ANA特典マイルで行くシチリア旅行　③ポンペイとナポリ観光、フェリーでパレルモへ

2019/04/12 - 2019/04/14

毎年恒例の、ANAマイルの特典航空券を使って行くヨーロッパ旅行。今年のメインはシチリアです。シチリアには直行便がないので、新規就航のANAのウィーン便を使いました。10月に一斉解放となったため、半年前でもビジネスクラスの予約が取れたのはラッキー♪

ナポリでは中央駅近くのB&Bに泊まり、ポンペイ日帰りとナポリ市内観光を楽しみました。

【全体の行程】
4/7　深夜便でウィーンへ
4/8　ウィーンからブダペスト
4/9　ブダペストからウィーン　→①おまけのブダペストで夜景を満喫（https://4travel.jp/travelogue/11485585）
4/10　ウィーン→ナポリ経由サレルノへ
4/11　アマルフィ日帰り　→②サレルノを起点にアマルフィと絶品モッツァレラ直売所（http://4travel.jp/travelogue/11485753）
4/12　サレルノからナポリへ
4/13　ナポリからポンペイ日帰り　③ポンペイとナポリ観光、フェリーでパレルモへ（https://4travel.jp/travelogue/11487185）
4/14　ナポリ観光　夜のフェリーでパレルモへ　
4/15　パレルモ観光
4/16　パレルモ観光
4/17　パレルモ観光　④パレルモのアパートメントでチョイ住み（https://4travel.jp/travelogue/11491092）
4/18　レンタカーでトラパニ経由アグリジェントのアグリツーリズモへ
4/19　アグリジェントの遺跡とワイナリーロカンダへ　⑤レンタカーでエリーチェ、トラパニそしてアグリジェント（https://4travel.jp/travelogue/11495423）
4/20　カルタジローネ、モディカ、ラグーサ泊　⑥ワイナリー宿泊とバロック（https://4travel.jp/travelogue/11498887）
4/21　ラグーサ新市街とノート、シラクーサ泊　⑦レンタカーでバロックの街ノートからシラクーサへ　https://4travel.jp/travelogue/11501093
4/22　シラクーサ観光
4/23　カターニャとタオルミーナ泊
4/24　タオルミーナ観光　https://4travel.jp/travelogue/11503361
4/25　夜の飛行機でカターニャ空港からウィーンへ
4/26　ウィーンからANA直行便で羽田へ帰国

エリア ナポリ(イタリア)

14:01サレルノ発の鈍行に乗り、ナポリには14:40着。遅延が当たり前と言われているトレニタリア、今回はいつもほぼ時間どおり。

ナポリ中央駅付近は治安が悪いと聞いていたけど、あまり危険は感じませんでした。

今日の宿はGaribaldi Station 2punto0というB&B。B&Bとは言っても、サレルノ同様ビルの一部の部屋を改装して貸している民泊みたいな感じ。

通りに面したドアで呼び鈴を押すと、鍵を開けてくれます。チェックイン後は教わった暗証番号を入力するシステム。

メインエントランスを入ると、こんな中庭があり……。

Garibaldi Station 2punto0の入り口にたどり着きます。この奥にフロントみたいなスペースがあり、両側に２部屋。もう一方のお部屋には親子連れが泊まっていたみたい（顔合わせてないけど）。

オーナーのセルジオさん。予約したbooking.comを通じて到着時刻を知らせてあったのですが、予定より２時間ほど遅くなってしまったので途中SMSで連絡を入れておいたのですが、英語がまったくわからないそうで伝わっておらず、ずいぶん待たせてしまったようです。

翻訳アプリを使って一生懸命いろいろ説明してくれました。

お部屋はワンルームながらキッチン付き（写真右のデスクの右側がキッチンスペース）。

お昼をまだ食べてなかったので、腹ごしらえ。宿のすぐ近くにあるRistorante Pizzeria Agorà Lifeというお店。レモンチェッロのサービスがつくというクーポンをもらったので。

