2019/07/26 - 2019/08/10
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Rolleiguyさん
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7月30日午後。ユングフラウヨッホからの下り電車を、アイガーグレッチャー駅で下りて歩きます。この駅からは何度もクライネ・シャイデックまで歩いたことがあり、氷河のモレーン上を歩く場所もあって、とても美しく、簡単に歩けるコースですが、今日は初めてアイガートレイルを歩いてみます。
このルートは比較的近年に出来たもので、2年前に来た時に、クライネ・シャイデックからアルピグレンまで歩くコースの途中からハイカーを遠望し、次回は歩いてみたいと思っていました。同行一行には、2時間程度の上り下りの少ない楽なコースだと説明したのですが、年齢構成の多彩な我々には結構歩きでがありました。歩き終えたら、もうだめ、明日は歩けないと言われてしまいました。落石がちょっと心配だったのですが、幸いそれはありませんでした。
途中にはロートシュトックへの魅力的な岩登りコースがあり、固定ロープがああるので、それなりの装備の準備をしておけば、それほど難しくない岩登りのようでした。今日は午前中からいろいろ歩いたり見たりしたので、少々消耗していたのか、暑いこともあって思っていたより疲れました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- 鉄道 レンタカー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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アイガーグレッチャー駅。トンネル工事の資材をデポしたり、作業員の宿舎があったりした駅です。今でも保守要員が作業しているようです。昔、晩秋にここで降りて、氷河のモレーン上の道を歩いたことがありますが、誰も歩いておらず、侘しい静けさをかみしめたことがあります。夏だとそのような気持ちは起きません。
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メンヒとアイガー氷河
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歩き始めは後ろを振り向きませんでしたが、こんなに美しい景色が背後にあるのはもったいないですね。この線路下の道は、一昨年に見た道(駅からすぐ右手に行く)とは違い、少し下って線路を横切ってから本来のトレイルに合流するようです。
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ここからはあの美しいグロース・シルバーホルンが、トブラーのチョコレートのように見えます。表だけ美しいのですね。私たちより1世代前には、バックシェーン(後ろから見ると美人。英語とドイツ語の造語)という言葉がありましたが、この山はその反対で、表だけ見せておきたいようです。美しさが評価の基準というのはもう古いですね。左手前はクライン・シルバーホルン。
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先ず、周囲の景色を360度見渡してみます。どっしりと構えたヴェッターホルン(3692m)。いかにも重そうに見えますね。
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この山は回り込めば比較的登りやすいように見えますが、上部はクライミングが必要なので、ハイキングでは無理ですね。グリンデルワルトのガイドであったクリスチャン・アルマーが、自分が初登頂したこの山に、妻のマルガリータを連れて行きたいと思い、1896年の金婚式に実現したそうです。子供たちが一緒に登ったそうですが、金婚式を迎えた年齢での達成に驚かされます。
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決して易しい山ではありませんが、行けるところまでトライしてみたいなと、思わせるような山です。
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ヴェッターホルンの右後方には、ミッテルホルン(左3703m)とローゼンホルン(右3688m)が見えます。明後日は、ローゼンホルンの向こう側にある、ローゼンラウイの谷に行く予定です。
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昨日霧の中を歩いた場所が今日はよく見えます。右側の斜面から左方向にブスアルプまで歩きました。ファウルホルンも見えます。今日ならば、あそこからフィンスターアールホルンが綺麗に見えているでしょう。ちょっと残念。
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ブルアルプの集落が見えます。
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かなり遠くにあるロープヘルナーの連山(2566m)。ラウターブルンネンからバスでイーゼンフルーに行くと見えます。登るのは岩登りに長けた人だけとのこと。とても特徴的な山なので、一見してこの山だと分かります。
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同じ方向を右に目を移すと、フィルストからシュヴァルツホルンまでが見えます。
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シュヴァルツホルン。ここはまだ登ったことがないのですが、かなり急そうでちょっと躊躇してしまいます。
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クライネ・シャイデックの方向。ラウバーホルンや貯水池が見えます。
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ラウバーホルンは、スキーのワールドカップで、ヴェンゲンまで滑り降りる滑降の舞台です。 「犬の頭」という名前の突起のような場所から、時速100キロ近い高速で数十メートルジャンプする様は、飛ぶというよりも崖から飛び降りるようで、これがトップレーサーなのだと思わされるすごさです。日本ではこの滑降の放送が見られないのが残念です。
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少しアップしてみると、ラウバーホルンのリフトの駅が見えます。
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アイガーと手前のロートシュトック、遥か先に見えるヴェッターホルン
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これから歩くトレイルです。小さな尾根(?)をいくつか乗り越えるルートですが、ずっとアイガーに沿って平行に歩きます。
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見上げると、手前にロートシュトック、背後にアイガーが屹立しています。
この歩き始めの景観には感動します。 -
