秋のパリ、天気が悪けれりゃ美術館でしょう ①

2017/11/16 - 2017/11/26

2017年11月 秋が深まりゆくパリ
週末しか観光できないのに、降ったり止んだりの天気… そういう場合は博物館・美術館へ行くしかないでしょ、その①

これまではオランジュリーやロダン美術館など小さい小さいハコを選んで行っていたので、今回は王道の大きなハコに行ってみます。

エリア パリ(フランス)

秋が深まりゆくパリ郊外に10日間滞在しました。

仕事の都合でパリ郊外Cachanにあるホテルに宿泊しましたが、その近くに水道橋がありました。
黄色く色付いたイチョウとの共演が美しかったので、レンタカーの車内から撮影しました。

まずは、腹ごしらえ。

最近は日本にもいくつか店舗があるPAULですが、フランスの方が断然美味しいと感じるのは自分だけでしょうか…

イタリア料理のカプレーゼをそのままフランスパンに挟んだこれが今のお気に入りです。

ぼちぼち歩いてポン ヌフまで来ました。
新しい橋という名前ですが、パリで最古の橋なんだそうです。
その橋のたもとには南京錠がジャラジャラ付いています。もともとはすぐ近くの橋ポンデザールで、愛の南京錠を橋の金網に付けてその鍵をセーヌ川に投げ込むのが永遠の愛を誓う恋人たちの儀式だったようです。
ところが、南京錠の重みで橋が崩壊しそうになって南京錠は撤去、金網が板に取り換えられたため、ポンヌフが代わりになったようです。
愛は重かったってことですね。

別の一説では、この世で一番重い物体は、もう愛していない女の体なんて言いますがね… （注）自分は決してそう思っていません！

サントシャペルに入っていきます。

入ってみて、あれ？ 思ってたのと全然違う…
これは一階でした。二階があるのね…

色合いは美しいけれど、キラキラ感とゴシックの上に伸びる感じが足りない気がします。

二階に上がってきて、そうこれよ、これ！

人は欲深なもので、
あーノートルダム大聖堂の方がスケール感あるよねーだの、
シャルトル大聖堂の方がステンドグラス綺麗だよねーだの、
好き勝手な感想を抱いてしまいますが、邪念を払って子供の心で見てみましょう… 本当に美しいです

光の差し方（カメラの性能…これはiPhoneで撮影）で見え方は刻々と変わります。
虚心坦懐… その時々を楽しみますょ…

サントシャペル出口から
ええもん見せてもらいました、ありがとう

この特徴的な建物はコンシェルジュリー。
元は王宮で、マリーアントワネットが収監されていたことで有名な刑務所、数奇な変遷を経て現在はパリ大審裁判所。

ルーブル側から見たオルセー美術館

暗雲立ち込めて…雨が降ったり止んだりです。
この辺で屋外を歩き回るのは諦めて、美術館内を巡ることにします。

オルセー美術館にやってきました。
元は駅舎だったことがよくわかる構造ですね。

建築としても美しい

彫刻も美しい…

レフリー！ これ反則、スリーカウントや！
スリーカウントしてくれー！

地べたに這いつくばって絵を描く親子、いいですねー

日本だと
・こんなに作品に近付けない
・館員に止められる
・そもそも満員でゆっくりできない

何重苦なんでしょう…？

オルセー美術館に進撃の巨人がいた！

かの有名なルノワールのムーランドラギャレットの舞踏会…
ルノワール 35歳のときの作品です。

年齢に関係なく活躍できる素地があるっていいことですね。

美術館でくぃっと一杯ひっかけるの大人だなー、いつかやってみたいなーと思っていました。
オルセーで初トライしてみました。

紳士淑女が集う館内のレストランで、ドライマティーニとエビのカクテル…

日本人らしく、速攻で飲み干し、食べ尽くして、写真を撮るのも忘れて、出てきてしまいました。
全然大人じゃない…

これは料理が出てくる前に撮った、時計窓

窓の外にはモンマルトルの丘が見えます

オルセーを出て、チュイルリー宮の門の向こうにルーブルが見えます

ルーブルの東側かな

別にもう一件行きたいところがあるから、ルーブルはまた今度ね…

もう一件行きたかったところは、パリのアメリカンチャーチ。

ここで結婚式を挙げたんです。
教会の主催でピアノのコンサートがひらかれていました。

チケットを持っていなかったので初めは入場を断られましたが、事情を話すと快く入れてもらえました。

ピアノのコンサートの最中、末席に座って眺めていると結婚式の記憶が蘇ってきます。
美しい音楽と相まって涙が溢れてきました。

泣き出して不審に思われる前にアメリカンチャーチを後にして、派手派手しいアレキサンドロ 三世橋に来ました。

結婚式の後、ウェディングドレスとタキシード姿のままここに来て記念撮影したのでした。道行く車が皆クラクションを鳴らして、手を振ってくれたのを思い出します。

また妻と来たいと強く思ったパリの週末でした。さーごはん食べてホテルに戻ろう！

その②に続く