イタリアのピザは全く切らない状態で出てきますが、シェアしたいというと、最初から半分に切って持ってきてくれました。

サービスのレモンチェッロは、何度も催促したらやっと持ってきてくれた。。

とりあえずスカッパナポリをブラブラ。有名な通りの割には道幅が狭く、薄暗い感じ。

なんだかすごい人だかり？と思ったら、有名ピザ店のひとつGino Sorbillo。

こんなに並んでる～。さっきピザ食べたばっかりだし、並ぶガッツないので素通り。ピザの有名店いくつも調べてあったのに、結局どこにも行かずじまい。

ダンテ広場に到着。本当はここから地下鉄１号線に乗ってガリバルディまで戻るつもりだったのに、なんと１号線が止まってる！

うーん、前にもミラノで１日券買ったらストで地下鉄止まってたっけ。。（今回もアルテカードを購入）。今回はストではなく故障とか不具合とかそんなのだったみたいだけど。

Googleマップで探すと、地下鉄２号線のモンテサントという駅まで歩けそう。同じように移動してた人もたくさんいたので何も感じずに歩いてたけど、あとからガイドブックみたら、そのあたりは「治安が悪いので立ち入らないように」というエリアでした。。

なんとかガリバルディに到着し、駅に隣接してるスーパーで野菜やワインなどを購入。昨日しこたま買った極上モッツァレラをメインにお部屋ディナー。紙パックのワインはなんと１ユーロ台なのに、そこそこの味でした。

ナポリ２日目はポンペイ日帰りの予定。まずは宿の近くにあるバールで朝ごはん。サレルノのときと同様、ココで使えるクーポンをもらっています。

好きなパン１つとコーヒー。ここのバールはエスプレッソやカプチーノ以外にも、アメリカーノも選べました。

普通にお金払うと、朝食セットもバリエーションがいろいろあるみたい。

ポンペイへは、ヴェスヴィアーナ周遊鉄道で。ガリバルディ駅からは混むと聞いたので、始発のPorta Nolanaから乗車したので余裕で座れました。（でもこの時期はそれほどの混雑じゃなかったです）

8：11Porta Nolana発に乗り、約30分でPompei Scaviに到着。ちょっと怖いという口コミもみていたけれど、確かに電車の落書きはすごいものの、中は汚くないし、乗ってる人も普通の人ばかりだし、全然危ないとは感じませんでした。

なんたって駅降りたらすぐ遺跡の入り口ですし。この日の窓口の混み具合はこんな感じ。アルテカードそのままでは入れず、窓口で入場券と交換して貰う必要があります。

皆さんオススメのガイドマップ、日本語版は品切れでした。一応英語版をもらっておいたけど、ガイドブック持ってればいらないかも。

フォロという大きな広場。政治、経済、宗教の中心となった場所だそう。

街で最も重要だったというジュピター神殿。

5000人収容できるという大劇場。ここでどんな演目が上演されていたんでしょうね。

大劇場の客席の一番上まで上ってみると、高台になっていて、街並を上から見下ろせるのが興味深かったです。

ポンペイ一の繁華街だったというアッボンダンツァ通り。大昔なのにものすごく整然とした街づくりをしていたことにびっくり。

居酒屋さんも何軒もあったそうで。手前の丸い穴にはいろいろな料理が入っていたようです。

こちらの居酒屋さんは、鮮やかなカウンターの模様も残ってます。

メナンドロという人の豪邸。

遠足だか社会科見学だか修学旅行だかの、学生の団体もたくさんいました。

2万人収容という円形闘技場。電車もタクシーもない時代に、2万人も集まるってすごすぎる。写っているのは、古代風の衣装に着替えている若者たち。何かの撮影でもするのかな。

円形闘技場の近くには、こんな公園みたいなスペースもあって、ほっと一息つけます。

パン屋さん跡には、かまどや、粉挽きもあって、そこでパンを作って売っていた様子がリアルにしのばれます。

床一面を飾るモザイク画。お金持ちのおうちだったんでしょうね。

ファウノの家といわれるこの場所は、ポンペイ最大の貴族の豪邸だそうな。手前のブロンズ像はコピーだそうで、実物はナポリの考古学博物館にありました。

裕福な商人だったというヴェティの家。カラフルな壁画が鮮やか。

繊細な模様が美しい「小噴水の家」

灰にできた空洞に石膏を流してかたどったというやつですね。息絶えたときそのままの姿がなんともリアルです。

一番の見どころといわれる秘儀荘のフレスコ画。修復にどのぐらい手を加えているのかわからないけど、2000年近く前の絵画をこんなにはっきりと目にすることができるとは。

結局ポンペイの滞在は9時ちょっと前から12時半までの3時間半でした。疲れた～。　秘儀荘を出てすぐのところにあるBacco e Ariannaというレストランでお昼ご飯。

