1994年 久し振りの周遊 2/8 :次はシカゴに移動

1994/07/07 - 1994/07/09

７月４日から 28日まで３週間ちょっとの行程で､
アメリカからヨーロッパ､そして再びアメリカ
に戻る地球半周ｘ２ (？) の周遊をした｡
普段は１つの場所にしか滞在しないが､珍しく今回は
(74年), 86年 90年に続き個人では多分 4回目の周遊で､
[93年にもパリからコペンハーゲンに飛んでいたので 5回目？]
全行程は
サンフランシスコ→シカゴ→→パリ→リヨン→ニース
→(パリ)→アムステルダム→ブリュッセル→→ニューオーリンズ
という大移動｡
写真は当時のシカゴ CTA の切符で
ニューヨーク同様 硬貨状のトークンだった｡
どっちが表か分からないが右には
Chicago Transit Authority (CTA)
左 (裏？) には Surface System Token と刻印されている｡
自動券売機があったかすら記憶にないが
いずれにしろ､10回分の回数券 (このトークン) を
窓口で買った (つまり少なくとも８回は乗ったはず)。
そう言えば『あなたが寝てる間に』のサンドラ･ブロックは
駅の窓口で CTA のトークンを売ってたな…

エリア シカゴ(アメリカ)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 3.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 船 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

シカゴに着いたのは夜の 11時過ぎ。もちろん
宿は決めていないが､最初は空港泊しようと思っていた。
しかし駅員に聞くと空港と市内を結ぶ電車は
24時間あるので､いつでも空港に戻ってこれる｡
そこで､ちょっと街の様子を見ようと電車に乗った｡
事前にどれだけの情報を持っていたか分からないが
Clark/Lake 駅で降りて川縁で突然 目に飛び込んできた､
この光景 !! 目の前には､僕がコーンタワーと呼んでいる
マリーナ･シティの駐車場ビルが (上階はマンション)｡
『ブルース･ブラザース』でこのビルから川に
車で突っ込む､と思い違いをしていたビル｡
(ほかにも見たような気もするが
正解はマックイーンの『ハンター』)
シカゴに来た目的の１つは このビルを見ることなので
興奮して (？) 泊まることにし宿を探す

コーンタワーは ２つあります｡
別名 "トウモロコシの芯" とも呼ばれている

アップにすると こんな感じの駐車場｡
川に飛び込みたくなりますね…
(そんなわけない？)

シカゴに来た もう1つの理由は､
この CTA の高架下を歩くこと。
好きだったフレデリック･ブラウンの
｢シカゴ･ブルース｣ で主人公の父親が
殺されたのが高架下！
(実は､これも記憶違いで高架下は歩くが
殺されたのはシカゴ駅近くの横町)
だから夜の 12時頃に､人気のない高架下を
喜び勇んで (？) 歩きながらホテルを探すが全然見つからない｡
(エルウッドのホテルはレイア姫に破壊されたしね…)
30分ほど歩いて､なんとか高架を少し外れた 600 N.La Salle Dr. の
Ohio House Motel に 12時過ぎにチェック･インした｡
２泊で 140.18ドル (13,897円)｡
モーテルにしては高いなと思ったが､時間が時間だし決定｡
(モーテルは現在もあり１泊 1.6万ほどなので倍以上に…)

これが泊まった Ohio House Motel ｡
もちろんモーター･ホテルだが
別に車でなくても泊まれる｡
部屋は２階で入り口と部屋の
２つの鍵をくれた

部屋は映画でよく見る簡素なものだが
意外と広くバスタブもあり
僕にしては高級 (？？) ホテルだった｡
時間も遅いのでシャワーを浴びて､
すぐに寝たが興奮して眠れない｡
それに乾燥していて唇が乾いて仕方ない｡
そこで夜中の 2時頃に外に出て 24時間営業の
スーパーを見つけたのでリップ･クリームと
ビールを買って宿に戻った…
ホテルではないので､いわゆるフロントはなく
敷地内の別棟にオフィスがある

ちょっと珍しい組み合わせのコンサート｡
右はスティング左はパバロッティ｡
これがどんな番組だったかは覚えてない｡
フレディとカバリエの "バルセロナ" もあるが､
パバロッティはポップス･ロック系の
色んな人とデュエットしてるから不思議ではないが…

オフィスのある別棟に隣接するダイナーで朝食｡
カウンターで客と店員が映画の話をしている｡
ケヴィン･コスナーの映画で子供を連れて､ほら…
と題名を思い出せないらしいので口を挟み
｢A Perfect World｣ だと教えてやった

こちらは面白そうだから入って昼を食べた店｡
50年代 60年代の雰囲気を再現している
有名な Rock N' Roll McDonald's だったらしい

やっぱりジェームズ･ディーンが目立つね…

Rock N' Roll McDonald's は 1983年オープンで
2005年に改装されたが 2017年に閉店｡
別の場所で営業予定らしいが
もう 60年代コンセプトの店にはしないとか…

