキをチョイスしたが、自分はこれ、牡蠣の燻製。部屋ではお寺が怖かったことをネタに3人で盛り上がりながら、一日目が終了。
明日はいよいよモスクワへのフライトだ。

この旅行記へのコメント （2）

• Matt Yさん 2019/10/01 21:37:55

  新勝寺

  夜の新勝寺、確かに微妙な雰囲気醸し出していますね(笑)。浅草寺程度にライトアップしてくれれば良いのに。
  
  成田って東京に住んでいても割と立ち寄らない町で、飛行機見に行くスポット以外では一回しか降りたことないかもです。いつか機会を見つけてなぜか名物のうなぎでも食べに行ってみたくなりました。

  worldspanさん からの返信 2019/10/01 22:56:22

  Re: 新勝寺

  Matt Yさん
  この中途半端なライトアップが娘たちの恐怖を誘ってました(笑)。せっかく夜も開放しているならばしっかりライトアップしていればもっと観光客もいてたかもしれません。
  
  成田に新勝寺があることは皆さんご存じだとは思いますが、やはり東京に住んでても立ち寄ることがないですよね。私の在京時代も成田を観光することなんて、考えもしませんでした。
  worldspan