2019/07/15 - 2019/07/15
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たびたびさん
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今日は、黒木御所もある佐和田地区、そして、西三川砂金山跡から、島南部の小木・宿根木へ。佐渡は、島内それぞれに違う顔があって、自然がダイナミックな島北部、相川金銀山を中心とする鉱山遺跡の残る島中部に対して、北前船の歴史を持つ島南部といった感じでしょうか。
今だと両津が表玄関のイメージなんですけど、江戸の初期は三国街道から寺泊→赤泊→相川金銀山のルートがメインルート。しかし、寛文12(1672年)に開発された西廻り航路による北前船の寄港地となったのは、赤泊ではなく小木。つまり、それ以前には少なくとも金の積出港としての整備が進み、小木がメインルートになっていたよう。船の製造、修理とかを請け負う集団がいた宿根木の存在も大きかったかもしれません。小木の街並みや宿根木の集落。その匂いが確かに残っていて、かつてはここが佐渡の表玄関だったのかなということが強く感じ取れました。
ただ、改めて佐渡と新潟を俯瞰した時、北前船の商売としては新潟の方が魅力があったはずなんですが、なぜ小木が北前船の寄港地として、これほど存在感を増したのかはちょっと不思議な気もしなくもない。端々の情報と私の想像をまじえれば、①新潟港は暴風雨を避ける港としてはイマイチ。小木の方がむしろ天然の良港として優れていた ②佐渡金山の背景もあって、佐渡の経済はそれなりに豊かで商売の対象となった ③宿根木の船の技術は海に生きる佐渡の歴史があってのもの。新潟ではそのような気風はなかった ④新潟は穀倉地帯であり、北前船を主体的にオペレーションするリスクまでとる必要はなかった。北前船をもてなすことでの利益が大きかった そんなことではなかったかと思います。
金銀の輸送ルートと北前船。それが相互に関係しているのは、石見銀山の積出港、温泉津沖泊が北前船の寄港地としてもにぎわったのと似ているような気がします。
そこに、たらい船に小木海岸の矢島・経島が加われば。。島南は観光資源のバランスがとってもいいように感じます。
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朝起きると宿の目の前は姫津大橋でした。昨日は夜に入ったので気が付きませんでしたが、は~ この眺めもなかなかいいですねえ。
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さて、宿を出発して、まずは、佐和田を目指します。
ところで、佐渡島で一番賑やかな町は両津でも相川でもなく佐和田です。その佐和田の街をバックにして真野湾に面するのが佐和田海水浴場。 -
海岸線もそれなりに長いし、湾の中だけにないでいると本当に穏やかな海。堤防沿いの遊歩道は見通しがいいし、ジョギングにも最適だと思います。
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そして、この辺りで一番のメジャースポットは、この黒木御所跡。1221年の承久の乱により佐渡に配流された順徳上皇の行宮跡で、樹皮つきのままの木材で造られた粗末な宮だったので黒木御所です。
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真野宮の方にも行在所跡というのがあって、これは順徳上皇が暮らしていた国分寺の末寺、真輪寺の方。説明版には、その後、真輪寺からこちらに移られたとありました。
松がこんもりと生い茂る敷地内。斎藤茂吉や与謝野寛らの句碑もあって、上皇を偲べる雰囲気が濃い場所です。 -
佐渡島の中には喜昇堂が何店かあるのですが、この佐和田店が本店的な位置付けかと思います。
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市街地から外れてポツンと建つ店舗ですが、品数も豊富だし、店内もきれいです。開店を待って入ってくるお客さんもいて、佐和田では一番店ではないかと思います。
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続いてのプチドールは、佐渡島では知る人ぞ知るの島チーズのお店。
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佐渡島で生産された牛乳から作ったチーズを使ったチーズケーキで、濃厚は濃厚なんですが、さらっとした口どけもあって、ちょっと味わったことがない感覚。どうしてこうなるのかわかりませんが、名物というのは納得感あり。ただ、日保ちがしないのが難点かなとは思います。
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そして、クレアーレは、イートインもできるおしゃれなパン屋さん。朝早くからやっていて、大人気ですね。
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ここではピザトーストをテイクアウトしましたが、出来立ての瑞々しいおいしさがあって、やっぱり人気店だけのことはあるという感じ。佐渡島にあるのが不思議なくらい垢抜けたお店です。
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ここから、佐渡博物館へ。
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「金を中心とする佐渡鉱山の遺跡群」と銘打った一階展示室では、
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鉱山で使われていた鍬や桶、
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秤や
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灯明皿などの小物も美しく展示。
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佐渡の位置づけについても概観されています。
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ただ、二階の民俗関係がまたいいですね。
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イチオシ
展示されていた能のお面は
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古びてはいても生き生きとした力強さや幽玄の世界を感じる不思議な魅力があって、迫力あり。
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佐渡の能の伝統を十分に感じることができたように思います。
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こちらは祭りの関係。
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獅子舞の頭だと思いますが、