ミッキーにビーチ･ボーイズ

スーパーマン…

もちろんビートルズだって｡
ブリティッシュ･インヴェイジョン…

シカゴ名物 (？) 高架の CTA｡
以下 高架鉄道の写真をまとめて…

高架下から教会のようなものが見える
下に見える看板の Gene & Georgetti は
1941年オープンのシカゴで一番古い (？)
イタリア風ステーキの店だとか｡
場所は 500 N. Franklin ､
教会は Assumption Catholic Church

どうやら Chicago 駅のようです…

高架を見下ろす高い場所｡ どこから撮ったでしょう？
金儲けに興味はないが何となく入った､
商品取引所 (Chicago Board of Trade) の窓からです｡
下に見える駅は La Salle/VanBuren

ガラスで仕切られた廊下から
見下ろした取引所。
もちろん勝手に入れるわけではなく
見学ツアーに参加｡
(事前情報は持っていないが歩いていて
ツアーの張り紙があり､まあ見る機会は
ないだろうと入ったが料金は極端に安かった)

La Salle/VanBuren 駅の高架下｡
ＳＶを見ると茶色い Cboe Futures Exchange のビルは
そのままだが道路に並ぶアメリカ名物 (？) の
新聞の自動販売機は完全に撤去されている

これは CTA の駅ではなく
Metra の Van Buren Street 駅｡
ミシガン湖畔にある Grant Park 内
Van Buren Street の陸橋から北方向

これは何だろう？
大きさは横 5センチ､縦 12.5センチで､
いわゆる切符ではないと思うが…
Subway と L の相互乗換、とあるが
乗換えの時に呉れるチケットだろうか
LAKE-RAND で有効とあるが
LAKE-RAND が検索しても出てこない…

裏面に英語とスペイン語の説明があった。
Transfer is valid only rail to rail transfer
at State/Lake and Lake-Randolph/State.
つまり CTA の State/Lake と Lake-Randolph/State
の乗換時のみ有効な乗り継ぎ券だが､今度は
Lake-Randolph/State がヒットしない｡
調べると Grant Park あたりの整備で出来た
Millenium 駅の前身の駅だった。
でもバスじゃないし､
乗り継ぎは窓口で？ いつ貰うの？
よく分からない…

これも乗った記憶はないが
ＣＴＡでもバスでもないようだし
Metra の列車だろうか…

まあ､それはともかく
Grant Park にある Buckingham Fountain。
噴水西南角から北方面

同じく噴水東南角から西北西方面、
左に見える２本アンテナのビルは
1998年まで世界一高いビルだった
シアーズ･タワー (現ウィリス･タワー)

Grant Park 北西端 に並ぶ
ヘンリー･ムーア風 (？) 彫刻｡
真ん中の白いビルは Prudential Plaza､
公園地域が整備される前で､まだ
Millenium Monument はない
(当然 ミレニアムの 2000年から)

実はシカゴにくると､またまた 祭りに遭遇した｡
Grant Park の一角にテント掛けの屋台が
たくさん出ている｡
Food Fair (うまいもの市？) という催しだった

ステージが組まれバンドが出演｡
でも観客が少ないのが可哀想｡
Food Fair だからか TASTE STAGE なんて書いてある

右の掲示板によると (乗換券と同じ７月８日ですね)
６つのバンドが出るようです｡
でも人気バンドなら いざ知らず､
なぜ舞台の前に柵を？

なるほど｡
ステージ前の空間でダンス･ショーですか

ラジオ局も立派なブースで中継

別のステージではクイズ大会をやっている｡
Ronald MacDonald FUN STAGE とある､
(ロナルド･マクドナルドとは､いわゆる
マスコット･キャラクタ－のクラウンのこと)

驚いたのは､こんな祭りのステージにも
手話通訳が入っていた

半時間ほどして TASTE STAGE に戻ると
観客がいっぱいになっていた｡
良かったね…

宙を飛ぶ人間

ブレイク･ダンスでした

これはよくある (？) ジャグリングのように
3人が交互に人を飛び越えて踊る｡
狭い空間で 3人同時は大変だ…
もちろん祭の出演者ではなく大道芸

記憶は定かではないが､飲食物は
店で金を払うのではなく､どこでも使える
回数券のようなものを買った気がする

この両端のカップル､
撮影していたら手を振るだけでなく
彼が僕のビデオを取りあげ､
僕と奥さん (？) のツーショットを撮ってくれた｡
特に話はしなかったが旅行者だと思われる

なんだったか覚えていないが
カタマラン船を横に立てたような感じ…

BOAT RIDES というミシガン湖の
遊覧船があったので乗ってみる｡
料金は 6ドルですね

船名はマリリンではなくマーリン

遊覧船と行っても
立派なクルーズ船ではない

乗客も多くはない｡
時間は 30分程度だったと思う

遠くに灯台らしきものが見えた｡
セントジョセフ灯台のようだ

湖上の遊覧船から、
ハンコック･タワーが見えている｡
シアーズ･タワー (527m) が出来るまでは
シカゴで一番高かった (457m)

