2019/03/08 - 2019/03/15
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ヘラヤガラさん
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今年のウィーン滞在のテーマの一つにしたのがベートーヴェン。ドイツ人なのになぜかウィーンがゆかりの地のようになっている。多分,20代の初めにウィーンに移住し,そこで有名な曲のほとんどを作曲したことによるのだろう。観光客がよく行くという,有名なベートーヴェン広場のベートーヴェン像は,近くを通ることがあれば寄ることにしてパス。クリムトがベートーヴェンの第九への賛辞から創作した「ベートーヴェン・フリーズ」,ハイリゲンシュタットの遺書の家,引っ越しを何度も繰り返したベートーヴェンの住居の一つを博物館にしたパスクヴァラティハウスをピックアップした。
ホテルも「ベートーヴェン・フリーズ」が見られるゼセッションハウスの向かいにあるメルキューレ・ゼセッション(ホテルズ・ドットコムでは「~・セクション」となっていた)に決めた。このホテルの部屋からはゼセッションハウスが眺められるとあったが,あいにくわれわれの部屋はそちら側ではなかった。オペラ座へも徒歩5分ほどの距離で,われわれに願ってもない立地であった。
写真:ゼセッションハウス。道路の左側にナッシュマルクト市場がある。オペラ座からナッシュマルクと市場へ向かう,オペルンガッセの途中にある金色の月桂樹のドーム(「金色のキャベツ」と呼ばれている)が乗っかっている白い建物が目印。手前の階段は,地下鉄のカールスプラッツ駅に続く。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 航空会社
- スカンジナビア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
メルキュ-ル・ゼセション・ホテルのコンシェルジュ・デスク。
オペラ座から徒歩数分の所にあるので,宿泊した歌手も多いよう
だ。宿泊したオペラ歌手の写真が壁の一面を飾っていた。名前を
知っている歌手も多数見受けられた。 -
ゼセッションハウスの白亜の建物の外観は,ほとんどすべての
装飾が金色でほどこされているのが特徴。別名は分離派会館。ネ
ットのウィーンの地図では,「ウィーン分離派」との表記もある。
別名が示すように,ここは保守的な美術団体を脱会したクリムト
が,ゼセッション(分離派)との名称でほかの芸術家たちと結成
した芸術家団体の建物。 -
ゼセッションの目玉は何といってもベートーヴェン・フリーズ
の壁画。地下の一室にそれはあるが,その部屋への降り口を示す
表示の何と小さいことか。ワードの文字を大きさ別にプリントし
て持って行き,ポイントを測ってみたい衝動にかられるほど目立
たなかった。 -
ベートーヴェン・フリーズの部屋は地下。ベートーヴェンの第9
交響曲に基づいた作品で,入り口の左側の壁→中央の壁→右側の壁
へとつながる壁画である。
開館を待ってすぐに入場したが,観客は写真の程度で,人数は会
場を出るまでずぅーっとほぼ同じくらいで,ゆっくり,じっくり鑑
賞できた。 -
フリーズの正面の壁画。「敵対する勢力」を表しているという。
-
絵画会の旧態依然とした体制に飽き足らず離脱した会派の会館の
故か,展示されている作品も現代的,前衛的な作品のようだ。別の
フロアではそんな作品展示会も行われていた。週替わりあるいは月
替わりで開催されるようだ。この日会場で目にした写真の作品は,
ポリタンクを組み合わせてシャンデリアに見立てた作品。 -
次のベートーヴェンは,遺書を書いた家として有名なハイリゲン
シュタット遺書の家に。カールススパッツ駅から地下鉄4号線で,
終点がハイリゲンシュタット駅。 -
地下鉄のドアには写真のような赤い帯のボタンが,車両の外側と
内側についている。駆け込み乗車をしようと思ったり,逆に降り損
ないそうになったときには,このボタンを押せば,車両が動く前な
ら,ドアを開けることができる。町中の交通機関のトラムにも同様
のボタンがついている。 -
ハイリゲンシュタット駅から38Aのバスに乗り4つ目で下車。
これがそのバス停。降りる停留所名は,「フェルンシュプレッヒ
アムト・ハイリゲンシュタット」。停留所名はバスの前部の案内
表示板でわかる。バスが動き出すと自動的に次の停留所名になる。
ただドイツ語の長い停留所名なので,バスの案内表示板をにら
みながら停留所の数を数えていくほうが無難。写真のように,バ
ス停にも表示されているが,写真のてっぺんのマルHの下の小さ
い文字がそれなので,止まった場所で停留所名を見て,「あっ,
ここだ」で降りようとするのには,ドイツ語によっぽど慣れてい
ない限り無理がある。 -
停留所を降りて進行方向にちょっと進み,最初の角を右折して
坂道を上ると,この案内板のある広場に出る。 -
この看板を背にして,ほぼ正面の道の中ほど左側に遺書の家が
