2019/05/28 - 2019/06/04
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teramaさん
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中国の甘粛省・河西回廊シルクロードの7泊8日の旅。
蘭州からはじまり、張掖・嘉峪関・敦煌で宿泊。その間に、炳霊寺・嘉峪関・懸壁長城・天下第一墩・楡林窟・莫高窟・敦煌博物館・鳴沙山月牙泉・雅丹(ヤルダン)地質公園・陽関・玉門関・漢の長城・河倉城を回った。
今回は、炳霊寺石窟を見学。その後、中国新幹線(第2蘭新複線)で張掖に向かう。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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このあたりの黄河は、劉家峡ダムでできた人口湖になっており、その湖面をモーターボートは滑るように進んでいく。運転するのは女性で、家族は皆モーターボートの運転手をしているとのこと。
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炳霊寺石窟には、現在のところ陸路で来るのは不可能で、新しい道が建設中だが、開通にはまだ相当かかりそうとのことだった。
炳霊寺石窟に来るには、この他に劉家峡ダム近くの乗り場から、大型船あるいはモーターボートでいくという方法もある。劉家峡ダムまでは、蘭州西バスターミナルからバスで2時間、さらに大型船だと炳霊寺石窟まで3時間半かかる。つまり、半日かけて炳霊寺石窟まで来て、また半日かけて蘭州に戻ることになる。人数の多い団体はこの経路できて、大型船の船上で昼食をとることになる(ガイドさんの話では「美味しくない」そうだ)。
「金水岸」は、最近になって新たに作られた埠頭で、モーターボートでの所要時間が半分に短縮されたが、公共交通機関がないため、車をチャーターするしかない。 -
30分ほどで、炳霊寺石窟の埠頭に着く。
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両岸には、奇岩が見られる。
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炳霊寺石窟は、険しい峡谷にあるため、イスラム教徒による破壊や外国の略奪を免れ、状態の良い仏像が多く残されている。
炳霊寺石窟には、183の石窟があり、古くは西秦の頃から、新しいものは清の時代に作られた。一番芸術性が高く、数も多いのは唐時代のものだという。石窟には、順番に番号が打たれている。1番と2番の石窟は、1967年に洪水があった際、惜しくも壊れてしまい、現在見られるのは3番以降。 -
埠頭から炳霊寺石窟までは歩いて5分ほど。石窟入り口の門。
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北周(556年 - 581年、南北朝時代)時代の仏像。
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隋代の仏像。お釈迦様の両側に二人の弟子を従えた形をとっている。炳霊寺石窟の仏像の多くは、この形式。
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壁画が残っているが、明・清代に補修されたものかもしれない。仏像の頭部は失われている。
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12という番号が打たれているのがわかる。こんな小さな仏像も多い。
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木枠で覆われて保護されている。
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常に小さい石窟もかなりあって、それらを全部合わせて183窟になる。
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170番の大仏。唐代に作られたもの。
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いくつかの石窟は特別窟に指定されていて、別料金を払わないと見ることができない。急な階段を、170番の大仏の上まで上がって見なければならない169番と172番はあわせて300元もかかる。
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別角度から見た170番の大仏。
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参観路の復路は対岸を歩いていく。途中に、洪水で破壊される恐れがあったため、移築された16番窟の涅槃仏が展示されていた。
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芳香をふりまいていたナツメの木。
約1時間の見学を終え、再び、埠頭からモーターボートで「金水岸」に戻った。「金水岸」から永靖市街地に入り、昼食場所の食堂に着いたのが13時半。昼食には、甘粛省の名物料理である「牛肉とジャガイモの煮物」も出された。河西回廊の料理は基本的に味が濃い目だそうだ。 -
昼食後、車で蘭州西駅へ。蘭州西駅の入り口でガイドさんと一緒に記念写真。
蘭州西駅を16時43分発のD2757(Dは動車の略、新幹線型の車両)の改札は、15分前に始まり、改札口の前には長い行列ができた。私たちの席は、2列+3列の2列側。服務員から手羽先の弁当を買う。
列車は定刻に出発、西寧までは比較的ゆっくりと120km/hくらいで走る。両側の景色は、黄土高原の山々が連なるもの。18時42分に西寧に到着、約10分の停車。そのあと、しばらく寝入ってしまい、目を覚ました19時30分頃の景色は、一面の草原に変わっていた。ところどころに草を食む放牧の羊や牛の群れが見える。その近くにはテントのような白いパオ(?)がある。そのあと、今度は山岳地帯に入り、長いトンネルが連続する。トンネルとトンネルの間に垣間見える大地には雪が積もっていた。外の気温は摂氏5度と寒い。このあたりでは列車は190km/hと新幹線らしい速さになる。トンネルの連続を抜けると再び草原地帯に。「山丹軍馬場」という看板がある。かなりの高地のようで、耳が痛くなってくる。
そのうち、両側の景色は、畑がひろがる。20時過ぎに、ようやく日暮れを迎えた。20時15分には明楽に着き、約7分の停車。雨が降っていて、窓に雨粒が流れていく。少し高めの灌木が増えてきた。
目的地の張掖西駅には定刻の20時48分に到着。エレベーターもエスカレーターもない。改札口を出てみると、待っているはずのガイドさんの姿がない。あわてて電話連絡しているうちに、ガイドさんがドライバーさんと一緒に駆け寄ってきた。聞くと、列車の便変更が伝わっていなかったためとわかった。すでに駅に来ていたのだが、もう少し後に到着すると思っていたみたいだった。
張掖天域国際酒店にチェックインしたあと、夜市に夜食を食べに行くことに。 -
ガイドさんに張掖の名物料理を尋ねると、「魚の形をした麺」いうことだったので、それを食べることに。フードセンターの中にある「手工五粮*(手偏に差)魚面」の店で、12元の麺とトッピングで卵とトマトの炒め物、もやしと肉の炒め物を注文した。ガイドさんは、ビール(黄河王)を買ってきてくれたり、「そば湯(麺湯)」をお椀に入れてくれたりと大サービスだった。日本とは違って、そば湯を飲みながら麺を食べるという習慣は知らなかったので、新鮮な感じがした。美味しかったが、量が多く、残してしまった。
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