これはミシガン湖ではなく
シカゴ川を走るボート

公衆電話の場所を示す２本のアンテナ？？
確かに少しは遠くから見やすいだろうが､
あまり意味がないようにも…

２本のアンテナと言えば､シアーズ･タワーと
ハンコック･センターのアンテナ｡
SKYDECK といえばシアーズ･タワーの展望台
つまり…

高いところは好きだし､シアーズ･タワーに上ります｡
Grant Park が見える東方向｡
左の高いビルや隣の尖ったビルは現存するが
左下の特徴的なビルが見当たらない…

今度は北方向、やはり目立つのは
ハンコック･センターの２本のアンテナ (目立たない？)｡
右下の黒いビルや白いビルも
そのまま残っている

いかにもアメリカらしいジャンクション｡
Chicago-Kansas City Expy と Kennedy Expy.E などが交差。
左上にチラリと見えるのは
UIC (University of Illinois at Chicago)

こちらは､その少し北西方向の面白い形の立体交差｡
Blue Line の Grand 駅と Chicago 駅の間

さて下に降りて少しブラブラ｡
世界一大きい図書館としてギネスに
認定されたハロルド･ワシントン図書館｡
入ればよかった…

連邦政府センタープラザ前広場の
有名なカルダーのフラミンゴ｡
ここではないが､
やはり『ブルース･ブラザース』の
ラストを思い出す

N.Michigan Av.とE.Chicago Av. の
交差点から見た Water Tower ｡
アメリカで 2番目に古い給水塔らしい

２つのコーン･タワーが遠くに見える

The Al Capone Story という看板が見える。
シカゴと言えばアル･カポネ？
早速入ってみたが全然面白くなかった｡
場所は 605N.Clark St.で入場料は 4.75ドル｡
現在は検索しても出てこないので潰れたようだ｡
遠くに２つのコーンタワーが見えるのだが…

またまた不思議だが､
どう見ても上と同じ場所に見える｡
２つのコーンタワーの位置や､その前の
ファサード上部が少し三角になった建物､
その左の黒いビルは同じ｡
つまり Al Capone Story の場所が
Rain Forest という大きなキノコの店に
替わったようだ｡ＰＣの同じフォルダーにあったが
僕が撮ったものではあり得ない｡
覚えていないが恐らくタイム･スタンプから見て 2014年に
ＳＶの写真か何かをダウンロードしていたと思われる

さてショーの中身はというと
アル･カポネの生涯を物語にした見世物｡
これはカポネだが､蝋人形ではなく
口が動いたり手が (少し) 動いたりする
アンドロイド (？) で､出来自体は割と良かった

これは…忘れた｡ エリオット･ネス？
年を取り過ぎかな (ネスは 14歳年下)｡
ショーは実写フィルムも使い俳優が出て
機関銃を撃ったりする場面も少しあるが
基本的には光と影のようなショーで
ナレーションで説明する程度で退屈だった

博物館的な場所もあり
様々な品が展示されている｡
右がアル･カポネ

カポネの自動車｡
乗っていた本物かは不明

名前は読めないが当時の新聞に
犠牲者なのか日本人女性の大きな記事が…

映画『アンタッチャブル』で
カポネが滞在していたホテル入口｡
(実際は Roosevelt University )

『アンタッチャブル』と言えば
何と言っても Union Station の階段でしょう

階段下の待合室

同じく 待合室

上の写真の上部から天井

Union Station はさすがに大きい｡
全部で 24のホームがある

もちろん乗ってないが駅のホーム｡
多分 北プラットホーム

さて最後は､やはり映画で､
ここは 330 E.Ohio Street にあった
McClurg Court Cinema ｡
1971年11月オープンで最初は 1,189席の
シカゴでも有数の大劇場だったが
1987年に 3スクリーンの劇場に｡
そして 2003年8月に閉館した｡
ここでは『フリントストーン』を見ている

大人 7.50ドル｡ シニアは 63歳から？
中途半端だね…
今のシネコンみたいに
よそで買った飲食物の持ち込み禁止だって

こちらも 2001年に消えたが
Water Tower Place Mall にあった
Water Tower Theatre ｡
その後 経営が何度か替わり 2010年9月からは
Broadway Playhouse at Water Tower Place
として場所を換え 175 E.Chestnut Street で営業している｡
ここでは『スピード』を 4.25ドルで見ている｡
ほかにも映画を見たはずだが記録漏れで不明

これは映画館ではなくシューベルト劇場｡
1906年のオープン時はマジェステック劇場､
1946年からシューベルト劇場になり､
2006年からはラセルバンク劇場と名前が替わった。
ビルボードは翌月の ｢ハロー･ドーリー！｣ ｡
日本ではミュージカル･ファン以外の知名度が
高いとは言えないが､アメリカでは大大スターの
キャロル･チャニング主演｡ (2019年１月97歳で没)
ウィキによるとチャニングは 1964年の初演以降
77,81,94年と｢ハロー･ドーリー｣を この劇場でやっている