「観光地のレストランだし」と期待してなかったけど、とっても美味しかったです！　ちょうど団体さんが奥に入っていたようでちょっと待たされたおわびに？左上の料理をサービスしてくれました。これと小瓶のワインを頼んで34.50ユーロ。

行きと同じPompei Scavie駅までは歩いて10分弱でした。

20分ぐらい戻ったところにある途中のErcolano Scaviで降りて、もうひとつ遺跡巡り。

駅前の通りをまっすぐ10分弱歩いてやってきたのは……。

エルコラーノ遺跡です。事前情報では、アルテカードで無料利用できる２つの施設のうち、ここはポンペイと含めて1個にカウントされると聞いていたのに、しっかり別カウントされて、翌日ナポリの考古学博物館に行ったときは割引にしかなりませんでした。

声をかけてきた日本語のできるガイドさんによると、「最近別になりました」みたいなこと言ってましたが。

ポンペイと比べるとかなりこじんまりしていますが、すぐそばに普通の家が建ってるのが不思議な感じ。この家の下も掘ったら遺跡が眠っているのかも？？

ここにも居酒屋が！

ポンペイと比べると、天井や壁などが残っているところが多くて、生活していたイメージがよりわかりやすかったです。

ここもお金持ちのお家だったんでしょうか。

疲れちゃったので一番下までは行かずに戻ってきちゃったのですが、帰り際上から眺めてみたら、この蒲鉾のような形の窪みにあるのは……。

人骨ですかね？　掘り出されたものなのでしょうか。

遺跡を出てすぐの所にあったカフェで一休み。頼んだのは飲み物だけだったけど、ミニサンドイッチが出てきました。

遺跡を2つ回ったらさすがに疲れたので、この日の夜もレストランは行かず、部屋ディナー。モッツァレラまだいっぱい残ってるし(笑)。

ナポリ3日目の朝。宿でもらったクーポンを使って近くのバルで朝ごはん。

チェックアウトは10時だけど、ナポリを離れるフェリーは夜の8時すぎ。チェックインのときの交渉で、パッキングした荷物を部屋に置いたまま、鍵を共有スペースのデスクの上に置いておけば、約束した時間まで１つ5ユーロで預かってくれることに。

今日はナポリの街歩き。まずは中央駅前のガリバルディ広場から151番のバスに乗ります。（アルテカード使えるからね！）

10分ちょっと乗って降りたのはArcoleo - Farmacia Morelliというバス停。

ちょっと歩くと海に出ます。サンタルチアと言われているエリアですね。

海沿いに歩いていくと、卵城が見えてきました。

お城の上のテラスみたいなところに無料で登れます。海越しに街が一望。ちょうど青空も見えてきていい気持ち。

昔は要塞だったわけですね。

高級ホテルとヨットハーバー。このあたりは中央駅付近やスカッパナポリのあたりとは全然雰囲気が違って、歩いてる人もセレブな観光客という感じ。ジョギングしてる人もいっぱいいました。

なんか賑やかな掛け声が聞こえてくると思ったら、歩きながらエクサイズするというアクティビティのようです。

ガイドブックによると、ナポリ１大きな広場だというプレビシート広場。

広場の反対皮には王宮。

Augusteo駅からケーブルカーに乗って。

Piazza Fuga駅で下車。

やってきたのはサンテルモ城。中に美術館があるみたいですが、ほとんどの人のお目当ては街が一望できるこの展望台。おおお、ナポリに来たぞ！という風景ですね。

この時点で、まだアルテカードの無料入場は１箇所残ってると思っていた私。この後考古学博物館に行く予定だったので、あえてここはカードを見せずに定額で入場。（結果的には、ポンペイとエルコラーノを別カウントされてしまっていたので、ここでも見せて割引してもらえばよかった！）

オリーブの苗を持っている人がたくさんいてなんだろう？と思っていたけれど、この日はパスクワ（復活祭）の始まりで、このあたりではオリーブの枝をお供えする習慣があるようです。

