小雨に烟る北信濃・色付きはじめた林檎がたわわに実る出湯の郷で (3)

2019/08/28 - 2019/08/30

この天候だと志賀高原方面は遠いし、十分楽しめそうもないようなので比較的近場の竜王テラスに行くことになったのですが「山の天気はねぇー」と地元の人が言う通り運を天に任せるしかありませんでした。
でも小雨に烟る林檎の木に出会えたのがハッピーでした。
最終日に北斎の天井画に再会したく小布施に立ち寄るには早立ちしなければ観光時間が中途半端になりそうだと知ってこれも次回のお楽しみに。地獄谷野猿公園、伝統的建築群の町並散策などを含めて雪や桜の季節に再訪できたらいいなと思いました。

エリア 湯田中渋温泉郷・志賀高原(長野)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.5
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 新幹線 JR特急 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: JTB

竜王テラス付近はシーズンにはスキー客で賑わうエリア。殆ど人に出会いません。

今は時折、夏合宿に来ている学生さん達が連れ立って歩いているのに出会うくらい。

別荘やペンションばかりでレストランやカフェも見かけません。

ほんとに晴れたり曇ったり…ややこしや~

はっきりしてよぉ~

今頃お山の天気はどんなかな~と後ろを振り返ってみます。

あの辺りは今、雲海がとても綺麗に見えるかも………

雲海は時々刻々水蒸気と気温との関係で決まるのだそうで、
ゴンドラは日に数回定時に運行しています。

これは長野電鉄の線路だと思います。

あ！りんご畑じゃないの？
目がバスのスピードについて行けずよくわかりません。
下車してそばに行ってみたい！と思いました。

湯田中温泉に戻ってきました。

昨夜1泊しただけなのに故郷に帰ってきたような懐かしさを覚えます。

駅に着きました。バスは立派な駅トイレの向こう側 改札口前広場に留まります。
運良く今日のお客さんを迎えに来ていた宿の車に便乗することができました。

河原が草茫々で川の水量が少なく気になりますが、

山青く。水清く。長閑です。

温泉街を流れる川のせせらぎ…にほっとします。
左の方にお宿「ます屋」が見えてきました。

私達の部屋は4階403号です。大きすぎない和風の宿が好みです。

わが宿に帰ってきました。屋号の枡印は酒造家系らしく……

「ただいま」「お帰りなさ~い」と迎えられロビーに落ちついて小休止した後
勧められて宿の裏手の高台を散策することにしました。

玄関を出て少し道沿いに歩きますと

橋の右手の坂道を上るはずが 工事中でした。

左手に赤い欄干の橋が見えます。黒川にかかる赤い橋、

高台には住宅地が広がりもうコスモスが咲いていました。
温泉場へ行く桶を持った人と出会いました。

此処が地元の人の通う「弥勒の湯」

坂の途中で道祖神に手を合わせ頻発する災害復興を祈念しました。

戦争で供出の憂き目にあったのを昭和39年に地元の人たちが再建したのだそうです。
「世界平和聖観音菩薩」青銅製ブロンズ像で２５ｍの高さです。

鐘楼です。

熱い信仰に支えられています。

浄財の寄付名札

百日紅が見事です。この先の上の方にも「八角堂」や「弥勒石仏」「梅王寺」などの見所があると教わったのですがあまりに急坂のようで大事をとって引き返しました。

小雨に濡れながら健気に実を付けたりんご畑にやって来ました。
初めて見たという夫は感動しきりです。

色づき初めた実もあります。お天気になあれ！

真っ赤になるのは来月あたりと聞きました。
じっくりと観察して後、散歩を切り上げて帰宿します。

部屋にもどります。さすがにお疲れです。．．．

食事処にお呼びがかかりました。
さり気無い床の間の室礼が嬉しいです。
昨日とはまた違う花が活けてありました。

昨日とは異なるメニューで夕食を頂きました。

先付はもろこしとうふ

口取には
海老手毬、かもろーす、トマトもずく、などの旬菜

お造りは
赤海老、関八、カジキなど

しのぎは
北信濃の笹ずし

信州牛サーロインの石焼き

もうお腹へ入りませんよ～

太刀魚バター焼き

温物
枝豆万十あんかけ

鱧の揚げ出し

どれも美味しいので半ば苦しみつつ完食するという…………。

デザートのフルーツが品よく美味しくいただきました。

食後はすぐ近くの渋温泉街にふらっと出かけて…

帰り着いた403号の部屋は「桔梗」という名でした、

部屋の鍵をおもむろに開けると既に寝床の用意がしてありました。

心ゆくまで緩やかな2泊3日の旅を過ごせたことに感謝しつつ眠りにつきました。
又機会があれば泊まりたい処です。

いよいよ3日目の朝食です。
昨夜の小鉢の佃煮が殊に美味しかったので
売店で探しましたが売っていませんでした。
それで自家用に気に入った「そば茶」を買いました。

帰り支度のために部屋に戻り改めて4階の廊下の先から温泉街を眺めました。
始まりは1350年前、以来長命長寿の湯の里は広く親しまれてきたと言います。
身も心もよく温まる人情の湯の郷です。

すっかりお馴染みになった湯田中温泉駅へ送って貰い宿のご主人とお別れしました。

特急は赤印の駅にのみ停車するのでスイスイと走ります。

カッコいい特急です。私鉄なのでジパング切符はなし、切符を購入します。

帰りは長野電鉄で湯田中～長野
　　　信濃12号で長野～名古屋
　　　新幹線で名古屋～新大阪　です。

千曲川を渡るあたりで郷土の和菓子をいただきました。
そしていつか熟睡していました。

名古屋で 乗り継ぎを急ぎ間違えて1列車早い「のぞみ」に飛び乗ってしまい予定より早く新大阪に帰り着きました。(ジパング利用で「ひかり」しか乗れない筈なので車掌さんに自己申告しました)

新大阪で午後食にと握り寿司を注文し、ゆるりと移動の疲れを癒しました。