2019/06/11 - 2019/06/26
17位(同エリア75件中)
youさん
昨年2018年5月に、フランスから続いているサンチャゴ巡礼路のラスト114Kmを歩きました。今回はその記憶がまだ残っているうちにとの思いで、スペインで入手した巡礼手帳を持参して、フランスの巡礼地と巡礼路上にある南西フランスの美しい村や街を、列車とバスで巡りました。
日程は下記。
6月11日 羽田→フランクフルト経由トゥールーズ
■6月12日 トゥールーズ→タルブ散策→ルルド。(泊)
■6月13日 午前中ルルド観光→トゥールーズ。(泊)
6月14日 トゥールーズ→アンドラ。(泊)
6月15日 午前中アンドラ観光→トゥールーズ。(泊)
6月16日 トゥールーズ→アルビ。(2泊)
6月17日 アルビ⇔コルド・シュル・シェル観光
6月18日 午前中アルビ観光→ロデス散策→コンク。(2泊)
6月19日 コンク終日観光。
6月20日 コンク→ロデス→カプドナック散策→ロカマドゥール。(2泊)
6月21日 ロカマドゥール終日観光。
6月22日 ロカマドゥール→ブリーヴ散策→カオール。(2泊)
6月23日 カオール⇔サン・シル・ラポピー観光
6月24日 カオール→トゥールーズ。(泊)
6月25日 午前中トゥールーズ観光。午後トゥールーズ発→ミュンヘン経由
6月26日 羽田
この旅行記は、キリスト教徒らの巡礼地のひとつでもあるルルド(街歩き)を掲載します。
表紙の写真は、ハート越しに見るルルドのポー川上流の風景。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ルルド(聖域)からの続きです。
6月12日と13日 ルルドに滞在。街歩きをこちらにまとめました。
ルルドの地図です。
蛇行して流れているポー川の左側が聖域となります。ルルドの街は川沿いにある要塞の周辺にも広がっています。 -
ルルド駅(SNCF)から聖域への行き方です。
ルルドの駅前から右手の坂を下り、ロータリーを左側に折れた通りを直進して、陸橋を渡った直後、写真の右手に見えている階段を下ります。 -
階段を下ると土産屋やホテル、レストランが並ぶこの通りに出ます。この通りを左手方向に進みます。
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この通りには小さなスーパーマーケット(左側)もあります。
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緩やかな坂を下った先にポー川に架けられた橋が見えてきます。橋を渡った先が聖域で、奥にロザリオ聖堂の尖塔が見えています。
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橋の上からポー川の上流側を見ています。川面が白くなっているのは、あそこに川を横断している堰があるからです。
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橋のたもとに小屋が、外の看板に洞窟の水力発電所とあります。堰の脇から引かれた水を利用して発電しているようです。
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聖域に行かないで街に戻り、少女ベルナデッタが生まれた家(ボリーの水車小屋)に来ました。ポー川側から緩やかな坂を上ってくると写真のように壁に看板のある家がそれです。こちらは裏側です。
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坂を少し上ってボリーの水車小屋の表側に来ました。家の中への入口は右手にあります(入場無料)。
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ベルナデッタは生後約10年間、この家に住んでいたとのことです。
その当時1844年のルルドの地図が展示されています。
これによれば、現在の聖域のある場所はポー側が蛇行して流れる中州だったみたいです。 -
家族の2階寝室。想像していたよりも小奇麗な部屋です。
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1階は水力で廻る大きな粉ひき機が設置されています。
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これは、水路で1階の粉ひき部屋に通じています。水路から導かれた水で水車を経て石臼を回していたのでしょう。
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1844年当時のこの小屋の写真がありました。
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こちらは、ベルナデッタの前に聖母マリアが現れた後に移り住んだベルナデッタの家です。ベルナデッタ家は、ボリーの水車小屋に約10年間住んでいましたが、家賃が支払えなくなり、かって独房として使われていた環境の悪い住まいに住むことになります。そんなベルナデッタ一家を不憫に思ったペイラマル神父がこの家を借り、後にローレンス司教が一家に貸し与えたものです。ペイラマル神父は、ベルナデッタの話を真実として受け入れた神父さんです。
ボリーの水車小屋のすぐ上に建っています。 -
少女ベルナデットが、1844年に洗礼を受けたサクレ・クール教会に来ました。要塞のある丘の下に広がる街の中心に建っています。
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中はとても質素です。
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この教会の一番の見所は、ベルナデッタが幼児洗礼を受けた洗礼盤です。
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要塞の下に広がる街中です。この辺りは中世の面影の残る街並みです。
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こちらも。
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こちらも。
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ルルドにも蝋人形館がありました。入りませんでしたが、ここは巡礼地ですから、キリスト教の世界に関連したものが主に展示されているようです。
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ポー川に沿った通りを歩きます。この辺りは、ルルドが巡礼地として有名になってから発展した所のようです。
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しばらく歩きポー川のほとりに出てきます。
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川の上流側は、大きなホテル街になっています。
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ポー川には魚が泳いでいます。地元の方が橋の上から釣りをしていますが、ほとんど収穫がないみたい・・・・。