麓を眺めると、グルントの駅と、我々の家が見えます。4つ並んだ赤い屋根の家の
一番左側です。 -
アイガーからヴェッターホルンまでずーっと見えます。
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手前まで写そうとすると、アイガーの迫力が失せてしまいそうです。
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ロートシュトック(2662m)の壁。水成岩の重なりが見事です。この山には安全化されたルート(固定ロープや梯子などを張り巡らせたKlettersteigといわれるもの)があり、ここから1時間半ほどで頂上まで行けるそうです。アイガー北壁のすぐそばなので、アイガーに登った雰囲気を楽しめるそうです。(参考まで)https://www.youtube.com/watch?v=wspGFhMDXlc
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このトレイルを歩くのだと言う気持ちの良さをひしひしと感じます。
岩登りの人には、こうした歩きは退屈だという人が少なからずいますが、何を楽しむかは人によって違っていますから、私はこれも好きですし、岩も氷も好きです。 -
景色は美しいのですが、大した傾斜でもないのに、暑さで少し足が重くなります。
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こうした登りが何度かあり、またかと思ってしまいます。我々は楽して美しさを堪能したい怠け者です。
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大した登りには見えないのですが、暑い日には長い登りに思えます。
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後ろを振り返ると、シルバーホルンが見えます。
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ちょっと道をそれて一息つきたくなったようです。
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アイガー北壁を初登攀した時のルートを説明したものがありました。
今や登攀ルートは30本もあるそうです。
日本隊による直登ルート(Japaner direttissimaと呼ばれています)が書いてあるかなと見たのですが、残念ながらここには記されていませんでした。1969年7-8月にかけて、加藤滝男、今井道子など6人による直登は世界を驚かせました。今年はその50周年の記念の年です。ロートシュトックへの青白印は右方向にあります。 -
ここは休憩するのにピッタリの場所です。石の上に座ってお茶しました。
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手前の草地から山々の連なりが見事です。
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昨日歩いたルートをもう一度遠望します。
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氷河と雪山が殆どのグリンデルワルトにあって、フィルスト周辺の山々は穏やかです。
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この下から眺めるとかなりの迫力です。
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結構石が散らばっていますね。最近落ちて来たのかどうか。
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この美しいトレイルを歩いている人たちの気持ちが、推察出来るようです。
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どこまでも歩いて行きたいと思わせるトレイルです。
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ここで立ったまま休憩
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緑の多いグリンデルワルトにあって、このトレイルは岩や砂礫が露出していて異質です。
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この素晴らしいトレイルも、天気が悪ければ楽しさは激減してしまうでしょうね。
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涼しい風が吹いていましたが、いつ崩れるか分からないのでもぐるのは危険。
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また草のなかの道になりました。
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今度は小さな滝。
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もう一度振り返ります。
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どうしても岩に目が行ってしまいます。今回の旅では、アルプスの成立に関する
資料を入手したくて、ルツェルンの氷河公園では「氷河辞典」と「石の辞典」を購入し(2冊でたった10フラン)、この後行ったウィーンでは「オーストリア地質地図」と「岩のオーストリア」、帰国後にアマゾンで「テクトニックアリーナ・サルドーナ」を買いました。初心者向けの本がもっと欲しかったのですが、見つかりませんでした。読んだり、写真を見るほどに、アルプスへの尽きぬ関心が高まります。 -
何かプレートがあったので見てみました。
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2013年に24歳で遭難した若者を偲ぶプレート。山に登ったのは私が来た谷を眺めるためではない、その先の世界を見たかったのだ、憧れに誘われて出かけ、そして最後にはまた来た所に、私自身に戻って来たのだ、といった趣旨の美しい詩が書かれていました。
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そろそろトレイルの終わりに近づいて来ました。この美しいトレイルを去るのが惜しいと思わされる景色です。
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前方にかなり大きな滝があるようです。
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30メートルはありそうな滝です。舞い上がる飛沫が暑い顔に心地よいです。
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これだけの水量がどこから来るのかと思いましたが、北壁の氷田、雪田からの融水のようです。枯れてしまわないのかと思うほどの勢いです。北壁は落石が多いので、しっかり固まっている季節以外は危険なため、夏に登攀する人は殆どいないようです。