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こっちも能に負けてないような。
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仏教の展示も雰囲気がありますね。
佐渡に伝わって、ちゃんと地元で根付いていたことが分かります。 -
佐渡博物館を出て、今度は佐渡西三川ゴールドパークに向かいます。
その途中。わたぼうしは、真野新町のメインストリート沿い。 -
小さな和菓子のお店です。
いただいたのは、揚げ饅頭としんこ。揚げ饅頭はかりんとう饅頭のようなカリッとしたお菓子。しんこは笹の葉でくるんだ餡子入りのだんご。どちらもなかなか。御主人の腕の確かさが感じられました。なに気に名店のような気がします。 -
ついでに、尾畑酒造にも寄ってみますか。あちこち看板があって、気になってましたからね。
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ところで、こちらは、オール佐渡産を目指す「真野鶴」の酒蔵。航空会社の機内酒としての採用もされた一流ブランドのようです。
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入り口から出口までの一直線の動線を進むと賑やかな売り場や商品棚、
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タンクの貯蔵所もある製造ラインがすべて拝見できて、
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酒蔵のすべてをコンパクトに楽しめます。
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そして、全体としていかにも老舗といったしつらえがあって統一感もあり。細やかな演出はさすがという感じです。
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しまふぅみは、坂の途中に入口があって分かり辛いはずなんですが、皆さんよく分かっていらっしゃって、その車も迷わず方向指示器を出しています。やっぱり人気店なんですね。
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駐車場から海の見えるテラス席までが斜面をうまく使った隠れ家的なシチュエーション。なるほど、のんびり時間を過ごせる雰囲気が確かにあります。
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私はハード系のパンをテイクアウト。天然酵母のような深い味わいがありました。
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さて、佐渡の金山というと相川金銀山を指すことが多いのですが、他にも金銀山はいくつかあって、鶴子銀山、新穂銀山、それに最古といわれるのが、この西三川砂金山なんですね。
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佐渡西三川ゴールドパークは、その西三川砂金山の跡地に建つ体験型資料館。でっかい金の大黒様がお出迎えです。
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まずは、資料館があって、
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西三川砂金山の概要など。
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ゴールドのパッケージのお土産も豊富です。
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ただ、ここは何といっても例の砂金とり体験というのがウリ。
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水槽のような水を貯めた場所に砂金を含む砂というか泥が入って、そこから皿のような容器で砂金をすくうというもの。
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係の人に指導を受けて、何度かチャレンジしましたが、けっこう難しい。簡単そうに見えましたが、適当な気持ちでやってもダメ。真剣にやらないとうまくすくえないように思います。すくった砂金は小さな小瓶に入れて持ち帰るんですが、私は砂金がすくえず、そこまで至りませんでした。残念。
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ここから、小木港の方に向かうのですが、またまたちょっと寄り道。素浜海水浴場は、市街地からはけっこう離れた場所。山越えをするような道をどんどん行ってたどり着きました。
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4kmに渡る長い砂浜がウリ。ただ、周囲には施設とか何もないし、この日は天気がイマイチだったので、人影もない。寂しい砂浜といった感じしか受けませんでした。
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そして、もう一つは蓮華峰寺。佐渡が京都の海上の鬼門にあたることから、大同元年(806年)、空海が開山したという伝承を持つ古刹で、江戸時代は、徳川家の廟所、嵯峨天皇の勅願寺ともなった歴史を持ちます。
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ただ、それはそれとして、紫陽花寺としても知られていて、訪ねたのはちょうどシーズン。
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イチオシ
弘法堂、
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金堂、骨堂ほか雰囲気のある建物をバックに色とりどりの紫陽花が見事な花をつけていました。
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傾斜地に伽藍が多くの配置されているのですが
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その隙間を埋めるように
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深い紫陽花の茂み。
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行ったり来たりしながら、古びた伽藍を見たり、
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紫陽花も同じように拝見して。
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その両方を楽しめる。
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バランスがよくて、
