2019/05/28 - 2019/06/04
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中国の甘粛省・河西回廊シルクロードの7泊8日の旅。
蘭州からはじまり、張掖・嘉峪関・敦煌で宿泊。その間に、炳霊寺・嘉峪関・懸壁長城・天下第一墩・楡林窟・莫高窟・敦煌博物館・鳴沙山月牙泉・雅丹(ヤルダン)地質公園・陽関・玉門関・漢の長城・河倉城を回った。
実質最終日の7日目は、午前中に雅丹地質公園、午後に玉門関・陽関・漢の長城・河倉城を回った。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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今回の旅行の実質最終日は、まず雅丹(ヤルダン)地質公園の見学。
雅丹地質公園までは、敦煌市内から160km。途中、井上靖の小説「敦煌」を映画化したときの映画セット、張芸謀監督の「英雄」(HERO)の映画セットがそのまま残されていた。また、青海省からチベットへと向かう鉄道路線(まだ開通していないが、見かけた部分は既に架線もされていて、いつでも列車が走れそうだった)や新しい高速道路の建設工事現場(新疆へと通じるのだろう)とも交差した。 -
玉門関のチケット売り場の駐車場。ここで、警察による検問が行われていて、車のナンバーやパスポート番号を控えられた。人民解放軍の演習が行われていて、普段にはない検問がされているのだという。
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玉門関から向こうは、進行方向の左側は、緑色のフェンスが延々と続いていて、軍の管理地で、立ち入り禁止。ところどころに迷彩色を施した軍用トラックやテントなどの姿が見える。雅丹地質公園のすぐ手前には、多連式ロケット砲らしい車両もあった。写真も撮ったのだが、帰りに検問でチェックされるかもしれないと思い、削除してしまった。
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ヤルダン地形とは風、雨などによって地面の柔らかい部分が侵食されて、堅い岩部分が小山または堆積物のように数多く残る乾燥帯のこと。
ヤルダンとはウイグル語で、「けわしい崖」の意味。雅丹は、中国語の発音の近い字を当てている。北海道の地名が、アイヌが名付けたものに漢字を当てているのと同じ。行く途中で党河ダムというのがあったが、これも「党」の字は、ウイグル語で「ダン=けわしい」に漢字を当てたもので、共産党とは関係はない。 -
公園の中はシャトルバスで回ることになる。展示室を見て回ったあと、10時半発のバスに乗った。
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順番に「ライオン」「スフィンクス」「孔雀」「西海艦隊」と名付けられた4つの地点で15~30分停車して、風や川の侵食でできた、砂漠から突き出た土の岩がつくりだす、さまざまな造形美を鑑賞する。
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「スフィンクス」
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風が強く、一度は帽子を吹き飛ばされた。ガイドさんが、いつも「帽子に注意してください」という意味が実感できた。
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「西海艦隊」
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「西海艦隊」を上空から見ると、こんな感じになる。
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ガイドさんの話では、日本人のツアーではほとんど雅丹地質公園までは来ないという。もともと2016年に新しい道路ができるまでは、玉門関に行くのも1日観光だった。敦煌に何泊かしないと雅丹地質公園までは来る時間がない。私たちも、飛行機の時間の関係で、1泊余計に泊まることになったので、この地に来ることができたのだから。中国人の観光客も多くなかった。
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観光客用に、4輪駆動車が貸し出されている。
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出発地点に帰ってから、観光センターの中にある食堂で昼食。ガイドさんが買ってきてくれたスイカを食べて、食欲を呼び起こす。
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メニューは、ワンタンスープ、小籠包(饅頭という方がいい感じだった)。
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昼食後、玉門関まで引き返す。さすが、こちらの方には観光バスやタクシーがたくさん駐車している。ここでもまず、付属している陳列館に入る。そのあと、シャトルバスで漢の長城跡、河倉城、玉門関の順で回っていく。
