2019/03/08 - 2019/03/16
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ヘラヤガラさん
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ブログを書くようになって7年目,旅行記は53冊になるが訪れた国は日本を入れても5か国7都市に過ぎない。同じ年を繰り返し訪問しているということになる。その理由は,今やりたい見たいができる都市にしか行かない,滞在型の旅が好き,である。そのやりたい見たいの中心となっているのが,オペラの数演目集中鑑賞,ダイビング,マできるだけたくさんの国を訪問国数を増やしたいと思っていた時期もあったが,今はその選択肢はなくなった。今回の狙いはもちろんオペラ。
飛行機が旅の道具として認識されるようになった頃,世界一周をいかに早く達成するかという競走が行われていたことがあった。ベルヌの『80日間世界一周』という小説(映画化もされた)もある。緯度が高い都市を中心に旅程を組めば,当然飛ぶ距離が短くなるので旅程の時間短縮は可能。そんな方法で記録達成をした人もいたが,「こんなやり方なら,北極点の上でワルツを踊れば記録が作れる」と,皮肉屋としても有名なノーベル文学賞作家のバーナード・ショウから酷評された。
ウィンナワルツで代表されるワルツは,円を描いて踊るので円舞曲といわれている。今回のウィーン旅行は,ウィンナワルツにちなむかのように(?),そのほとんどをリング(環)と称されている,ほぼ円形ともいえる旧市街くるくると回りながら歩き回ってきた,ということで付けたタイトルだが,なぜかこじつけっぽい。
オペラ中心の旅で真っ先にすることは,公演(ウィーンならオペラ座)スケジュールのチェック。オペラ座ではオペラのほかにバレー,コンサートなどの公演も行われるので7泊の日程ではオペラはほぼ2演目。昨年(2018)もそうだった。
今年は,われわれが行けそうな日程の中に3演目組み込むことが可能な日が見つかった。しかもそのうち1日は,2演目興行で,上演時間の短いオペラは2演目をまとめて上演する。つまり,この7日間なら都合4演目が見られるというわけ。日程は即座に決定した。チケット確保は通常ならネット販売を待つが,今回は2演目公演日の一方に,現在世界ナンバー1といわれている歌手が出るので,この1日だけは絶対に外せないので,ネット販売よりも早く発売開始になるウィーンのプレイガイドで予約することにした。残りの二日分はネット販売を待つことにする。
次は航空券だが,日程を決めた時点で5か月以上先の予約なので問題なく確保でき,出発を待つことになった。
美術は,アルベルティーな版画素描美術館,ゼセッションハウス,レオポルド美術館の3館だけピックアップし,あとは現地に行ってからの成り行きで決めることにした。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
オペラ座のオーケストラボックス前から会場全体を撮った写真。
1Fが平土間席,2-4Fがボックス席,5-6Fがバルコニー。
3Fの中央の明るくなっている一画は皇帝が座る貴賓席。昨年は
この客席の最前列の左右ど真ん中で観劇したんだっけな~。
今回のわれわれの席は,『フィガロの結婚』のときは4F中央左
から1,2番目のボックス席に一人ずつの泣き別れ。『ドン・ジョ
バンニ』のときは平土間席の前から11列目で中央通路の左側の
3,4番目,『カヴァレリア・ルスティカーナ/道化師』は,4F
ボックス席の舞台右から4番目だった。 -
オペラ座入り口の吹き抜け部分の天井画。
-
2F以上のボックス席とバルコニー席に行く階段は別々になっている。うっかりバルコニー席への階段を使ってボックス席へ行こうとすると,階段を登りきったところで係員から気の毒そうな顔をされて,間違いに気づかされることになる。ボックス席に行く場合は写真の柱の左側から回り,バルコニー席へは右の緩いスロープ階段を上がって行く。
-
メインホールのシャンデリア。
-
貴賓席の下の大勢が集まっている場所が当日売りの立見席。場所
としては舞台正面で申し分なさそうだが,一人一人のスペースはゆ
とりがなく,床は階段状にはなっているが段差が小さく,前に大柄
な人が来たりしたら視界はさえぎられて超不良となる。確保した席
の前には倒れこまないようにつっかえ棒の役割をしているともいえ
るバーがあり,一応番号札もついているようだ。マフラーなどをひ
っかけ自分が確保した席だ,と主張しているという。幕間の休憩に
は立ち見は疲れるのか,階段に座り込んで休憩する人も多い。 -
海外,特にヨーロッパのオペラ劇場の写真を見ると,ボックス
席で聴くことこそオペラという雰囲気が漂う。