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飽きずに眺めています。 水や火は見ていても飽きることがありませんね。
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家はあそこにあると教えているようです。
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岩を穿って流れる水。大きいのはシュルフトやゴルジュと呼ばれますが、このくらいのも呼んでいいのかも。
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水の流れが長い年月をかけて岩を穿って出来るのですが、日本ではこうしたのは見られないようです。
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シュルフトは上が狭く、下が広くなっています。日本の峡谷はV字 型になるようです。谷の形もアルプスと日本では違います。氷河の谷は上流が広く、下流に行くほど狭くなりますが、日本は逆ですね。
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ハイキングの終わりが近付いて来ました。少々くたびれましたが、とても充実した1日でした。
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帰ってからさっきの滝が見えないかと双眼鏡で探したところ、簡単に見つかりました。
次の2枚です。(この写真は8月1日のものです) -
拡大すると、真ん中寄りの右下の方に小さく滝が見えます。結構上の方を歩いたのだなと思いました。クライネ・シャイデックからアルピグレンに行く道よりはかなり上です。
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巨大なアイガーの壁の下に小さく、あの滝がよく見えました。
アイガー北壁だけでなく、小さな存在にも目を向けることが出来たハイキングでした。
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この旅行記へのコメント (4)
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- poodle714さん 2019/09/14 11:42:30
- なんて美しいのでしょうか
- Rolleiguyさん、こんにちは^^
皆様でハイキングを楽しまれたこの日は、前日のもやもやを吹き飛ばす
かのような輝くような一日でしたね。
皆様のご感想はいかがでしたでしょうか。
私もクライネシャイデックの風景を見て、スイスの魅力に取りつかれて
しまった一人です。
まるでスイスのすばらしさを山が皆に語りかけてくれているみたいです。
美しいものに何の説明も必要ありませんね。
Rolleiguyさんのおっしゃるとおり、貧乏旅行でもなんでもいいから
1回でも多くスイスを訪れたいと思わずにはいられません。
poodle714
- Rolleiguyさん からの返信 2019/09/14 14:16:27
- RE: なんて美しいのでしょうか
- poodle714さん、今日は。
ご覧下さり有難うございます。
私自身も今回見た風景は美しかったと思います。
一緒に行った一同も、この日が一番良かったと言っています。
人の作った文化や文明も勿論素晴らしいものがありますが、
自然には巧まざる美しさがあり、人知を超えた美に人は感動するのだと
思います。一年365日こうした風景に接している地元の人たちでも、
美しいと思い、飽きずに眺めるほどのものですから、私たち旅行者には
絶景そのものであっても不思議ではありませんね。
poodleさんご夫妻はオーストリアに行かれることが多いですが、
スイスの山も是非歩いてみてください。 グリンデルワルトやツェルマットのような
メジャーな山以外にも、しっとりと自然に触れることが出来る山は沢山ありますから。
Rolleiguy
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- ドロミティさん 2019/09/12 01:12:57
- アイガートレイル☆
- Rolleiguyさん、こんばんは!
大型台風で大きな被害が出ていますが、お住まいの地域は大丈夫でしたでしょうか?
実は私は夏のハイキング旅の代わりに(?)プラハへ出かけていて、丁度台風の去った9日の朝に帰国しました。
アイガートレイル!
ご家族の皆様とご一緒に歩くことが出来て良かったですね。
遠くにファウルホルンからシーニゲプラッテの山の稜線を望む雄大な自然とアイガー北壁が目の前に迫る変化に富んだ絶景コースを歩かれた皆様のご感想はいかがでしたでしょう?!
とても感動していただけたのではないでしょうか。
クライネシャイデックからユングフラウを望むお写真やアイガーの山容、そしてもう一度歩きたいと思っていたアイガートレイルをRolleiguyさんの素晴らしいお写真で眺めることができました。ありがとうございます^^
前作で紹介されていたグリンデルワルトで滞在されていたホテル、グルント駅の本当に目の前にありますね!数年前にグリンデルワルト駅からグルント駅まで歩いたときに緑豊かな斜面に洒落たシャレー(ダジャレではありません^^;)やアパートらしき建物が点在していて、家からは離れた道端にポツンと並んだ郵便受けに小さな男の子が新聞を取りに来ていたのが印象に残っています。
新田次郎さんの「アルプスの谷、アルプスの村」4トラのトラベラーさんから勧めていただいて読みました。スイスの良さが一段と伝わりました。
ドロミティ
- Rolleiguyさん からの返信 2019/09/12 14:05:38
- RE: アイガートレイル☆
- ドロミティさん、今日は。
台風は房総半島に近い場所に被害をもたらしたようで、北西部のこちらは全く被害がありませんでした。ご心配頂き有難うございます。
今年は山ではなくプラハに行かれたのですか。あの街は、街自体も、周辺のお城なども見所が沢山あり、私も好きな街ですが、ウィーンから戻ってからは一度も行っておりません。来年は娘が夏に出張があるというので、行って見ようかと思っています。
アイガートレイルは、一昨年のドロミティさんの旅行記をじっくり拝見してから行って参りました。冒頭に書きましたが、トレイルの入り口が移動したようで、北壁登攀者の手形というものを見損ないました。それ以外はとても美しいトレイルで、歩き終えるのが残念だと思うほど堪能しました。今回は、山歩きが4日しかなく、しかも内2日は天気が思わしくなく、快晴の青空とアルプスを楽しめたのは2日だけでした。
2日だけでも山歩きを楽しめたのを幸いと考えています。
結局岩登りはせずじまいでした。akikoさんの書き込みへのご返事に書いたのですが、
岩を登りたいという思いは強いものの、30代のころとは比較になりませんから、危ないだろうという理性が勝りました。でも、安全化されたルートならまだ大丈夫だろうとも思いますので、次回はトライしたいと思います。
新田次郎の本、単なる観光ガイドではない、スイスの田舎の人々の生活が、身近に感じられたことを思い出しました。私もあのような紀行文を書いてみたいものだと思っています。
どうぞまたお出で下さいますよう。
プラハの旅行記を楽しみにしています。
Rolleiguy
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