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聖域に通じている参道を歩きます。左手に見える教会のような建物は、1874年に設立された障害者のおもてなし施設です。奇跡が起きることを信じてルルドを訪れる人たちや、その家族やボランティアの方たちの宿泊施設になっています。
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ホテル街から聖域に通じている参道を進みます。
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午前中の時間帯は、ホテルから聖域に向かうベッド車や車いすの人達で、賑わっています。
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参道に沿った土産屋さんを覗きます。
マリアさんが纏っていた帯の色が水色だったので、お店カラーはブルー。。。。マリア像や聖水を入れる様々のサイズの容器などが売られています。 -
参道沿いに映画館もあります。
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午前中のミサに参加する車いすの人達です。前から引っ張り後ろから押すボランティアの方たち(首に黄色のスカーフを巻いています)がサポートしています。
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ミサに参加するためロザリオ聖堂に向かう人たちです。
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上段の聖堂のテラスからポー川を見下ろすと、車いすの人達が整然と並んでいます。マッサビエルの洞窟内の奇跡の泉に参拝する列に続いています。
聖域にはルルド滞在中に3回来て参拝しました。聖域内にある観光案内所で持参の巡礼手帳にスタンプを押してもらいます。ここでは、控えの書類に住所・氏名などの個人情報を記載する必要がありました。 -
中世の時代に建てられた要塞の下に来ました。要塞はピレネー博物館として公開されています(7.5ユーロ)。エレベータがありますがここはあえて階段で要塞に向かいます。
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中世の時代に岩山に築かれた階段を上って要塞の入り口に到着。空堀にかけられた橋を渡って要塞の中に入ります。
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ゲートを潜った先にある要塞の中庭です。エレベータで上ってきた場合もこの中庭に出てきます。
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エレベーターを降りた先の橋から下を見下ろしています。
崖下に見えているあの階段を上って要塞にたどり着きました。 -
要塞の建物内の展示です。こちらは、中世の時代の生活様式を示したもの。
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こちらは、当時のボーリング用のピンだとか。
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当時の服装。。。冬の時期はやはり寒かったのでしょう。
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要塞を造っている模型なども展示されています。
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ルルドは、ピレネー地方の入口にあるため、巡礼地として有名になる前から軍事的に重要な場所として街が形成されていました。その時代の中心だったのが、この岩山上に築かれたこの要塞です。
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要塞の屋上展望台に来ました。
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要塞の展望台から聖域方向を見ています。楕円形の芝生がある地下は、聖ビオ10世の地下聖堂があるところ、その手前はポー川で堰き止められた川の上流側が鏡面反射しています。なかなかの絶景です。
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監視塔の窓越しに聖域を見ています。要塞が出来た中世の時代には、現在見えているほとんどの建物は存在していなかった。。。。と推測されます。
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こちらは、ピレネー山脈の方向。。雪を抱いた山々が見えています。
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こちらは、聖域とは反対の市街地の方向。サクレ・クール教会の尖塔が見えています。
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要塞の一番高い岩山に建つ監視タワーを中庭から見上げています。
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すり減った石の螺旋階段を上って監視タワーの最上階に向かいます。
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最上階に来ました。手前の石の枠は螺旋階段への出入口です。
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そこからの聖域方向の眺めです。窓にアクリル板が嵌め込まれているのでボケています。
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監視タワーの真下は、石造りのミニチュアの建物がいくつも展示されています。
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こちらは中世の街が造られています。楽しい空間です。
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要塞の中にある礼拝堂。
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要塞に上るもう一つの取り付け道路です。聖域に面した崖裏に設けられています。
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エレベータを使って下ります。要塞/ピレネー博物館は、展望台から周囲を見るだけでも訪れる価値があると思います。
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ルルド12時32分発の列車でトゥールーズに戻ります。チケットは発券機で購入(シニア29.5ユーロ)。来るときのチケット料金よりも僅かに安くなっています。フランス国鉄の料金は、購入時期や時間帯、直通かどうかなどにより微妙に変わるようです。
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トゥールーズ14時27分着。駅前のホテルにチェックインした後、トゥールーズの観光をします。
列車とバスで巡る南西フランス(3)。。。ちょっと寄道、アンドラ公国編につづく。
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