ある。遺書の家に行く途中にただ一軒あるというレストランと
いうかホイリゲ(ワイン酒場)があるが,われわれの行った日
は休業日だった。
営業日はネットによれば,水木金の15:30~と土日の
12:00~とのこと。平日の昼食というわけにはいかない
ようだ。 -
遺書の家(ベートーヴェン・ハウス)の入り口。オーストリア国
旗が国の文化財であることを示している。ここを入ってすぐ左側の
ドアを入ると入場券売り場兼土産ショップ。 -
ベートーヴェン・ハウスの中庭。中庭を取り囲む1~6の部屋が
遺書の家博物館(記念館とも)となっている。中庭に入って左手の
建物が1で,時計回りに行くと番号通りとなる。 -
「交響曲第6番『田園』」は,ここハイリゲンシュタットのシュ
ライバー川添いの小道(ベートーヴェンの散歩道と呼ばれている)
を散歩しながら着想を得ている。その『田園』を鑑賞する装置が
これ。
4枚の絵(写真)を1枚ずつ引き出すと,『田園』の第一楽章
から第四楽章までを聴くことができる。絵は四枚あり,どの絵を
引き出すかで聞き分けられる。 -
ベートーヴェンは耳が聞こえなくなるという苦難に襲われながら
も,現代でも盛んに演奏される数々の名曲を世に出した不世出の作
曲家だったということは多くの人がご存じのことだろう。そのベー
トーヴェンの聴力をカバーしたのがメトロノーム。写真はベートー
ヴェンが愛用したメトロノームで,最もメトロノームを活用した作
曲家ともいわれている。 -
ソファに座ってベートーヴェンが作曲した唯一のオペラ『フィ
デリオ』を聴く。ソファの背の柄がドラクロワが描いた『民衆を
率いる自由の女神』の部分になっているのは,オペラの題材をフ
ランス革命の実話から取ったことによるのだろう。
しかし,オペラの舞台はスペインに設定されている???
ほとんどのイタリアオペラと違い,オペラとしてはハッピーエン
ドなので悲劇が苦手な人は安心して聞けるかも……。 -
ベートーヴェン・ハウスにはベートーヴェンの肖像画がいくつもある。これはそのうちの一つで,ジョセフ・ウィリブロード・メーラーによる1803年(33歳頃)の肖像画である。
-
ちょっと寄り道で,再び38Aのバスに乗り終点のカーレンベ
ルクの丘へ。バスの本数は多く,乗り損なってもそんなに待つこ
とはない。ウィーンの街が一望できる観光スポットとして有名。
また,丘のふもと地帯はワインの故郷としても名高い。ワイン
ヤードとドナウ川の向こうにドナウタワーが見える。 -
さらに寄り道。38Aのバスの帰路,グリンツィンクで下車。
ここからひと停留所散策することに。 -
ここで大失敗。グリンツィンクで降りたら,バス道に沿って坂
の上に(戻るようにする)向かわなければいけなかったのに,下
ってしまった。写真は下の停留所に向かう住宅街。この町はワイ
ンの造り酒屋やホイリゲ(ワイン酒場)がたくさんあったという
のに,ワイン酒場巡りを自ら放棄してしまうとは。 -
ベートーヴェンの仕上げはパスクヴァティハウス。ベートーヴェ
ンが34歳のときから何回か住んだアパートの一室が博物館になっ
ている。ベートーヴェンは引っ越し魔で,生涯に70とか80回引
っ越ししたといわれている。ここもベートーヴェンの引っ越し先の
一つ。日本では葛飾北斎が引っ越し魔として知られ,その回数は
90数回といわれ,ベートーヴェンの上をいっている。大芸術家に
は引っ越しするという性向があるのかな???
ここは,ちょっとうらぶれたというか古くさい感じのマンション
で,リンク大通りを挟んでウィーン大学の向かい側のリンク内にあ
る。古い城壁の上に建てられており,ベートーヴェンの部屋以外は,
一般市民の住宅である。
1Fの入り口の左側に,事務室兼土産ショップがあるが,非常に
小規模で商品も少ない。博物館へは奥の螺旋階段を利用して5Fに
行く。階段の石はすり減り真ん中部分がくぼんでいるので足元に
気を付けたい。 -
パスクヴァラティハウスの入り口。ドアには,昼食休憩があり,
その時間は入館できない,との注意書きが。開館時間中なら,呼
び鈴はないので,ドアを開けて入ればOK。 -
自筆の『フィデリオ』の楽譜。『フィデリオ』,「交響曲第5番
『運命』」「交響曲第4番」「交響曲第7番」などの数々の名曲は
この部屋で作曲されている。 -
ここにもいくつもの肖像画がある。これは1914年の肖像画。
ベートーヴェンに限っていえば,このほかにも関連する足跡が
残る関連場所がいくつも存在するので,ひょっとして肖像画だ
けを集めることで一生のアルバムができてしまうかもしれない。
同様に,関連の書籍作るときにも顔写真を探す苦労は少なくて
すみそうだ。
もう一度ウィーン滞在が実現したら,次はベートーヴェンの続
きか,モーツァルトか,それともシュトラウスになるのか???
もう一度ウィーン滞在が実現したら,次はベートーヴェンの続きか,モーツァルトか,それともシュトラウスになるのか???
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