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なかなか壮観です。
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少し手間取りましたが、小木に到着。割とちゃんとした市街があって、ちょっとホッとしますね。
ちなみに、小木港は佐渡島の南端。佐渡島では、両津港と並ぶ重要な港なんですが、新潟港からのフェリーだと両津港で、こっちは直江津。東京から考えるとちょっと使い勝手には差があるように思います。
ただ、結果としては周辺の市街はむしろこっちの方が栄えているような感じ。たらい舟の乗り場があったり、宿根木地区を控えていたり、観光地としての厚みがあるからかもしれません。 -
で、昼飯は七右衛門へ。情報では予約が必要とありましたが、電話を入れると今ならいいよということでお邪魔してみました。
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メニューはそばだけなので、注文は何人前という頼み方。一人前を頼みまして、いただきますと。。
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イチオシ
そばの固さ加減も含めて、つゆをざんぶりかけていただく食べ方は、出雲そばの割子そばに似ていなくもないですね。北前船で日本各地と繋がっていた土地柄。似ていても不思議はないのですが、面白いそばだと思います。
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落ち着いたところで。
幸丸展示館は、小木港そばの市街中心部。 -
工場の倉庫のような背の高い建物の中に佐渡海峡最後の和船という「幸丸」が展示されていました。
ちなみに、幸丸は、昭和36年の引退まで、寺泊と小木間で佐渡海峡を往復。日常雑貨等を運搬していました。正直古びてかなり傷んだ姿ですが、大きさもあるし、けっこうな迫力。日本海の荒波に耐えた姿もリアルに想像できると思います。 -
そして、佐渡の観光だとやっぱりたらい舟に乗らないとね。小木の方では、乗る場所はいくつかあるのですが、小木港のたらい舟が一番手ごろでしょう。
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港の端の堤防に囲われた一角には何艘ものたらい舟。数が多いので待ち時間もありません。
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さっそく、私もお願いして船に乗り込みます。
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うーん。ふわふわしていますが、そこまで怖くもない。安定感もあるようなないような。。
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イチオシ
慣れてきたところで女性の船頭さんの指導を受けて、櫂の捌きを体験しましたが、大きく左右に振る動作が基本で意外な感じ。自分では進んでるのか進んでいないのかイマイチ実感がないのも妙な感じでした。
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ここから宿根木に向かうのですが、途中の矢島・経島にも寄ってみます。
矢島・経島の海に面した駐車場の横にある総二階建ての木造建物は矢島体験交流館。喫茶スペースもなくはないですが、たらい舟の受付所があったり、基本は無料の休憩所と考えていいかと思います。私もここまで来るのにちょっと遠かったし、しばらくここで休んで遊歩道の方に向かいました。 -
ちなみに、矢島・経島は、小木から宿根木も含む約8㎞の海岸。国の天然記念物及び名勝に指定される佐渡小木海岸のハイライトです。
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ごつごつした玄武岩の岩肌の一方で風光明媚な美しい入り江と
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その沖合に赤い橋でつながった二つの島。
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イチオシ
矢島は良質の矢竹の産地。源頼政がヌエ退治に使った矢も矢島産だそう。一方の経島は日蓮の放免状を携えた高弟の日朗が嵐にあい漂着。読経して一夜を明かした島。
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溶岩でできたごつごつした岩に対して、入江の海の色はとてもきれい。
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どうかすると、絵にかいたような美しさがあると思います。
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橋を渡って、順路を進むと
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ちょうど入り江を一周することになる。
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光の加減で
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海の色が変化していくし、楽しい散策になりました。
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気が付くと絵のような美しさの中、たらい舟がぷかりぷかり。こののんびり感いいですね。小さな子供を連れた家族連れとかにはぴったりだと思います。
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宿根木の入り口といった場所にある佐渡国小木民俗博物館は、大正9年築の旧宿根木小学校を活用した本格施設。
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北前船で運ばれていた商品や佐渡の漁業や普段の暮らしで使われていた生活道具を含めて約3万点余りも保存されています。
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ただ、まずはもう一つの見どころ、復元された北前船「幸栄丸」を拝見しましょう。
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イチオシ
全長24m、最大幅7mの512石積は、北前船の中では中クラスだったようですが、それでもちょっと途方もない大きさ。この舵の迫力とかどうですか。ちょっと感動もの。
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船内にも入れるので、入ってみますよ~
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ふむふむ。
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船倉は屋根は低いですけど、