しかし,この席での観劇は曲者である。ウィーンの場合一
つのボックスの定員は6人ないし7人で,前から3・2・1ない
し3・2・2と席が設けられている。最前列の3人以外は舞台が
まず見えないと思ったほうがいい。2列目,3列目の人で立って
見ている人も多い。 -
では平土間席がいいかというとさにあらず。ウィーの人は大体日本人に比べて大柄が多い。平土間席は床の傾斜が緩やかなため,前の席に大柄な人が来る確率が高い。そうなると,やはり舞台の何十%かが見にくくなり,前席の二人の間からのぞくようなことになることが多い。かといって,平土間席では立ちあがることは許されない。海外でのオペラは結構見るのに苦労が付きまとう。
-
ボックス席にはボックス席なりのルールというかマナーがある
という。
この写真は休憩中の写真だが,開演したら見えにくいからとい
って体を乗り出すのはNG。手というか手首から先をボックスから
突き出すのもNGだそうだ。すべてを知っているわけではないが,
注意するに越したことはない。
ネットで,オペラでのマナーとして服装が話題されているが多
いが,服装よりも観劇のマナーを重視したほうがよさそうな気が
する。
以前,子供向けにクラシック演奏会の本を作ったことがあるが,
そのときにきちんとした服装(具体的に指摘した)を心がけると
よいと書いた。ところが,楽しむのだから服装など気にすること
は無意味だという意見を言う人がいた。そうかもしれないが,キ
チンとした服装をすることを知っていて言うのと,知らないで言
うのとは根本的に違うということは認識してほしいと思ったものだ。 -
前の座席には翻訳機が据え付けられている。英・独・仏・伊・日
ともう1か国の計6か国語に対応しているとはさすがに音楽の都。
日本では日本語字幕のみだし,メトロポリタンは英語のみだったよ
うな。ただ,動作からくる笑いと,筋を読んでの笑いでタイミング
がずれることがよくあるので,気になることもある。また,翻訳機
を読んで声を出して笑うという不届き者もよくいる。
ところで,Pで始まる言語は何語かしら??? -
『ドン・ジョバンニ』の楽譜。世界に誇る日本の名指揮者の小澤
征爾は,指揮をするときに楽譜を見ながらということがほとんどな
かった,とオーケストラの団員から聞いたことがある。これだけ厚
みのある楽譜を暗譜(暗記)する東亜,いったいどんな脳の構造に
なっているのだろうか? -
オーケストラボックスの向かって右側奥に,指揮者が出入りする扉が見えた。
-
アルベルティーナ美術館の入り口。日曜日のせいもあったが混雑していた。左側の列はチケットを買う人,右側に列は入場を待つ人の列。チケットを買う人の列は外にも続いていた。昨年も何回か美術館に行ったが,こんな混雑にはお目にかからなかった。版画素描館は美術館内の一角にある。入場料は含まれている。
-
アルベルティーナでは,ブリューゲル,ルーベンス,ミロ,,シャガールクリムトなどの名画がそろう油絵展示セクションを中心に回る人が多いようだ。写真はブリューゲルの『亡者の行進』。
-
アルベルティーナで見るべき作品はデューラーの版画作品だろう。
デューラーはドイツ・ルネサンス期を代表する画家で,ドイツ絵画
史上もっとも偉大な画家といわれている。写真はそのデューラーの
代表作ともいえる『祈りの手』。
ともに画家になる夢をもちながら,家計を支えるために鉱山で働
き,夢を犠牲にした弟の手を描いた作品という。しかし,画家にな
ることを犠牲にしたのは,同じ親方のところで修行していた友人の
ハンスで,君のほうが早く一本立ちできるといって手を引いたから
との話もある。 -
デューラーの水彩画の傑作『野兎』。しなやかな茶色の毛並み,
骨格,敏感そうな耳など,ウサギのデリケートな性質を見事に表
しているといわれている。 -
『野兎』の虹彩には外の情景が描かれているとして,話題にも
なったようだ。 -
もう一つデューラーの作品。『草の茂み』。『野兎』と並んで,
水彩画の傑作として知られている。
これらの版画素描は,いわゆる美術館の展示室に展示されて
いるのではなく,宮殿の部屋に数点ずつ展示されているので,部
屋の内装も含めて鑑賞することができる。 -
レオポルト美術館。王宮からリンク大通りを渡り,美術史美術館の敷地を通り抜けた先の道路を横断した一画にある。目当てのクリムト,エゴン・シーレの作品が模様替えのため(他館または海外に貸し出ししていたらしい),ほかの作品だけなら入館できる,とのこと。係員が気の毒そうに,いつまで滞在するのかと聞くから,土曜日の朝帰るというと,土曜日から再展示する,とさらに残念そう。よって外観のみ。
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