Vanvitelliという駅から地下鉄１号線に乗って。

降りる人が先ですよ～ってことですかね？

ダンテ広場へ。前日はなかったけど、この日はいろいろな屋台が出ていました。

落書き？アート？　

マヨルカ焼きのキアストロ（回廊付き中庭）で有名な、サンタ・キエラ教会。

ひとつひとつのタイルに描かれているシーンには、何か意味があるんでしょうね。

教会はミサ中だったのですが、ちょうど終わったタイミングでちょっとだけ中を見ることができました。

オリーブの枝を持って歩く家族連れ。

ジェズ・ヌオーヴォ広場

お腹が空いたのでランチにしまーす。向かったのはTRATTORIA DA CONCETA。ちょっと小路を入ったところだけれど、遠くからも見えるこの水色の横断幕が目印。お店は左の白い屋根のところ。

混んでいたのでお店の外に座って待っていたら、その間に上にあるフリットをサービスで持ってきてくれました。これ、ポンペイのレストランでもらったのと同じもの！　揚げたてなのでサクサクして美味しかった。

お勘定はこちら。パスタ２皿とティラミス、ワインとお水で30ユーロ。安いっ。

いかにも庶民的な気軽な雰囲気のトラットリアでした。味もおいしい。ワインはmezzoもある？って聞いたら、あるよーって言って、持ってきたのは結局ほとんど1本分はあろうかという瓶だったけど、お値段は安くなってました。

食後は、歩いてすぐのToledo駅から地下鉄1号線で2駅乗って、Museo駅へ。このtoledo駅の天井、みんなが写真撮ってたけど有名なの？　帰国後調べたら「世界一美しい駅」と言われているとか。よくわかんなかったなぁ。

Museo駅の構内は、もう博物館気分。

ポンペイで見た「ファウノの家」の床に飾られていたというモザイク画。

こちらも、ファウノの家の入り口にあった像のオリジナル。ポンペイにあるのはレプリカなんだそうです。

ガイドブックとにらめっこしながら、「見るべきもの」を探して歩いたけど、考古学は全然わからないので、正直どんな価値があるのかよく分からず。

ナポリ最後の観光はドゥオーモ。B&Bのオーナーが見どころとして1番に挙げてたところ。

ドゥオーモの前には装甲車と迷彩服姿の兵士。ナポリ市内ではあちこちで見かけました。

中は結構広くて、礼拝堂がいくつかあります。このサン・ジェナーロ礼拝堂はその中でもひときわ華やか。ガイドブックによると、年に3回、壺に入った聖ジェンナーロの血液が液体化する「奇跡」が起こるんだとか？？

ビサンチンっぽいモザイクがあったり。

美しいクーポラがあったり。

バロックっぽい？動きのある像があったり。確かに見どころいっぱいのドゥオーモでした。

約束の5時近くなったので、B&Bに戻って荷物をピックアップ。ゴロゴロスーツケースを転がして、港へは中央駅前の乗り場からアリバスで。行きに空港から来たとき、そのバスが港へも行くのを確認していたので。

地球の歩き方にはアルテカードが使えると書いてあったけど、運転手さんには「これはスペシャルなバスだからダメ」と断られてしまいました。またひとり5ユーロ。結局なんだかんだと期待はずれが多かったアルテカードでした。いちいち切符買わずに電車やバスに乗れたのは便利だったけど。

路線バスと違ってアリバスは港の中まで入るから楽ちん！と思ったのですが。バスを降りた場所からフェリー乗り場はすぐなのに、ネットで購入したチケットを引き取るために、ちょっと離れたところにある窓口まで行く必要がありました。

ティレニアの窓口は、バスを降りたところから海に向かって左を見て、この赤い建物の中にありました。その場所がなか分からなくて、いろんな人に聞いて大変だった～。

やっとたどり着いた窓口。印刷しておいた確認書とパスポートを見せてチケットを引き取り。

車が入っていくのと同じゲートからフェリーの乗り場へ。ゲートではチケットのチェックがありました。

乗船したら、船内のエスカレーターを上ってレセプションへ。ここでチケットを見せて部屋のキーをもらいます。

ホテル代わりに個室を予約しておきました。狭いけど、シャワーとトイレもついてるので、十分。WiFiが使えなかった（有料？）のが残念だけど、充電できたから、まあいいか。

シャワーの温度も水圧も十分だったけど、ドライヤーはなし。

個室を取らない人は、こういう椅子で座って過ごすのね。

船内にはレストランもあります。ここはセルフサービス形式だけど、もうひとつ高そうなレストランもありました。

暮れなずむナポリの街。

船が出航する8時半ごろには、すっかり夜景に。明日目が覚めたら、いよいよシチリア島だ！

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