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これなら荷物はたっぷり入るでしょう。
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何でもかんでも根こそぎ積んで港を行き来する北前船の威力はいかばかりだったか。
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本当にすごいことだったんだなとリアルに実感できました。
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続いては、旧校舎の展示室エリアへ。
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入ってすぐにはちょろっと古代の土器類。
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そこから奥に進むと
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生活道具類もあれこれありますが、
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やっぱりメインは、さっきのような北前船に積み込まれた物資の数々。
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買い取っては販売してを
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繰り返しながらの
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商売ですから
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金になるものをちゃんと見極める目も必要だったことでしょうが、
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ただ、それだけではなくて、
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こんなものだけど、やっぱり欲しくなっちゃったみたいなものも少なくなくて、
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そこに文化の伝搬者としての側面もあったでしょう。
それぞれの地方にとっては、今なら百貨店みたいな存在だったかもしれませんね。
あまりの量にひとつひとつをじっくり見ることはできませんでしたが、少なくともこの膨大な遺品がこうして保管されていること自体がすごいことだと感じます。 -
小木民俗博物館から宿根木に到着。駐車場の前にはここでもたらい船ですね。
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ここからは、宿根木の市街を散策です。
ちなみに、宿根木は、千石船と船大工のまち。北前船の寄港地として栄えた小木海岸の入り江の小さな集落です。 -
限られた場所に100棟を超える板壁の民家が密集していて、さながら迷路のよう。きんちゃく袋のような形で川が流れるその中州のような場所なので、洪水とかにも見舞われることがあったようでなぜここにという疑問もわきましたが、そうはいっても周囲は山ばかり。結局、人が住める平地はここにしかなかったんだんですね。
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土地は狭いですが、やっぱり豊かな財力もあった街。その片鱗を伝える邸宅もぽつぽつ残っていて、佐渡島ではここも必見ポイントの一つです。
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公開民家 清九郎の家は、その宿根木の中心部。江戸時代後期から明治にかけて財をなした船主の邸宅でしたが、その後、清九郎家に売却されたので清九郎の家。
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敷地は限られているので、全体としてはせせこましさは否めませんが、入り口から入って、玄関、上り口など、けやきや一本杉の漆塗り戸の豪華で重厚な構え。
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目の肥えた人が見たら
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イチオシ
もっとその価値が分かるんだろうなあというような
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渋いところを感じれたらいいかなと思います。
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漆の美しかった一階から二階へ。
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こちらは正調の日本間。
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もったいのある雰囲気には
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主の趣味の良さを感じます。
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一方で、裏手の崖に続く小さな路地庭園とかは
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土地が限られた宿根木らしい部分かなと思います。
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続いての公開民家は、金子屋。
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船大工職人の家で、宿根木が大いに賑わった19世紀前半の建築です。
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土地が限られた宿根木ですから、ここも広さ的には限界があるのは否めませんが、
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それでも、板壁の総二階造りは空間をめいっぱいに活用したもの。
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二階の部屋もそれなりの静けさを感じます。
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再び細い路地に出て
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進んだ先が
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公開民家、三角家です。