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漢の長城跡は、河西回廊のあちらこちらに散在していると思われるが、この場所の保存状態が一番いいとのこと。土、わら、砂などを積み重ねて作った土壁が数百メートルにわたって断続的に続いている。
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当時の匈奴の南下を防ぐための長城建設に一体どれくらいの労力が使われたのだろうか。荒涼とした砂漠の中を続く長城跡は、そんなことを想起させる。2200年の歴史を超えて、地の果てに来たと実感が生まれる瞬間でもある。
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河倉城は、漢時代の武器庫や食料庫として使われていた施設の跡である。いまは内城の壁しか残っていない。外城の基礎らしき場所もある。それから見ると、相当に大きな施設だったことがわかる。当時、玉門関や陽関には、それぞれ2千名の兵士が駐屯していたというから、必要な食料だけでも相当な量だったと思われる。それをこの地まで運んでくるだけでも大変で、当時の中国王朝の力の大きさが想像できる。
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砂漠のあちこちにあう「ラクダ草」。トゲがある。ラクダだけが食べられるのだという。
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最後に玉門関を訪れる。
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2千人の兵士が駐屯していたのだから、かなり大きな関城だったはずだが、今は関城の事務所らしき建物の壁が残されているだけである。
王之渙の詩、「羌笛何ぞ須いん楊柳を怨むを、春風渡らず玉門関」の舞台である。 -
中に入ることができる。
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玉門関を抜けた先には、蔬勒河の河床が広がっている。わずかに水が残されている部分もあるが、塩水で飲用や農業用には適さない。この塩水で生育できる植物は、ラクダ草、アシ、アカヤナギの3つだけだという。蔬勒河の先には、本当に人っ子一人いないゴビ砂漠(ゴビ灘)が続いている。当時は、この先が西域で、ここを通過した人々は、新たな覚悟を決めて、旅立っていったことだろう。この地に立ってみないと、そうした心境はわからないと実感できた。
玉門関を出て、次は陽関に向かう。道を敦煌方面に戻っていき、途中の分岐で南へ行くと、オアシスがありブドウの栽培が行われていた。陽関村である。村のあちこちには、干しぶどうを作る乾燥室があった。陽関村のぶどうは品質が高いことで有名とのこと。 -
村の一角に陽関を再現したと思われる大きな観光施設が建てられていた。もともとは陽関の遺跡としては、関城近くの狼煙台があるだけで、2003年に政府が敦煌在住の元画家である紀次元さんに、それを2000万元で売却した。その後、彼が陽関の関城を再現した施設を作り、観光客を集め始めた。いまでは1年に一億元以上を稼ぎ出して、彼は敦煌一の大金持ちになったという。先見の明があったというべきか。この日も駐車場には多くのバスやタクシー、車が停まっていた。
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中の施設には、それほど見るべきものはなく。陳列室も二番煎じ的なものだった。
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通り抜けると、電動カートの乗り場があり、狼煙台の遺跡まで行くことができる。民間の観光施設らしく、ラクダやロバ、馬も乗れるようになっていた。
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狼煙台近くまで行くと、まず発掘された陽関の建物の基礎がある遺跡を見る。だいぶ低いところにあり、狼煙台のあるところからは見下ろす感じになる。特に何かが見えるわけではない。狼煙台自体も、河西回廊によくあるものだが、陽関から一番近い狼煙台ということで注目されているのだろう。
これで、今回の甘粛省・河西回廊シルクロードの旅で、見学するところは全て見終わったことになる。
ホテルに戻った後、ガイドさん、ドライバーさんとはお別れ。前日に食べた麺の店に行って、もう一度おいしい麺を味わった。敦煌夜市も少しブラブラする。夜市近くの菓子店でお土産も購入し、あとは帰国するだけだ。
翌日、空港まではタクシーで行った。タクシーのドライバーは、敦煌の出口の門のところで止まって、説明してくれた。やはり観光客の多い敦煌のタクシーだけある。
敦煌空港は2階建てのこじんまりした空港。ロビーに置いてある椅子はマッサージ機兼用で、座ると短時間のお試しマッサージをしてくれる。本格的にして欲しければ、we chat payか何かで、QRコードを読み取って支払う必要がある。
敦煌からはスルーチェックインではないようで、北京までのボーディングパスしかもらえなかった。これで、北京空港では、荷物をピックアップした後で、一度到着ロビーに出て、出発ロビーで再度チェックインしなければならないことに。しかし、北京での乗り換えは予想以上にうまくいき、無事関空行きに搭乗して、少し定刻よりも遅れたが、関空に到着した。
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