千石船の里宿根木には、公開民家が三軒あって、清九郎の家に金子屋とこの三角家なんです。中でもこの三角家は、吉永小百合のポスターでも使われたので、一番有名になったでしょう。路地と路地の交錯する狭い場所に建って、今や宿根木の顔とでもいうべき建物です。 -
ここが玄関。
ちなみに、船大工職人の家だった金子屋は、ここも19世紀前半の建築。板壁の総二階造も地元では一般的ですが、外から全体が見えて狭い場所を精一杯活用した感じが強いインパクトを与えます。 -
ただ、中に入ってみると意外に特段の違和感はない。
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三角のいびつな形を意識しないでも暮らせるような感じです。
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尖った場所にはこんな小さな角部屋を設けたり。その効果もあるのかなとも思います。
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二階は
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こんな感じ。
こちらも、一階と同じくらいの広さがあって、これなら息苦しさはないでしょう。 -
小木から宿根木を越えてさらに進んだ佐渡島の本当に端っこにあるのは、沢崎鼻灯台。ここまで来るのはちょっと遠いので、観光客にはハードルが高い場所でしょう。
草原の中に建つ白い灯台は、高さ24.2m。細くてすらりとした姿です。昭和3年に点灯。現在のものは昭和62年築の2代目です。 -
目の前の眺めはまあまあかな。ここで、今日の予定は終わりのはずだったんですが、やっぱり赤泊が気になりますね。出雲崎を観光した時も赤泊は度々出てくるワードでしたからね。
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ということで、もうひと踏ん張りして、赤泊港にまで足を延ばしてみました。
少し前までは、赤泊から寺泊(出雲崎)までフェリーの航路があったんですが、今では廃止。歴史的にはこれが主力のルートだったんだと思いますけどね。 -
イチオシ
つまり、出雲崎には、江戸時代は天領で代官所があって、佐渡から御奉行船が行き来していたわけですから。
港の一角には大きな御奉行船のモニュメントが建っていて、その歴史を今でもアピールしています。 -
名残といえば、この旧田辺邸も。赤泊の市街地なかほどに建つ明治中期の洋館で、赤泊港の方からでもこの建物の望楼がよく見える。赤泊ではそれなりに目立った存在です。
建てたのは地元出身の田辺九郎平。19歳の時に北海道の江差の商家に奉公し、ニシン漁への投資などで巨額の富を築く。その後、故郷に帰り、私財を投じて赤泊港の改築を行ったりした人物です。ただ、建物は外観を確認するだけ。内部を拝見することはできません。 -
そして、これは赤泊郷土資料館。赤泊を代表するいわゆる巨大箱物の公共施設で、立派な敷地に建つ堂々とした建物です。
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展示は、島の祭りや文化とくらしがをテーマ。
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特に、島の祭りは、
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子獅子、
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大獅子、
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花笠踊り、鬼太鼓といった佐渡の各地に伝承されてきた祭りの数々を紹介。
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イチオシ
この多彩さは、北海道の江差で感じた感覚と似ているのですが、北前船で各地の文化が伝わってきてのものなのかもしれません。
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また、これは赤泊の民話ですが、、「爪の沢蝶ねえ」「八専三郎土用五郎」「悲しい佐渡牛」「腰細の犬」「東光寺の禅達」「川茂の太郎杉」「天狗塚の天狗」など。
ほか、長谷川海太郎コーナーは、代表作の丹下左膳の関係。丹下左膳は、京都でも銀幕の大スター大河内傳次郎の大河内山荘庭園では見どころの一つになっているのですが、それがこんなところに原作者のルーツがあったとは。。けっこう驚きました。 -
で、今日の晩飯はまつはま。小木の老舗寿司屋さんで、カウンターに小あがりもある落ち着いた店内です。
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イチオシ
刺身定食をいただきまして、ちょっとほっこり。
ただ、佐渡ではいろいろ海鮮をいただきましたが、どこもそれほどの特別感はないような。聞くと新潟からでも佐渡付近まで来て漁をすることができるんだそうで、新潟市内でも佐渡の魚は珍しいものではない。例えば隠岐や五島列島はそんなわけにはいかないので、ちょっと違う感覚かなと思います。 -
で、今夜の宿は旅館かもめ荘。小木温泉の住宅地山側。あんまり目立たない場所にありました。
ただ、敷地も建物もそれなりに余裕があって、ロビーから奥の部屋までは長い廊下。 -
和室の部屋もけっこう余裕があって、一人旅には申し分ない広さでした。
風呂の方も温泉なんでしょうね。程よい温かさが体に染みました。旅の終盤で疲れがたまっているところでしたが、ここでちょっと元気を回復できたように思います。
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この旅行記へのコメント (2)
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- mom Kさん 2020/04/17 08:36:58
- 私が知りたかったこと
- たびたびさん、おはようございます。私の野崎旅に共感してくださってうれしいです。
佐渡の旅はここ2年ほどのターゲット。たびたびさんが見られたり、味わったり、感じられたりするところが、私と似ているので(失礼)、大変参考になりました。島チーズにあのお菓子屋さんは必ず寄りたい。全く取り付くところもない島知識。ただ宿根木だけが新潟旅でインプットされていましたが、赤泊には行きたくなりました。江差の文字が見えたからです。お能のおもてもぜひ見なければ。これは一味も二味も違うようで、お写真でさえ迫力満点ですから。佐渡が近くなりました。ありがとうございます。
- たびたびさん からの返信 2020/04/18 19:31:51
- RE: 私が知りたかったこと
- 五島列島の教会巡りはしたことがあるんですが、野首教会はルートも特別だし、ハードルが高いですよね。平戸や出津の方も巡り、キリスト教って何なのかなと強く興味を持ちまして、遠藤周作の「キリストの誕生」も読みました。なんか深い感動がある一方で、旧約聖書の圧倒的な存在にも驚かざるをえない。
機会があれば、次回は、もう一度、天草を回ってみたいなと思っているところです。
たびたび
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